W-1 5.5後楽園大会 鈴木秀樹vs.浜のW-1チャンピオンシップ、クルーザーディビジョン初代王者決定トーナメント準決勝〜決勝

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WRESTLE-1 TOUR 2015 TRIUMPH
日時:2015年5月5日(火・祝)
開場:17:00 開始:18:00
会場:東京・後楽園ホール
観衆:1500人(超満員札止め)

▼第1試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
村瀬広樹/●熊ゴロー/芦野祥太郎
9分19秒 ラリアット→片エビ固め
藤原ライオン/○パニッシャー・ビッグ・ブルート/ジェイ・フレッディー

▼第2試合 WRESTLE-1クルーザーディビジョン初代王者決定トーナメント準決勝第1試合 時間無制限1本勝負
○田中稔
7分34秒 グラウンドコブラ
●エル・イホ・デル・パンテーラ
※稔が決勝戦進出

▼第3試合 WRESTLE-1クルーザーディビジョン初代王者決定トーナメント準決勝第2試合 時間無制限1本勝負
○カズ・ハヤシ
14分38秒 パワープラント→片エビ固め
●大和ヒロシ
※カズは決勝戦進出

▼第4試合 WRESTLE-1vsDESPERADO 6人タッグマッチ 30分1本勝負
〇近藤修司/アンディ・ウー/吉岡世起
6分07秒 急所攻撃→反則
河野真幸/●KAZMA SAKAMOTO/土肥孝司

▼第5試合 WRESTLE-1タッグチャンピオンシップ次期挑戦者決定戦 3WAYマッチ 時間無制限1本勝負
●AKIRA/征矢学
9分14秒 超高校級ラ・マヒストラ
○NOSAWA論外/MAZADA
※もう1組は船木誠勝/黒潮“イケメン”二郎。東京愚連隊がチーム246の持つWRESTLE-1タッグチャンピオンシップへの挑戦権を獲得

▼第6試合 スペシャル6人タッグマッチ 60分1本勝負
KAI/中之上靖文/●児玉裕輔
10分48秒 アッパーカット→体固め
グレート・ムタ/○ザ・グレート・カブキ/TAJIRI

▼第7試合 WRESTLE-1クルーザーディビジョン初代王者決定トーナメント決勝戦 時間無制限1本勝負
○田中稔
23分53秒 トルネード・カッキーカッター→片エビ固め
●カズ・ハヤシ
※稔がWRESTLE-1クルーザーディビジョン初代王者となる

▼第8試合 WRESTLE-1チャンピオンシップ 60分1本勝負
[王 者]○鈴木秀樹(フリー)
9分26秒 エルボー→片エビ固め
[挑戦者]●浜良太
※第4代王者・鈴木が初防衛に成功

浜に勝利し「防衛戦はもうやらない」と言う鈴木にKAI、近藤、征矢、河野が挑戦表明!
稔が決勝でカズを下し、クルーザーディビジョン初代王者!高木三四郎がW-1のCEOに

オープニング

2015-5-5W1後楽園_この日が最後となる阿部誠リングアナこの大会をもって契約終了となる阿部誠リングアナが、新リングアナの石亀貴規リングアナと共にリング上に登場。観客にクルーザーディビジョン初代王者決定トーナメントで誰が優勝するかを観客に尋ねる。観客の支持が一番多かったのは現時点でジュニア三冠王者の稔。
続いてCheer♡1が登場して新しいオープニングダンスを披露したあと、千葉県出身で18歳の練習生・市原知希を紹介。市原は「デビューに向けて頑張ります!」と力強く挨拶した。

オープニングVTRが終わると、「皆様にご報告があります」とアナウンスされてから武藤敬司が登場。リングにあがった武藤が「皆様、こんばんは! WRESTLE-1の武藤です。後楽園ホール大会への多数のご来場ありがとうございます! WRESTLE-1、これからますます飛躍するためにある人物を招き入れることになりました。これからWRESTLE-1の最高経営責任者、CEOに就任した人です。紹介します、カモン!」と呼び込む。
2015-5-5W1後楽園_W-1の新CEOとして登場した高木三四郎するとガラスの割れる音と共に『FIRE』が流れ、DDTの大社長である高木三四郎がスーツ姿で登場! まさかの人物の登場にどよめく場内。リングインして武藤と握手をした高木は「WRESTLE-1の皆様、はじめまして。高木三四郎でございます! このたび5月より株式会社DDTプロレスリングの社長業と兼任という形ではございますが、WRESTLE-1の最高経営責任者、CEOに就任しました! 私が選手、そして登場人物としてこのリングに上がるわけではございません。あくまで裏方としてWRESTLE-1の経営に携わっていきたいと思っています。えー、日産、ルノー、この2つの会社のCEOであるカルロス・ゴーンさんのように、2団体経営者として、このプロレス業界をファンの皆さんと一緒に盛り上げていきたいと思います! よろしくお願いします!」と“WRESTLE-1のCEO”として挨拶。
2015-5-5W1後楽園_武藤が招聘したW-1のCEOは高木三四郎プロレスLOVEポーズの武藤とファイヤーポーズの高木が並び立つというビッグサプライズでW-1の後楽園大会がスタートした。

<バックステージコメント>
高木三四郎CEO
「まあ正式には5月よりDDTの社長業と兼任という形なんですけど、WRESTLE-1という団体の最高経営責任者、CEOとして就任することになりました」

