タイガーマスクとなった日高郁人が王座防衛!「佐山サトル先生のようにジュニアヘビー級ブームを起こす」と熱い覚悟を叫ぶ!

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 5日、東京都・後楽園ホールにて『初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレス Vol.32~力道山先生ご生誕100年感謝興行~』が開催。日高郁人がタイガーマスクに変身してBJWジュニアヘビー級王座を防衛した。

 日高は1997年に格闘探偵団バトラーツでデビュー。その後は数多のリングを転戦し、長年ZERO1に所属して活躍。2020年には自身の経営する株式会社ショーンキャプチャーの経営に専念するために独立し、現在はショーンキャプチャー所属のレスラーとしてメジャー・インディーを問わず数多の団体に参戦中。バチバチファイトからコミカルな役回りまで一線級の実力を持つ頼れるベテランだ。

 初代タイガーマスクに憧れてプロレスラーを志した日高は、現在“初代タイガーマスク”佐山サトルが率いるストロングスタイルプロレス(SSPW)でコーチに就任している。
 選手としての実力は語るまでもないが、長年くすぶり続けていた“初代タイガーマスクの二番弟子”間下隼人を覚醒させてSSPWの至宝・レジェンド王座戴冠に導くなど指導者としての腕も確かだ。

 そんな日高は「佐山先生のこの団体で“ジュニアヘビー級”というカテゴリが無いのは非常にもったいない」とSSPWのジュニア戦線の振興を誓い、その一環として現在自身が持つ大日本プロレスの王座・BJW認定ジュニアヘビー級王座の防衛戦をSSPWのリングで行うことに。
 日高が迎え撃つ挑戦者は、同王座の前王者である関札皓太。
 関札は大日本プロレスのジュニア戦士の代表格であり、同王座の最多戴冠記録&最多防衛記録を持つ象徴的存在。外敵たる日高から至宝を奪還すべくストロングスタイルプロレスに初上陸した形だ。

 この試合を許可した初代タイガーも「僕の予想なんですけど、ジュニアヘビー級史上に残る伝説的な試合になるのではないかと。そのくらいの気持ちをかけてくれてるというのがよーく分かりますので。その部分を期待したいと思います」と熱い期待を寄せており、注目度の高い試合となっていた。

 初代タイガーの御前試合となるはずであったが、初代タイガーは急な体調不良によって日高の試合の前に会場を去ることとなってしまう。
 その想いも背負ってか、この日の日高はタイガーマスク仕様のオーバーマスクを着用して入場。このマスクは初代タイガーのマスクを手掛けるタイガーアーツの中村ユキヒロ氏が監修した由緒正しき逸品であるという。


 試合は基礎に忠実なじっくりとしたレスリングに始まり、キャリアで勝る日高が優勢に。
 関札は背骨への一点集中攻撃でじわじわと流れを引き戻し、トルニージョを決めて一気に逆転。日高のショーンキャプチャーや石見銀山といった必殺技をひたすらにいなし続ける研究成果を見せて至宝奪還一歩手前まで追い込む。
 しかし、関札のフロッグ・スプラッシュをかわして自爆させた日高がショーンキャプチャーを決め、さらに久々となるタイガー・スープレックスを解禁。最後はこだわりの石見銀山を叩き込んで3カウントを奪った。

 バックステージに戻った日高は、試合中に右中指を脱臼していたことを告白。
 それでも闘い抜けた理由として初代タイガーへの思いを語り、「今日もまだまだ道の途中。佐山先生が起こしたみたいなジュニアヘビー級ブームを起こすために、まだまだ昇っていく」と覚悟を新たに。
 そして「以前ZERO1で僕と高岩竜一でダブル選手権をやったときに立会人をやってくださったこともあって。そのときも見ていただいていますし、そのときから随分月日が流れてますけど、今の日高郁人を見ていただきたい。佐山先生に憧れてプロレスラーになって、もう52歳にもなってしまった。プロレスにしがみついてしまっているこのチャンピオンの闘いを見ていただきたい」と並々ならぬ気迫とともに思いを吐露した。

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