『給料未払い』と『社長の音信不通』の涙の訴えから2週間、給料は支払われず23歳の女子プロレス王者が退団へ

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 1日、アイスリボン道場で女子プロレス団体『アイスリボン』が記者会見を開催。ICE×∞(シングル)王者の真白優希(ましろゆき)が退団を発表した。

 真白はアイスリボンで19歳でプロレスデビュー。アイドルチックな外見と摩訶不思議な行動のギャップで人気となり、わずか3ヶ月でベルトに挑戦。デビュー5ヶ月でトライアングル(3WAY)王座を獲得するなど活躍を続け、並行してアイドル活動も行っていたが2022年12月31日に医療系の仕事を目指すため引退。しかし1年後の2023年12月31日にリングに現れ現役復帰した。

 真白の復帰と時を同じくして、DeNAによる横浜ベイスターズ買収など数々のM&A実績を誇る株式会社リベリオンズの五嶋一人代表が、ハンドボールチーム『アースフレンズBM』、B3リーグ所属のプロバスケットボールチーム『アースフレンズ東京Z』、現在定期的に興行を行っている女子プロレス団体では日本で一番老舗となった『アイスリボン』を業務提携させ、五嶋一人氏が代表となり選手マネージメント会社として株式会社アイスリボンを設立。選手はほぼ全員ネオプラスから離れそちらへ移籍していた。
 現在プロレス団体『アイスリボン』を運営している有限会社ネオプラスは団体の興行主として残っており、ネオプラスのアイスリボン事業部も存続しているもののネオプラスと株式会社アイスリボンは資本関係は一切ない状態でアイスリボンの興行が行われている。

 しかし今年9月に『アースフレンズ東京Z』が「株式会社リベリオンズとの間で、実質的にリベリオンズが出資の義務を負う契約を締結し、これにより債務超過の解消に目途が立っておりました。しかしながら、約束の期日をすぎてもリベリオンズから出資金に相当する金銭の払い込みがなされることなく、結果的にこのことが原因で来シーズンのB2ライセンスを獲得することができなくなりました。リベリオンズの契約不履行については大変遺憾であり、法的措置を含め対応します」と公式発表。
 アイスリボンの選手たちに動揺が走る中で、9月の給料が選手たちに支払われなかった事で不安がピークに。ストレスやプレッシャーが大変重い状態となった10・19後楽園ホール大会でICE×∞王者となった真白は、リング上で五嶋社長と連絡が取れず給料が未払いになっていることを涙を流して訴えた。
 これを受けて佐藤社長より、五嶋社長は6月から入退院を繰り返し、心臓のカテーテル手術を経て開胸手術になりICUへ。無事手術が終わり命に別状がないところまでは来たが、株式会社アイスリボンやリベリオンズは実質五嶋社長1人の会社であるため全ての業務が滞ってしまっている状況が報告された。


 涙の訴えから2週間が経ち、株式会社アイスリボンと契約が切れる12月31日後楽園ホール大会をもって6選手が退団することに。真白は「今不安な状況を自分自身でも変えたいと思って、自分がこのアイスリボンのベルトを持ってるので、もっともっと外にアピールしていきたいなと思って人生の決断をしました」と10月31日付けでアイスリボンを退団し、フリーとしてアイスリボンを含む他団体に参戦していくことを発表した。
 今後真白は海外での活動も視野に入れつつ、男子選手との試合など今までやってこなかったことに挑戦していくという。

 なお給料の未払いについては、ネオプラスが株式会社アイスリボンへの貸付扱いで選手に変わりに支払い済み。ネオプラスも1000万近い未回収金がある中で、労働基準監督署から五嶋社長へ連絡が取れたと報告があり解決に向けて動いているとのことだ。

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