ーーまずどういう経緯で?
「経緯はね、本当に3月末ですかね。武藤社長の方よりお話しがありまして。今までWRESTLE-1の経営をやられていた方が諸事情により退任されるという話で。急遽WRESTLE-1の舵を取る、陣頭指揮を執る経営のほうの人間が必要だという事になりまして、社長の方でいろいろと探したみたいなんですけど、見当たらず私のほうに話がきたという経緯がありまして」

ーー「はい、分かりました」で決断出来ることではなかったと思うのですが。
「最初に聞いた時はこんな話あるの?と思ったんですね、正直。こんな話あるんだって思ってビックリしちゃってですね。ただもう経営者、経営の舵を取る人間が必要だということで。僕もまずWRESTLE-1って団体がどういう団体か見たことがなかったので、4月1日の興行を実は影で見させていただいた時に、お客さんの熱がすごかったんですよ。とにかく熱のある団体だなっていう。この熱のあるお客さんがいるのであれば、経営をやることができるんじゃないかと思ってですね。それでもちろん、数字の面も見させていただいた上で、もちろん、いろいろコストカットする部分もたぶん出てくるでしょうし、あとそれと同時に売り上げをあげていかなきゃいけないでしょうし。今、地方に関しては一旦撤退しているというような話もあったんですけど、僕はもう地方にどんどんどんどん出て行こうと思っています。もちろんきちんとコストの採算を見直してですね、きちんと採算ベースに合う形でどんどんどんどん地方に出て行きたいと思っています。あと興行とは別に新規事業のアイデアなんかもありますので、そういったことをどんどんどん進めていきたいと思います。でも最終的に僕がやろうと思ったキッカケはやっぱりお客さん、ファンの熱さだったんです。うん。経営する人がいなくて、じゃあこの先この団体がどこに向かうのかっていうのを考えたときに、自分が……正直大変ですよ(苦笑)。大変だと思っています。DDTの仕事も結構あるし、私、飲食事業なんかもやったりしていますので。ただ朝の10時からお昼の2時までWRESTLE-1にあてて、お昼の2時から夜までをDDTに割いてですね、うまく時間の有効活用をして、きちんとした組織づくりをして、採算ベースに見合った興行をやっていき、地方にもどんどん進出し、そしてまたひとつの目標としてビッグマッチ、大きな大会とかも視野に入れて考えていきたいなと思っています。やっぱり気持ち的には先ほどもリング上で申し上げました通り、カルロス・ゴーンですね。2つの会社のCEOをやったカルロス・ゴーンさんをお手本にして、DDTもWRESTLE-1も両方経営していきたいと思っています」

ーー具体的に武藤さんからどのようなお話をされ、心に残っている言葉とかありますか?
「(武藤は)『高木、頼むよ』って言いましたね。『頼むよ』って言われましたよ! うちの社風も“基本丸投げ”なんですけど、経営を丸投げされたのははじめてですね。でも、そのひと言で十分かなあと。僕は武藤敬司さんという方は本当に日本を、いや世界を代表する立派なプロレスラーであり、スーパースターだと僕は思っていますので。その方を御輿に担いでWRESTLE-1の形を作るのいうのがひとつの夢でもあるし。やっぱりWRESTLE-1を立ち上げてどこかちょっと奥に行っていた部分もあると思うので。一番知名度があるのは武藤さんなんだし、武藤さんに集まってみんな来たわけだから。武藤社長のコンセプトっていうのを体現化してやっていくのが一番いいんじゃないかなって思います。(武藤)らしいでしょ、『高木、頼むよ』って(苦笑)。でもそのひと言ですべてが通じたんで、自分の中では『もう、分かりました』って」

ーー時期と場所は?
「うーん、あのねこの1か月の間が本当にものすごい速さで。でも3月末ですね!」

ーーWRESTLE-1の事務所で?
「そうですね。本当にそのひと言でしたね。でもなかなかこういうお話もないですし、非常に光栄な話だと思いますので、自分なんかでよければっていうところもありますし、今までDDTというちょっと業界の、何て言うんですかね。隙間風を割と縫ってやってきたようなやり方をしていたんで、こういう伝統的と言いますか、トラッドな形での団体を経営するというのははじめてのことでもありますんで、いろいろな部分で自分にとって学ぶことは多々あるでしょうし、本当に自分のスキルアップということも頭に入れてやっていこうと思っています」

ーー選手としては一切上がるつもりはない?
「上がらないですね。上がるつもりないですね。まったく。あとよくありがちな登場人物みたいな感じで出るのも、全然(考えていない)。そういうつもりで来たんじゃないんで。で、DDTの人間とかを上げることも今の段階ではまったく考えていないです。それをやっても一過性のものに過ぎないんで。そんなことじゃなくて、今のWRESTLE-1の現有戦力で盛り上げていくってことがまず第一だと僕は思ってます。それはまったく考えてないです」

ーーまったく別団体として高木さんの中でやっていく?
「そうですね。まったく別物ですね。だからたぶんリング上でご挨拶するのは、ほぼほぼないと思っていただきたいと思っていますし。指針を発表する際に出て来るとか、どういう風に考えているかとかで出てくることはあるかと思うんですけど、極力リング上の登場人物としてやる事はまったく(頭の中には)ないので。そういった形ではなく、本当に経営なんですよね。任された部分は本当に経営なんで、数字を全部洗い直して、採算ベースに見合った事をやっていくしかないと思っていますね」

