東京愚連隊10.23新木場大会 菊タローデビュー20周年記念興行『菊祭り』に菊タローと縁のある選手が大集合!

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東京愚連隊興行
東京MISSION3
菊祭り〜菊タローデビュー20周年記念興行〜
日時:2014年10月23日(木)
開場:18:30 開始:19:00
会場:東京・新木場1stRING
観衆:238人(超満員)

▼第1試合 KIKUZAWA20周年記念試合 20分1本勝負
●KIKUZAWA
9分58秒 ヒザ十字固め
○伊藤崇文(パンクラスism)

▼第2試合 和志組提供試合 20分1本勝負
○宮本和志(和志組)
5分15秒 ラリアット→エビ固め
●服部健太(花鳥風月)

▼第3試合 新木場名勝負数え唄 20分1本勝負
○那須晃太郎(U-FILE CAMP)
12分46秒 バックドロップ→片エビ固め
●甲斐拓也(ワクチンファイト)

▼第4試合 lucha libre clasico 20分1本勝負
○MAZADA
11分39秒 垂直落下式正田落とし→片エビ固め
●エル・イホ・デル・パンテーラ(フリー)

▼第5試合 東京インターコンチネンタルタッグ選手権 60分1本勝負
[王者組]○望月成晃(DRAGON GATE)/佐藤光留(パンクラスMISSION)
19分31秒 首固め
[挑戦者組]NOSAWA論外/●FUJITA
※第2代王者組が初防衛に成功

▼第6試合 菊タロー20周年記念試合 60分1本勝負
○菊タロー/アントーニオ本多(フリー)/清水愛(フリー)
23分10秒 ムーンサルトプレス→片エビ固め
●くいしんぼう仮面(大阪)/めんそ〜れ親父(フリー)/さくらえみ(我闘雲舞)

みんなが笑顔になった菊タローの20周年記念試合!次の夢は旅人として海外へ
望月&光留はまたも誤爆しながら東京ICタッグ初防衛に成功!

第1試合

2014-10-23菊祭り_第1試合第1試合はレスラーになる前、大阪の栗栖ジムで一緒だったというKIKUZAWAとパンクラスの伊藤崇文のシングルマッチ。裁くのは和田京平レフェリー。
ガッチリと握手を交わすと、まずは伊藤が組もうとするKIKUZAWAにローキック。組み付いていったKIKUZAWAは腕の取ろうとするが、カニ挟みで倒した伊藤。グラウンドでガブっていった伊藤だが、KIKUZAWAはうまく脱出。

片足タックルからテイクダウンを奪った伊藤は、カメになるKIKUZAWAをガブってフロントネックロックに捕らえる。コーナーに押し込んで逃れたKIKUZAWAはヘッドロックで絞りあげる。コーナーに押し込んでブレイクした伊藤はリストロックで絞りあげるが、切り返したKIKUZAWAは再びヘッドロック。
伊藤もヘッドロックで切り返すが、KIKUZAWAはヘッドシザース。だが、頭を抜いた伊藤は一旦離れる。逆水平チョップを叩き込んだKIKUZAWAにエルボーを返した伊藤。伊藤の蹴りにはガットショットを返したKIKUZAWAはエルボードロップを落とす。

しかし伊藤もローキックを叩き込むとチンロックに捉える。だが、サミングでダ出したKIKUZAWAはその場跳びドロップキックで伊藤を吹っ飛ばしてからコーナー下で踏みつける。張り手合戦から足をすくって倒した伊藤は三角絞めを狙う。上から抑え込みながらサミングで脱出したKIKUZAWAはナックルパート。
だが、走り込んできたKIKUZAWAをキャッチして裏投げで投げた伊藤は、走り込んでの飛びヒザ蹴り。カウント2で返したKIKUZAWAだが、伊藤はスタンディングの肩固め。エルボーで逃れようとしたKIKUZAWAだが、伊藤は足に絡みついてヒザ十字固め。

悶絶しながらも必死でロープに逃れたKIKUZAWAだが、伊藤は右ヒザを蹴っていくと突進。だが、KIKUZAWAはパワースラムで叩き付けると、菊落とし(=ハリケーンドライバー)で叩き付ける。カウント2で返した伊藤はソバットを叩き込むが、KIKUZAWAもバックドロップを返す。
そこからコーナーに登ったKIKUZAWAはムーンサルトプレスを投下したが、かわして自爆させた伊藤は逆片エビ固めへ。どうにかロープを掴んだKIKUZAWAだが、和田京平レフェリーの判定では手首から外に出ないとエスケープとならない。すかさず伊藤はヒザ十字固めにスイッチしてKIKUZAWAからタップを奪った。

