KO-D王者クリス・ブルックスが樋口和貞との前哨戦第1ラウンドで直接勝利し防衛に弾み!タッグ組んだ鈴木みのるは無差別級王座獲りにも色気!?

DDTプロレスが6月1日、愛知・中日ホール&カンファレンスで『名古屋ファイト・フィーバー 2025』を開催した。同29日、後楽園ホールで行われるKO-D無差別級選手権試合(王者=クリス・ブルックスvs挑戦者=樋口和貞)の前哨戦第1ラウンドは王者のクリスが直接勝利を挙げ、防衛に弾みをつけた。
この日、クリスはDDT UNIVERSAL王者の鈴木みのるとチャンピオンコンビを結成し、樋口、納谷幸男組と対戦。序盤、クリスと樋口はレスリングの攻防。鈴木と納谷が場外戦に発展すると、鈴木は容赦なくイス攻撃。リングに戻ると、樋口が鈴木にチョップ連打を繰り出せば、鈴木はスリーパーで応戦。クリスが樋口にミサイルキック、ダイビング・フットスタンプを見舞えば、樋口はクリスに強烈なチョップ連打。クリスが樋口を、鈴木が納谷をダブルで卍固めに捕らえる。樋口と納谷がクリスにダブルのチョークスラムもカット。クリスと樋口がチョップの打ち合い。樋口がラリアットをクリスに叩き込むもカウントは2。クリスはオクトパス・ストレッチで逆襲も、樋口はクローで脱出。鈴木が樋口をスリーパーで捕獲すると、クリスがハイキック、プレイングマンティスボムを決めて樋口から3カウントを奪取した。
来日する前、英国で鈴木と対戦したこともあるクリスは「1年ぶりのタッグ。今日は一緒に前哨戦ありがとうございました」と強力なパートナーに感謝の弁。鈴木は「やっぱ、(クリスは)強いな。今日はパートナー。でも、おまえがこれ(無差別級王座)を持ってる限り、おまえのクビはずっと俺が狙ってる。忘れんなよ! 俺は強欲なんだよ。1個じゃ足りねぇんだよ」と無差別級のベルトにも色気を見せていた。
一方、樋口は「さすがチャンピオンタッグ、強烈だったよ。これから、テッペン目指していくから。今日は負けだ!」と潔く負けを認め、6・7品川での前哨戦2戦目(クリス&正田壮史vs樋口&石田有輝)に向け、気持ちを切り替えていた。
また、6・7品川でアストロノーツ(阿部史典&野村卓矢)の持つKO-Dタッグ王座に挑む彰人と高鹿佑也が一騎打ちを行った。両者はお互いの力を確かめ合うかのように、グラウンドレスリング、押さえ込み、腕の取り合い、エビ固めの応酬で渡り合ったが、高鹿が腕を取ったところを彰人が丸め込んで勝利。
高鹿は「彰人さんとはやってみたいと思ってて。今日やったら一番楽しかったです。プロレスラーになって、一番自分らしさを出せたかなって」と笑顔。彰人は「自分らしさを出せたというより、彼の気持ちのなかで、こういうプロレスをやってみたい思いがあって。飛んだり跳ねたりのプロレスをやらなきゃいけないって、自分で制限をかけた部分があって。それを僕が解き放ってあげただけ。アストロノーツ相手に普通のプロレスしても勝てないんだよ。僕らにしかできないことを突き詰めて、あいつらにぶつけていこう。僕らが勝利に近付ける道だと思ってるから。『ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア』でMAOがDDTらしさ、ノアで遠藤(哲哉)なりのDDTらしさ。DDT内で僕と高鹿なりのDDTらしさをチャンピオン2人にぶち当てよう」とタイトル戦に向けいこごんだ。