天国の戦友に捧げる敬礼!佐藤光留が悲願の世界ジュニア王座戴冠!「死ぬまでプロレスラーだった仲間が1人いるんだよ」

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 23日、東京都・後楽園ホールにて全日本プロレス『2022 EXCITE SERIES』が開催され、佐藤光留がSUGIを制して世界ジュニアヘビー級王座を戴冠した。

 今回、佐藤光留が世界ジュニア王座を戴冠したことが持つ意味を理解するためには、故・青木篤志さんのことを知る必要がある。
 青木さんは自衛隊出身の経歴とアマレスをバックボーンに2005年にNOAHでデビュー。2013年に全日本プロレスに入団した後は全日本ジュニア戦線を牽引する選手となったが、2019年6月3日夜に高速道路をバイクで走行中に事故に遭い、41歳の若さで帰らぬ人となった。
 全日本プロレスは第51代世界ジュニア王者のままこの世を去った青木さんを防衛期限である半年間は王者として認定し防衛戦は行わず。ベルトは“返上”され、新調されたベルトを巡ってジュニア戦士たちが闘いを続けてきた。

 光留は、青木さんと強い絆で結ばれた戦友。
 2度のアジアタッグ王座戴冠や『Jr. TAG BATTLE OF GLORY』3連覇を果たすなど名タッグとして知られ、「プライベートでは会わないっていうのがカッコいいと思ってる2人だった。会場で勝ったって、バッチリ仕事して互いに海と山に行く。これを楽しんでたんですよ。たまにLINEで連絡してたって2人で飲みに行こうとかはなかった。それがよかった。俺たちは会場でしか会わないっていう。その分濃かったなって今でも思いますね」と語るように敢えて仕事とプライベートを切り分ける独特な距離感を保つ関係であったという。

 青木さんの死後は多くは語らずも闘いの中で全日本ジュニアの魂と“青木イズム”を表現し続けてきた光留だが、青木さんの死から3年弱、世界ジュニアにあと一歩のところまでたどり着きはするものの戴冠を逃し続けていた。
 この日は光留が約5年ぶりの王座戴冠を目指してSUGIの持つ世界ジュニア王座に挑戦した。

 序盤から光留は徹底した腕攻めを行い、自らの土俵であるグラウンドへ引き込もうとしていく。
SUGIはこれを嫌い、光留を場外へ蹴り出してトペ・スイシーダを発射。光留はこれをジャンピングキックで撃ち落とし、脇固めやアンクルロックなどで支配しつつアームロックに捕らえたままヒザへ落とすショルダーバスターといった大技も見せる。
 SUGIは千本桜やその場飛びシューティングスタープレス、スパニッシュフライといった華麗な空中技で攻め立てていくが、必殺のスワンダイブ式ファイヤーバードスプラッシュを繰り出すと光留が下から組み付いて捕獲式腕ひしぎ逆十字固めでギブアップを奪った。

 見事王座戴冠を果たした光留は、全日本のロゴが描かれたリングマット中央にベルトを置いて深々と一礼。腰にベルトを巻かれると、天国の青木隊長に向けて敬礼ポーズを取った。

 バックステージに戻った光留は、「全日本の中心じゃねえか?ジュニアはプロレスじゃねえか?デカくなきゃ正義じゃねえか?佐藤光留が生きてる限り、俺が全日本のリングにいる限り、俺が全日本ジュニアだ!見ろ!あと1つだけ佐藤光留にずっと足りなかったものだよ。それがベルトだよ。飛ばなくったって、ジュニアだろ。勝ったのは俺だ。アレがジュニアの試合じゃねーか?違うだろ?ジュニアを教えてくれた仲間がいるんだ、1人よ。死ぬまでプロレスラーだった仲間が1人いるんだよ。裏切れないものがあるんだよ」と熱い想いを語った。

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