96秒で王座戦が強制終了。因縁の2人による悲願のタイトルマッチはアクシデントで不透明決着
6日、東京都・両国国技館にて新日本プロレス『プロ野球カードゲーム ドリームオーダー Presents SAKURA GENESIS 2024』が開催。SHOが不本意な形でYOHからIWGPジュニアヘビー級王座の防衛に成功した。
SHO&YOHは2012年入門組の同期であり、2017年に凱旋帰国後は 【ROPPONGI 3K】として新日本のジュニアタッグ戦線を中心に大きな成果を上げてきた。しかし、長期間に渡るスランプからSHOとの関係は悪化していき、2021年8月にはSHOがYOHを見限って3Kは崩壊。
その後SHOはBULLET CLUB内のユニット【HOUSE OF TORTURE(H.O.T)】に加入し、卑劣な言動を繰り返すヒールに転身。今年2月には急所・凶器・場内暗転・セコンド介入といった汚い手を尽くして悲願のIWGPジュニア王座戴冠を果たしていた。
SHOがその小悪党ぶりを究めていく一方、スランプを脱したYOHはその変人ぶりが加速。SHOからベルトを強奪したうえで徹底した“ウザ絡み”を行ってSHOを挑発。ついに王座挑戦を認めさせ、ジュニアの頂点を争う形でかつての盟友対決が実現した。
2人を取り巻く環境は3K時代から大きく変わったが、SHOとYOHがIWGPジュニア王座をかけて闘うというシチュエーションはあの頃の多くのファンが思い描いた未来の1つ。否が応でも期待が高まる中で当日を迎えた。
ベルトを持って逃げ回るYOHを、SHOが全力で追いかけてくる形で2人が入場。
会場全体を走り回っていく2人だったが、いち早くリングインしたYOHがプランチャで先制。さらにDIRECT DRIVEでの速攻勝利を狙うが、SHOが指関節を取って脱出。
しかし、YOHが直後に放ったスライディングキックで受け身を取った際に腕を妙な方向でマットに付いてしまい、YOHは左腕を押さえて真顔で静止。左肩の骨が不自然に隆起しており、脱臼と思われるアクシデントが発生。
YOHもなんとか試合を続けようと試みるが、痛みがどんどん増していったようで断念。レフェリーが試合を止め、わずか1分36秒での決着となった。
SHOは戦前「10秒以内に終わらせる」と豪語していたが、図らずも超スピード決着での防衛に成功。不本意な形で試合が終わってしまったYOHはボロボロと泣きながら退場していった。
場内がどよめきに包まれる中、藤田晃生がリングに上がり「おい、史上最低のチャンピオン。俺がアンタの首を刈り取って、史上最年少でそのベルト巻いてやるよ。覚悟しとけ!」と挑戦表明。
さらにそこへDOUKIがリングに現れて「藤田、お前の気持ちも分かるよ。でもな、まずは俺だ!去年までの絶対王者の高橋ヒロムを直近で俺は倒したんだ。お前の前に俺が挑戦する」と藤田と睨み合いを展開。
このやり取りを見ていたSHOは「見たろ、今の試合?俺の強さが分からんのか!お前みたいな愛媛の田舎モンと、メキシコのド田舎で泥水すすってる奴とは格が違うんだよ!お前らとやる気は全く無いから帰れや!」と嘲笑。
藤田は“宇和島の恥”SHOに向けてスワンダイブ式ミサイルキックを叩き込んで愛媛県の矜持を守る。さらにDOUKIがベルトを持ち去ったことで、再びベルトはSHOの手から離れた。