【試合詳細】5・16 ドラディション後楽園ホール大会 藤波辰爾&小島聡&永田裕志vs長井満也&征矢学&竹村豪氏 船木誠勝&関本大介vs石川修司&黒潮TOKYOジャパン 越中詩郎vsAKIRA LEONAvs田中将斗

『DRADITION 2025 SOUL OF DRAGON』
日程:2025年5月16日(金)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:915人
▼シングルマッチ 15分1本勝負
○MAZADA(フリー)
9分50秒 首固め
●アンディ・ウー(フリー)
▼タッグマッチ 15分1本勝負
倉島信行/●三州ツバ吉(銀座)
7分26秒 サソリ固め
田島久丸(フリー)/○鈴木敬喜(新潟)
▼シングルマッチ 20分1本勝負
●LEONA
11分21秒 スライディングD→体固め
○田中将斗(ZERO1)
▼タッグマッチ 15分1本勝負
船木誠勝(フリー)/△関本大介(大日本)
15分0秒 時間切れ引き分け
石川修司(フリー)/△黒潮TOKYOジャパン(アップタウン)
▼シングルマッチ 45分1本勝負
[平成維震軍]○越中詩郎(フリー)
9分16秒 首固め
[平成維震軍]●AKIRA(MAKAI)
▼西村修追悼試合 6人タッグマッチ 60分1本勝負
○藤波辰爾/小島聡(新日本)/永田裕志(新日本)
19分23秒 ドラゴン・スリーパー
長井満也/征矢学(NOAH)/●竹村豪氏(フリー)
藤波辰爾が西村修さんを追悼し「最後にもう1回やるか!なあ西村!」と無我復活宣言!越中とAKIRAが禁断の平成維震軍対決!
オープニング
2025年2月28日にがんのため53歳で亡くなった西村修さん、2024年9月9日にがんのために68歳で亡くなった小林邦昭さん、2025年2月16日に74歳で亡くなったグラン浜田さん、2025年4月21日に90歳で亡くなった新間寿さん、2024年に亡くなった無我旗揚げから選手のテーマソングを手掛けたドラディションオフィシャルスタッフを務めた佐藤栄介さんの追悼セレモニーが行われた。
第1試合
リングを回って様子を見ると、ロックアップからMAZADAがロープに押しこみクリーンブレイク。
ロックアップからバックの取り合いとなり、リストの取り合いからMAZADAが足を踏みつけてヘッドロックからグラウンドへ。これを抜けたアンディと睨み合い、走り込んできたMAZADAの足を刈ったアンディがロープに飛んでコルバタからドロップキックで場外に落とす。アンディはトペをするかに見せてロープの反動を使いリング中央に戻る。
なかなかリングに戻らないMAZADAにアンディが近づいていくが、MAZADAはサミングから鉄柱に叩きつけて先にリングに戻り勝手にカウントを数えるがレフェリーが注意。
アンディがリングに戻るとMAZADAがストンピングから首投げで倒しサーフボードストレッチ。さらにマスクを外そうとするがレフェリーが反則カウントを数える。
MAZADAはスリーパーからマスクに手をかけるがレフェリーが注意。ならばとMAZADAは股間に膝を落としてからフォールも2。
MAZADAはブレーンバスターを予告するが、耐えたアンディにエルボーからロープに飛ぶが、ラリアットを避けたアンディが水面蹴りで倒す。
MAZADAはコーナーに振って走り込むが、アンディは足を伸ばすもMAZADAがキャッチ。アンディは裏拳で逃れるとミサイルキックからフォールも2。
アンディはダイビングクロスボディからフォールも2。
アンディはロープに振ろうとするも、耐えたMAZADAに裏拳。再度ロープに振ろうとするが、MAZADAがエルボーから蹴り上げてロープに飛び、迎撃しようとしたアンディをDDTで突き刺す。
アンディは立ち上がると裏拳からロープに飛ぶが、MAZADAがスリーパーで捕らえ、これを離すとショートレンジラリアットからフォールも2。
