【試合詳細】2・22 アイスリボン ラジアントホール大会 【ICE×∞】勝愛実vsトトロさつき Yappy&杏ちゃむvs若菜きらり&叶ミクvs神姫楽ミサ&しのせ愛梨紗 星ハム子&星いぶきvs清水ひかり&松下楓歩

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『横浜リボン2025・Feb.』
日程:2025年2月24日(月・祝)
開始:12:00
会場:神奈川県・ラジアントホール
観衆:165人(満員)

▼タッグマッチ20分1本勝負
真琴(フリー)/●ビッグ春華(JTO)
13分00秒 首固め
○真白優希(フリー)/YuuRI(ガン☆プロ)

▼清水ひかりラストリボン、松下楓歩1日限定復帰 タッグマッチ20分1本勝負
星ハム子/○星いぶき
14分15秒 ダイビング・ボディプレス→片エビ固め
[ひーかほ]●清水ひかり(COLOR'S)/松下楓歩

▼次期リボンタッグ挑戦者決定 三つ巴戦 各試合時間無制限1本勝負
<1本目>
[Bad Butts]○Yappy/杏ちゃむ(信州ガールズ)
5分57秒 ジャンクフード→片エビ固め
[きらミク]●若菜きらり/叶ミク(T-HEARTS)

<2本目>
[Bad Butts]Yappy/●杏ちゃむ
3分15秒 セカンドロープからのセントーン→片エビ固め
[ちあぷり]○神姫楽ミサ(JTO)/しのせ愛梨紗(飛鳥プロレス)

<3本目>
[きらミク]若菜きらり/○叶ミク
5分36秒 横十字固め
[ちあぷり]神姫楽ミサ&しのせ愛梨紗×

<4本目>
[きらミク]○若菜きらり/叶ミク
11分54秒 きらミクレボリューション
[Bad Butts]●Yappy/杏ちゃむ
※三つ巴戦を制した若菜きらり&叶ミクが次期リボンタッグ挑戦者チームとなる

▼ICE×∞選手権試合 30分1本勝負
【王者】○勝愛実
18分56秒 ダイビング・エルボードロップ→片エビ固め
【挑戦者】●トトロさつき
※第40代王者が初防衛に成功

勝がトトロを制してICE×∞王座初防衛!きらミクが壮絶巴戦を制してリボンタッグ王座挑戦権を獲得!清水ひかりのアイスラストマッチに楓歩が限定復帰し1年半ぶりにひーかほを結成!

入場式


 入場式の挨拶はこの日、限定復帰の楓歩。「皆さん、こんにちは!私、去年の4月から欠場をしておりましたが、今日、10ヶ月ぶりに試合に復帰させていただきます。そして今日はひかりさんのラスト・アイスリボン参戦ということで、1年半ぶりのひーかほになるんですけど、本当に最後のタッグということで、思いっきり楽しんでいきたいと思います。」と語り、横浜リボン開戦を宣言した。

第1試合


 2月11日TOKYO SQUARE大会でのシングル戦で真琴に敗れた真白だが、試合後、松澤さんの付き人になることを拒否するばかりか、松澤さんに目突きを仕掛けて逃走するなど、やりたい放題。この日、タッグマッチで再度、真琴と真白が対戦することとなった。

