小学5年生から練習し18歳でついに女子プロレスデビュー!「身体のラインを見せたい」とシンプル衣装で二世レスラーから衝撃の勝利!
14日、新木場1stRINGにてアイスリボン新木場大会が開催。第3試合では若菜きらりのデビュー戦が行われた。
アイスリボンは継続的に大会を行っている女子プロレス団体では一番の老舗となり、サンリオピューロランドや山手線内など路上でもパフォーマンスができるフットワークの軽さと、副業OKの社風から才能ある兼業レスラーを多数輩出し業界を牽引している。
子供でも参加可能なプロレスサークルを主催しているスタートのハードルの低さと、プロレス業界外を巻き込む力で映画化プロジェクトなどで新人を発掘し、今回18歳のきらりがデビュー戦を行うこととなった。
きらりは2005年11月生まれの18歳。春輝つくし(13歳で2010年にデビューし2022年引退)に憧れて小学5年生からプロレスサークルに通い、中高でのバレーボールをバックボーンにプロサー生として複数回のエキシビションマッチを経験するも受験のために一時中断。今年医療事務を専攻する専門学校への進学を機に、デビューに向けて本格的に練習に参加しこの日のデビューとなった。
デビュー戦の相手はTAJIRIの弟子である篠瀬三十七を父に持つ、二世レスラーで2005年1月生まれ19歳のしのせ愛梨紗に。
「憧れのアイスリボンのリングでデビューできることがすっごい嬉しいです。絶対勝ちたいと思います」と意気込みを語っていたきらりは、試合が始まると新人とは思えないドロップキックや光の輪で翻弄。愛梨沙はポニーテールを掴んで投げ捨てたり顔面を踏みつけたりと容赦ない反則で攻め立て、ショルダータックルでなぎ倒し逆エビ固め。これを逃れたきらりが肘のサポーターを外して力強いエルボーを叩き込んでいき、多彩な丸め込みからカサドーラとつくしを彷彿とさせる試合運びへ。最後はつくしの得意技の一つである神栖(=変形スパニッシュフライ)で3カウントを奪った。
この結果にブチ切れた愛梨沙は「絶対に負けてないです!新人になんて負けてない!悔しい!」と掴みかかっていくがレフェリーとセコンドが引き剥がし、バックステージでもインタビュー中に乱入し髪を掴んで乱闘寸前に。
これを特に反撃もせず冷たい目でいなしたきらりは「最初から新人とはいえ負ける気はなかったんですけど、これをゴールだと思わずスタートなので、また闘う事があったら悔しい思いをさせてやろうと思います。プロレスラーとして誰もが応援してくれるような試合をして、きらりがきっと勝つだろうと思われる選手になりたいです」としっかりとしたコメントで大器の片鱗をのぞかせた。
シンプルなコスチュームも「腕に何も無い方が身体のラインがしっかり見えて、筋肉をいっぱい見せられる」と肉体美にも自信をのぞかせたきらり。
あらゆる意味で新人とは思えない存在感とつくしを彷彿とさせる狂気を持つきらりを見て、藤本つかさもシン・ドロップキッカーズとしての期待を寄せる。きらりが今後アイスリボンの未来を背負う存在となる事は間違いない。