試合後、笑顔でガッツポーズする伊藤を悔しそうに見つめたKIKUZAWAだが、抱き合って健闘を称えると握手。KIKUZAWAは痛そうに右足を引きずりながら引き上げていった。

第2試合

2014-10-23菊祭り_第2試合当初予定していたTANAKAが前代未聞の失踪したため、急遽花鳥風月の服部が宮本和志とシングルマッチを行うことになった。握手を交わしてあと背中を向けた宮本の背後からドロップキックで奇襲攻撃を仕掛けた服部はエルボーから突進。
だが、ショルダーブロックでなぎ倒した宮本は、さらにショルダータックルで吹っ飛ばすと軽々とリフトアップしてからマットに叩き落とす。さらに逆水平チョップからショルダースルーを狙ったが、服部は回転エビ固めで切り返そうとする。

しかし踏ん張った宮本はのど輪で持ち上げる、ネックハンギングの体勢からマットに叩き付けると、ブレーンバスターの体勢で持ち上げてリングを1周してから滞空時間の長いブレーンバスター。さらに串刺しラリアット2連発を狙ったが、2発目をかわした服部は続くブレーンバスターを踏ん張って逆に投げると、足を掴む宮本に延髄斬り。
さらにノーザンライト・スープレックスで投げてカウント2まで追い詰めると、ヒザへの低空ドロップキックから、片膝立ちの宮本に低空ドロップキック。しかしダイビング・クロスボディーをキャッチした宮本は、そのままシットダウン・パワーボム。

辛くもカウント2で返した服部はラリアットを狙った宮本を逆さ押さえ込み。続けてスクールボーイで丸め込んでから首固めを狙ったが、これをぶっこ抜いた宮本はブレーンバスターで叩き付けるとターメリック・ボンバーを叩き込んで3カウントを奪った。
試合後、宮本は服部に握手を求めて健闘を称えた。

第3試合

2014-10-23菊祭り_第3試合愚連隊興行で対戦する機会が多い那須とワクチンファイトの甲斐がシングルマッチで激突。ガッチリと握手を交わしてからロックアップすると、まずは那須がロープまで押し込む。離れ際にチョップを叩き込んで「来い、コラ」と挑発。リストロックに捉えた那須だが、甲斐もリストロックで切り返す。
手四つの力比べになると互角の展開から甲斐がジリジリ押し込む。ブリッジで堪えた那須はそこから押し返す。ハンマーロックで絞りあげた那須だが、甲斐もハンマーロックで切り返す。那須の悲鳴が響き渡る中、甲斐はヘッドロックにスイッチ。

ロープに飛ばして逃れた那須だが、甲斐はショルダータックルからドロップキック。そしてスリーパーに捉えるが、那須はどうにかロープに脱出。甲斐のチョップを敢えて受け止めた那須に、甲斐は続けてサッカーボールキック。すると甲斐はマットに座り込んで「来い!」と挑発。
那須は強烈なサッカーボールキックを叩き込むと、観客を静かにさせてから鈍い音が木霊するほど強烈なサッカーボールキック。さらにミドルキックで蹴り倒した那須は、カウンターエルボーからスリーパーへ。

ロープに逃れた甲斐が立とうとするところを蹴り上げた那須。これで和田京平レフェリーはダウンを取る。朦朧とする甲斐にブレーンバスターを狙った那須だが、これは甲斐が逆に投げていく。10分が経過し、甲斐は串刺しエルボーからショルダータックルでなぎ倒すと立ち上がってきたところにミドルキック。
ロープに飛ばしてのミドルキックで蹴り倒した甲斐は、サイドスープレックスで投げてカウント2まで追い込むと、腕十字の体勢に。どうにかロープに逃れた那須はエルボー合戦を仕掛ける。そこからソバットで甲斐に片膝をつかせた那須はバズソーキック。カウント2で返した甲斐だったが、那須はバックドロップで投げて3カウントを奪った。

