クリス・ブルックスが石川修司との死闘制し、KO-D無差別級王座V2!「次は10人ぐらいの人とやりたい」
DDTプロレスが1月26日、東京・後楽園ホールで『NEW YEAR, NEW HERO. 2025~新たな物語がはじまる~』を開催した。KO-D無差別級王者のクリス・ブルックスが“大巨人”石川修司との死闘を制し、2度目の防衛に成功した。
2回行われた前哨戦では石川が圧巻の2連勝をマークし、クリスの劣勢は免れなかった。開始間もなく、場外戦となると、石川がDDT、イスに座らせてクロスボディを叩き込む。リングに戻ると、ステープラーの打ち合いに。クリスはトペを敢行し、場外にテーブルをセットするも、石川に切り返され、テーブル上へのファイアーサンダーを食らう。石川がテーブルの破片で攻撃すると、クリスが流血。クリスは雪崩式ダブルアーム・スープレックス、チョップ、キックの連打からダイビング・ダブルニーもカウントは2。さらにクリスは蒼魔刀、プレイングマンティスボムもカウント3は奪えず。オクトパス・ストレッチ狙いは、石川が返してファイアーサンダー一閃。激しいエルボー、張り手の応酬になり、石川が投げ捨てジャーマン、ニーリフト連発、スプラッシュマウンテンもクリスは死力を振り絞って返す。クリスは飛びついてオクトパス・ストレッチに入ると、グラウンドに移行。ガッチリ絞め上げると、石川がたまらずタップした。クリスは握手を求めるも、石川は拒んで退場。
彰人GM代行(今林久弥GMが不在のため)から「次のタイトルマッチ、3月20日、後楽園での28周年大会になります。誰かやりたい人はいますか?」と問われると、クリスは「たくさんの人と試合したい。10人ぐらいの人とやりたい。ボコボコにされて何も考えられない。ちょっと考える時間をください」と回答。彰人GM代行が「2月23日、後楽園までには一人に絞ってもらっていいですか?」と発言すると、クリスは「それでいいです」と了承した。
ここで、クリスは「みんな、(勝った)イシカワの歌が聞きたかったよね? 私もちょっと聞きたかった。イシカワさんやらないから、私の歌やるのがいいかな?」と言うと、Queenの曲を歌い出す。すると石川が戻ってきて、一緒に歌うまさかのエンディングに。歌い終わると、2人はガッチリ握手を交わした。
バックステージでクリスは「イシカワさん、一番強い。一番怖い挑戦者は一番面白い。前に対戦して、ずっとシングルマッチやりたかった。今日DDTのリングでKO-D無差別級の試合でついにできた。すごい幸せ。次はまだ分からない。私のチョイスかな」と発言。シャーデンフロイデ・インターナショナルのメンバーの正田壮史は「DGC」で優勝すれば、4・6後楽園で同王座への挑戦権を手にできるが、「優勝してクリスとタイトルマッチしたいから、3月20日、相手は誰か分からないけど、クリスを100%応援するから、絶対に防衛して」と同門でのタイトルマッチを熱望した。
王座返り咲きがならなかった石川は「勝って歌うという目標で、このリングに上がってましたけど。負けて、歌って50点ですかね。今年、50になる年ですけど、伸びしろがあるということで。今日の減点はクリス、確かに強かったんで、もっと自分の足りないとこを伸ばして。これは歌も入ってるんで。洋楽という新しいジャンルに49歳で突入したんで、次またクリスとやって、今度はビートルズ、リング上でやってやります」と雪辱戦を視野に入れた。
また、第3試合(佐々木大輔&KANON&MJポーvs秋山準&HARASHIMA&松永智充)は、松永が横回転エビ固めでKANONを丸め込んで、KO-D6人タッグ王者組に勝利。松永が挑戦表明し、2・5新宿FACEでのタイトルマッチが決まった。
なお、首の負傷のため、長期欠場していた樋口和貞が3・20後楽園で9ヵ月ぶりに復帰することを発表した。