MAZADAはブレーンバスターを予告するが、耐えたアンディがコーナーに振って走り込むも、MAZADAがショルダースルーでエプロンに落としエルボー、ガードしたアンディがエルボーからコーナーに登るが、MAZADAが走り込むとアンディはリングに飛び込みカサドーラも2。
アンディは膝への低空ドロップキックからラ・マヒストラルも2。
MAZADAはバックエルボーからエルボー。ロープに飛んでラリアットから、ドラゴンスリーパーで捕らえる。大の字になったアンディの股間に急所を落とし、逆エビ固めで捕らえるも、すぐに離すとロープに飛ぶが、アンディがラリアットをガード。MAZADAがガットショットからロープに飛ぶが、アンディがドロップキックで迎撃するとエルボー合戦。
アンディが裏拳も、MAZADAが倒れ際に急所攻撃を叩き込み、ラスト10秒で首固めで3カウント。
第2試合
先発は倉島と鈴木。手4つから倉島がグラウンドに引き込むが、ロープにかかりブレイク。
鈴木がタックルからグラウンドの攻防になり、スタンドに戻ると倉島が足を刈って倒し一度距離をとる。両者タッチ。
田島がガットショットからチョップ合戦へ。三州がミドルキックも田島がチョップでなぎ倒し、コーナーに叩きつけて鈴木にタッチ。
鈴木はボディスラムからエルボードロップ。フォールも2。
鈴木はロープに振ってバックエルボーで倒し、コーナーに叩きつけて田島にタッチ。
田島はガットショットからチョップを打ち込んでいき、三州が避けると延髄斬り。三州は倉島にタッチ。田島も鈴木にタッチ。
鈴木はショルダータックルで倒すが、倉島がガットショットからコーナーに振ろうとするも、耐えた鈴木がボディに膝蹴りからコーナーに振って串刺しラリアット。さらにロープに飛んでスピアーからフォールも2。
鈴木は投げようとするが、耐えた倉島が河津落とし。さらにカッターで倒してから腕固め。鈴木はロープに足を伸ばしブレイク。
倉島はコーナーに振って串刺しバックエルボーからエルボースマッシュ連発。倉島は三州にタッチ。
倉島が羽交い締めにした鈴木に三州がレッグラリアートも、鈴木が避けて倉島に誤爆。鈴木は三州に鉄槌エルボーから田島にタッチ。
田島は倉島をコーナーに振って串刺しラリアットから、串刺しヒップアタックを叩き込む。田島は鈴木にタッチ。
鈴木と田島でサンドイッチラリアットから鈴木が三州をボディスラム。そこへ田島がリバーススプラッシュを投下し、鈴木が引き起こすが三州がチョップ連発。さらにミドルキック連打も、鈴木がキャッチしてショートレンジラリアットでなぎ倒しフォールも2。
鈴木はシャープシューターで捕らえ三州はギブアップした。
第3試合
ロックアップからリストの取り合い。グラウンドの攻防になるが田中が腕を取って絞り上げる。
スタンドに戻るとLEONAが足を刈って倒し、ヘッドロックで捕らえるが田中がロープに押し込みブレイク。
ロックアップからLEONAがヘッドロックで捕らえ、ショルダータックルのぶつかりあいから田中がロープに飛ぶが、バックエルボーで迎撃したLEONAがすぐに立ち上がった田中をショルダータックルで倒し、場外に転がった田中へトペを狙うが田中がイスを取り出したのを見てロープを広げてリングに入るように要求。
田中は違う方向からリングに戻るが、LEONAがガットショットからエルボー連打。ロープに振ってドロップキックも、田中がロープを掴んでタイミングをずらすとアームブリーカー連発。
さらに腕へのニードロップ連発から変形羽折り固め。これを離すと肘へのストンピングを落とし、腕を取って引き起こすとLEONAがエルボー連打。田中が強烈なエルボーで倒すと、V1アームロックで捕らえる。LEONAはロープに足を伸ばしブレイク。
田中は腕へのエルボー連打から投げようとするも、LEONAがブレーンバスターで反撃。さらに首投げからエルボードロップを投下しフォールも2。