第4試合

2014-10-23菊祭り_第4試合ノータッチアトミコの要領でリングインにジャンピングインしたパンテーラ。いきなり組み付いていきその瞬間にアームドラッグで投げていくパンテーラ。MAZADAがマットに叩き付けても手を掴んだ瞬間にやはりアームドラッグで投げたパンテーラをリストロックで捕まえたMAZADAだが、トリッキーな動きで翻弄してからカウンターのアームドラッグで投げたパンテーラ。
MAZADAは一旦花道に出てインターバルを取るが、パンテーラは走り込んでロープの間を回転して威嚇。MAZADAも花道からロープの間を1回転してからリングに戻ると、笑顔で握手を求めるが、パンテーラは応じない。

コーナーに飛び乗り、ロープに走り、まるで豹のような動きでMAZADAを翻弄したパンテーラは、MAZADAの腕を掴むとトップロープの上で1回バウンドしてからアームドラッグ。MAZADAのエルボーにもエルボーで対抗したパンテーラだが、MAZADAはサミングからラリアットを狙う。
パンテーラがかわすと場外にスライディングでエスケープしたMAZADAだが、パンテーラはそこにトペを発射。MAZADAをリングに戻したパンテーラは「ビバ、メヒコ!」と叫んでからメキシカンストレッチに捉える。

ロープに逃れたMAZADAは串刺し攻撃を狙ったパンテーラに急所攻撃。さらに木曽レフェリーの視線をうまく反らせてから急所にヒザを落としていったMAZADAは、ブレーンバスターを予告。パンテーラが背後に着地すると、MAZADAは串刺し攻撃を狙ったが、蹴りで迎撃したパンテーラはさらにドロップキック。
だが、バックの取り合いからDDTを返したMAZADAはチキンウイング・フェースロック。そこから正田ひねり(=フェースロックから捻って決めるフェースバスター)、カチ上げるようなラリアットと畳みかけたMAZADAは走り込む。これをかわしてウラカン・ラナで丸め込んだパンテーラは続けてカサドーラ。

カウント2で返したMAZADAだが、パンテーラはニールキックから「いくぞー!」と叫ぶと肩口から前方にMAZADAを叩き付けてから450°スプラッシュ。MAZADAがかわすと回転しながら着地したパンテーラはトラースキック。しかしMAZADAも返す刀でラリアット。
グッタリするパンテーラにダメ押しの正田落とし(=フィッシャーマンバスターの体勢からの開脚式ドライバー)で叩き付けるがパンテーラもカウント2で返す。ならばとMAZADAは垂直落下式正田落としで叩き付けて3カウント。

第5試合

2014-10-23菊祭り_第5試合望月&光留の保持する東京インターコンチネンタルタッグ王座に、愚連隊から論外&FUJITAが挑戦。王者組は『UWFメインテーマ』で入場。FUJITAの体に飛んできた紙テープが絡まった状態のまま試合開始のゴング。
論外と対峙した光留は片足タックルを狙うが、これを切った論外。ガブってから腕を取った論外はヘッドロックに捉える。グラウンドで上になった論外はパスしてサイドポジションを取るが、光留もうまく立ち上がる。

手四つの力比べになると、まずは光留が押し込むが、論外も押し返す。ブリッジで踏ん張る光留は一気に押し返す。ここでお互いにタッチして望月とFUJITAがリングイン。エルボー合戦から望月がソバットを叩き込むと、続けてサッカーボールキック。しかしFUJITAも顔面への低空ドロップキックを返す。
望月はFUJITAをエプロンに追いやるとランニング・サッカーボールキック。続いて光留がミドルキックを連打するが、FUJITAもエルボーを返す。だが、背後から望月が蹴っていくと、光留が羽交い締め。

FUJITAもバックを取り返す中、望月がフロントキックで飛び込んでくるが、これは光留に誤爆。ならばとハイキックを放った望月だが、これも光留に誤爆! 論外が後頭部にバズソーキックを叩き込むがカウントは2。和田京平レフェリーに「カウントが遅い!」と抗議する論外は、一本足頭突きを連打。
光留に「タッチしろよ」と促しておいて、もうすぐでタッチできるというところで攻撃していった論外はFUJITAにタッチ。ナックルパートを見舞ったFUJITAは論外とのスピーディーな連係攻撃を決める。完全に捕まってしまった光留に、愚連隊の2人は両足を場外から引っ張って鉄柱を使っての急所攻撃。