 先発に出た真白は「松澤、出てこい!」と真琴のセコンドの松澤さんを挑発。松澤さんがその挑発に「真白!お前だけは許せないんだよ!」とエプロンに上がると、いきなり真白が目突き。この暴挙に怒った真琴だが、その飛び込みをかわした真白が真琴の足を払って倒すと、起きかけたところにドロップキック。カバーもカウント2。
 ロープに飛んだ真白だが、松澤さんが場外で足を引っ張り、真白を場外に落とすと、馬乗りになってのパンチ連打、真琴のアシストを受けてのモンゴリアンチョップ連打。リングに上がった真白に真琴が顔面ストンピング、ボディスラムでカバーもカウント2。
 真白が代わった春華にカウンターのドロップキックを決め、YuuRIに交代。YuuRIが正面ドロップキックでカバーもカウント2。
 春華がカウンターのタックルからドラゴンスリーパー。これを同じ技でYuuRIが切り返す。再度、春華が切り返す。ロープに逃れたYuuRIがロープに飛ぶも春華がカウンターのビックブーツ。代わった真琴が春華を再度呼び込み、ダブルのフロントキック。真琴がDDT、かかと落とし、ダブルニードロップでカバーもカウント2。
 真琴がダブルアーム・スープレックスを狙うが、こらえたYuuRIがPKも真琴がかわす。YuuRIがサイドキックから低空ドロップキックでカバーもカウント2。代わった真白が丸め込みもカウント2。
 YuuRIがアシストの正面ドロップキックを決め、真白がドロップキックでカバーもカウント2。
 真白がキーロック。ロープに逃れた真琴の腕をロープに固定して腕へのドロップキック。カバーもカウント2。
 真琴をまたいで立った真白が目突きも真琴が手首を掴みカット。両手を掴んだ真琴はそのままリバースの吊り天井。エルボーの打ち合いから真白が膝カックン。真白がトラースキックでカバーもカウント2。
 真白が真琴をロープにはりつけてバックに乗っかると、真琴に鼻フック。慌てて松澤さんがエプロンに立って、鼻フック状態の真琴の撮影をやめさせようとする。ダメージの残る真琴をコーナーに詰めた真白は「松澤さん、借りるね!」と松澤さんの得意技ブロンコバスターを狙う。真琴がかわし、真白をコーナーに逆さづりにすると、松澤さんを呼び込む。松澤さんが本家ブロンコバスター。ダメージの残る真白を真琴がカバーもカウント2。
 真琴がダブルアーム・スープレックスでカバーもカウント2。
 代わった春華が串刺しラリアットでカバーもカウント2。
 春華がボディスラムでカバーもカウント2。
 真白が膝カックンからの低空ドロップキックでカバーもカウント2。
 真白がフェイスロックも春華がロープに逃れる。真白の目突きをガードし手四つの体勢に持ち込んだ春華。真白の後方から真琴が膝カックン。春華が串刺しビックブーツ。真琴も同じ技を決め、春華がギロチンドロップでカバーもカウント2。
 真白がカウンターのドロップキックでカバーもカウント2。
 真白がバックドロップを狙うが、こらえた春華がニールキックでカバーもカウント2。
 春華のギロチンドロップを真白がかわす。YuuRIがPKを決め、真白がレッグロールクラッチもカウント2。
 真琴がカットもレフェリーの肩口に手を掛けた真白がレフェリーに持ち上げられた形でドロップキック。さらに真琴とのもみ合いで巻き込まれたレフェリーの手を使って真琴に目突きを入れさせた真白は春華にも目突きを決めて丸め込みカウント3を奪った。

第2試合


 3月16日COLOR‘S新木場大会での引退が決まった清水ひかりのラストリボン。清水の隣には、この試合のために限定復帰を果たした楓歩が立ち、ひーかほが復活。対するはハム子&いぶきの親子スターと、ラストマッチにふさわしい好カードが実現した。

