「まだまだ全日本ジュニアも捨てたもんじゃないでしょう?」覚醒した弟レスラーの青柳亮生が盟友撃破で世界ジュニア王座初防衛!

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 2日、東京都・後楽園ホールにて全日本プロレス『2022 旗揚げ記念シリーズ』が開催され、青柳亮生がライジングHAYATOを破って世界ジュニアヘビー級王座の初防衛に成功した。

 青柳優馬を兄に持つ亮生は、全日本プロレス史上3組目の兄弟レスラーとして2019年1月にデビュー。デビュー当初は結果を出せずに悩んだこともあったが、ハイフライヤーとして覚醒し一気にブレイク。華麗なムーブやヤンチャな弟キャラの確立などで女性ファンからも高い人気を誇る。
 そしてライジングHAYATOは愛媛プロレスのエースとして活躍していたが、全日本愛媛大会への参戦を機にそのポテンシャルを見出されレギュラー参戦。今年1月に愛媛プロレスと全日本プロレスのダブル所属という形で全日本入団を果たした。

 HAYATOは入団前から全日本に“試練の三番勝負”として大物たちとシングルマッチが組まれるなど厚遇されており、これに生え抜きの亮生が噛みついたことで抗争に発展したこともあった。その後は闘いの中で絆が芽生えてチームメイトとなり、2人でアジアタッグ王座に挑戦するなど活躍。亮生、北斗、男児にHAYATOを加えた若い4人は未来の全日本ジュニア四天王としての期待を集めている。

 そして、亮生は今年9月の日本武道館大会にて新日本プロレスのタイガーマスクを破って悲願の世界ジュニア王座初戴冠。気付けば兄よりも先にシングル王座を戴冠する急成長を遂げた亮生にHAYATOが挑むという、未来の全日本ジュニアの黄金カードとなり得る試合が後楽園ホールのメインで実現した。

 HAYATOは今年1月に当時SUGIが保持していた世界ジュニア王座に初挑戦したが、緊張もあってか普段の力を出しきれず惨敗。この世界ジュニア戦はHAYATOの成長をはかる試合とも言えた。


 ゴングが鳴るとともに素早いグラウンドの展開からアームドラッグの応酬、空中でのドロップキックの相打ちなど目まぐるしい攻防が繰り広げられ、亮生は三角跳びケブラーダ、HAYATOはライオンサルトを放つなど序盤から華麗な空中殺法が飛び出していく。
 亮生は旋風脚やハンドスプリング式オーバーヘッドキックなどの躍動感ある蹴り技で、HAYATOはチョップやトラースキックなど切れ味鋭い打撃でバチバチと打ち合っていく意地の張り合いとなり、HAYATOは場外マットに寝た亮生へコーナー上からスワントーンボムで飛び込むという大技を見せる。

 一気に攻勢をかけ必殺のしまなみドライバーを狙うHAYATOだったが、亮生はリバース・フランケンシュタイナーでの切り返しを見せ、雪崩式スパニッシュフライ、ファイヤーバードスプラッシュと大技で畳み掛けて3カウントを奪った。

 亮生は「まだまだ全日本ジュニアも捨てたもんじゃないでしょう?だがしかし、ここで満足しちゃ何も変わらないですよ。こっから全日本プロレスジュニア、そして、この世界ジュニアのベルトをどこの団体にも負けない、そして三冠ベルトにも負けないようなベルトにしていくので、よかったらば応援してください」と堂々のマイクで大会を締めた。

 バックステージに戻った亮生は「誰も来ない!僕、待ってたんですよ、ちょっと。『次は俺だ!』を」と次期挑戦者がすぐに名乗りを上げてこなかったことに不満顔。
 しかし、「『僕が未来を創る』と言いましたが、今全日本プロレスがあるってのは過去の人間がいたからです。そして今、VOODOO-MURDERSが暴れまわっていますね。ジュニア枠、稔選手。メチャメチャ興味があります。どこの団体でもベルト巻いてブーム作ってるあの男を倒さずに全日本のジュニアだってことは言えないと思ってるんで、よかったら良い返事待ってます」と自ら挑戦者を指名し、その防衛ロードを以て自身の覚悟を伝えていく決意を語った。

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