KAIが鈴木秀樹との3度目の対戦に向け、協力者の近藤と合同練習!近藤の教えは“忍耐”

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6月30日、都内WRESTLE-1道場にて7.12後楽園ホール大会にてWRESTLE-1チャンピオンシップに挑戦することが決定しているKAIと、KAIの王座奪還に協力を表明した近藤修司の合同練習が行われた。

初めはリング上のロープワークから始まり、跳び箱を使用した両足とび、さらにはランニングトラックを何周もダッシュし、その後リング上で潰れるまでプッシュアップ。最後に20kg以上あるダンベルを両手に持ったままリングの周りを歩き続ける、といった練習を行った。各練習の間には10秒程度の休憩しかなく途中倒れ込んでしまう場面も見せたKAIだったが、近藤がバケツで水を浴びせ更にトレーニングを続けさせるといった非常に過酷な特訓。さらにその後リング上で更にスパーリングを行い、KAIの技の改良などを行った。

近藤「俺がKAIにしたかったアドバイスっていうのは別に技とか技術的な物じゃなくて、要は今日練習を見てもらったように、我慢する事。いろんなことからKAIは多分耐え忍んできていると思うんだよね。それを今度の鈴木戦でもやる事。耐え忍んでその時が来るのを待って、勝機が来るのを待って倒せばいい。プロレスは勝てばいいんだから。とにかくベルトを獲りかえすことが第一目標。まぁ今日の練習は別に体力がどうっていうよりも、如何に自分の心が折れないように試合を進められるか。そこだと思うんだよね。それを本人もたぶんわかったと思うよ。あとはもう本番。精神的な物だけだから。本番はもうこのモチベーションを保ったままやってもらう事だな」
KAI「もしかしたら近藤さんと練習したのは初めてかもしれないです。あまり記憶にはないので。まぁきつかったですね。でもこれに耐えなきゃいけないっていうのはあるので。僕が勝手にですけど、絶対獲り返せっていうエールは感じました」

KAIが近藤修司と合同特訓②ーー近藤選手は前回の会見の時に「俺は鈴木の倒し方を知っている」とおっしゃっていましたが、鈴木秀樹選手を攻略するための何かをKAI選手は掴むことは出来ましたでしょうか?
KAI「そうですね。細かいアドバイスってい部分よりも、耐えることですかね。なんかボソッと聞こえたんですよ、「耐えろ」って。技の改良点も教えて頂けましたし」

ーー見ている方も非常にハードなトレーニングと感じました。
KAI「ハードでしたね。でもどんな攻撃を受けても耐えて勝つっていう事ですよね。キツくたって最後まで耐えて勝たなきゃいけないですよ。耐えて耐えて耐えて耐えきって。今日の練習は最後に勝つための練習だったと思います。何を言われたって耐えて、どんな攻撃を受けても耐えて。人間やっぱり耐えるっていう部分が一番難しい所でもあると思うんです。そういうのを今日また改めて教えてもらいましたよ。忍耐って一番難しいんです。耐え忍ぶっていうのがなかなか人間難しいと思うんです」

ーー鈴木秀樹選手とは3回目のシングルマッチになります。
KAI「まぁ一回も勝っていないですからね。でも俺、なんか3回目っていうのが多いんですよ。節目節目にいろんな対戦相手と。3度目の正直という言葉もあるじゃないですか。全てにおいて耐えぬいて、必ず最後は結果を出して勝ちます。それが今回のタイトルマッチの僕の最大の使命だと思うので。獲り返すのは…ベルトを獲られた張本人がもう一度挑戦するっていうのはなかなか出来ない事ですから。でも挑戦にこぎつけられた。だから俺の最大の使命はWRESTLE-1のベルトをどんな形でも獲り返すこと。今日の練習もそうだし、とにかく耐え抜いて勝ちます。俺が獲り返さなきゃいけないんです」

近藤の教えはとにかく忍耐。確かに挑戦表明の場では観客の声援を聞く限りその支持は得られたとは言えなかった。その後、試合後の王者を襲撃するなどの力技で、ある意味では逆指名に近い形で王座への挑戦をこぎつけたKAI。近藤こそ協力を表明したものの、そこに観客の支持もWRESTLE-1の他のレスラーの支持も無いのかもしれない。
だが、その逆風を受け入れ、それでもベルト流出の責任をひたむきに果たそうとするKAIの覚悟は、王者の余裕を突き崩すための脅威になる事は間違いない。

【記事提供/WRESTLE-1】

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