 試合はひーかほの奇襲でスタートも切り返した親子スターがコーナーで同時お・し・り・ダーッ!ひーかほがカニばさみで親子スターを倒し、同時低空ドロップキック。清水がPKFもハム子がかわし、清水をコーナーに振ると、「上がれ!」とセコンドを呼び込み、アイストレイン。清水がハム子のファイヤーマンズキャリーをこらえて卍固めへ。いぶきが楓歩に卍固めを決め、清水に「離せ!」とアピール。ブレイク後、清水がハム子をロープに振るがかわしたハム子がセクシーポーズ。清水に「やってみろ!」と迫る。寝転がった清水だが、どうにもポーズを決められず、ハム子に土下座。怒ったハム子がコーナーで顔面への腹ウォッシュ。これをなぜか楓歩がアシスト。ダメージ大の清水だが、ハム子をコーナーに振ってのPKF、ダイビングフットスタンプでカバーもカウント2。
 代わった楓歩が串刺しエルボー、ミサイルキックでカバーもカウント2。
 ハム子がタックル、アシストに入ったいぶきが楓歩をロープに投げ、親子スターの飛び込みボディアタックの連打。ハム子がボディプレスでカバーもカウント2。
 ハム子が逆片エビ固め。ロープに逃れた楓歩がSTO、PK、バズソーキックでカバーもカウント2。
 ハム子が腹アタック連打からシャイニング腹ザードでカバーもカウント2。
 代わったいぶきが串刺しボディアタック、正面ドロップキック。いぶきのダブルチョップをかわした楓歩が丸め込みもカウント2。
 いぶきが逆水平チョップ。楓歩がエルボー。チョップとエルボーの打ち合いから、いぶきが膝蹴り。ロープ際に楓歩を追い込み飛び込み顔面ウォッシュ、飛び込みビックブーツ。清水がアシストに入り、いぶきにサンドイッチローキック。楓歩が変形ブロックバスターもカウント2。
 代わった清水がランニングヒップドロップでカバーもカウント2。
 清水がミドルキック、延髄ハイキック、稲妻レッグラリアットでカバーもカウント2。
 清水がダイビングフットスタンプもいぶきがかわしダブルチョップ。ひーかほを中央にして親子スターが親子の絆もひーかほがかわす。仲間割れした親子スターが張り手の打ち合い。ひーかほが入るが間に入った親子スターが「よぉーっ!ポン!」と太鼓を叩くようにダブルのチョップを叩き込む。さらに親子の絆を決めるが、ひーかほが同時ブロックバスター、同時ダイビングボディアタックで清水がいぶきをカバーもカウント2。
 清水がダイビングフットスタンプでカバーもカウント2。
 いぶきが丸め込みもカウント2で切り返した清水が丸め込み。カウント2。
 さらに丸め込みの応酬から親子スターがハムロールを連続で仕掛け、いぶきがカバーもカウント2。
 ハム子が飛び込みラリアット、いぶきが飛び込みニーアタックを決めカバーもカウント2。
 ハム子、いぶきが連続ダイビングボディプレスを決め、いぶきが清水からカウント3を奪った。

 試合後はノーサイド。楓歩がアイスリボンを代表して花束を清水に渡す。4人で歓声に応え、清水は入場ゲートで振り返り「アイスリボン、大好きーっ!」と叫びラストリボンを終えた。

〈試合後の親子スター&ひーかほ〉

楓歩「今日の試合はなんか終わっちゃったなーって。すごく楽しかったし、最後にこのメンバーで、この対戦相手と、このパートナーと試合ができて、すごい嬉しいですね。終わっちゃった~。」
ハム子「あっという間だった。決めにかかんなきゃよかったね。ずっとやってればよかったかな。」
清水「最後終わって、私が言えるのには、楓歩にごめんねしかなくて。でもアイスリボンさんはいろんなことがあったとしても、すごい未来に明るい人たちがたくさん、こうやっているから。まだ欠場しているとは思えない楓歩に、私にバチバチくるいぶき、アイスリボンの象徴くらいになってきたハム子さん。まだまだ未来明るい選手たちがたくさんいるので、アイスリボンはもっともっと世界に羽ばたいていってほしいなって思います。もっと自信持ってほしい。みんなに。応援してます。」
ハム子「記念すべきひーかほの最後に親子スターを選んでもらって、やっぱり私はけっこうプレッシャーで、でも選んでくれたからには最後、楽しんで、そして勝利を譲るわけにはいかないので、試合したんですけども、ひかりちゃんはアイスリボンに出てくれていて、所属じゃないのに後輩に指導してくれている姿を見ていて、本当にありがたいなってずっと思ていました。最後にみんなが求めていたセクシーポーズをさあ、やらないっていうのがさあ、ちょっとどうかと思うんだよね。」
ひかり「恥ずかしくなっちゃって…。」
ハム子「心折れたんだよ。そこで負けって思っちゃいましたね。」
ひかり「でも、何を言われてもここでもやりません!」
ハム子「付き合い悪いなあ。まあ、引退してもね、アイスリボンには来てもらおうと思うので、遊びに来てください。」
ひかり「はい。」
いぶき「同期のひかりちゃんと、最後、まあ、無理やりですけど、入れてもらって、すごく嬉しかったです。自分はひかりちゃんと同期で、でもひかりちゃんの方が強くて、自分は勝ったことはほぼなくて、最後、ひかりちゃんから勝てたことは何か託してくれたのかなって思いを感じたので、これからも先輩としてアイスリボンを引っ張っていきたいなと思います。」