――今まで採算ベースに見合っていなかった?
「なかった部分もあったと聞いています。そういった部分っていうのはどんどん見直していって。でもちょっとした事なんですよね。ちょっとした事でそれって抑える事ができたいりすので。まあそういう部分っていうのは、僕らはどちらかというと、いかに、いかに! いかに安くやること。もううちらみたいな団体は、それが一番肝心な部分なんで。そういうところのノウハウを共有していければなと思います」

――WRESTLE-1という団体にとって最大の課題と、今後伸びシロとして期待できる部分は?
「課題はやっぱり興行数を増やす事ですね。それが一番じゃないですか。どう考えてもこの所帯を養っていくのには興行数が圧倒的に足りないので。興行数が足りないという事は、イコール露出も減っているという事なので、露出を増やすために興行を増やす、売り上げを上げていくために興行を増やすっていったところですね。希望は若くて素晴らしい選手が圧倒的に多いってことですね。それは全日本からついていった選手もそうだし、WNCと合併してついていった選手もしかり。正直、若い戦力という点では今のプロレス団体の中で、ウチも結構多いほうなんですけど、全然負けてないんじゃないかと思います」

――カルロス・ゴーン社長もコストカッターとして活躍してましたが、その後日産もルノーも両方経営が難しくなってきましたけど、長期的にどれぐらいを視野に入れて見ていますか?
「あの〜、調子がよくなくなったっていうのはたぶん2008年のリーマンショックの頃だったと思うんですけど、世界的な不況が来たらそれはまた話が変わってくるんですけど、現段階においてはまず本当に簡単なことなんですよ。まずコストを削減していって売り上げを増やすっていう経営の基本線なんですけど、そこがまずバランスがおかしくなっているので、そこをきちんとするのが一つ。あとはやっぱり若い選手が多いとさっき申し上げた通り、5年、10年というスパンで見ていきたいと思います。それはDDTも同じです。DDTも若い選手が多いので。僕の基本的な考えは5年、10年っていうスパンなんで。でもこうやって記者の方に囲まれるだけでも、やっぱ違うなって思うわけですよDDTと。でもそのノウハウっていうのがあるはずなんで。それを僕自身も見つけながらお互いのいいところを組み合わせていって、もっともっとプロレス界を盛り上げていくっていうのが一つ。やっぱりプロレス界を盛り上げていきたいですね」

ーー高木さんとしてはDDTの責任者としていろいろな団体と付き合っているじゃないですか。それこそWRESTLE-1とあまりいい関係じゃないところともお付き合いとかされてますけど……
「基本的には私、こう見えても根回しが得意ですので。一応きちんとご挨拶はさせていただきました。まあ名前は差し控えさせていただきますが、主要な団体さんにはきちんと『こういった形でやります』ということはご挨拶させていただきました。別にそこは今の時代なんで、隠す部分でもないし、見せてもいい部分なので、ちゃんとこういった形でCEO職に就任するってことは、実はこの1週間でやり遂げまして(笑)。皆様、『何かありましたら』とお返事いただきましたので。でもまあまずは社内で立て直していくって事が先決だと僕は思いますので、そこですね。二足のわらじという言い方は非常によくないんですけど、どちらにも愛情を込めて、どちらにも真心を込めて運営していきたいと思いますので、よろしくお願いします」

第2試合

2015-5-5W1後楽園_第2試合WRESTLE-1クルーザーディビジョン初代王者決定トーナメント準決勝第1試合は、昼のZERO1後楽園大会で日高郁人を下し、ジュニア三冠王者のままこのトーナメントに戻ってきた稔がDESPERADOのパンテーラと激突。
セコンド陣と一緒に水を撒き散らしながら入場したパンテーラに続き、三本のベルトを携えて稔が入場。中指を立てたパンテーラ。すると土井がエプロンにあがってきて稔がそっちを向いた瞬間、稔に襲いかかって場外に追いやったパンテーラはトペを発射。

さらにパンテーラがレフェリーを引きつけている間に、DESPERADOのメンバーが稔に襲いかかる。稔がリングに戻されると、パンターらはショルダークローからカバージョ。古傷の首を抑えてうずくまる稔に対し、パンテーラはなおもショルダークローから首筋へのエルボー。
だが、稔はロープに飛んだパンテーラに対し、前転からのドロップキックを叩き込むと、「メキシコまで飛んでいけ!」と叫びながらコーナー二段目からのミサイルキック。ミドルキックからロープに飛んだ稔だが、TAJIRIが足をすくって場外に引きずり出す。

DESPERADOと本隊の場外乱闘の中、TAJIRIが稔の首筋にエルボーを落としてからリングに戻す。ハーフダウンの稔の顔面に低空ドロップキックを発射したパンテーラは、稔をコーナーに逆さ吊りにすると顔面に低空ドロップキック。稔が回転エビ固めを狙っても後転して低空ドロップキックを発射したパンテーラ。
こうもり吊りの体勢からショルダーバスターを決めたから走り込んだパンテーラだが、ハイキックで迎撃した稔。TAJIRIがエプロンに上がってきて稔を背後から蹴っていき、そのまま羽交い締め。そこにパンテーラがエルボーで突っ込んでいくが、かわして誤爆を誘い込んだ稔はパンテーラをグラウンドコブラで抑え込んで3カウント。

手負いの状態ながらこの日3試合目となる決勝戦に駒を進めた。

第3試合

2015-5-5W1後楽園_第3試合WRESTLE-1クルーザーディビジョン初代王者決定トーナメント準決勝第2試合はクルーザー級の提唱者であるカズと、是が非でも王座が欲しい大和との対戦。
大和は白いショートタイツにショートシューズだけのシンプルな出で立ちで登場。腕の取り合いから足をすくって倒した大和だが、下から蹴り上げて脱出したカズはアームドラッグ。大和もアームドラッグを返すとドロップキック。しかしカズは両足で大和を挟んで場外に投げ落とすと、場外ダイブを狙う。