LEONAは左右のボディブローでコーナーに押し込み、エルボー連打から逆コーナーに振ろうとするが、逆に田中が振って走り込むも、LEONAがバックエルボーで迎撃しフェイスバスター。さらに低空ドロップキックからフォールも2。
LEONAはローキック連打から足を刈ろうとするが、田中がエルボー連打で耐えると走り込む。これをクロスチョップで倒したLEONAがロープに振ってドロップキック。フォールも2。
LEONAはスリーパーを狙うが田中はバックドロップで叩きつけ、串刺しラリアットからスイングDDT。フォールも2。
スーパーフライを投下するがLEONAは剣山で迎撃し、スリーパーで捕らえるが田中は立ち上がる。LEONAはビンタから延髄斬りを叩き込み、ダブルアームスープレックスからフォールも2。
LEONAはボディスラムからコーナーに登るも、田中はエルボーから正面に登り雪崩式ブレーンバスター。さらに垂直落下式ブレーンバスターからフォールも2。
田中はスライディングDを発射するが、LEONAが丸め込むも2。
田中が走り込むがLEONAが逆さ押さえ込みも2。
LEONAが走り込むも田中がエルボーから左右のエルボー。さらにランニングエルボーからフォールも2。
田中はスライディングDからフォールし3カウント。
<試合後コメント>
LEONA
「痛い。いてぇ。つらさ、悔しさはあるけど、なんか今日自分の中で新しい何かが始まった気がする。ドラディションにデビューからずっといて色んな経験させてもらったし、この団体の中での自分の役割は色々ある。でもこの十何年間このドラディションでやったことっていうのを自分の糧にして、旅に出たいなって。決して今までしたくなかったわけじゃないし、でもこの団体で自分に課せられた責任があるんだったら、それをやり遂げなきゃって思いながらやってきた。でも今日田中さんの強烈なエルボーを食らって、旅に出る1つのキッカケになったかなって。行ってみないとどんなことが出来るかわかんないし。そんな悔しさと刺激が自分の何かが始まった気が、自分の中ではしてます」
田中将斗
「火祭りに出てもらったときにシングルして以来、何年ぶりかちょっと分かんないですけど、本当にデビューして数年後に対決したのと今は体も大きくなって色んな経験積んで、また僕の前に立って。僕としてもそういう人とやるっていうのは自分の物差しでも測りやすいし、すごく楽しみでやったんですけど、やっぱ最初やったときより全然手応えもあるし、強さって面でももちろん強くなってる。でもね、僕らが育ってきた道と彼が育ってきた道が違うから、僕が言うことが正しいかどうかはわからないですけど、ホント“キレイなプロレス”って言い方はどうかわからないですけど、正統派すぎるんじゃないかなと。僕らみたいなずる賢いっつーか、ラフファイトとかそういうことをやる人間ともっとやっていけば自分にもそういうものが身についてくると思うんで。そういうものを身に着けたら、基本そういう物を持っている人間はもっともっと強くなるんじゃないかと思います」
――LEONA選手は「旅に出たい」と言っていた
「うーん、どうですかね?ホントにいろんな人間とやってきたら幅は広がると思うんで。毎回毎回同じ団体の中でやっていって力をつけたら、やっぱ色んな違うタイプの人間とやるっつーのはすごい勉強になるし。日本から海外出ていったら、ほぼ毎日違う相手とやることが多かったんで。そういう流れが、初対決の人間と色んなタイプの人間とやっていくことによって今の田中将斗っつー人間が出来上がったんで。まあ僕と同じことをしろとはもちろん言わない、言えないですけど、色んな人とやって経験積むっていうのはすごく大事だと思います。それで色んなものを吸収して、自分がいらないものは排除して、これはいいな、これはほしいなと思ったものを磨けばもっともっと強くなると思うんで。また次いつ対決になるかわからないですけど、そのときにどんなものを身に付けてるのかすごく楽しみです」
第4試合
