プリンセスタッグ王者組・享楽共鳴、“復活”白昼夢の挑戦に…「絶対に落とすわけにはいかない!」

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 東京女子プロレスが6月19日、東京・渋谷区のAbemaTowersで『SUMMER SUN PRINCESS '25』(7月21日、東京・大田区総合体育館)に向け、タイトルマッチ調印式を開催した。約1年ぶりに復活した白昼夢(辰巳リカ&渡辺未詩)の挑戦を受ける、プリンセスタッグ王者組の享楽共鳴(中島翔子&ハイパーミサヲ)がベルト死守を宣言した。

 昨年7月20日の後楽園ホール大会で、当時プリンセス・オブ・プリンセス王者だった渡辺にパートナーの辰巳が挑んだ。敗れた辰巳は試合後「白昼夢は一区切り」と発言し、約1年間、2人がタッグを組むことはなかった。ところが、6・7品川で突如、白昼夢が享楽共鳴にアピールして挑戦が電撃決定。第6代王者組の白昼夢がベルトを奪えば、実に4年9ヵ月ぶりの王座奪還となる。

 辰巳は「享楽共鳴は結成した時から、一緒にずっと切磋琢磨して、一番白昼夢と戦ってきたタッグなんじゃないかなと思います。そんな享楽がずっとチャンピオンになることを私も望んでいて。そんな享楽にいち早く挑戦したかったので、我々が挑戦するのも遅いくらいです。そんな白昼夢はなぜか1年くらい組んで戦うことがなくて。白昼夢が動き出すのも、私はすごく待ち遠しくてウズウズしてるので、『SUMMER SUN PRINCESS』はめちゃくちゃにしてやります!」と意気軒高に語った。

 パートナーの渡辺は「今回、享楽共鳴vs白昼夢がまたできるということが率直にうれしいです。白昼夢は充電期間を経まして…さらに個々で強くなって、また『SUMMER SUN PRINCESS』で一緒に戦うことができます。享楽と初めて闘ったのが、もう5年前の『SUMMER SUN PRINCESS』になります。で、白昼夢は6年目。色々変化とか進化していくなかで、変化ではなく進化してこの戦いができることはとてもうれしいので、白昼夢が夏をかっさらいたいと思います」と意気込んだ。

 対する王者組の中島は「チャンピオンチームとして、白昼夢を迎え撃ちたかったんですが、今のところ、私たちはいつもと同じように振り回される側なんじゃないかと思ってます。思えばベルトにたどり着く(今年の)トーナメントでも、私は今まで負けてきたタッグチームをすべて倒すような気持ちで臨んでいたんですけど、白昼夢の名前はそこになくて。そこに歯がゆさと怒りみたいなものもあったんですけど、来てくれたのでそれはすべて忘れることにしました。私たちは121000000(ワン・トゥー・ミリオン=山下実優&伊藤麻希)からベルトを獲った時に、私のなかではプロレスの理想のタッグチームに一歩近づけたような気がしていて、一つの達成感がありました。そこからラスベガスでの防衛戦、大阪でのアジア勢との防衛戦を経て、自分のなかで試合を重ねる度に、どんどんスケールが大きくなっていかなければいけないとチャンピオンとして思うようになりました。それはもっと世界に届けたいので、今のタイミングで白昼夢と試合できるって、こんなに最高なことはないと思ってます。特に私は去年、渡辺未詩にはタイトルマッチで負けていますし、辰巳リカにも個人として最近は勝ててないんです。この2人にも勝てて、享楽共鳴として白昼夢にも勝てれば、よりスケールを大きくできるんじゃないかと思ってます。プロレスラーとしてもタッグチームとしても。なので絶対に落とすわけにはいかないですし、防衛して、より大きな生物と防衛戦ができればと。私は今MLWのベルトを持ってるんですけど、ロサンゼルスとシカゴを破壊してきました。なのでタッグチームとして町を破壊するような防衛戦を、これからどんどん重ねていきたいと思います」とベルト死守を誓った。

 ミサヲは「中島さんも言っていましたが、本来タッグトーナメントで白昼夢を倒しておきたかったです。その上でワンミリからベルトを獲ってというのが理想ではあったんですけども、それが叶わなくてちょっと引っかかっていた部分があったんです。今このタイミング、私たちが最強のタッグとして、迎え撃つ側として、白昼夢と戦えるということがすごくうれしいです。ずっと白昼夢に私が負けた時のことが引っかかっているのもあって、だからこそ白昼夢から獲りたいって。未詩も言ってた通り、このタッグはお互いのことを一番知ってる同士なんじゃないかなと思うし。私、このタッグ以外でも2人については、誰よりもリカさんの曲者っぷり、そして未詩の規格外のパワー。それが2人合わさった時のすごく面倒くさい強さっていうのを、私は実感をもって知っていると思うんです。その実感を持ったうえで、今倒せる。すごくワクワクしてます。正直、一目置いてる存在ではあるんです。だから今までは正直、一番予測不能なタッグチームとして、白昼夢のことを見ていました。だけどこの試合で勝って、最も予測不能という称号さえ、我々享楽共鳴のものにしたいと思ってます。そして私たちは予測不能で変幻自在のタッグチームになりたいと思っています。チャンピオンとしてまだやりたいこと、やれてないんです。私は路上プロレスを見てプロレスラーになったので、世界中の色んなところを試合会場というか、道端でも試合したいと思ってます。だから今度行くテキサスだったら、NASAの宇宙センターとか。宇宙でもホントはやりたいですけど、米国だったらタイムズスクエアの前とか、日本だったらスカイツリーの上とか。あと変な幻博覧会とか、怪しげなスポットでも路上プロレスやりたいんです。だからチャンピオンとして防衛した暁には皆さん、色んな企業、場所、色んな方々、私たちに試合会場を提供してください」と防衛後の青写真を描いた。

 白昼夢には“充電”という名の空白があるが、お互いの意思疎通について、辰巳は「バッチリに決まってるじゃないですか。はからずも勝手に充電することになって。フルパワーですね。100%です」、渡辺は「この前のお話で、リカさんは解散はしていないと、ずっと言ってたんですけど。充電期間っていう言い方をしたのも、リカさんは一言も終わらせてはなかったんです。皆さんが勝手に終わらせてただけで、白昼夢は終わってない。一区切りしてただけなので、充電期間中も白昼夢はずっと一つだったのでバッチリです」と、問題なしとした。

 現在、ミサヲは欠場中(6・21甲府で復帰予定)、白昼夢は充電でタッグチームとしてのブランクがあるが、辰巳は「こっちは全く問題ないですね。1年空いてたと思うんですけど、タッグの絆というか相性というか。もう全部体が覚えてるので、そこは問題ないですね」、ミサヲは「こちらもバッチリです。1年と比べたら、1ヵ月なんて、ホントに一瞬なので。何も支障はないと思ってます」とコメントした。

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