プロレスに恋して10年、引退前の最初で最後の自主興行を終えた本間多恵が「この先もずっと好きでいてね」

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 30日、本間多恵(ほんまたえ)自主興行『プロレスに恋して10年』が新木場1stRINGにて開催された。

 多恵は女優として活動しながら、2015年に当時スターダムの芸能部門であったBeginningプロモーションが主催した女子プロレス団体『Beginning』でアクトレスガールズデビュー。
 明るい性格と入場から盛り上げるパフォーマンス、相手の動きやお客さんの目線を察する事ができる目と感の良さから、誰と闘っても良い試合にする技巧派なレスラーとして様々な団体に参戦する。
 2018年からはメキシコCMLLと提携したJ@stとの2団体所属となり、翌年にはメキシコに遠征。帰国した同年にアイスリボンのトライアングルリボン(3WAY)王座を戴冠し、2021年には尾崎妹加とのタッグチーム『SPiCEAP(すぱいすあっぷ)』にて初代AWGタッグ王座を戴冠。
 しかし同年にBeginningがプロレス団体としての活動を終了することになり、多恵はアクトレスガールズを卒業しフリーへ。
 その後も男女団体関係なく国をまたいで活躍し、2023年にはSPiCEAPでディアナのW.W.W.D世界タッグ王座を、2024年にはWAVE認定タッグ王座を獲得した。
 だが今年4月に突然、10月13日の乱丸フェスタ新宿FACE大会で引退することを発表した。


 この日はウナギ・サヤカの後押しもあり、最初で最後の自主興行をすることに。
 オープニングではアクトレスガールズ1期生で『以下省略。』としてタッグを組んでいたが昨年引退した角田奈穂がリングに登場し懐かしの掛け声でスタート。
 第1試合の10人時間差ランブルでは多恵、なつぽい、安納サオリ、尾崎妹加の1期生で試合が始まり、川畑梨瑚、谷もも、SAKIの元アクトレスガールズメンバーでLove Riddleを踊る場面も。
 第2試合の高瀬みゆき&梅咲遥vs網倉理奈&櫻井裕子も梅咲以外は元アクトレスガールズとなり、第3試合はBeginning時代のエースであったまなせゆうな&自主興行を後押ししたウナギ・サヤカvsプライベートでもお世話になっているという救世忍者乱丸&ハイビスカスみぃvsメキシコでお世話になった真琴&小林香萌という多恵がお世話になった方々3WAYタッグへ。

 メインでは練習をともにしていた同期であるスターライト・キッドと本間多恵が念願のシングルマッチへ。
 ハイスピードな攻防から多恵が場外へのプランチャを投下し、リングに戻ると多恵が脇固めで腕を攻めていくがキッドがドラゴンスクリューで足攻め。意地を張り合うエルボーの打ち合いから多恵が飛びつき腕十字も、返したキッドがタイガードライバーから黒虎脚殺で絞り上げ勝利した。

 勝利したキッドは「同期でプライベートでお会いする事はあっても、今日までリングで会うことはなかった。最初で最後のシングルマッチ、引退前に闘えてめっちゃ楽しかったです。引退まで怪我なく突っ走ってください」とエール。


 多恵は「やっとリングで会えたね。デビューして間もない頃、ガキンチョだったときに一緒に練習したことを覚えてて、同期がキラキラしてるのを見てシングルやりたいと偉い人にお願いして、今日叶いました。これで最後かと思うとやっぱり悔しいから、もう一回って言いたくなるけど・・・本当にスケジュールがないんです。夢の中でもいいからあなたとのシングルマッチの続きをさせてください。もしなにかキッちゃんが大事なときとかあったら、限定復帰とかしちゃおうかな?(笑)」と涙ながらも笑顔を見せる。

 最後に多恵は「まだ大会に呼んでない同期もいるけど、同期のみんなが自慢で、誇りで、宝物。その子達がプロレス界を引っ張っていくから是非応援してほしいし、引退まで私のことも応援してください。最後に皆さんにひとつお願いがあります。この先もずっと好きでいてね」とアピールし、最初で最後の超満員札止めの自主興行を多幸感あふれる形で終えた。

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