素早くリングに戻った大和は逆にコルバタでカズを投げて場外に落とすとトペを発射。大和はカズを鉄製の仕切り板に叩き付けるとダッシュするが、カズはボディスラムで場外に投げつける。リングに戻ったカズは大和の腰にヒザを落とすとバックドロップを狙うが、大和が防御。しかし腰へのエルボーから投げたカズ。
着地した大和は逆にジャーマンで投げ捨てるが、着地したカズ。そこに大和はヒザへの低空ドロップキック。さらにカズの左足をロープに巻き付けて絞りあげると、カズがコンプリート・ショットでコーナーに叩き付けようしたところを足を出して防ぐとスピアーをお見舞い。

そこからヒザ十字固めに捉えていくが、カズはロープに脱出。大和はなおも曼荼羅捻りを決めていくが、足を取った大和にコードブレイカーからモンキーフリップを決めたカズは、大和を場外に放り投げるとトップロープとセカンドロープに間からトペコンを発射。さらに大和をリングに戻してエプロンから飛び付き式スタナーを決めるが、大和もコーナーに登ったカズを追いかけてスパイダージャーマンで投げると、さらにダイビング背面アタック。
さらにカズをコーナーに乗せた大和だが、叩き落としたカズ。ならばと飛び付こうとした大和だが、ジャンプしてかわしたカズはコーナーの上に乗っかってしまった大和を逆さ吊り状態にして顔面に低空ドロップキック。さらに雪崩式ファイナルカットを決めるがカウントは2。

大和もカウンターのフロントキックからバックに回るがカズはスクールボーイで丸め込む。しかし大和はカズの足に絡みつくとアンクルホールドに捉える。どうにかロープに逃れようとするカズだが、リング中央に引っ張った大和。それでも何とかロープに逃れたカズをコーナーに乗せた大和は雪崩式の曼荼羅捻りからバックを獲ってジャーマンで投げ捨てる。さらにバックを取り、ロープに押し込んでからバウンドしてジャーマンで投げるがカウントは2。
ノーザンライトボムを狙った大和だが、背後に着地したカズ。サムソンクラッチを狙った大和だが、回避したカズはハンドスプリング・レッグラリアット。続くファイナルカットはカウント2。カズはパワープラント(=リストクラッチ式垂直落下式WA4)を狙うが、必死に抵抗した大和。だが、パントキック(=下から顔面を蹴り上げる)を叩き込んだカズ。

2発目をキャッチした大和はヘッドバット。だが、カズはトラースキックからファイナルカット。ならばとダメ押しのパワープラントで叩き付けていったカズが3カウントを奪って勝利。よって初代クルーザー王者を決める決勝戦は稔vs.カズに決定した。

第4試合

2015-5-5W1後楽園_第4試合南側通路から現れ、水を撒き散らしながら入場したDESPERADO。DESPERADOは本隊がリングインしたところに奇襲攻撃を仕掛けていって試合開始。リング上ではアンディが土肥の串刺し攻撃をかわしてアームドラッグで投げていく。さらにドロップキックを叩き込むと、吉岡にタッチ。ロープでかなり勢いをつけてからジャンピング・フロントキックを叩き込んだ吉岡はミドルキック。
土肥もスパインバスターを返すとKAZMAにタッチ。背中を引っ掻いていったKAZMAは河野にタッチ。ボディスラムで叩き付けると、DESPERADOは3人一斉にストンピング。

土肥がセカンドロープに押し付けてからヒップトスを落とすと、KAZMAが突進していくが、かわしてロープに激突させた吉岡はゼロ戦キックからの延髄斬りを叩き込んで近藤にタッチ。近藤はブルドッキング・ヘッドロックを決めながら土肥にネックブリーカー。続けてランサルセを決めると、そこに河野が飛び込んでくるが、吉岡が駆け上がり式スイングDDTを決める。
近藤はキングコング・ラリアットを狙うが、かわしたKAZMA。ならばとバックを取った近藤だが、KAZMAはレフェリーの目の前で急所蹴りをお見舞い。これはさすがにレフェリーも即DESPERADOの反則負けを告げるゴングを狙う。

2015-5-5W1後楽園_DESERADO入りしたパニッシャー・ビッグ・ブルートその後もなお近藤をはじめ、セコンドを含めてW-1本隊をイス攻撃などで痛めつけていくDESPERADO。そこに藤原ライオン、パニッシャー・ビッグ・ブルート、ジェイ・フレッディーが入ってきてDESPERADOと相対する。だが、次の瞬間、ブルートが振り返ってライオンとフレッディーをダブルチョークスラムで叩き付ける。
DESPERADOに寝返ったブルートは村瀬、芦野、熊ゴローをチョークスラムで叩き付けると、W-1Tシャツを脱ぎ捨てテキサスロングホーンを突き上げ、DESPERADO入りをアピールした。

第5試合

2015-5-5W1後楽園_第5試合3チームが同時に戦い、最初に勝利したチームが次期挑戦者組となるWRESTLE-1タッグチャンピオンシップ次期挑戦者決定3WAYマッチ。ヒマワリ柄のジャケットで入場した黒潮に「イケメン」コールが起こると、やや髪の毛が短くなった征矢に「ワイルド」コールが起こる。お互いに自分への声援を煽る中、愚連隊は場外で待機。
船木の蹴り脚をキャッチしてヒジを落とした征矢は論外とロックアップ。論外がバックに回ると、そこに船木がミドルキック。さらに論外にもソバットを見舞った船木は晶にサッカーボールキックを叩き込むと、征矢にフェイントを入れてからローキック。

