UWFを背負う女優ヒーローが初代タッグ王座決定トーナメント決勝進出で“強さ”を証明へ!

2日、東京都・新木場1stRINGにて『ACTwrestling Step61』が開催。【MRC】才原茉莉乃(さいはらまりの)&福永莉子(ふくながりこ)が初代タッグ王座決定トーナメント決勝戦に駒を進めた。
現在のアクトレスガールズは、WWEのように台本があることを公表してプロレスを展開中。ヒールvsベビーがストーリーの主軸となっており、凶器・乱入・裏切りなど手段を選ばないアクトレスキラーズが『ストロング暴力スタイル』で悪の限りを尽くしている。
そんな中、大量離脱により中止を余儀なくされたタッグベルトを賭けたタッグリーグが、惡斗が発起人となった『ACT GAME(アクトゲーム)』として初代王者決定タッグトーナメントが開催されることに。所属選手だけで全10チームが参加し、5月18日~8月2日の2ヶ月半をかけてトーナメントを争ってきた。
この日は、Bブロック決勝戦として【MRC】才原茉莉乃&福永莉子vs【血眼】MARU&グレート朝子の試合が実施。
茉莉乃&莉子は、昨年“色々”あって崩壊寸前となったアクトレスを救うべく正義のヒーロー【GENKI戦隊アクトレス5】を結成して悪の【アクトレスキラーズ】と闘ってきた。今回の試合はキラーズの2人が相手ということもあり、なんとしても勝利して初代タッグ王座戴冠に向けて弾みを付けたい試合だった。
茉莉乃&莉子は日々の練習でサブミッションを始めとしたグラウンド技術に磨きをかけており、8月9日に行われる『LIDET UWF Ver.6』にてLIDET UWFルールの試合に出場することが決定済み。今回のトーナメントには入場曲にUWFのテーマを選ぶなど、Uを背負うヒーローとして臨んでいる。

茉莉乃&莉子は序盤から淀みない動きでグラウンドでの駆け引きを仕掛けていくが、凶器大好きなMARUと狂人の朝子はこれに付き合う必要も無いため、チェーン攻撃や噛みつきなどの反則三昧で大暴れ。
それでも茉莉乃&莉子は正々堂々の姿勢を崩さず、莉子はドラゴンスクリューや足4の字固めといった“U殺し”の技術も用いて窮地を脱出。後を受けた茉莉乃がMARUとの一騎打ちに臨むが、MARUがMARUスピンクラッシュ、MARU×2スープレックス・ホールド、MARUロックマフラーと大一番にしか見せない大技の数々を繰り出して来たため再びピンチに。
これを莉子がギリギリで救出すると、朝子の毒霧がMARUに誤爆。その隙を逃さず、茉莉乃がMARUにトリプルMRNスマッシュ!(※ロコモーション式ジャーマン・スープレックス・ホールド)を決めて3カウントを奪った。
既にAブロック代表の座を勝ち取っているのは【アマテラス】惡斗&茉莉。惡斗は元スターダムのプロレスラーでもあり、新体制アクトレスでは試合でもマイクでも魅せる重鎮。茉莉もプロレス界での活躍を経て旧体制アクトレスから団体を支え続ける屋台骨だ。

アマテラスをリングに呼び出した茉莉乃は「1年前“色々”あって新しくスタートしたリングで頑張ってきた者として、新生アクトレスをキラキラな最高のアクトレスにするために!ファイブがアマテラスを倒して!タッグトーナメント優勝しますッ!私は莉子と、ファイブとして、そしてヒーローとして!必ずアクトレスを最高のものにしてみせます!」と優勝への決意を叫んだ。

試合を終えた茉莉乃は「(タッグトーナメントの)初回からUWFのテーマを使わせていただいておりまして。やっぱウチら来週新木場でやらせていただくので。それに向けてもだし、タッグの中では私たちしかUWFをやってないので、そこもやってますよというアピールも兼ねて。『そういうことも出来るんだぞ!』ということも見せていけたらと思っています」と入場曲への思いとファイトスタイルの変化を語りつつ「新生アクトレスからやり始めた2人が獲っていかんとダメでしょっていうのは色々あってからのアクトレスでは言い続けて。それで私がアクトレス5を創らせていただいて、自分もベルト獲って、タッグトーナメント決勝戦まで駒を進められたので、そこはもう絶ッ対獲らないといけないと思います」と気炎。
莉子も「ACT GAMEを惡斗さんが獲ったんじゃ、ホントに惡斗さんのゲームになっちゃうんで。上がそのまま上にいるだけじゃつまらない団体になっちゃう。多分私たちには獲れないだろうと思っている方のほうが多いと思うので、そこを覆してもっともっと面白いアクトレスガールズにしていきたいと思います」と自身初となる王座戴冠への想いを述べた。
新生アクトレスガールズの初代王者決定戦は、8月13日の後楽園ホール公演にて行われる。