黒潮がフルコーラス踊りきって入場口に戻り、アンコールが流れると登場したのはジャケットを羽織った石川。石川が黒潮のようになかなか入場しないパフォーマンスで客席を煽り、黒潮と2人でエプロンに登ると散々煽ってからついにリングイン。
先発は石川と関本。ショルダータックルのぶつかりあいを石川が打ち勝ち、ロープに飛ぶが関本がカウンターのボディスラム。関本は船木にタッチ。石川がなかなかタッチしない黒潮にイケメンコールを起こしタッチさせる。
なかなかリングインしない黒潮だったが、意を決して船木と向かい合うが手4つは握らずにビビって距離を取る。
黒潮は側転からタックルも、船木はヘッドロックで捕らえるとショルダータックルで吹っ飛ばす。
ハンドスプリングで起き上がった黒潮にビンタを叩き込んだ船木が関本にタッチ。
関本はストンピングから背中にエルボー。さらに髪を掴んで引き起こし、バックブリーカーから船木にタッチ。
船木はソバットからミドルキックを連打し、首投げからサッカーボールキック。フォールも2。
船木はチキンウィングフェイスロックも黒潮はロープに足を伸ばしブレイク。
船木はチョップ連発からボディに膝蹴り連発。ロープに振ってバックエルボーで倒すも、黒潮がビクンビクンしたため船木はフォールにいかずに首投げから関本にタッチ。
関本はチョップでふっ飛ばし、ロープに押し込んだ黒潮をチョップで場外に落とす。石川が黒潮を急いでリングに投げ入れ、関本が抗議しながらリングに戻ると逆水平チョップ。倒れた黒潮を引き起こしてコーナーに叩きつけて船木にタッチ。
船木はチョップ連発から首投げで倒しPKを狙うが、石川が走り込んでショルダータックルで迎撃。
石川は船木を場外に投げ捨て、黒潮も関本を場外に蹴り落とし場外乱闘へ。
リングに戻ると黒潮がイケメンクラッチも2。黒潮は石川にタッチ。
石川はボディスラムからフォールも2。再度フォールも2。再々度フォールも2。
石川は黒潮にタッチ。
石川がボディスラムから黒潮がスワントーンボムを投下するが船木が避けて自爆。そこへ船木がPKから関本にタッチ。
関本はエルボーからコーナーに振って串刺しスピアー。さらにマンハッタンドロップからアルゼンチンで担ぎ、暴れて逃れた黒潮がジャケットパンチ連発。関本はショルダータックルでふっ飛ばし、さらに串刺し攻撃を狙うが黒潮が避けて石川にタッチ。
石川が串刺しラリアットから、逆コーナーに振って走り込むが、関本が足を伸ばしてカットするとクロスボディ。キャッチした石川がコーナーのセカンドロープに寝かせ、そこへ石川が串刺しジャンピングニー。フォールも2。
石川が投げようとするが、耐えた関本とエルボー合戦。関本がヘッドバッドからロープに飛ぶが、石川が串刺しニーから投げようとするが、関本がブレーンバスターで叩きつけるがすぐに立ち上がった石川がランニングニー。
石川は黒潮にタッチ。
黒潮は石川にジャケットを着させ、関本をコーナーに振って串刺しジャケットパンチ。石川も串刺しジャケットパンチから、黒潮が石川の肩に乗るが船木が石川の身体を揺すって黒潮を落下させる。船木は石川のボディに膝蹴りを叩き込んで場外に落とし、関本が船木にタッチ。
船木は黒潮のボディに膝蹴りからロープに飛んでランニングニー。さらにハイブリッドブラスターを狙うが、黒潮が切り替えして羽交い締めにすると石川が走り込むが、石川のジャケットパンチは黒潮に誤爆。船木は関本にタッチ。
関本はコーナーに振って串刺しラリアット。さらに船木も串刺しニーをボディに叩き込み、船木が首投げから関本がスライディングクロスボディ。フォールも2。
関本は逆エビ固めで捕らえるが、黒潮はロープを掴みブレイク。関本がロープに振るが、黒潮は逆打ちも2。黒潮はスクールボーイも2。
黒潮はカサドーラを狙うが、関本がぶっこ抜きジャーマン。だが着地した黒潮がレッグラリアートからムーンサルトプレスを投下しフォールもここで時間切れ。
<試合後コメント>
船木誠勝&関本大介
船木「ありがとうございました」
