闇落ちしたジェイク・リーがかつての盟友と悲しみの決別!「さよならだ、岩本煌史」

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 14日、東京都・後楽園ホールにて全日本プロレス『2021 DREAM POWER SERIES ~ReOStaff株式会社 presents~』が行われ、ジェイク・リーと岩本煌史が完全に決別した。

 全日本プロレスでは、昨年から元WRESTLE-1の芦野祥太郎率いるEnfants Terribles(アンファン・テリブル。以下、アンファン)が外敵ユニットとして襲来しており、全日本の面々と幾度も激突してきた。
 しかし、昨年6月に芦野が諏訪魔の持つ三冠ヘビー級王座に挑戦した後から芦野は次第に全日本の王道ファイトに感化されていき、他メンバーと温度差が生じたことで不穏な空気が醸成。そして先月23日の後楽園ホール大会では、ついにアンファンの面々が芦野を追放し、集団で暴行する事態に発展。
 そして、全日本の未来を背負うことが期待されつつも中々結果を出せずにいたジェイクもここに加わり芦野を襲撃。パートナーの岩本にも加勢を促すが、岩本がこれを拒否すると決別のエルボーを叩き込み、芦野とともに岩本も袋叩きにするという事件が起きた。

 闇落ちしたジェイクは、アンファン残党(児玉裕輔&羆嵐&土肥こうじ&大森北斗&TAJIRI)らとともに新ユニット“TOTAL ECLIPSE”を結成し、爽やかな好青年だった長年のイメージを完全否定するかのようなダークヒーロー的ファイトで諏訪魔率いる岩本や芦野を加えた混成軍を圧倒し完全撃破。
 しかし、ジェイクは苦楽をともにしてきた岩本へ「お前にチャンスをやる」とTOTAL ECLIPSEへの勧誘も実施。これを受けた岩本は「後楽園で答えを出す」としてこの日の決戦に臨んだ。

 この日の第4試合では、芦野祥太郎&岩本煌史vsジェイク・リー&児玉裕輔のタッグマッチが実施。
 WRESTLE-1時代から連れ添ってきた芦野と児玉、アジアタッグ戦線で共に高めあってきたジェイクと岩本が互いを強く意識しながら殴り合っていく展開となるも、TOTAL ECLIPSEの面々の介入もあり岩本がピンチに。
 するとジェイクは「岩本、ラストチャンスだ」と握手を求め、岩本がその手を握り返すと観衆から思わずどよめきの声が上がる。しかし岩本はその手を引き寄せて一本背負い。芦野と共にジェイクへ集中攻撃を仕掛けていくが、岩本が孤高の芸術を狙うとジェイクがレッグラリアートでカウンターし、裏表からのジャイアントキリングを連発。最後は天を高々と指差してから新技・D4C(垂直落下式ブレーンバスター)で岩本を突き刺して3カウントを奪った。


 ジェイクは大の字に倒れ込む岩本の顔を覗き込みながら労るように肩を叩き、外れてしまった岩本のマウスピースをそっと仕舞う気遣いを見せる。そして未練を断ち切るかのように「岩本、俺はもっと上に行く。……さよならだ、岩本煌史」と言い残し、新たな仲間たちとともに去っていった。

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