――久しぶりの試合はどうでしたか?
楓歩「なんか試合前の緊張を久しぶりに味わって、本当にこれはプロレスをしている人じゃないとわからないなと思ったし、すごく、その緊張も今思えば楽しめたかなと思いますね。やっぱりリングに上がっても皆さん、すごく温かくてアイスリボン、好きだなと思ったし、早く帰ってきたいなと思いました。」

――復帰に関しては?
楓歩「半々のところはあって、まだもうちょっと時間はほしいかなと思いました。」

――清水選手はもう思い残すことはないですか?
清水「えーっ!いっぱいあります。いっぱいあるけど、プロレスラーの清水ひかりとしてはやれるだけのことはやったかなと思います。第2の人生があるなら、アイスリボンでまだまだやり足りないことがいっぱいあるので、戦わせてもらいたかったなって思います。」

第3試合


 タッグマッチで対戦し対戦相手の2チームから連勝しなければ挑戦権を得られない過酷な一戦。公開で試合順を決め、最初に戦う2チームは杏ちゃむ&YappyのBad Buttsときらり&ミクのきらミクに決定。神姫楽と愛梨紗がリングを降りると、1本目開始のゴング。

①[Bad Butts]Yappy/杏ちゃむ
vs
[きらミク]若菜きらり/叶ミク

 いきなりきらりがBad Buttsに捕まる。Yappyがコーナーにきらりを横に寝かせ、固定してのチョップ連打から串刺しボディアタック。さらにヒップドロップでカバーもカウント2。
 代わった杏ちゃむがサッカーキック3連発でカバーもカウント2。
 エルボーの打ち合いからきらりがドロップキックでカバーもカウント2。
 杏ちゃむがきらりをコーナーに投げ、代わったYappyがヒッププッシュ、さらに中央に戻してのヒッププッシュ連打からヒップアタックでカバーもカウント2。きらりがエルボー連打も胸を張って受けたYappyが場外にきらりを落とす。場外では杏ちゃむがきらりを捕まえ客席に投げ飛ばす。さらにミクときらりを場外で同士討ちに。リングに戻ったきらりがエルボー連打もYappyがアックスボンバー1発で吹っ飛ばし、カバーもカウント2。
 Yappyがウェイストランドでカバーもカウント2。
 Bad Buttsがジャンクフード(=合体のフェイスバスター)。Yappyがきらりからカウント3を奪った。

②[Bad Butts]Yappy/杏ちゃむ
vs
[ちあぷり]神姫楽ミサ/しのせ愛梨紗

 すぐにちあぷりがリングに上がり、Bad Buttsを急襲。Yappyをコーナーに振り、ダブルの猪ムーブから神姫楽が飛び込むもYappyがかわす。杏ちゃむと愛梨紗がエルボーの打ち合い。愛梨紗がチンクラッシャー、タックルでカバーもカウント2。
 杏ちゃむがカウンターのミドルキックでカバーもカウント2。
 杏ちゃむがスリーパー。神姫楽がカット。ちあぷりが杏ちゃむにダブルタックル。コーナーに杏ちゃむを振り、ダブルの猪ムーブから串刺し連係。愛梨紗が逆エビ固め、神姫楽がミサロックの合体攻撃を決めるもYappyがカット。両チームがダブルブレーンバスターを狙い、ちあぷりが決める。愛梨紗がYappyにシャイニングウィザード。杏ちゃむにカウンターのタックルを決めカバーもカウント2。
 愛梨紗が杏ちゃむにシャイニングウィザード。神姫楽が杏ちゃむにダイビングセントーンを決めカウント3を奪った。

