マッスル坂井がエボリューション入団画策も…諏訪魔は「書類で落とすよ」とつれない返事!

髙木三四郎30周年プロジェクト『M&Aプロレス』第2弾大会が6月25日、東京・新宿FACEで開催された。マッスル坂井が諏訪魔とのシングルマッチで敗れ、エボリューションへの入団を画策するも、諏訪魔はつれなく却下した。
『M&Aプロレス』でなければ、まず実現しないであろう異次元マッチとなったこの一戦。先に入場してマイクを持った坂井は「皆さまにお別れのごあいさつがあります。私、マッスル坂井だなんていって、たまにリングに上がらせていただいてますが、ふだんはスーパー・ササダンゴ・マシンで…。マスクマンが正体を明かすときは引退か死んだときなんです。6月9日、新日本との“一面対抗戦”という伝説に残る一大事業を成功させて。その週末(15日)に新潟でEXTREMEのタイトルマッチを無理やり組まれ、ベルトをはく奪され、今日マスクまで剥がされた状態でリングに上がらされ、相手が諏訪魔ですよ。髙木三四郎が昔ちょっと顔が似てるというだけで組んだ、おふざけカードです。でも、俺は今日小細工なし。手ぶらでやってまいりました。身一つで戦うしかない。スーパーヘビー級対決。私のすべてを諏訪魔にぶつけます」と珍しく戦闘モード。
序盤はショルダータックル合戦で体のぶつかり合いを見せたが、開始早々場外戦へ。諏訪魔はバケツ、イス攻撃。たじたじの坂井がバックステージに消えると、ニセ・ササダンゴが現れる。その声、ファイアーポーズから、どうも髙木っぽい。諏訪魔はイスで殴打し、いったんリングに入るも、ニセ・ササダンゴはすぐに場外へ退避。諏訪魔は本部席に座っていた、遺恨ある木原文人リングアナを木槌で一撃。坂井が戻ってきて、ニセ・ササダンゴが消える。諏訪魔が逆エビ固めで締め上げると、ニセ・ササダンゴが救出に入り、ストーンコールド・スタナー(?)。ステージ席で乱闘になると、ニセ・ササダンゴは戦闘用チャリンコ・ドラマティックドリーム号で諏訪魔をひく。諏訪魔はドラマティックドリーム号をニセ・ササダンゴに投げつける。ここでニセ諏訪魔が現れ、なぜか諏訪魔と共闘してニセ・ササダンゴを攻撃。さらにニセ諏訪魔がニセ・ササダンゴにドラマティックドリーム号をぶつける。もはや、本来の対戦カードが何だったか分からなくなるカオス状態で、ニセ諏訪魔のラリアットが諏訪魔に誤爆。怒った諏訪魔はニセ諏訪魔にラリアットからバックドロップで3カウントを奪った。試合後、諏訪魔がニセ・ササダンゴのマスクを剥ぐと、正体はやはり髙木だった。
髙木は「俺は黒幕じゃない。坂井にやれって言われたんです」と弁明。ニセ諏訪魔、いや坂井は「諏訪魔、合格だよ。あんたいいレスラーだな。今日俺が試させてもらったのは、俺の師匠にふさわしいかどうかだ。俺は長年この髙木三四郎に付いて、弟子として色々やらされてきたけど。マッスル坂井としては現在フリーの身。エボリューションの諏訪魔、石川修司に次ぐ第3のスーパーヘビー級レスラーとして受け入れ、エボリューションを日本最強のスーパーヘビー級団体にしてみてはどうでしょうか?」と問う。諏訪魔は「おまえじゃ無理だ。おまえはこのマスクが一番似合ってんだ」と一蹴。
髙木は「諏訪魔チャレンジとかやってるらしいじゃないですか。コイツ、一般枠で応募させます。履歴書書いて。まずは書類審査からお願いできますか。今日このリングで年もあまり変わらない2人が出会ったのは何かの縁。今日は私の顔に免じて、握手をしていただいて、この場を締めても大丈夫でしょうか?」と要望。
諏訪魔は「じゃあ履歴書だけだ。書類をちゃんと書いてこい。分かったな? 落とすよ!」となんともつれない返事。
最後はリングを降りた諏訪魔を高木が引き戻して、3人で手を挙げ、諏訪魔は苦い顔をしながらも3人で握手を交わした。
バックステージで坂井が「俺がエボリューションに第3のスーパーヘビー級レスラーとして、所属選手となるべく、履歴書を送り、諏訪魔チャレンジを受け、15分引き分けの座を勝ち取ります!」と意気込むと、諏訪魔は「引き分けかよ。引き分けたらあきらめろよ」と発言。坂井が「諏訪魔さんは社長なので、おそらく書類は見ないでしょう。最終面接だけでしょう。書類は石川修司が見るでしょう。たぶん大丈夫だと思います。DDTの後輩だからひょっとしたらいけるかもしれません」と言えば、諏訪魔は「エボリューションにはエボ男というのがあるのも知らないで。そういうところまで勉強して来い。女子に入ろうとしてるんじゃないの? まぁ書類で落とします」とコメントした。