【全文掲載】初代タイガーマスク&前田日明が電撃和解し一緒に選手育成へ!初代タイガーを1年後復帰に導く“1本50万円”の点滴の秘密も公開

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 12日、東京都・後楽園ホールにて『初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.34 THE 20th ANNIVERSARY―“過激な仕掛人”新間 寿 追悼興行―』が開催。初代タイガーマスクと前田日明が電撃和解を果たした。

 新間さんは日本プロレス時代の力道山さんから指導を受け、新日本プロレス入社後は『アントニオ猪木対モハメド・アリ』を実現させ、『初代タイガーマスク』を生み出すなど“過激な仕掛け人”としてプロレス界を盛り上げてきた偉人。アントニオ猪木さんのスポーツ平和党でも幹事長を務めるなどリング内外で猪木さんを支えた。
 2019年にはWWE殿堂入り(レガシー部門)を果たし世界にその名を轟かせ、晩年は初代タイガーマスク・佐山サトルとともに『ストロングスタイルプロレス』を年に数回開催。自分の足で後楽園ホールのリングに上がりしっかりとしたマイクを行っていた。

 リング上で愛孫を背中に乗せて腹筋ローラーを転がすなど年齢からは考えられないパワフルな姿を見せてきた新間さんであったが、ここ数年は体調の悪化によりファンの前に姿を見せられないことも増えていた。そんな中、今年4月21日には新間さんが肺炎で亡くなったことが報じられた。

 今大会は、新間さんの追悼大会として実施。
 追悼セレモニーでは、所属選手である間下隼人、スーパー・タイガーに続き、参議院議員の和田政宗コミッショナー、新間会長の奥様・新間陽子さんと孫で初代タイガーマスク・マスコットガールの野尻栞理さん、藤波辰爾、藤原喜明、前田日明、猪木啓介さん、ザ・グレート・サスケ、中嶋勝彦、高森城さん、北沢幹之さんがリングへ。参戦選手はリングサイドに集まる。

 そんな中、軽やかな足取りで颯爽とリングに現れた初代タイガーマスクと前田が並び立つと場内はざわめきに包まれる。
 挨拶のためにマイクを取った初代タイガーは「私達の昭和のプロレスの父を失いました。新間さんとの約束通り、私は新間さんとここに2人で立つと約束して、今日皆さんの前に立たせていただいた次第です。新間さんはずっとここにおります。ちょうど僕は歩けなかったのですが、新間さんのお導きで『佐山さん治りますよ』と声をかけていただき、いい病院を紹介していただいて、今日こうして歩けるようになって帰ってきました。このまま行けば1年後には再デビューできそうです。新間さんが僕らの姿を見て、一番喜んでくれると思います。皆さん、新間さんの功績、力、これをもっと心に秘めて気を引き締めて。前田くんと1時間位電話したんですけど、新しいプロレスラーを育てようと思ってます。ニューヨークに負けないような、選手を育てていって、敏捷性があって、力があって、そういうしっかりとした選手を育てていきます。本日はこの宣言を基に新しいプロレスがここに始まります。皆さんよろしくお願いします」と語り、前田との共同プロジェクトを指導させることを宣言。

 セレモニー後には、初代タイガーマスク&前田日明&藤原喜明の3人が並んで談笑。リング上での発言について話を聞いた。

――佐山総監、前田さんとの新構想とはどのようなものか
初代タイガー「前田くんがいいヒントをくれて。『佐山さん、自分の若い頃のスピード感のある練習を覚えてますか』って。そんなことを思い出して。タイガー・クイーンとか育てましたけど、そうじゃなくて。昭和のプロレスみたいな形で実戦を基にしたした俊敏なプロレスラーを育てると。前田くんが『お互いに竹刀を使ってやりましょう』って言って(笑)」
前田「へへへ(笑)」

――前田さんはどのような構想を持っているか
前田「時間をかけてね、ちゃんとしたね。自分らの頃はメインイベントに出られるようなレスラーの身体を作るのに5年かかったんですよ。デビューする頃には……」
藤原「ちょっと待って。俺10年かかったよ(笑)」
前田「ヘヘ(笑)自分は18で入りましたけど、1年くらいの間で3点ブリッジで2人、3人をブリッジに乗せるってのは、それは最低ラインですよね。みんな打たれ強かったし、よもや事故的な落ち方しても怪我をしなかった。痛めることはあったけど怪我はしなかったですよね。今のプロレスを見てると、そういう身体が出来てないにもかかわらず、自分たちの時代のレスラーのイメージで、自分が受けれないことを相手に行って、相手を壊すっていうのがほとんどだと思うんですよね。まず時間をかけて選手をビシッとレスラーの身体にしてリングに出すっていうね」

――お2人が共同してレスラーを育てていくという理解で良いか
前田「それが出来たら最高ですね」

――藤原組長はどう関わっていくか
藤原「えぇ?俺はもう先がないんで。2人を見守るだけですよ」
前田「へへ(笑)」
初代タイガー「酒は禁止です(笑)」
藤原「最後はやっぱ、アル中で死ぬのかねぇ(笑)」

――佐山総監、新間さんが亡くなったことで、新間さんの目に適うレスラーを創りたいという思いが芽生えたのか
初代タイガー「それはみんな前から言っていました。前田くんがヒントをくれて。『佐山さん、治りますよ』と。新間さんが近づけてくれて、いい話をくれたんで。やるべきだなと」
前田「新間さんのお通夜に行ったんですよ。ツネくん(新間寿恒)が『佐山さん来てますから待ってください』と言われて。『うわぁ~佐山さんかぁ~……』なんて思って、また険しい雰囲気になるかと思ったけど、お通夜だからなあと思って(控室のドアを)パッと開けたら、佐山さんの横に新間さんが立ってたんですよ!ビックリして!一瞬『あっ!』と思ったけど、そういえば去年自分がやってたイベントに新間さんが出てくれて、そのときに『お前佐山と仲良く出来ないのか。会食の場を設けるからなんとかしてくれよ』って言ってたのを思い出して。それだったら、そういうことなんだなと思って。たまたま、アインプロスっていう点滴1本で50万くらいするやつで、体の中を活性化させて免疫にブーストをかけるようなやつなんだよね。武尊くんなんかよくやってるんですけど、武尊くんがスーパーレックとやって、ローキックをさんざん受けた足が真っ黒に変色しちゃって、筋断裂を何箇所も起こして大腿骨にもヒビが入ってって状況だったんですけど、アインプロスってのをやると10日目には歩けるようになったんですよ。だから2戦目出来たんですよね。それが無かったら1年以上試合できなかったですよ。武尊くんは月に何回もやって身体のケアをして。前回の試合も胸骨とかアバラ折って、試合できるはず無かったんですけど、それもアインプロス打って試合したんですよね。そういう効力のあるもんですから。理事長とお話したときに『佐山さんにやりたいですね』ってことを仰ったんで、アインプロスやったほうがいいなと思って佐山さんに勧めたんですよね。そういうわけです」

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