③[きらミク]若菜きらり/叶ミク
vs
[ちあぷり]神姫楽ミサ/しのせ愛梨紗

 きらミクがエルボー連打でちあぷりを急襲。同時ドロップキックはちあぷりがかわし、同時タックル。きらりが2人にクロスボディもキャッチされて落とされる。ちあぷりが逆エビ固めとミサロックの合体攻撃もミクがカット。ミサにきらミクが連続ドロップキックを連打し、ダブルドロップキック。きらりがカバーもカウント2。
 きらりがロープに飛んでのフットスタンプ2連発。カバーもカウント2。
 きらりのローリングネックブリーカーをかわした神姫楽がセントーンでカバーもカウント2。
 ちあぷりがダブルの猪ムーブから串刺し連係をきらりに決める。ちあぷりがダブルエルボードロップで愛梨紗がカバーもカウント2。
 きらりがスタナー、ドロップキック、フットスタンプで愛梨紗をカバーもカウント2。
 代わったミクが串刺しドロップキック4連発。コーナーに振られるもコーナーに立ったミクがミサイルキックでカバーもカウント2。
 愛梨紗とミクがエルボーの打ち合い。きらりがアシストのドロップキック。きらミクがダブルの外掛け。きらりがフットスタンプ、ミクがサマーソルトドロップでカバーもカウント2。
 きらりが神栖。ミクがダイビングサマーソルトドロップでカバーもカウント2。
 愛梨紗がフィッシャーマンズスクリューでカバーもカウント2。
 ミクが回転エビ固めも愛梨紗が反転。ミクが反転。再度、愛梨紗が反転もサイドに回ったミクが横十字固めでカウント3を奪った。

④[きらミク]若菜きらり/叶ミク
vs
[Bad Butts]Yappy/杏ちゃむ
※三つ巴戦を制した若菜きらり&叶ミクが次期リボンタッグ挑戦者チームとなる

 きらりが杏ちゃむの正面に立ち「来い!」と右手を挙げる。手四つから力比べへ。きらりが押しつぶすが杏ちゃむが反転しグランドへ。ヘッドロックからアームブリーカー。ロープに逃れたきらりの腕をマットに叩きつけ、さらにロープに絡めて絞め上げる。杏ちゃむの蹴りをかわしたきらりがスタナー、低空ドロップキックでカバーもカウント2。
 代わったミクがドロップキックでカバーもカウント2。
 ミクが変形アームバー。ロープに手を伸ばす杏ちゃむを、きらミクに勝たれると後がないちあぷりがアシスト。ロープに逃れた杏ちゃむにミクが飛び込みドロップキックでカバーもカウント2。
 杏ちゃむがボディブロー、ハイキック。ミクがカウンターのドロップキックでカバーもカウント2。
 ミクがボディスラムを狙うが、杏ちゃむがボディスラムでカバーもカウント2。
 ミクがエルボー連打で反撃も杏ちゃむが渾身のエルボーで吹っ飛ばす。代わったYappyが旋回式ボディプレス。カバーもカウント2。
 Yappyがカツ丼でカバーもカウント2。
 Yappyがドラゴンスリーパーからミクを抱え上げてのアバランシュホールドでカバーもカウント2。
 ミクがエルボー連打からドロップキック。さらにきらりとのダブルドロップキック。ミクがスピニングクロスボディでカバーもカウント2。
 代わったきらりが低空ドロップキック連打、フットスタンプでカバーもカウント2。
 きらりがローリングネックブリーカードロップ。コーナーに上がるもYappyが捉えウェイストランドでカバーもカウント2。
 Yappyがチョークスカルスラムを狙うが、バックに回ったきらりが後方回転エビ固めへ。Yappyが踏ん張るとミクがドロップキックでアシストしカウントは2。
 きらミクがロープに飛ぶが、場外で杏ちゃむが2人の足をすくう。Yappyがきらりに串刺し開脚ヒップアタックを決め、ギロチンドロップでカバーもカウント2。Yappyがボディスラム。杏ちゃむがダイビングフットスタンプもきらりがかわし、着地した杏ちゃむにミクがミサイルキック。Yappyがミクにエルボーも振り向いたところにきらりがミサイルキック。きらミクがダブルドロップキック。きらりがカバーもカウント2。
 きらりがバックに回って飛び込みの丸め込み。ミクがジャックナイフでアシストし、きらミクレボリューションでカウント3を奪い、2連勝したきらミクが次期リボンタッグ王座挑戦者の権利を勝ち取った。