大「イケメン」コールを受けてリングインした黒潮は愚連隊の2人とnew Wild orderの2人にエルボーを叩き込むが、逆に袋叩きにされた上、4人同時低空ドロップキックとストンピングを食らってしまう。イケメン侍を排除した愚連隊はnew Wild orderに握手を求めると、「正々堂々とやりましょう!」と応じたところトーキック。
new Wild orderをホイップして叩き付けた愚連隊は流れるような連係攻撃。しかし征矢がダブルラリアットで場外に追いやってから「飛びますかー」と叫んでロープへ走る。そこに黒潮がミサイルキックで迎撃。だが、AKIRAが連続ジャーマン。黒潮もドロップキックを変えアスと、船木の蹴りから黒潮の蹴り、船木のサマーソルトドロップからの黒潮のライオンサルト。

だが、レフェリーを引っ張ってカウントを妨害した愚連隊は黒潮の顔をブサイクにひん曲げると、合体式フラップジャック。さらに論外のシャイニング・ウィザードを受けてからMAZADAがジャーマンで投げ捨てる。そこに船木が入ってきて蹴りで反撃。MAZADAにランニングローを叩き込むとハイブリッド・ブラスター(=リストクラッチ式変型ツームストンパイルドライバー)。
カウント2でnew Wild orderがカットすると、AKIRAが船木にオールド・ボーイ(=上半身がアブドミナルストレッチの形になるAKIRA式STF)。カットした黒潮はAKIRAに張り手を見舞っていくが、征矢がカナディアンバックブリーカーで担ぎ上げると、AKIRAがダイビング・ニードロップで合体。

さらに征矢は船木にワイルドボンバーを叩き込むと、黒潮がトラースキックを返す。だが、ワイルドにやり返していった征矢は黒潮と論外を並べて寝かせる。そこにAKIRAがムササビプレスを投下。だが、これを2人がかわしてAKIRAを自爆させると、論外が超高校級ラ・マヒストラで丸め込んで3カウント。愚連隊がTEAM246の持つタッグ王座への挑戦権を獲得した。

第6試合

2015-5-5W1後楽園_カブキ、ムタ、TAJIRIによる毒霧三重奏ザ・グレート・カブキがWRESTLE-1初参戦。子供の日ということで息子のムタ、さらに毒霧継承者のTAJIRIとトリオを組み、KAI&中之上&児玉と対戦。獅子のようなガウンと被り物で登場したムタは親父であるカブキのヌンチャクパフォーマンスをじっくり見ると、TAJIRIを含めた3人で赤い毒霧を天に向かって噴射。
この試合を最後にしばらくの間、海外武者修行に出る児玉はTAJIRIにアームドラッグからドロップキック。続いてKAIがジャンピングエルボードロップからスリーパー。さらに中之上もエルボードロップ。

河津落としを決めた中之上にサミングを見舞ったTAJIRIがカブキにタッチすると、カブキはアッパーカットからヘッドロック。ムタにタッチすると、フラッシング・エルボーを落としてから中之上を場外に放り出す。エルボーを見舞ってすぐにリングに戻したムタはドラゴンスクリューからアキレス腱固め。
ロープに逃れた中之上だが、なおもTAJIRIがサッカーボールキックからハイキック。だが、ムタが入ってきたところにネックブリーカーを決めた中之上はKAIにタッチ。串刺しフロントキックからブレーンバスターで投げたKAIだが、前転してかわしたムタは低空ドロップキック。

タッチを上kたTAJIRIはミドルキックからハンドスプリングエルボー。バズソーキックをかわしたKAIは延髄斬りを叩き込むと児玉にタッチ。串刺しジャンピングエルボーからロープに飛んだ児玉だが、かわしたTAJIRIはトラースキック。そしてカブキがアッパーカットを叩き込むが、児玉も延髄斬り。ここでKAIと中之上が入ってくると、場内大ブーイング。
お構いなしにトレイン攻撃を決めた児玉たちだがカウントは2。「カブキ」コールの中、アッパーカットを返していったカブキはトラースキック。さらにムタとTAJIRIがKAIと中之上に毒霧を同時噴射すると、ムタは閃光魔術、TAJIRIはバズソーキックを叩き込む。

2015-5-5W1後楽園_第6試合それでも児玉がカブキに襲いかかり、大ブーイングの中、コーナーに登っていくが、ムタとTAJIRIがカブキに近づいていく。嫌な予感がするという表情でダイブした児玉だが、カブキ、ムタ、TAJIRIが3人同時に毒霧を噴射。さらにTAJIRIがバズソーキックを叩き込むと、ムタが閃光魔術を発射。ダメ押しにカブキがアッパーカットを叩き込んで児玉から3カウントを奪った。

第7試合

2015-5-5W1後楽園_第7試合①WRESTLE-1クルーザーディビジョン初代王者決定トーナメント決勝戦はジュニア三冠王と稔vs.クルーザー級の提案者であるカズという顔合わせに。
爆弾を抱える首にテーピングを施した稔だが、まずは腕の取り合いを展開。だが、カズは稔の頭を抱え込んで首を攻撃。稔も蹴りで反撃しようとするが、ブロックしたカズはトラースキック。しかし稔もヒザへの低空ドロップキックを返すと、場外に出てカズの左足をエプロンに叩き付ける。

