5度目の正直の王座戴冠で涙!20歳の現役JDレスラーが実母からの挑戦表明に「覚悟しとけ」

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 26日、東京都・後楽園ホールにてアイスリボン『不思議の国のアイス2023』が開催。星いぶきが5度目の正直でICE×∞王座初戴冠を果たした。

 主力選手の大量離脱から藤本つかさの寿休業&春輝つくしの引退と厳しい話題が続く中、生え抜きのトトロさつきが奮起してアイスリボンの至宝たるシングル王座・ICE×∞王座を守ってきた。
ガンバレ☆プロレスのYuuRIが「そのシングルのベルト、最近の週プロとかメディアとか、タイトル戦の扱い悪くなってませんか?所属選手がそのベルトを持つより、他団体の私が獲ったほうがもっと世界に発信していくことができるんじゃないですかね」と挑発し王座挑戦表明。7月の横浜大会で見事ICE×∞奪取を果たし、自団体での防衛戦を行ったり積極的なSNS更新を行ったりと広い世界に情報を発信している。

 この日の挑戦者は、アイスリボンの重鎮・星ハム子の実の娘である20歳の現役JDレスラー星いぶき。
 いぶきはこれまで4度ICE×∞王座に挑戦してきたが、いずれも敗北。“未来のエース”と言われ続けてきたいぶきだが、主力選手たちの相次ぐ離脱に奮起。「アイスリボンの顔になる」というテーマを掲げてYuuRIに挑戦状を叩きつけた。
 これによって25歳のYuuRIと20歳のいぶきと若い世代による頂上決戦が行われることとなり、団体の明るい未来を示す試合となった。


 試合は、試合開始直後から互いに顔面ウォッシュを放つなど感情むき出しの蹴り合いとなり、いぶきは逆水平チョップ、YuuRIはエルボーバッドでバチバチと打ち合っていく。
 業界随一の威力とされるいぶきのチョップにヒザをつくYuuRIだったが、「痛くない!きもちーよ!」と空元気を振り絞りつつゴツリと鈍い音が響くヘッドバッドを見舞うなど根性を見せていく。
 YuuRIは多彩な蹴り技で攻め立て、ジャンピング・ハイキックから肩車式バックドロップ。さらに必殺のスワントーンボムを発射するが、いぶきが回避して自爆させグッド・いぶニング(※丸め込み)。これをさらに丸め込んで返したYuuRIがトラースキックを叩き込むも、いぶきは倒れず耐えてお返しのトラースキックを顔面にクリーンヒット。この商機を逃さず、いぶきがバズソーキック、ランニング・ダブルニーアタック、いぶning Star(※変形逆打ち)と畳み掛けて3カウントを奪った。

 悲願のICE×∞戴冠を果たしたいぶきは、号泣しながら「何度も何度も何度も挑戦してきて1回も巻いたことがなくて、もうこのベルトに挑戦するのを諦めました。でも、藤本つかさがいないこのアイスリボンで、誰がアイスリボンの顔になるかって言ったら、この星いぶきしかいないと思って今回挑戦表明して、やっと獲ったぁ~!」と感情を爆発させる。

 この日の観客数は504人と少し寂しい客入りだったが、いぶきは「12月31日、後楽園ホール大会は、この全部席を埋めたいと思うので、皆さん宣伝してください!お願いします!皆さんにかかってますからね、アイスリボン!頼みますよ!」と無責任な虚勢を張ること無くファンへ頭を下げる素直さを見せた。

 バックステージに戻ったいぶきは、勝因について「みんなの言葉ですかね。安納サオリとか、藤本つかさとか、そして利府大会でアジャコングが『ピンチはチャンスに変えるんだよ』って言ってくれたその言葉のお陰で自信を持って出来たんじゃないかと思います」と戦友たちから託された想いを力に変えたのだと語る。

 そして、実母であるハム子が『いぶきがベルトを獲ったらいの一番に挑戦する』と言っていたことを伝えられると、「1番に来てくれても構わないんですけど、。大事なときに、デカい会場でやりたいです。まあ、これ(後楽園)以上の大会とかは全然OKするんですけど、これ以下の大会は絶対自分は挑戦表明受け取らないので、覚悟しとけよって感じです」と一蹴。完全に親離れした立派な姿を見せた。

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