リングに戻った論外はグラウンド卍から横十字、クロスフェースと流れるように決めていく。どうにかロープに逃れた光留だが、FUJITAが光留の左腕をロープに巻き付けて攻撃。さらにショルダーアームブリーカーを決めると、論外がその左腕を下から蹴り上げる。論外の串刺し攻撃をどうにかかわした光留はジャンピングハイを叩き込んで望月にジャンピングタッチ。
ランニングローを叩き込んだ望月はブレーンバスターの体勢に。首固めで切り返した論外は、さらにドラゴンスクリューを決めてFUJITAにタッチ。15分を経過し、ニークラッシャーを決めたFUJITAだが、望月はニーリフトから突進。

カウンターでSAYONARA(=ツームストン・パイルドライバー)を決めたFUJITAはBONYARD。だが、抑え付ける論外をかわして光留がカット。「お前、やっぱ面倒臭いだよ!」と光留を場外に投げ捨てた論外は、望月にFUJITAと合体式フラップジャックからサンドイッチ・シャイニング・ウィザードを発射。
望月もFUJITAに投げ捨てドラゴンスープレックスを返すとランニングロー。カウント2で返したFUJITAだが、望月はツイスターで叩き付ける。だが、カバーしようとすると光留が「望月さん! まずはこっちを殺してから! 万全を期して」と論外を羽交い締めにする。

そこに望月がフロントキック。今度はキチンと当たったが、望月がFUJITAを羽交い締めにして、光留が放ったフロントキックはかわされて望月に誤爆! すかさずFUJITAは望月をサスケだまし(=ワンハンドクラッチ式三四郎スタナー)で叩き付けると、ダイビング・ボディプレスを投下。カウント2で辛くも返した望月は串刺しフロントキック。
さらに光留がエプロンからFUJITAを羽交い締めにする。望月が突っ込むと、FUJITAがかわすが、望月はギリギリでストップ……したにも関わらず光留にフロントキックを叩き込む。そこをFUJITAが梱包!!(=首固め)で丸め込むが、望月が首固めで切り返して3カウント!

11・9風になれフェスタを告知していた光留だが…結局、誤爆した王者組だが最後には勝って初防衛に成功。一人納得がいかない光留だが、ベルトを受け取るとどうにか納得。望月に確信犯的な誤爆について詰め寄った光留は「(防衛)しちゃいました。えー、いろいろと確認したいことがあるんですけど……分かりました。望月さん、勝ったんで宣伝をしていいですかね? 実は僕と望月さんのタッグで11月の9日、僕は師匠と呼んでいるんですけど、向こうからは15年知らねぇと言われてるんですけど、その鈴木みのるさんがテーマ曲を歌っている中村あゆみさんとコラボイベントを行うことが決まりました!」と言うと、ポスターを持った伊藤崇文がリングに上がってきて『風になれフェスティバル』を告知。
当日は日高郁人と組んで望月&光留と対戦する伊藤は「その試合、タイトルマッチでやろうぜ」と要求。しかし光留は「伊藤さん、何年プロレスやってんですか? そんなの僕の一存で決められるわけないじゃないですか」と返答。一方の望月は「俺も知らないよ。今日もスッキリした勝ち方じゃないし、あとは任せた」と言って退場。すると光留が「分かりました。一番偉いのは勝った俺たちだ!」と言って、11.9『風になれフェスティバル』で望月&光留vs.伊藤&日高の東京インターコンチタッグ選手権試合をやることを、その場で決定した。

<試合後コメント>
佐藤光留
――望月さんの誤爆が何度か……
「いや、まあ過ちだったらいいんですよ。過って当たるならいいんですけど、狙ってたんじゃないかなって疑惑があるんで、ちょっとこれから…」
――最後の一発が…
「ちょっとあの間、意識飛んでたんでわかんないんですけど、最後望月さんと目があって蹴られた気はしたんですよ。でも今ベルトがここにあるってことが全てだと思いますね」
――次の防衛戦は11月?
「そうですね。それまで東京で一番強い二人、望月佐藤組がね、今回はじめてインターコンチネンタルタッグ、大陸間ですから。大陸を超えて、横浜でタイトルマッチなんです。ちょっとこの様子をPILEDRIVERのTwitterでつぶやかないと、『どういうことだ!』って言われるんで公式にしてきます。急いで行ってきます」

第6試合

2014-10-23菊祭り_第6試合メインは菊タローの20年のレスラー生活の中で縁のある選手が集合して行われる大阪プロレスで育てた伝統のミックスド6人タッグ。赤虎が負傷欠場となってしまったが、代わりにアントーニオ本多が参戦。
くいしんぼうの曲にノリノリに踊りながら入場したさくらだが、清水がソロで入場してくると明らかに不満顔。6選手がそれぞれ握手を交わす中、さくらは清水の握手だけはガン無視!