関本「ありがとうございましたッ!」
船木「なかなか。なかなかですね」
関本「いやぁ~!クソッ!」
船木「イケメン、はぐらかしながらなかなか上手くなりましたよね」
関本「流石ですよ」
船木「あれがWWEですね(笑)」
関本「WWEですよ(笑)世界を感じました。壁は高かった!世界の壁は高かった!最後のムーンサルト効いたァ!」
船木「そんな効いたんですか?」
関本「思いっきり全体重ぶつけましたからね。胃が痛いっす!」
船木「胃が痛い?じゃあ胃薬飲みましょう」
関本「胃薬飲みましょう!ビオフェルミン飲みます!」
第5試合
ロックアップから越中がグラウンドに引き込みヘッドロックも、AKIRAが切り返して何度もフォール。越中はこれを離してスタンドへ。
越中がガットショットもAKIRAがリストを取り、リストの取り合いから越中が引き倒して顔面にヒップバット。だがAKIRAがヘッドロックも越中がロープに押しこみブレイクからチョップ。AKIRAもロープに押し込みブレイクからチョップ。
チョップの打ち合いから越中がヒップアタック。さらにヒップバット連発も、たまらずAKIRAが場外へ。
リングに戻ったAKIRAが足を刈って倒し、足へのエルボードロップからアキレス腱固め。鼻フックで逃れた越中とチョップの打ち合いからサミングの応酬。
AKIRAはドロップキックからスライディングキックで場外に落とし、トペを狙うが越中が足を掴んで場外に引きずり落とすとそのまま場外乱闘へ。
リングに戻りチョップ合戦からAKIRAが足4の字。越中はロープを掴みブレイク。
AKIRAは足攻めから越中の足をロープにかけてのアキレス腱固め。これを離すと串刺しジャンピングエルボーから投げようとするも、越中が逆にブレーンバスターで叩きつける。
越中は河津落としからヒップアタックを叩き込み、コーナーに登りミサイルヒップ。耐えたAKIRAが低空ドロップキックから延髄斬りを叩き込み、スライディングレッグラリアートからフォールも2。
AKIRAはムササビプレスを投下し、フォールせずに再度コーナーに登りムササビプレス。だが越中が剣山で迎撃し、ヒップアタック。立ち上がったAKIRAにガットショットから首固めで3カウント。
<試合後コメント>
越中詩郎
――AKIRA選手と対戦した記憶はあるか
「無いですね。中々向こうもキャリア積んで、やっぱり簡単には行かないよみたいなところ見せてくれましたね。それを上回ってね、こっちも出さないといけないからね」
――このカードに感じるものはあったか
「試合を。試合をしました」
AKIRA
「ちょっと郷愁にひたって闘ってる場合じゃなかったですね。越中さんはやっぱり貪欲でしたね。やっぱ勝負強いわ。あの人まだまだやるつもりだ、きっと。面白かったです。またお願いします!」
――越中選手と対戦した記憶はあるか
「あんま無いっすよねえ。(維震軍に)自分が入る前にあったかなあくらいで。そのときはやっぱり越中さんはノリノリで僕はただのガキでしたからね。取り返したいなと思ってたんですけどね。もうちょっとでしたね」
第6試合
先発は藤波と征矢。ロックアップから征矢がロープに押し込むが、ブレイク際に藤波が頭を叩く。
再度ロックアップから藤波がヘッドロック。そのままグラウンドに引き込むが、征矢が回転してフォールも藤波は離さずに戻る。征矢がヘッドシザースで切り返すが、藤波は回転して逃れるとビンタをして離れる。
ロックアップから征矢がヘッドロックで捕らえ、ショルダータックルで倒しストンピング連打。さらにヘッドロックも、切り返した藤波がコブラツイストを狙うがそのまま崩れてしまい征矢が藤波の顔面に落下。藤波は捕らえ直して永田にタッチ。
リストの取り合いから征矢がヘッドロックで捕らえグラウンドに引き込むが、永田がヘッドシザースで切り返すも征矢は倒立して逃れる。
ロックアップから永田がコーナーに押し込むが、征矢は長井にタッチ。
