「道がないところに道を作っていくのがプロレス」神取忍が還暦記念大会で堀田祐美子とバチバチ!再来年の40周年に向けて攻めの姿勢!

  • はてなブックマークに追加
  • LINEでシェア

 18日、東京都・TDCホールにて神取忍還暦記念イベント『神取忍還暦祭り~人生もう1度、これからも真向勝負』が開催された。

 神取は、全日本選抜柔道体重別選手権3連覇という柔道の猛者でありながらオリンピックを目指さず当時振興団体であったジャパン女子プロレスへ入門。1986年8月17日に同団体の旗揚げ戦でデビューを果たした。

 北斗晶やブル中野といったライバルたちとの歴史的死闘、女子初の総合格闘技L-1での優勝、天龍源一郎との男女の壁を超えた激戦などの数々の伝説をリングで残した。今や一般的な形容表現として使われている「心が折れる」という言葉を創り出すなどリング外での言動での伝説も多い。
 そんな神取を指し、人は彼女を“女子プロレス最強の男”や“ミスター女子プロレス”といった型にはまらない二つ名で呼ぶ。


 この日は神取の還暦記念大会ということもあり、豪華ゲストが集結。
 ステージパフォーマンスのコーナーでは氣志團が『One Night Carnival』を、嶋大輔が『男の勲章』を、バブルガム・ブラザーズのBro.KORNが『WON’T BE LONG』を熱唱するなど地上波歌番組並のラインナップに。
 祝福のビデオメッセージの放映タイムでは、ジャガー横田、立野記代、ブル中野、紅夜叉、倖田來未、大黒摩季が登場。最後に出てきた北斗晶からは「神取忍、あんたに3つ言いたいことがある。1つ、私は今でもあんたのことが大嫌い。2つ、あんたの私服っていつもチンピラみたいですごく変。だから私も今日チンピラみたいな服着てやった。3つ、ただ1つあんたに感謝をするとするならば。同じ時代に生まれて神取忍と試合が出来たこと。それは感謝する。だからあんたも感謝しな!神取忍、還暦おめでとう」という熱いメッセージが贈られた。

 さらに、今大会では神取忍&井上貴子が静岡県駿東郡清水町のふるさと大使に任命されることが発表。
 神取&貴子は同所で『カンドリーファーム』という農場を運営しており、関義弘町長の要請に応えて大使就任が決定。任命式では大歓声が上がっていた。

 メインイベントでは、神取忍&梅咲遥&水波綾vs堀田祐美子&中森華子&なつぽいの6人タッグマッチが実施。神取は還暦の赤いちゃんちゃんこを意識してか、珍しく赤いコスチュームで登場。

 試合は序盤から神取と堀田という長年のライバル対決が実現。堀田が強烈なローキックを放っていくと、神取はガンを飛ばしながら威嚇。思わず堀田が繰り出した掌底をキャッチして脇固めに捕らえるなど往年のキレが健在であることを見せつける。
 終盤の乱戦のさなかに2人が再び対峙すると、神取が堀田にラリアットからスリーパーホールド。神取が羽交い締めにする中で放たれた水波のラリアットが神取に誤爆。その瞬間に中森が路上(※丸め込み)で神取から3カウントを奪った


 還暦記念試合でまさかの敗北を喫した神取だったが、「負けちった。まあ、人生負けてから起き上がるんです。還暦を迎える前もデビュー戦で負けました。大場所も全部負けました。でもこっから起き上がるってことを今までしてきました。皆さんも負けてもいいんです。こっから起き上がってください。そして、60?関係ないです。還暦?関係ないです。気持ちです。気持ちさえあれば上に向かっていけます。皆さんも上を向いて歩いていただきたいと思います」と明るく笑い、大会は大団円を迎えた。

 バックステージに戻った神取は、再来年が40周年であることを問われると「へぇ~」と実感がない様子も「目の前の物をとにかくこなしていけば、積み重ねていけば、ここに行くんだよって話だもんね。とりあえず自分の中ではとにかく道がないところに道を作っていくっていうのがプロレスの世界だと思ってるから」と衰えぬフロンティア・スピリットを覗かせた。

  • はてなブックマークに追加
  • LINEでシェア

関連記事

サイト内検索

日別

2024年11月
« 10月    
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

月別

ページ上部へ戻る