 試合後、花道を引き揚げたきらミクは入場ゲートで試合を見ていた真琴&ハム子と遭遇。その目の前で片足を前に出すきらミクポーズを決めれば、チャンピオンチームも同じポーズで応戦した。

〈試合後の若菜きらり&叶ミク〉

きらり「本当に勝ったとき嬉しくて、ミクがいなかったら勝てなかったから、本当にミクがいてくれてよかった。ありがとう。」
ミク「ありがとう。こちらこそだよ。本当にめちゃくちゃ危ない場面とかもあったけど、きらりと2人だったから勝てたと思います。」
きらり「今回の巴戦で、まだ足りないって実感したので、タイトルマッチまで残りわずかな時間かもしれないけど、できる限り練習して、絶対に2人でベルト巻きたいです。」
ミク「絶対、巻く。」

第4試合


 アイスリボンの絶対王者を目指す勝にとって、その大事な一歩となる初防衛戦の相手は、アイスリボンの大黒柱のトトロ。前哨戦から激しいぶつかり合いを続けてきた2人の戦いはタイトル戦においても、お互いに攻めの姿勢は変わらない。

 がっちりロックアップからロープに詰めたトトロ。ブレイク時にラリアットを叩き込み、場外戦へともつれ込む。客席に勝をぶん投げたトトロは鉄柱に勝を押し付けてのラリアット連打から助走をつけて飛び込むも勝がかわす。今度は勝がラリアット連打。さらにトトロを寝かせてエプロンからのフットスタンプ。リングに戻ろうとする勝だが、これを場外からとらえたトトロがエプロンの勝を投げ捨てジャーマンで場外に投げ落とす。さらにエプロンからのセントーン。この一撃で息が詰まったという勝はしばし動けず。セコンドに介抱されてリングへ。トトロが串刺しラリアットからボディプレスを狙うが、これを勝がかわす。勝がフットスタンプからダブルアームを狙うがトトロがショルダースルー。勝がスタナー、トラースキック。勝がラリアットもトトロもラリアット。相打ちに。ラリアットの打ち合いからトトロがロープに飛んでのラリアットで倒し、ボディプレス、さらに寝ている勝にラリアットをボディプレスの形で打ち下ろす。カバーもカウント2。
 トトロがファイヤーマンズキャリーも勝が逃れエルボー。打ち合いからトトロがラリアット、カミカゼでカバーもカウント2。
 肩口に担ごうとしたトトロだが、着地した勝がDDT、顔面踏みつけ、ストンピング、ロープ際に詰めての顔面ウォッシュ連打。勝がコーナーからリバーススプラッシュの形でフットスタンプを入れ、続けてリバーススプラッシュでカバーもカウント2。
 勝がダイビングフットスタンプもトトロがかわす。トトロが飛び込みクロスボディ、コーナー2段目からのセントーン3連発でカバーもカウント2。
 トトロが動くこと雷霆の如しを狙うが、勝がそのまま丸め込み。カウント2。
 勝がトラースキック。エルボーの打ち合いから勝が再度、トラースキック。勝がコーナーに上がる。トトロが追いつき、雪崩式ブレーンバスター。続けて飛び込みラリアットを狙うもかわした勝が投げ捨てジャーマン。エルボーの打ち合いから勝が丸め込みもカウント2。
 勝がラ・マヒストラルもカウント2。
 トトロが動くこと雷霆の如しを決めるが、両者起き上がれず。トトロがなんとかカバーに入るもカウントは2。
 トトロがラリアット。起き上がりこぼし式のラリアットを連打しカバーもカウント2。
 勝がカウンターのハンマー、ダブルハンマー、さらに強烈なエルボーをトトロの顔面に連打する。コーナーに上がった勝はふらっと起き上がったトトロにエルボードロップ。そのまま体を浴びせてボディアタックの形でトトロを倒すと、再度、コーナーに上がってのダイビングエルボードロップ。激戦を制し、勝がカウント3を奪った。

