イヨ・スカイが世界最高の夏の舞台で王座挑戦も戴冠ならず!

38回目にして2Days開催となった『サマースラム』がニュージャージー州イーストラザフォードのメットライフスタジアムで行われた。
Day1ではメインイベントでのグンター対CMパンクが激闘の末に王座交代となったが、12年ぶりのWWE王座戴冠のパンクが感慨に耽る中、ケガで長期欠場中のはずのセス・ロリンズが試合終了後に登場し、キャッシュインからの王座強奪に成功。パンクは5分足らずで王座を手放すことになってしまった。Day2ではそれ以上のどんでん返しも期待できるとあって、観客の熱気は前日にも増して膨れ上がっている。
今回もAbemaのPPVによる生中継で放送されたが、10月には急きょ決定した日本公演が控える中、予習の意味でも”世界最高のプロレス”に触れてみるのはいかがだろう。
CCOであるポール・”トリプルH”・レベックによる開催宣言を受けてのDay2のオープニングは今年の『レッスルマニア』Day2と同様、トリプルスレットでの世界女子王座戦。
『レッスルマニア』では王座防衛に成功したイヨ・スカイだが、先日の女子だけのPLE『エヴォリューション』では試合中のナオミによるキャッシュインで王座陥落。今回はその時の対戦相手であるリア・リプリーとともにナオミに挑戦するトリプルスレットマッチに臨むこととなった。
試合が始まるとナオミは「ふたりでつぶし合っててよ」とばかりの場外にエスケープするが、もちろんふたりはそれを許さずに場外ではさみうちにしてリングに戻し、まずはナオミに対して共同戦線で向かっていく。
リアがアシストしてのイヨのドロップキックから、イヨがアシストしてのリアのビッグブーツはイヨに誤爆。すかさずナオミはコーナーポストからのクロスボディからリアを場外に排除して、イヨに対しての髪を掴んでのホイップの連打に、リアの腕への噛みつきとやりたい放題。その後も1対2の状況が続くもののナオミの攻勢は続いていく。
それでもリアは噛みつかれた腕をナオミに示してからのクローズラインの連打に豪快なフェースバスター。イヨもスプリングボードのミサイルキックを成功させるとリアと一緒に「わたしを見て!」のポーズで会場を熱狂させる。

そこからナオミに619、リアが投げっぱなしジャーマンでナオミに大ダメージを与えてから場外に叩き落とすと「ここからはふたりだけの戦い」とばかりにふたり満面の笑みを見せてから1対1の戦いが始まる。
イヨ得意の前方への丸め込みを止めておいてから、肩車にしておいてのフェースバスター。続けてのリップ・タイドをインサイド・クレイドルで切り返したイヨは続けてクロスフェース。リアが再び肩車にすると今度はポイズン・ラナ(リバース・フランケンシュタイナー)とふたりの戦いの進化ぶりを見せつけるかのよう。リアがレイザーズ・エッジからのパワーボムで叩きつけると、ナオミはフォールするリアの足を場外から文字通り引っ張りカット。そのままふたりの場外戦になるところをイヨは鮮やかなラ・ケプラーダで観客をどよめかせる。
リングに戻るとイヨはメテオラ(ダブルニーアタック)をリアとナオミそれぞれに食らわせ、トドメとばかりにムーンサルト・プレスを狙うがこれはリアがカット。リアはそのまま雪崩式バック・スープレックスを狙うが、ナオミが叩き落としてそこから開脚式ムーンサルトを炸裂させる。
そのまま覆いかぶさったナオミにイヨはムーンサルトを狙うが、ナオミがかわしてリアにのみ成功する。ナオミはイヨにババ・ボムから外道クラッチのかたちでフォールに行くがこれを3イヨは自力でクリア。リアもナオミにリップ・タイドを決めるがこれもイヨがカット。
ここから乱激戦となり、リアが場外のナオミにエプロンからコンヒーロ。そこからリングに戻ろうとするところをイヨがサンセットフリップ・パワーボムにリアを抱えると、なんと場外でダウンしたままのナオミにリアを叩きつける。
リングに戻るとイヨとリアとでコーナー上の攻防になるが、雪崩式のリップ・タイドが完璧に決まったところでフォールの体勢のリアに場外からナオミが背後から忍び寄り、タイツを掴んでのロールアップで絶対不利と言われた前評判を覆すタイトル防衛に成功した。