場外でニークラッシャーを決めた稔はカズをリングに戻すと、なおもヒザへの低空ドロップキックからレッグロック。カズは稔のローキックをキャッチすると、フィッシャーマンの体勢からDDT。首に大きなダメージを負った稔に対し、クロスアーム式スリーパーからブラディーEX(=クロスアーム式スリーパー+バックブリーカー)を決めたカズ。
スリーパーで絞め上げていったカズは首の下にヒザを突き立てる。何とかロープに逃れた稔だが、思いきりアゴを踏みつけたカズは場外に出ると稔の首裏をエルボースマッシュでカチあげる。稔も蹴り脚をキャッチしたドラゴンスクリューを狙ったが、腰を落として防御したカズは逆にネックスクリュー。

さらにレッグドロップを首筋に落とすとクロスフェース。どうにかロープに逃れた稔。10分が経過し、カズは2度稔のカウンタードロップキックを自爆させてから串刺し式ジャンピングソバットから逆上がりでリングに戻ろうとする。そこに低空ドロップキックを叩き込んでカズを場外に落とした稔はコーナーからケブラーダを発射。
ブレーンバスターを狙った稔だが、腰を落としたカズ。稔はロープに飛ぶは、カズはアラバマスラムからライオンサルト。かわした稔はカズの足に絡みついてヒザ十字固め。どうにかロープに逃れたカズは串刺し攻撃を狙う稔をコンプリート・ショットでコーナーに叩き付ける。そこから稔をコーナーに乗せると雪崩式ファイナルカットの体勢に。

2015-5-5W1後楽園_第7試合②必死に抵抗する稔は何とかカズを叩き落とし、さらにエプロンに追いやる。だが、スワンダイブからコーナーに座った稔に飛び付いたカズは雪崩式フランケン。稔もそこを回転エビ固めで切り返すが、カズはうまく立ち上がってトラースキック。そして首をかっ斬るポーズからもう一度稔をコーナーに乗せると、今度こそ雪崩式ファイナルカット。
稔も必死で食らい付いてジャーマンで投げて行くが、着地したカズは突進してきた稔をツームストン・パイルドライバーで叩き付けてからファイナルカット。カウント2で返した稔はグラウンドコブラで丸め込むがカウントは2。ならばとミストクラッシュ(=片腕がタイガースープレックス、もう片腕がハーフネルソンで投げるスープレックス)で投げると、間髪入れずバズソーキック。

これもカウント2で返したカズはハンドスプリング・レッグラリアットを返す。20分を経過し、カズは垂直落下式リバースDDTでカウント2まで追い込むと、リバースゴリースペシャルボムで首を真っ逆さまに叩き付けるが、これもカウントは2。パワープラント(=リストクラッチ式垂直落下式WA4)を狙ったカズだが、どうにか逃れた稔はカウンター気味のハイキックからミノルスペシャル。さらに抑え込むが、キックアウトしたカズも巻き投げ固め。カウント2で返した稔は突進してきたカズにジャンピングハイ。
稔はカズをコーナーに乗せると最上段から雪崩式ハーフハッチで投げるが、これもカウントは2。稔はコーナーに登るとダイビング・フットスタンプを投下。だが、カズはこれもカウント2で返す。ならばとトルネード・カッキーカッターを決めた稔が3カウント。

2015-5-5W1後楽園_クルーザー挑戦を表明したTAJIRIに稔は…試合後、腰にクルーザーディビジョン、両肩にインターナショナル&NWA世界Jrのベルト、そして手にEWPインターコンチネンタルのベルトを持って稔が記念撮影に応じていると、背後からTAJIRIが登場。
マイクを持ったTAJIRIは「いや、稔君、稔君。いやミノ様! あ、さっきは酷いことをしてすまなかった。首の調子をいかがですか? しかしこのレベルの低〜いクルーザーの激闘を制して、ついにその腰に巻いたそのベルト、よく似合っているよ。だけど、だけどミノ様! キミみたいにいい意味でも、悪い意味でも20代のあんちゃんみたいなヤツが巻いていたら、そのベルト可哀想だと思うんだよ。だからこの僕が挑戦して、そのベルトを奪ってあげるから感謝しなさい」と言うと、場内大ブーイング。

稔は「あんたよ、このトーナメントが始まる前からクルーザーディビジョン『レベルが低い』『つまんねぇ』散々言ってたよな。でも、それはあんたが決める問題じゃない。トーナメントに出ていた8人が決める問題でもない。決められるのはよぉ、今日観てくれたお客さんだけなんだよ。みんなクルーザーディビジョントーナメント面白かった?」と観客に尋ねると、大きな拍手と歓声、さらに「稔」コールが起こる。
稔は「だってさ。あんたでも何だかんだケチつけながら、このベルトめちゃくちゃ欲しいんだろ? なぁ? ただTAJIRIさんさ、クルーザーディビジョンの体重制限知ってる? 見たとこと90キロ以上ありそうだよね。よってこのベルトには挑戦させません。まあでも俺も鬼じゃないからさ、挑戦させるとしたら……そうだ。ちょうどこのドイツのベルトがさ、防衛期限が近づいてきていて『早く防衛しなさい』ってドイツのEWPからクレームが来てたんだ。このベルトだったら挑戦させてあげるよ。しかも! ラウンド制」と言い放つ。

