「プロレス界をメチャクチャにして責任取らずに辞めてやる!」最後の東京愚連隊興行を終えたNOSAWA論外が引退試合の相手を石森太二&外道に決定!

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 20日、東京都・後楽園ホールにて『東京愚連隊興行×ザ・リーヴpresents TOKYO DREAM FINAL ~LAST FESTIVAL~』が開催された。

 東京愚連隊とは、NOSAWA論外、KIKUZAWA、MAZADA、FUJITA、TAKEMURAらによるユニット。2000年の結成以降、アメリカ・メキシコ・日本など国内外の数多の団体に参戦しつつ活躍してきた。定期的に行ってきた東京愚連隊の興行では他では見られないレアかつ豪華なカードが並び、絶対にハズレがない大会としてプロレスファンから長年支持を集めてきた。
 選手としてだけではなく名プロデューサーとしても知られる論外だが、2023年2月21日のNOAH東京ドーム大会での引退を表明。これに伴い、今回が最後の愚連隊興行となった。

 メインイベントでは、東京愚連隊と金剛の全面対抗戦として、NOSAWA論外&MAZADA&FUJITA&TAKEMURA&KIKUZAWA&ディック東郷vs拳王&中嶋勝彦&征矢学&タダスケ&大原はじめ&Hi69の12人タッグマッチが実施。最後の試合で東京愚連隊の全メンバーが同じコーナーに立つという熱い展開が実現した。

 愚連隊の面々はリング外で円陣を組んで結束を高め、一斉に奇襲をかけて場外乱闘となる中でゴング。
 試合序盤から論外&MAZADA&KIKUZAWAのスーパーパワーボム、FUJITA&KIKUZAWAの合体フラップジャック、論外&MAZADAの巧みなロープワークからの連携攻撃と熟練のチームワークを見せ、愚連隊が会場の空気を一気に支配する。
 東郷と拳王の新旧みちのくプロレス対決やTAKEMURAと征矢の無我対決とレアなマッチアップで会場が沸く。そしてその一方で、KIKUZAWAが袋叩きにされている中で和田京平レフェリーと愚連隊の他メンバーが円陣を組んで絆を深めるといったコミカルな展開もある愚連隊らしい試合運びを見せ、終盤には論外と中嶋の対面に。
 胸に十字を切りながらリングインした論外は、中嶋の強烈なローキックで倒され、なんと39発連続でサッカーボールキックを被弾。大の字でダウンする論外だったが、一瞬の隙を突いて急所蹴り。
 拳王が怒りの形相でリングインしてくると、怒涛のミドルキック13連発。倒れずすべて受け切る覚悟を見せていた論外だったが、たまらず愚連隊メンバーが拳王を取り囲みトレイン攻撃からMAZADA&FUJITA&KIKUZAWAのスーパーパワーボムが炸裂。
 論外が超高校級ラ・マヒストラルで仕留めにかかるもカウントは2。さらにシャイニング論ザードを発射も、拳王がガードしてバズソーキック。最後はP.F.Sを土手っ腹に突き刺して3カウントを奪った。

 息も絶え絶えでマイクを取った論外は、まず「まずは金剛、拳王、勝彦、その2人には感謝だな。辞めてく人間をここまで蹴り続けやがってチクショウ」と2人に礼を述べると、「最近はNOSAWA論外を演じてるのも雑になっちゃって、牙が抜けたみたいな感じで。こないだなんて俺、ディズニーシー行っちゃった。それがメッチャ楽しくてさぁ~」とぶっちゃけトーク。

 そして、「東京愚連隊、約20年俺のわがままに皆付き合ってくれてありがとう」と語り、メンバー1人1人との思い出を振り返りながら礼の言葉を述べる。
 TAKEMURAと13年ぶりに再会して下関の大会に出たのに打ち上げがフグではなく焼肉であった愚痴を言ったり、「これ絶対内緒ですよ」と言いながらKIKUZAWAが菊タローの中身であることを暴露したりと会場の笑いを誘う中、MAZADAに対しては「付き合いが長すぎて、ゴメン。言葉が出ないや。ちょっとコレ見てもらっていい?」と声をかけスクリーンを指す。

 すると、2月21日の東京ドーム大会での引退試合としてNOSAWA論外&MAZADAvs外道&石森太二のカードが発表。2018年から新日本プロレスに活躍の場を移した石森のNOAHへの帰還、東京愚連隊とBULLET CLUBの対抗戦という超豪華カードに会場は歓喜の声に包まれた。

 論外は「パレハ、最後の最後まで勝手に決めてゴメン。最後引退試合、一緒によろしく!」と笑いかけ、MAZADAと握手。
 最後はFUJITAの「この東京愚連隊を愛してくれてる人が1人でもいる限り、東京愚連隊は永遠に不滅だ~ッ!」の掛け声からみちのくプロレスのテーマが流れ、愚連隊興行は大団円の内に終わった。

 バックステージに戻った論外は、「今日で東京愚連隊興行は終わりなんだけど、別に敢えて解散って言わないのは結局俺が抜けようが、パレハ(MAZADA)とFUJITAくんがいたら愚連隊って括られちゃうからわざわざ解散する必要もない。俺を除いて頑張ってもらえれば」と語りつつ、技術の進歩と自らの寿命が追いつけばサイボーグ論外として現役復帰を示唆。
 その後は引退試合について触れ、「センチメンタル的な気持ちになる日もあるけど、最後は悔いがないように。どうせ俺は辞めてく人間だから、最後プロレス界をとことんシッチャカメッチャカにして責任取らずに辞めてこうと思ってるんで。俺の願いである引退試合、相手は、憧れというか意識していた外道と闘える。俺が一番ジャパニーズ・ドリームなんじゃない?こんな好き勝手やって自分のやりたいことが叶うレスラーなんて他にいないだろう」と真剣に語る。
 その後、「ホント牙抜けちゃってますね、俺。面白いこと言えなくなっちゃった」と照れ笑いを浮かべながら去っていった。

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