遠藤哲哉、9・8名古屋でのKO-D無差別級王座挑戦に向け不退転の覚悟!「俺のすべてをぶつけてKO-D無差別級を獲って、このリングで俺は生き続けます!」

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 DDTプロレスが9月4日、東京・新宿FACEで『DDT Meet&Greet&Fight September』を開催した。大会開始前に行われた8日、名古屋国際会議場イベントホールでのKO-D無差別級王座戦(王者=青木真也vs挑戦者=遠藤哲哉)の公開調印式で、遠藤が不退転の覚悟を示した。

 遠藤は『CyberFight Festival 2022』(2022年6月12日、さいたまスーパーアリーナ)で中嶋勝彦の張り手を食って脳震とうを起こし、レフェリーストップ負け。その影響でしばらく欠場し、当時保持していたKO-D無差別級王座を返上。それ以降、遠藤が同王座に就くことはなく、この一件は2年間封印されていた。

 青木は8・25後楽園で上野勇希を破り同王座を奪取。試合後「このベルトを獲ったからには、中嶋勝彦にやり返す」と禁断の名前を出し、遠藤が挑戦を表明。青木が受諾して、名古屋大会での王座戦が決まった。

 調印式で遠藤は「青木選手のインタビューを読んで、正直な気持ち、凄い腹が立ちました。ホントにムカつきました。でも気付いたんです。この感情が生まれるということは、自分はまだ死んでいない。自分は必死に生きようとしていると。青木選手がどういう思いで僕の名前を出したのか分からないですけど、僕は自分の都合のいいように受け取って、背中を押してもらえた気分になりました。それほど強い言葉でした。僕のキャリアのなかで成し遂げなければならない大きなこと、中嶋勝彦選手へのリベンジ。これは常に胸に刻まれているものです。でも青木選手の8月25日のタイトルマッチを見て、もっと青木真也と向き合わなきゃいけないと思いました。青木選手は向き合うことを決めた人間は強くて怖いと言ってくれました。でも俺からしたら青木選手の方が何十倍も怖いんです。だからこそ俺の心のなかに秘めてる怒りとか焦りとかすべてをぶつけられる。俺の人生をかけて試合をできる。この試合は俺が33年間生きてたなかで、正念場になる試合です。俺のすべてをぶつけて、KO-D無差別級を獲って、このリングで俺は生き続けます。俺はここにいる!」と言い切った。

 そして、遠藤は「ベルトというものはタイトルマッチで勝利してベルトを巻いて。次世代につなぐ必要があると思います。僕が最後に巻いていたのは、2年前の6月。そのとき、返上という形で終わってしまったので、チャンピオンとしての責務を果たしきれなかった。そこから今日に至るまで、DDTの仲間とか、所属ではないにしても、火野(裕士)選手とかがベルトを巻いて、支えてくれました。やっぱり最後は自分で失った2年間、このKO-D無差別級のベルトを巻いて、DDTのトップとして、再びこのリングに立つのが、僕が背負った使命かなと思います」と力を込めた。

 一方、新王者の青木は「怒りとか苦しみとか喜びとかいろんな感情があると思います。その感情を全部ぶつけてください。僕は全力で叩き潰します。中嶋勝彦という名前を出す必要ももはやなくて、それだけ腹が決まった人間の強さ、乗り越えた人間の強さを分かってますから。それ故に全力で叩き潰す。DDTに対する思いとか、チャンピオンとしての責任とかありますけど、上野から引き継いだからには、全身全霊でこのベルトを守りに行きたいと思います」と王座死守を誓った。調印式終了後、青木が右手を差し出すも、遠藤は応じず。

 また、この日のメインイベントで青木は10・3新宿をもって、DDTを退団する大石真翔と一騎打ち。両者、足関節の取り合いになり、大石も食らいついていくが、青木が強引に十字架固めで押さえ込み、3カウントを奪った。

 入場口から、遠藤が試合を見守っていたが、青木は「DDT愛してます。そして遠藤愛してる。悔しかったこととか、苦しかったこととか、全部リング上に持ってきてください。全力で受け止めます。そして僕が潰します」とマイク。遠藤はリングに向かうことはなく、控え室へ消えていった。

 バックステージで青木は「なんとかして勝ちましたけど、そんな甘くないですね。名古屋、遠藤もいろんな手で来ると思います。潰し合いなんだけど、遠藤が2年間もってきた思いと、僕がずっとやってきた思いと、リング上で交わることができたらいいと思います。どうしても中嶋勝彦というのを見ちゃうんだけど、そういうもんじゃないから。俺たちは強いということを、誇りをもってやりたいと思います」とコメントした。

 敗れた大石は「DDTやめたら、青木真也とシングルやる機会はないかもしれないけど、チャンスはあると思うんで。俺が青木真也のとこまで登っていって、またシングルマッチできるようなレスラーになりたいと思います」と発言。何かと目をかけて来た遠藤とは、遠藤の凱旋興行(9・14白石ホワイトキューブ)で一騎打ちが組まれているが、「あとは遠藤に託したんで。遠藤が今日の試合見て、なんかほんのちょっとでもつかんでくれたら。遠藤が獲ってくれたら、白石大会はタイトルマッチになることでしょう」と遠藤に期待を寄せた。

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