勝「トトロさつき、お前が今のアイスリボンでプロレスを続ける理由が勝愛実だというならば、ずっとずっと、これからも対角に立ち続けてやる。今日はベルトを懸けて戦ったけど、ベルトがあろうがなかろうが、トトロさつき、お前がアイスリボンのリングに立つ理由を私がずっとずっと、その理由であり続けてやるよ、この私が。ただ、これだけは言わせてくれ。もうしばらく対戦NGでお願いしたい。もうこんなの初防衛戦の相手じゃねえだろ、マジで。ラスボスだろ。これからもアイスリボンの大黒柱で、アイスリボンを引っ張ってくれ。私はチャンピオンとしてアイスリボンを引っ張っていく。」
トトロ「勝愛実、むかつくけど、そういうとこホンマに好きやわ。アイスリボンにい続けるか悩んだ時期もあったけど、勝愛実がいる限りは、私はアイスリボンの大黒柱であり続けるし、また、そのベルトを懸けて戦いましょう。そしてそのときは私が勝つ!でもこれだけは言わせてほしい。しばらく対戦NGでお願いします。」
※いぶきがリングに上がり、マイクを掴む。
いぶき「勝さん、防衛おめでとうございます。なんか、ちょっとベルトが話したそうにしているので、ちょっとマイクを…。」
ベルト「(いぶきの声を借りて)勝さんにベルト巻いていてほしくないなあ。こんな乱暴な人が持っていたら困るなあ。もっと明るくかわいい選手に持っていてほしいなあ。それって星いぶきだと思う。」
勝「こら、(いぶきが)何か言ってません?」
ベルト「早く私の元へ帰ってきてほしいなあ。」
勝「あんだけさあ、激しい戦いして余韻がないの?」
いぶき「いや、まずそのベルト、自分、休業する前に巻いていて、返上したベルトなんです。自分まだ1回もそのベルト獲られたことないんですよ。私は復帰して、覚悟を持って、このリングに立つことを決めました。もうベルトに挑戦しないなんて言わない。第2の星いぶきの人生、そのベルトを懸けてお願いします。」
※勝がノーリアクション。
いぶき「お願いします!」
※まだ勝がノーリアクション。
いぶき「お願いします!!」
勝「わかったよ!やるやるやる。」
いぶき「自分、日にち決めてきたんですよ。」
勝「チャンピオンの権限はないの?」
いぶき「ない!決めてきたんで。3月29日、後楽園ホール大会。そこで、王者・勝愛実対挑戦者・星いぶき、どうですかーっ!」
※会場から拍手。
いぶき「もうお客さんの決定なので、お願いします!」
勝「やりゃあいいんでしょ!」
※勝が握手を求めると、いぶきが蹴りを叩き込む。
いぶき「そうだよ、やりゃあいいんだよ、勝愛実!(ベルトが吹っ飛んでいるのを見て)ベルト、大事に扱えよ!」
勝「お前だろ!」
いぶき「絶対に自分が勝つので、応援よろしくお願いします。」
※いぶきが握手回りを仕切る。握手回り終了後、選手がリングへ。勝がマイクを手に中央へ。
勝「はい、勝愛実が…。」
※またもいぶきに蹴飛ばされる。
いぶき「締めさせるわけねえだろ、バーカ!」
※すっかりいじけモードの勝を無視していぶきが「プロレスでハッピー!アイスリボーン!」で大会を締めた。

