“怪物”マックス・ジ・インペイラーが原宿ぽむと仲良しぶりアピール!タッグ王者組「ふりーWiFi」は王座陥落危機!?
東京女子プロレスが11月30日、東京・千代田区の神田明神文化交流会館で「東京女子プロレス誕生10周年記念興行~We are TJPW~」(12月1日、東京・後楽園ホール)に向け記者会見を行った。「ふりーWiFi」(角田奈穂、乃蒼ヒカリ)が保持するプリンセスタッグ王座に挑む、“怪物”マックス・ジ・インペイラーが原宿ぽむと仲良しぶりをアピール。強力コンビの挑戦で、「ふりーWiFi」は王座陥落の危機に瀕した!?
インペイラー、原宿組は4・22大阪で当時王者組だったマジカルシュガーラビッツ(坂崎ユカ、瑞希)に挑んで以来、2度目のタッグ王座挑戦となるが、コンビとして意思疎通の面で不安視されていた部分もあった。「ふりーWiFi」は10・9東京たま未来メッセで王座戴冠し、今回がV2戦となる。
恒例になった感もあるが、定刻になっても、この日もインペイラーは姿を見せず。やむを得ず会見がスタートし、3選手が調印書にサインした。原宿は「前回はぽむが負けちゃったの。ぽむの強さが足りなかったなって思って。ぽむも気持ちをもっと大きくしたーいと思って。今日はふだん履かない高いヒールを履いてきたの。これで身長も気持ちも大きくなってまーす!」とヤル気を見せた。
ここでインペイラーが唸りながら登場すると、角田と視殺戦を展開。司会進行の難波小百合リングアナがインペイラーに調印書へのサインを求めると、インペイラーは拇印のような形で調印書に跡をつけて調印が成立。すると、インペイラーは原宿の手を引っ張って会見場を後にしてしまった。
残された王者組は、2人だけでコメント。乃蒼は「うちでは大きい犬を飼ってるんですけど、すごいわんぱくなんです。世の中には大きくてわんぱくな生き物がいっぱいいるんだなって思いました。小さくてうるさい生き物と、大きくてわんぱくな生き物が合わさったら怖いなって思うんです。私は、小さくてうるさい子も、大きいわんぱくな子も育ててきたので。自分も楽しんで、相手も楽しんで。その上でこのベルトを守れたらなって思います」と王座死守を誓った。角田は「すごい熱ーい視線をいただきまして。正直ホントにイヤな相手。あんなに大きくてパワフルな選手と闘ったことって過去にないんじゃないかなって思うんですよ。ぽむちゃん一人でも闘えて、マックスが一人以上のパワーを持ち合わせてる上、ぽむちゃんが飛んでくるっていうのを、この間、目の前で何度も見ましたから。でも、私たち、まだ巻いて2ヵ月経ってないし、まだ1回しか防衛してないので。ベルトを離すわけにはいかないので、しっかりと守って。ここから先の防衛ロードをもっともっと見せていきたいと思います」とキッパリ。
「2人を分断して、原宿狙いになるか?」との問いに、角田は「スネとか、ぽむちゃんの攻め方がイヤなので。油断はしちゃいけないなとは思ってます。やっぱりマックスがリング上でぽむちゃんと一緒にいることによって、ぽむちゃんが武器にすらなりうるって場面にたくさん遭遇しているので。マックスとぽむちゃんは引きはがしたいなとは思ってます。(2人を)一緒にさせない、横に並ばせないって気持ちでいます」と話した。
「10周年記念興行」で防衛戦に臨むことについて、他団体からの転校組になる角田は「10年で両国国技館やれるとか、毎月のように後楽園ホールに立たせてもらえるとか。ここまで団体が大きくなるって本当にすごいことだなって思って。私自身もプロレスラーとしてようやくチャンピオンになれて、まだまだここからですけど。その節目に東京女子の仲間として一緒に立たせてもらって、なおかつタッグのチャンピオンとして立てるっていうのは、すごく自分の中で大きく変わった1年だったので。イチからつくってきた先輩方からしたら、すごく特別な年だし、大会だと思うんですけど。私にとっても大事な瞬間で、その先をみんなと一緒にやっていけたらいいなという気持ちでいます」と話した。
乃蒼は「10周年という興行で、自分がチャンピオンとして立たせてもらうことはすごくうれしい反面、すごくプレッシャーもあるなって。先輩がこの子が10周年のときにチャンピオンでよかったなって思ってもらえるような試合がしたいし、後輩の子たちにはこういうチャンピオンになりたいなって思ってもらえるような試合がしたい。11月23日、鶴見で旗揚げ時代の雰囲気の興行があったんですけど。私は旗揚げからはいないんですけど、こういう雰囲気を経験できたからこそ、この10周年で東京女子らしいタイトルマッチができたらなって思う」と意気込んだ。
会見終了後、関係者、報道陣が外に出ると、インペイラーと原宿が親しそうに境内をウロウロ。タッグ結成当初は、インペイラーが会見場から原宿を連れ去るなど、結束力に疑問符が付いていた。だが、インペイラーと原宿は時を経て、より親密になった模様。慌てて報道陣は写真撮影をするのだが、インペイラーはいやがる様子は見せず。言葉は発しないインペイラーだが、この2人の結束力が向上したとなると、王者組もかなり要注意しなければならないようだ。