そして菊タローvs.くいしんぼうの黄金カードで試合開始。くいしんぼうに声援が集まるといじけた菊タローだが、「菊ちゃん」コールが起こるとノリノリに。さらに木曽レフェリーにまで声援が飛ぶ。そして菊タローとくいしんぼうが「YOU!」とお互いを指差すお馴染みの光景から、組みそうで組まないお馴染みの展開に。
菊タローがカウンターエルボーを見舞ってもすぐに立ち上がってくるくいしんぼうに「痛くないんかい!」とツッコんだ菊タローだが、リストロックに捉えたくいしんぼう。菊タローはトリッキーな動きから切り返そうとするが、いつの間にか2人でダンスを踊っていた。

ここでアントンと親父がリングイン。親父としては久しぶりの試合だが、「親父、チャチャチャ」にノリノリ。悔しがるアントンに逆水平チョップを叩き込んだ親父。するとアントンは「ビーチク、痛いぞー」と絶叫。ビーチクをブロックしたアントンはショルダータックルでなぎ倒すが、親父もカウンターのドロップキック。
しかしサミングを見舞ったアントンは清水にタッチ。いやらしく手四つしようとする親父に、嫌悪感丸出しの清水。だが、いざ手四つすると必死に押していく。親父が押し返すとブリッジで堪える清水だが、親父はそのままキスしようとする。

一斉にほかの選手が入ってきて親父にツッ込むと、さくらがリングイン。力比べを要求したさくらは、余裕の笑みを浮かべると清水を投げ飛ばしてからヘアーホイップでブン投げる。親父からもブーイングが飛ぶと、くいしんぼうからはゲンコツ。それでもさくらは清水をカンパーナに捉える。すかさず菊タローとアントンが清水のめくれたスカートの中を覗き込む。
さくらがツッ込むと、清水はそのさくらに側転からクロスボディーを浴びせて菊タローにタッチ。菊タローにセクハラ攻撃されないことを清水のせいにするさくらは、串刺し攻撃を狙った菊タローを回転エビ固めで丸め込む。

みんなで欽ちゃんジャンプタッチを受けたくいしんぼうが飛び込んでくるが、涼しい顔でかわした菊タロー。だが、続く伏せかわし、リープフロッグはお互いに同じ動きをしてしまう。するとくいしんぼうは次々に相手選手、自分のパートナー、レフェリーも上手投げで投げ飛ばしてから、全員で欽ちゃんジャンプ。
菊タローは親父とチョップ合戦を展開。そこからフラッシング・エルボーを落とした菊タローは、なぜかヒザが痛くなりアントンにタッチ。菊タローとダブルのローリングエルボーを見舞ったアントンは清水にタッチ。清水とはダブルの正拳突きをお見舞い。ここで清水が首4の字固めに捉えると、さくらが清水に首4の字固め。

そこから首4の字固めの数珠つなぎになると、最後に残った菊タローが親父の両足を抱えて全員をステップオーバーして逆エビ固め。15分が経過し、菊タローがくいしんぼう、アントンがさくらを捕まえてエストレージャに捉えると、真ん中で清水が親父にウラカン・ラナを決めて完成。
さらにフライング・クロスチョップを親父に2連発で決めた清水は、スイングDDTで叩き付けてからダイビング・クロスボディーを決める。カウント2で返した親父だが、清水は卍固め。タッチを受けたアントンは串刺し攻撃を狙ったが、蹴りで迎撃した親父はロープ渡りから「あり乾杯!」と缶ビールで殴りかかる。

