プリプリ王者・山下実優、初のUWFルールで寝技で劣勢も空手仕込みの蹴り技で逆転のKO勝ち!敗れた舞海魅星は「“初代タイガーマスクの秘蔵っ子”って名前に甘えたくない」と吐露

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東京女子プロレスが7月1日、東京・新木場1stRINGで第2回「TJPW INSPIRATION」を開催。メインイベントではプリンセス・オブ・プリンセス王者の山下実優がUWFルールで舞海魅星を破り、貫禄を示した。

「TJPW INSPIRATION」は団体として、パフォーマンスの幅を広げ、さらにステップアップするための新しい可能性への挑戦として、通常興行と別に数カ月に1度の割合で開催していくもの。出場選手数、試合数を絞る代わりに、チケット料金を通常より安く設定した実験的な興行で、第1回(4月1日、新木場)では乃蒼ヒカリが初のハードコア戦に挑んだ。

 今大会のメインのUWFルールは、3カウントフォールはなく、決着はギブアップ、KO、TKO、レフェリーストップのみ。ダウンまたはエスケープを奪われた選手はロストポイントが加算され、5ロストポイントとなった選手はTKO負けとなる。時間切れの場合はロストポイントが少ない選手の勝利となる。頭突き、ヒジ打ち、拳での顔面打撃、4点ポジションでの打撃攻撃は反則とされた。

 空手をベースとする山下と、柔道をベースとする舞海との対戦は序盤、ローキックの応酬でスタート。グラウンドに移行すると、舞海が変型レッグロックでエスケープを奪った。すかさず、山下が腕ひしぎ逆十字固めでエスケープを取り返した。その後、舞海がラリアットでダウンを、胴絞め式アームロックでエスケープを奪った。劣勢に回った山下はハイキックでダウンを奪取。さらにキックのラッシュからSkull Kickを決めると、ダウンした舞海が10カウントを聞き、山下が逆転のKO勝ちを収めた。

 山下は「これがUWFルールか。メチャクチャ楽しい。このルールで闘ってみたいと思ってたので、魅星を相手に、この闘いができてうれしいです。今日みたいな大会は見たことがない、または新しい東京女子の姿を見ることができていいんじゃないかと思います。これからも新しい闘い方、東京女子の楽しみ方を見つけてくださればいいかなと思います」とマイク。

 バックステージで山下は「魅星は柔道とかバックボーンがあったので、グラップリング、寝技が強いだろうって警戒してて。立ち技で一本取れればいいかなって頭にはあったんですけど。タックルだったり、パワーもあって、寝技は結構やられたかなってのは悔しい部分ですけど、自分の武器である打撃で勝ててうれしかった。またこのルールでやることを許されるならやりたいなって思います」と次回にも意欲を見せた。

 敗れた舞海は「負けました。悔しいです。この悔しさをバネに、いろんな壁を乗り越えて自分らしく強くなっていきたいと思います。今まで“初代タイガーマスク(佐山聡)の秘蔵っ子”って言われてきて。そういう目で見られることが多くて。ありがたいことではあるのですが、その名前に甘えてるなって思ってて。甘えてる自分に悔しいなって気持ちが強くなってきていました。これからはその名前には甘えたくない。自身が描くストロングスタイルに向かって魂込めて全力で見せていきたいと思ってます」と悔し涙にくれていた。

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