手4つのまま長井がショルダースルー。
再度手4つかに見せて永田が腕を絡め取りながら小島にタッチ。
小島と永田でロープに振ってダブルのショルダータックル。
小島はストンピングも、長井はタックルでコーナーに押し込み竹村にタッチ。
ロックアップから一度離れ、再度ロックアップからリストの取り合い。竹村が倒しストンピングからスタンドへ。
ロックアップから竹村がヘッドロックで捕らえ、ショルダータックルで倒すとロープに飛ぶが、小島がアームドラッグで迎撃し、ロープに飛んでショルダータックルで倒す。
小島はガットショットからマシンガンチョップ。コーナーに振って串刺しエルボーから「いっちゃうぞ馬鹿野郎」とコーナーに登るが、長井がエルボーからデッドリードライブ。さらに場外に投げ捨て場外乱闘へ。
リングに戻ると竹村が征矢にタッチ。
征矢がマシンガンチョップからチョーク攻撃。さらに長井がイスでチョーク攻撃。これを離すと征矢がフォールも2。再度フォールも2。再々度フォールも2。
征矢はコーナーに振って串刺しバックエルボーからブルドッキングヘッドロック。フォールも2。
征矢はネックブリーカードロップからフォールも2。
征矢はロープに飛んでラリアットも、小島がラリアットで迎撃しエルボー連打。さらにDDTから藤波にタッチ。
藤波はドラゴンスクリュー。竹村、長井にもドラゴンスクリューを狙うが、長井がサミングから場外に投げ捨てる。
すぐにリングに戻った藤波が永田にタッチ。
永田はミドルキック連打からコーナーに振り、串刺しビッグブーツからエクスプロイダー。フォールも2。
永田は投げようとするが、耐えた征矢のボディに膝蹴り連発からサッカーボールキック。さらにPKも、キャッチした征矢が足へのエルボーからダブルチョップ連発。さらにブレーンバスターからフォールも2。
征矢はロープに振ろうとするが、永田が逆に振るも征矢はジャンピングラリアットから長井にタッチ。
長井は串刺しバックエルボーからエクスプロイダーを狙うが、耐えた永田にチョップから「この白目野郎!」とエルボー。エルボー合戦から長井がエルボー連打。永田がローキック連打からミドルキック連打。だがキャッチした長井がエクスプロイダーで投げ捨てフォールも2。
長井は投げようとするが、永田が脇固めからナガタロックII。これは竹村がカット。長井は竹村にタッチ。
竹村はロープに振ってスリーパー。さらにドラゴンスリーパーも、小島がカット。
竹村は小島にラリアットから、永田にガットショットを叩き込みロープに飛ぶ。だが永田はカウンターのエクスプロイダーから藤波にタッチ。
藤波はスリーパーからドラゴンスリーパー。これは征矢がカット。
長井が藤波に串刺しバックエルボー、竹村も串刺しラリアット。征矢も串刺しエルボーからガットショットを叩き込みロープに飛ぶとビッグブーツを狙うが、藤波がドラゴンスクリューで迎撃する。
小島が竹村にコジコジカッター。永田が長井をコブラツイストで捕らえ、小島が征矢にモンゴリアンチョップ。藤波が竹村にスリーパーからドラゴンスリーパーで捕らえ、竹村はこれでギブアップした。
藤波「西村!これでいいのか!お前の仲間たちが、みんな集まってくれたぞ!ほんとに今日は、最後までご観戦いただきありがとうございました。(征矢と竹村に)最後、写真ぐらいおさまっとけ。今日は、西村くんの追悼大会ということでね、本当に、彼とは、いろんなことがありました。でも最後にはこうやって、彼にまつわる仲間が集まってくれました。僕も、無我を彼に捧げましたが、まだ、ちょっと無我は、中途半端に、とどまっているのがあるんでね、もう一回、最後の無我を、もう一回やるか!なあ西村!今日は本当に、ありがとうございました!」
<試合後コメント>
永田裕志&小島聡
――改めて西村さんの追悼試合を終えて