辛くもブロックしたアントンだがジャンピングであり乾杯を叩き込んだ親父はくいしんぼうにタッチ。アントンに串刺しラリアットを連打したくいしんぼうだが、連打のしすぎで途中から入れ替わってしまう。これでくいしんぼうが場外に出ると、アントンはケブラーダを狙ったが、ロープに飛び乗ったところで転落! くいしんぼうのプランチャも人がいないところに落下して自爆!
そして菊タローとさくらがリングインしてチョップ合戦。菊タローのよそ見作戦も通じないさくらは、さくらえみ72キロ(=ランニング式串刺しクロスボディ)からケブラドーラ・コンヒーロ。だが、カウンターでさくらを捕まえた菊タローは「死ね、ババア!」と叫びながら菊落とし(=ハリケーンドライバー)で叩き付ける。

20分が経過し、ブレーンバスターの体勢に入った菊タローはお馴染みの前口上から投げようとしたが、お察しの通り逆に投げられてしまう。そこにくいしんぼうが入ってきてコーナーに登るが、なぜか場外にダイブして自爆! 「くいしんぼう」コールを受けて必死にリングに戻ったくいしんぼうだが、菊タローは「飛んじゃうぞー!」と叫ぶとコーナーへ。
だが、立ち上がったくいしんぼうがゲンコツをお見舞いしてから追いかけていって雪崩式フランケン。ほかの選手も一斉に入ってくるが、くいしんぼう組の同士討ちを誘い込むと、アントンと清水が親父とさくらを場外に連れ出す。その間に菊タローはシャイニング・ウィザードを発射。さらにムーンサルトプレスを投下して3カウントを奪った。

エンディング

これからの夢を語った菊タローマイクを持った菊タローは「本日はお足元の悪い中、私の無駄に長くやっている20周年記念興行にたくさんのご来場、本当にありがとうございました! まさか埋まるとは思いませんでしたけど、たくさんの方にチケットを買っていただいて、手売りもしたりして、本当に皆さんの一枚一枚に支えられて今日迎えることが出来ました。本当に今日来てくれたお客様、選手・スタッフの皆様、本当にありがとうございました。20年ということで、まだやりたいことも、まだ叶えていない夢もあるので。40までにそれらを実行に移すべく、今後は動いていきたいなあと思います。大仁田厚と組みたい……叶いました。レスラーになりたい……叶いました。大仁田さんとチャンピオンになりたい、電流爆破をやりたい……叶いました。僕、若い頃素顔で大仁田さんと電流爆破をやらせていただいたんですよ。東京ドームも新日本さんの大会にあげていただいて自分のやりたいこと全部叶えてきました。大阪プロレスもまた今えべっさんでやっていますので、良かったらぜひ大阪まで観光がてら足を運んでいただけたらと思います。
1個やっていないこと、出来ていないこと……海外に長期で行く。そして誰もが無理やと言いますけど、誰もが叶えられていない夢、WWEとかTNAとかと契約することなんですよ! 20年経って身体もボロボロになってきて、40過ぎたらもうアウトやと思うので、あと2年くらい日本で頑張って、そこからディック東郷さんみたいに世界中を周って、ヨーロッパとかアメリカとか行って、その中で引っかかればまた続けてもいいし、ダメだったらダメだったらで諦めもつくかもしれないので、それを目標に世界中の皆さんに笑顔を届けられるように2年準備して頑張っていきたいと思いますので、皆さん今後ともよろしくお願いします」と今後の目標を語りながら挨拶。

最後に「すぐにいなくなるわけではないので。日本と行ったり来たりかもしれないし、旅人としてずーっと行くかもしれないし。出来ればずっと行けたらいいなと思ってます。自分の周りみんな海外経験者ばかりです。KAIENTAI-DOJO青森での試合後、みんなで飯食ってて……新崎(人生)さんとかTAJIRIさんとかTAKA(みちのく)さんとか、みんな海外に長期行ってる選手。愚連隊だって(NOSAWA)会長もFUJITA先輩もMAZADAさんも長期経験者。僕は1か月とかしか行ったことがないから。それをぜひ旅人として叶えられたらいいなあと。そして今まで会えてない、笑顔を届けられていない海外の皆さんにも届けていけたらなと思っていますので、ぜひ今後ともご支援のほどよろしくお願いします。
と言っても今日の新木場大会、愚連隊本興行ではございませんが、1年ぶりに東京MISSIONやらせてもらいました。皆さん楽しんでいただけましたでしょうか? 12月11日には後楽園ホール大会が控えていますので。TOKYO DREAM 2014! テリー・ファンクとミル・マスカラス両選手が、もうプロレスの世界遺産と言っていいでしょう! もうプロレスノーベル賞ですよ。そんな2人が揃いますので。今後とも東京愚連隊並びに菊タローをよろしくお願いします。20年間やってきて本当に良かったです。これからも頑張りますので、よろしくお願いします。それでは最後に今日出場した選手の皆さん、リングに上がってください!」と叫ぶが、誰もリングに上がってこない。「誰もこんのかーい! おあとがよろしいようで」と“オチ”をつけて記念興行を締めくくった。