〈試合後の勝愛実〉

「本当に初防衛戦にしては重過ぎる試合でした。スタートから体が動かなくなっちゃって、トトロの巨体が(場外の)自分の体に(エプロンからのセントーンで)降ってきたときに息が詰まっちゃって動けなくて、本当に厳しい戦いでした。ただ、レスラーとして一番嬉しいのは、同じ団体にあそこまでやり合える選手がいるっていうのは、本当に幸せなことだし、嬉しいことだなって思います。」

――防衛戦のたびにコスチュームを変えるという話もありますが。
「やっぱりコスチュームに関してはこだわっていきたいっていう気持ちが強くて、見ている人たちにも楽しんでもらいたいなっていうのがあったので。コスチュームを新調するときって、それなりの試合があったり、自分の中で特別な試合の前には新調したいなっていうのはあったので、防衛戦のたびにコスチュームは新調していきたいなっていうので、そこに試合の意気込みも含まれています。」

――いぶき選手が次の挑戦者に決まりました。
「私、アイスリボンに入団するときに、1人1人の選手のプロフィールを調べたことがあって、いぶがベルトを手放した経緯も読ませてもらったときに、いつかは来るだろうなと思っていたので、自分が負けて獲られたわけじゃないし、やむを得ず手放さなきゃいけない状況だったっていうのもあって、アイスリボンの中では一番ベルトへの思い入れが強いというか、思い入れというか、悔いが一番強いのかなとは思います。そういうのが試合後の行動で出てきたのかなと。いずれは戦わなきゃいけない相手だなと思っていたので、あ、今、来たのかという感じですね。

――いぶき選手の印象は?
「やっぱりうまいっていうイメージですかね。プロレスのセンスもあるし、チャンピオンだっただけあって、試合運びも安定してますし、アイスリボンのトップの選手だなって印象はあります。(自信は)もちろんあります。防衛以外ありえません。」

――ついにタイトル防衛しても締められなくなりました。
「私が一番聞きたいですよ。なんなんですかねえ。道場マッチだけだと思っていて、私。初防衛戦のあとは締めれると思ったんで。空気読まないでぶっこんでくるいぶきもさすがだなと思いますし、チャンピオンとして立場がどんどん弱くなっている気はするんですけど、そこは試合できっちり防衛数を重ねて、アイスリボンの絶対王者として、勝愛実は勝ち続けるので。でも締めたい。絶対に締めたい。締めます!」

〈試合後のトトロさつき〉

「まだまだアイスリボンで頑張る理由ができちゃいましたね。勝愛実の背中を追いかけるんじゃなくて、追い越して引っ張るような選手に自分がなります。でも、しばらくは対戦NGでお願いします。」

――勝選手は想像以上の相手でしたか?
「私が新人の時には勝愛実が活動休止に入る前やったんですけど、そのときは1回も戦ったことがなくて、ただ間違いなく強い選手っていうのは知ってました。彼女の復帰戦の相手が、タッグですけど、自分で、そのときからけっこうな頻度で対戦してるんですけど、何回当たっても強いだけじゃなくて、当たるごとにどんどんどんどん強くなっていく。プロレスラーとして嫉妬もするし、純粋に戦いたいなっていう気持ちもすごくありました。今日の勝愛実は今まで当たった、どの勝愛実よりも最強でした。」

――迷いは吹っ切れた?
「吹っ切れましたね。もう1ミリも迷いはないです。実はアイスリボンにとどまる理由っていうのがもうひとつあって、新春の道場マッチで今年の抱負を全員が言うんですよ。その中で松下楓歩が“このメンバーでもう1回、後楽園ホールを満員にしたい”って言っていたのが心に刺さりました。」

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