それを聞いたTAJIRIは「つまり新し物好きのキミは獲ったばかりのベルトは獲られたくないけど、古いベルトなら構わない。そういうことだね。じゃあいいよ。まずそのベルトに挑戦してしんぜよう。そしてそれを獲ったら次は分かっているな?」とEWPインターコンチのベルトを、クルーザーへの踏み台にすると発言。
「だけどせっかくラウンド制でドイツのベルトをかけて闘うなら、国際色豊かな試合をしたくないか? 例えば……ガイジンのレフェリー呼んでくるとかよ(ニヤリ)。あとはよく考えておきたまえ。さらばだ」と意味深発言をして引き上げていく。稔は「ガイジンのレフェリーってこの間来た髭面のヤツだろ? まあいいや。皆さんの応援のお陰で夢の四冠王になっちゃいました。マジメな話ね。うち後楽園ホールいつも集客が苦戦していたんですけど、今日はこんなにたくさんの人が集まってくれて、俺、ものすごいテンションがあがっているし、ものすごい嬉しくてね。だからこの皆さんが6月18日、また来てえなと思ってもらえたら最高です。これからこのクルーザーディビジョンでWRESTLE-1ガンガン盛り上げていくんで、今日来てくれた皆さん一人残らずWRESTLE-1についてこーい!」と叫んだ。

第8試合

2015-5-5W1後楽園_第8試合①ベルトをリングに投げ入れた鈴木にブーイング。ゴングと同時にブチかましで鈴木を吹っ飛ばした浜は倒れた鈴木を踏みつけると、鈴木は場外にエスケープ。浜も場外に出て左右のハンマーとエルボーを叩き込むとさすがの鈴木も後退。さらに鉄柱を背にした鈴木に立ち合いから突進すると、鉄柱とサンドイッチの体当たり。
鈴木をリングに戻した浜はボディスラムから超低空サマーソルトドロップ。立ち上がろうとしていた鈴木の首を巻き込むように押し潰した浜は、さらにエルボードロップから串刺し攻撃をドロップキックで迎撃すると、腕十字を狙う。

浜はクラッチするが、クラッチを切った鈴木。慌ててロープに逃れた浜。鈴木は必殺のダブルアーム・スープレックスを狙うが、やはり重たい浜はなかなか持ち上がらない。ならばとショルダーネックブリーカーにスイッチした鈴木はもう一度ダブルアームの体勢に。しかし諦めてエルボースマッシュでカチ上げてからロープに飛ぶが、浜はカウンターのクロスボディーで全体重を浴びせ倒す。さすがにキツそうな鈴木にコーナースプラッシュからスティンクフェイスを決めた浜はさらにDDT。鈴木はエルボーで反撃するが、浜は左右のハンマーを返すとバックを取ってジャーマンで投げ捨てる!
さらにジャンピング・ボディプレスを浴びせてカウント2まで追い込むと、ダメ押しのリバーススプラッシュを投下。どうにかカウント2で返した鈴木は背後からスリーパーに捉える。スタンディングのためガッチリ決まらないため鈴木は飛び付いてオンブ式スリーパーを狙ったが、浜は後ろに倒れ込んで鈴木を押し潰して脱出。

2015-5-5W1後楽園_第8試合②エルボー合戦から鈴木がエルボーの連打から延髄斬りを叩き込むと、もう一度背後に回ってスリーパー。今度は浜を座らせることに成功してグイグイと絞め上げると、ぐったりとする浜。カバーにいくが、それでも浜はカウント2で返す意地を見せる。だが、鈴木はマウントポジションから馬乗りエルボー一発叩き込み、再びカバーして3カウントを奪った。

エンディング

2015-5-5W1後楽園_鈴木に挑戦表明したKAIと近藤腰にベルトを巻いた鈴木はリングサイドにいた芦野に太々しい態度でマイクを要求。ムッとした表情でエプロンにあがってきた芦野を鈴木が睨み付けると、芦野は張り手をみまっていくが鈴木は無視して「WRESTLE-1のチャンピオンでありエースの鈴木です。以前言った通り、前回の防衛戦のあと出てきたのはこれ(=場外で倒れている浜を指差す)だけだったので、これでいいんですね? 防衛戦は終わりです。ベルトはもらって、もうここには来ません。いいですね?」と言い放つ。睨み付ける村山レフェリーやブーイングを飛ばす観客に向かって鈴木は「言ってることが間違いだったら、言い返してみろ、ここに来て!」。
すると前王者のKAIが現れ、鈴木に詰め寄ると「鈴木、俺にリベンジさせろ!」とリマッチを要求するが、場内からはあまりに不甲斐ない負け方をしたKAIにブーイングも飛ぶ。すると、そこにタッグ王座のベルトを持った近藤が登場。

圧倒的な歓声を受けて鈴木に近づいていく近藤だが、KAIと睨み合った鈴木は近藤に「近づくな」とばかりに手で制す。そして「まあね、ない。お前はないよ。いいか、全員の前でいってやる。何でお前は負けたとき、もう1回俺にかかってこなかったんだよ!」とKAIに痛烈なダメ出し。近藤が「鈴木、ちょっと待て」と割って入ると、まずKAIに向かって「お前、前回鈴木にあんな情けない負け方してよ、よく言えるなこの野郎。帰れオラ! 帰れ!」とKAIに退場要求してから、ショートレンジのキングコング・ラリアットを叩き込む。
2015-5-5W1後楽園_征矢も鈴木に挑戦表明そこに征矢まだ入ってくるが、鈴木と睨み合う近藤に向かって「お先にどうぞ」。すると近藤が「オイ鈴木、俺は今タッグのチャンピオンなんだよ。ここの団体で一番実績残してんだ。俺と闘え!」とタッグベルトをアピールしながら対戦要求。それを聞いた征矢が「ちょっと待って。俺にもその資格がある! KAI、お前は一度鈴木に負けている。お前にチャンスはない! 皆さん、私にチャンスがあると思いますか?」と観客に尋ねる。