永田「まず、西村修さんの追悼大会の試合に呼んでいただけて、試合をすることが出来てよかったと思います。大変光栄でした。生前……2年ぐらい前ですかね。2~3年前に西村さんとたまたま会ったとき、西村さんがなぜか酔っ払って僕に突っかかってきて『俺は第三世代じゃないのか!』とやたらしつこくて。『いや第三世代じゃないですか』って言ったんですけど。第三世代というと、結構周りの世相からかなり叩かれた記憶しかないんで。僕らは。。だから西村さんは第三世代ってことを肯定しつつも『あんまりありがたくないですよ』という思いがあったんですけどね。西村さん自体は、やっぱ第三世代として呼ばれていることに、すごく、自分も同世代なんだ、第三世代なんだという誇りが強かったようでした。まあ世の中がどんどん時代が流れていく中で、今はやっぱり第三世代と呼ばれる我々の重みというものが、最近やたら僕らに来るんでね。当時はいろんな時代の世相とか色々あって『第三世代なんてものはありがたくないな、そんな呼ばれ方は』って思ったんですけど、時代がどんどん経っていく内に、改めて我々が生きてきた証を皆様にかなりいろいろと評価していただけるようで。それはありがたく思います。西村さんがやっぱこだわった第三世代ってものを、これからもより力尽きるまで、自分が背負っていきたいなと思います」
小島「今日は天山さんの代打でしたけども……藤波さんがいて、永田さんがいて、西村さんが見守ってくれているこの状況。90年代を生き抜いてきた新日本プロレスの仲間たちが、今日またこうやって、こういう大きな舞台が闘えるっていうのはすごく感慨深いなと思いました。今はもう2025年という時代ですけども、自分たちが懸命になって生きてきた90年代前半から後半にかけて、2000年になってまだこうやって、それから25年以上経っても、まだこうやってメインイベントを張らしてもらっていること。そしてその頂点に藤波さんがいるっていうこと。本当に心から励みになりました」
藤波辰爾
――改めて西村さんの追悼試合を終えて
「ちょっと……うん……。改めてね、今日こういう感じで追悼大会っていうものを迎えてみるとね、ホントなんか現実なんだなっていうね。まあ気のせいか、ちょっと自分の気の焦りもあるのか、もうちょっとしっかりしなきゃいけないのに、なんかふらつきが見えたんでね、うん……。でも、彼との思い出は思い出として大事に。自分がリングに上がっている間はね、彼もどこかで一緒に闘ってくれるでしょうし。最後、奥さんと子どもが上がってきたのは、ちょっとつらかったね……。18年。なんか、今思うとね、後悔ばっかりでね。なんとかならなかったのかなというね。『会いたかったなぁ』っていう。まあ、今回は西村くんだけじゃなくて、ホントに自分の大恩人の新間さんをはじめね、ちょっと自分の周りにちょっといろんな悲しい思いがある中での、今年初めてのドラディションという大会なんでね。そういう部分では、自分が追いついてリングに立つ気分がね、出来なかったんだけど……。でも最後に今日自分が言った通り、僕が西村くんの弔辞で言ったように、彼に無我を捧げたんですけどね、そういう部分では1回、無我を今まで応援してくれたファンのためにもね、最後にもう1回、無我という大会をね、西村くんを中心としてもう1回、1つのケジメとして企画してもいいのかなという。まあそういうなんかね、今日のファンを見て思いましたね」
――やるなら今年中にやりたいか
「そうですね。あんまりこう、日にちは決まってませんけどね。日にちが空いたらね。まあデビュー54年目、1つ、来年は自分の55周年というのがね、そういう部分では、違った意味で記念の大会には自分もリングに立っていたいというのがあるんでね。その前に、そういう部分では無我を1回ケジメを付けようかなっていう。ファンとともにね。ファンと立ち上げる無我興行、無我の大会もいいのかなっていう」
――征矢選手とはNOAHで組んだが、今日は対戦した
「あぁ、成長はすごいね、やっぱり。この、あの、彼の成長を見てて、18年っちゅうのは大きいんだなと思うね。確かに、1発1発の重みがね、ウン」