怪我で夢を諦めた全日本プロレスの元練習生が17年越しの夢を叶えてプロレスラーデビュー!

13日、東京都・新宿FACEにてPPPTOKYO『BIGBANG JOURNEY―終わりなき宴―』が開催。ビースト村山がプロレスラーデビューの夢を叶えた。
『PPPTOKYO』は“令和のバブル”をテーマにセクシー男優のしみけんがアドバイザーを務めるプロレス団体。慶應義塾大学卒の元・博報堂レスラー三富兜翔が総帥としてプロデュースし、セクシーなポールダンスが披露されたりシャンパンタワーやテキーラが飛び交ったりするパリピ興行を開催している。
2021年9月には筋肉系YouTuberやセクシー女優としても活躍しているちゃんよたもプロレスラーデビューし、同じく生え抜きの“胸毛ニキ”こと八須拳太郎とともに朝倉未来主催の1分間最強を決める大会『BreakingDown』に出場して一気にPPPの一般知名度を高めた。
さらに、世界中のムービースターが集まる『コミックコンベンション』で外国人来場者へ日本の文化とも言えるプロレスの試合を見せるなど多方面での活躍を見せ、プロレス界の外に向けて大きな話題を振りまいてきた。
そんなPPPから新たにデビューしたビースト村山は、経営者で筋トレ系Youtuberという2つの顔を持つ38歳。
かつてプロレスラーを目指して全日本プロレスの練習生になったことがあったが、21歳のときに交通事故にあって足の切断を覚悟するレベルの怪我を負ったことで断念。夢を引きずりながら約17年を過ごしてきたが、PPPの三富兜翔総帥と出会ったことで再びプロレスラーを目指すことに。
村山のデビュー戦の相手は石川修司。かつて全日本を背負った選手の1人であり、今もなおプロレス界のトップを走り続ける大巨人だ。
客席には、村山を応援するためにマッシヴなお兄さんたちが大集合。
村山は鍛え上げられた肉体で試合に臨むが、大巨人との体格差は圧倒的。自慢のパワーでも当たり負けしてしまうが、村山はメゲずに愚直なショルダータックルで吶喊。必死にエルボーを連打していき、石川の強烈なエルボーやニーリフトを受けても必死の形相で立ち上がっていく。
村山は胴絞めスリーパーホールドで石川を怯ませ、串刺しラリアットを受けても折れることなくドロップキックからボディスラムで見事に投げきって見せ、アルゼンチン・バックブリーカー。エルボーをキャッチしての飛びつき式腕十字といった技術も見せていく。
会場に大・ビーストコールが鳴り響く中、村山は足を止めてのエルボー合戦を選択。石川は仁王立ちで受け切ってラリアットで反撃。ふらふらと起き上がった村山だったが、石川がランニングニーを叩き込んで3カウントを奪った。

試合後、石川は村山の手をガッチリ握って握手を交わしたうえで抱擁。新たなプロレスラーの誕生を祝福した。

バックステージに戻った村山は「たくさん練習していろんなことを考えて、今日を迎えることが出来たんですけど、練習したことが果たしてどこまで出来たんだろうか。本当に自分の今までのきもちを伝えることが出来たんだろうか、自分を出し切れたんだろうか。正直わかりません。でもデビューした今日からがスタートだってずっと教えられてきました。だからその答えを探すためにこれからたくさん練習して、たくさん試合をして、人々に、みんなに感動を伝えられるようなプロレスラーになれるように頑張りたいです」と万感の思いを噛みしめる。
1度は諦めた夢を叶えたことについて聞かれると「もっと感慨深いものなのかなと思ってたんですけど、正直それどころじゃなくて。眼の前の石川修司という人間をどう攻略するかで頭が一杯で、まだまだだなと感じました」と淡々と語った。