圧倒的にブーイングが多かったのだが、征矢は「ワイルド」コールを煽る。呆れた鈴木が引き上げようとすると、河野がDESPERADOの面々を帯同して登場。鈴木は花道の途中にイスを出し、そこに座ってリング上を眺める中、マイクを持った河野は「はいはいはい、うるさいですよ皆さん。初めまして、どうもWRESTLE-1チャンピオンシップ初代王者、DESPERADOの河野です! 下で聞いていたらガタガタとうるさいよ。チャンピオン鈴木秀樹の言う通りじゃねぇか。近藤さん、そのベルトはタッグのベルト! シングルの実績とは一切関係ない! だから挑戦資格はありません! そして征矢。お前はとりあえずない。そしてKAI。お前は前回負けてんだよ。挑戦資格すらねぇよ。元はと言えばテメーが負けたからこんなワケ分かんねぇ状態になってるんだろこの野郎! だからとりあえずお前ら3人引っ込んでろよ。なあ。ところで鈴木。そのベルト、俺のなんだよ。半年前に武藤敬司に貸してるベルトなんだよこの野郎! あとよ、今よDESPERADOとして、俺個人としてそのベルト必要なんだ。返せ」と言い放つ。

2015-5-5W1後楽園_河野は「預けたベルトを返してもらう」何の実績もないにも関わらず挑戦表明した征矢が「鈴木、必ず俺がそのベルトを取り返す!」と叫ぶが、観客からは「空気を読んで!」という声まで飛ぶ。すると鈴木が「で、どうするの? またやる? トーナメントとかやる? トーナメントとか何回大会やるの? お客さんの負担が増えるから1回でやれ。1回で全員まとめてやれ、そこで。どうする? やる? やらない? じゃあいいや」と言ってさっさと退場。
観客は河野と近藤を支持している様子だが、最後はKAIが「元はと言えば俺が撒いた種です! 自分のケツは自分で拭きます。必ず鈴木からベルトを獲り返します! 必ず取り返します!」と叫んで、深々と頭を下げた……

<試合後コメント>
鈴木秀樹
ーー結構攻め込まれる場面もありましたが。
「いいんじゃないですか。重たくて」
ーー最後はエルボー一発でした。
「それで負けるぐらだから弱かったです」
ーー前回は挑戦表明する選手が出て来ませんでしたが、今回は4人出てきました。
「もう笑われちゃってるじゃないですか。よくあるパターンですよね、あれってね。パターン何番目ですか? 4番目か5番目ぐらいですか? 見たことのある。まあやる……でも僕、タイトル(マッチを)やるとは言ってませんからね。あそこで。ただやるならそこで(挑戦者を)決めればって言っただけで。決めるんだったらまたトーナメントやって、何大会も開いて、お客さんに同じもの見せたって困るんで。あの会社の内輪揉めをお金払って観ててもしょうがないと思う。1回でやったらどうですかっていうアドバイスです」
ーー誰が来てもチャンピオンとして受ける?
「誰が来ても(苦笑)。あの中の誰が来ても表紙は取れないでしょ?」
ーー前回と比べて、ああいった名乗りをあげてきたっていうのは……
「(誰も名乗り出なかったって俺が)言ったからでしょ。言ってやってるようじゃプロレスは遅いんですよ。言わないでやらないとね。『乱入します』って言ってやっても、それ乱入じゃないですからね! なんですか、それって? 登場? 乱入する前に堂々と『行きます』って言ったら乱入じゃないですから。そういうところもしょっぱいですね。だからKAI選手が言ったときにブーイングだったんじゃないですか? お客さんの声がなかったじゃないですか。その次の人(=近藤)はタッグだって言ってるし、シングルじゃないですからね。で、次の日と(=征矢)は面白かっただけだし、最後のは(=河野)よく分からないし。挑戦を受けるほうがおかしいと思うんですよね。受ける理由が……だからアレはKAI選手が悪いっていうのをみんなの前でやっただけですよ、だから僕は関係ないです。だからそれをちゃんと終わらせてから話をしたほうがいいですね。アレ見て面白かったですか? 記事を書く人に聞きたいですけど(苦笑)、アレに期待とか出来ます?」
ーー期待は……いや、出来ます、出来ます!
「そうなんですよ。迷うくらいなんです。誰かに期待感あります? ないですよね? 一人だけですよ、みんなが(鈴木との対戦を)見たいのは。だから僕もそろそろアレ作ってくださいトロフィー。僕の形した。あっちも作っているんですから、作ってくれたら防衛戦しますよ。いいですか?」
W-1スタッフ「ちょっと今、即答は出来ない……」
「即答出来ないよね。作る気ないでしょ?」
ーー今日は満員のお客さんでしたが。
「それは嬉しかったですね。いいんじゃないですか、お客さん入って。僕が来ることでお客さんが入ってくれれば一番いいわけですし。でもそれはWRESTLE-1にお客さんが入っているわけじゃないですからね。僕でお客さんが入っているわけですから。あとはまた数時間の協議をして決めてください。また間違いないように」

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