<試合後コメント>
菊タロー
「無事終えられて、主催だとやっぱ滞り無く終わって欲しいが先に来ますね、はい。皆が居て、20年やってこれたんで、ほんとに今日迎えられてよかったですありがとうございました」
――デビューした時は20年後こういう形でむかえるということは予想していましたか?
「いやいやいや、何言っとんねんお前!って言われますよね。はい。お前メジャーとかも出て東京ドームも出て、そのうえで20周年迎えるぞって言ったらいやいやって言いますよやっぱり。それがやっぱ人生の面白いところでね、なんか失敗したな〜とかあん時しくったなぁーってあるんですけど、それがなかったら今の自分はこうしてないんで、ほんとにもう、ね? たまたま大阪で、大スポを見たときに今のサバイバル飛田の試合の結果が載ってなかったら今こうしてないですよね。『アレ? これ飛田君じゃない?』って言って、友だちに電話したのがきっかけで屋台村のリングに上ったので。それが一個抜けてたらほんと今の自分はなくて普通に働いているだけのやつかもしれないし、ニートかもしれないし、わからないもんですね。ほんとこうやってこれてよかったです。ただもう一回同じ人生を歩めるかって言われたら無理だね! やっぱツライこともいっぱいあったんで、いやいや。今後に向けて色々頑張ります。まあね、今は引退後の事も考えて声優や役者の修行もしてるんで、来月アニメもまた出たやつ放送されるし、そっちでも食っていけるように頑張って、いい終わり方を迎えるようにしたいなという気持ちですね」
――そういう部分で言うとリング上で語られた夢も…
「唯一叶えられてない夢なので、やっぱりそこは準備期間を置いてやりたいなという。海外を周りながら日本のニュースサイトとか、ニコプロさんもそうですけど、試合の映像流してよっていって日本に対して情報を発信して、僕、IT系のライターも週刊アスキーでやったりしてるので、そっちのほうとかニュースサイト向けに観光の記事書いたりしながら試合やってやっていけたらいいなと漠然と思ってて、これからその準備をしていって一回行ってこようかなと。もしかしたらディック東郷さんみたいに日本で引退をして、海外周って行けるんだったらやって、逆輸入でおっきな団体の選手としてこれたら面白いし、ダメだったらダメでよしっていって、役者とライターに転身するっていうのもありですし、今後頑張っていきたいですね。まあ準備期間は必要なんで。今回20周年という形で満員になってよかったです、はい。40越えたらそういう風にやるのが難しくなってくる歳になるので、最後そうやって世界中の人に笑顔を届けてやれたらいいなと考えてますけど、二年間準備期間として頑張って行ってきますと言えたらいいですね。言えなかったらすいませんまだやってます!って言うかもしれないけど(笑)。でも海外も協力するよって言ってくれてるプロモーターとかいろんな人達がいるので、ある程度は回れると思う。それが一年周れるのか二年周れるのか三ヶ月なのか、それは自分次第なので頑張りたいですね。という感じですね。ほんとに今日集まってくれた選手スタッフの皆さん、やれよって言ってくれたNOSAWA論外、ほんとに言ってくれなかったら、いいかなって思ってたんで。後楽園で記念試合やってよって言ってたくらいが、いややっぱ節目だからちゃんとやろうよって言ってくれて、すごいサポートもしてくれて。ほんとに感謝してます。最終的にはお客さんもいっぱいきてくれて、マスコミも、僕がこんなマスコミに囲まれる事ないですからね。だいたい試合終わっても誰に聞きにこないのが定番なんで、ほんとにありがとうございます皆さんのおかげです。ほんとにみなさんも告知とかしてくれて、ありがとうございました。皆さんがあって私がいるということで、これからも笑顔を伝えて上の試合を支えていけたらいいなと思っています。以上です」

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