【会見全文】NOAHが2・12武道館大会の開始を早め4試合追加の全9試合の実施と団体ロゴの刷新を発表!「今回の日本武道館で行われることは全てポジティブに捉えていきたい」

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 31日、都内・シャトーアメーバにてプロレスリングNOAHが2月12日に行う日本武道館大会『ABEMA presents DESTINATION 2021 ~BACK TO BUDOKAN~』についての記者会見を実施し、大会開始時間の変更と4試合追加した上で大会を2部制にすることを発表した。

 NOAHは2001年の旗揚げの翌年から定期的に日本武道館で大会を開催してきており、数々の歴史的名勝負が生まれたことから日本武道館はNOAHにとっての“聖地”と呼ばれている。そして今年2月12日にNOAHが2010年12月以来約11年ぶりに聖地へ帰還を果たすことが決まり、大きな注目を集めていた。
 しかし、大会開催発表の後に緊急事態宣言が再発令され、ファンの間では大会開催の可否を心配する声も上がっていた。しかし、この日の会見では大会開始時間を早めて20:00までの大会終了を目指しつつ、2部制を導入し試合数も4試合増やしてファンの満足度も上げていくことを発表した。

 会見に出席したのは株式会社CyberFight取締役副社長の丸藤正道、同社取締役の武田有弘の2名。
 まずは丸藤が挨拶を行った。


丸藤「みなさんもご承知の通り、緊急事態宣言の中でまだまだ感染症との戦いは続いている状況です。日本武道館の開始時刻を繰り上げて、なるべく早い時間に終わるように開催することとしました。実は中止も、中止じゃない、延期も考えていたんですが、我々とお客様の夢である武道館大会をどうしても開催したく、このようにしました。試合開始時間を早めることとなり、誠に申し訳ございません。ファンの皆様にもぜひご理解をいただき、この武道館大会を盛り上げてもらいたいと思います」

 続いて武田取締役により、その詳細が語られた。


武田「本日は皆様お集まりいただきありがとうございます。皆様御存知の通り、緊急事態宣言のもと、イベントも終了時刻を早めるように要請が出されております。それに伴い2月12日の日本武道館大会の開始時刻を大幅に早めることを本日正式に決定させていただき、お知らせさせていただきます。日本武道館クラスのビッグマッチの場合、設営にとても時間がかかるため、早めの決断として設営スケジュールなどを早急に切り替えて行うこととしました。またご来場のお客様への周知のアナウンスも早めの決断が必要と考え、苦渋の決断をしました。ご理解いただければと思います。改めて、日本武道館大会の開始時間についてお知らせいたします。これまで開場時間は16:30、開始時間を18:00と発表しておりましたが、これらを開場時間を15:30、そして全9試合を行いますが、これを第1部、第2部に分けて二部制と致します。第1部の試合開始時刻は16:30となります。第1部でPPVマッチ4試合を開催し、生中継に関しましてはAbemaの有料PPVでも行うことと致します。このPPVでは第1部の最初から第2部の最後まで全9試合を視聴できます。全9試合をPPVで生中継致します。第2部の開始時間の17:45よりオープニングVTRスタート、その後、第2部で全5試合。こちらAbema格闘チャンネルにて無料でご視聴いただけます。会場とPPVのお客様は全試合、無料のAbema格闘チャンネルでは後半全5試合をご視聴いただけます。改めまして、これは感染症対策の一環としての処置になります。事前の発表から変更してしまい、ご迷惑をおかけしますが、皆様のご理解をいただきたいと願います。よろしくお願いします」

 続けて、会場モニターにて第1部の追加カード4試合を含めた全9試合の対戦カードが発表。

 これについて丸藤がコメントを発表した。

丸藤「まず、全員出場できるように2部制にしたわけですけども、あくまでダークマッチではなくすべてを僕は本戦だと思ってますし、第1部の第1試合から武道館を初めて経験する若い選手がたくさんいますし、自分の中ではM’s allianceの望月選手も帰ってくるということで、この第1部のメインとして杉浦軍と金剛のこのメンバーでの対戦なんで、しっかり第1部のメインを締めてもらえるんじゃないかなと思ってます。
 第2部では、まずはやはり自分の試合が第7試合で秋山選手と組んで若い清宮、稲村と対戦するんでそこはもちろん注目してほしいんですけども、残る4つが4大タイトルマッチという形で、それぞれがそれぞれの試合をしっかり日本武道館に向けて盛り上げてきてくれてると思うので、ぜひとも皆さん1つ1つのタイトルマッチの意味合いであったりとか、お互いの感情のぶつかり合い、そういうものを色々楽しんでいただいてですね、結果、どっちが勝つかどっちが負けるかわかりませんが、この第2部ではベルトをかけた想いというものも楽しみながら試合を是非見ていただけたらと思います」

 そして丸藤は自身が2006年に初めてGHCヘビー級王座を戴冠するなど思い出深い日本武道館に帰還することへの思いを語る。

丸藤「ホントに自分の中では思い入れがすごいたくさん詰まった会場なので、それが、もう15年前になるのかなと思うと、自分の中では不思議な感覚と非常に懐かしい思いがこみ上げてくるんでけども、自分の中にそういうのがありつつも、今の若い選手にこの武道館という会場を楽しんでもらえたらなって方が気持ち的には強いかなって部分があるんで、自分は自分なりのこの日本武道館への思いを表現しながら隣に立つ秋山さんと試合を楽しみたいと思います」

 そして、日本武道館のPPV放送席には大物レジェンドたちがずらりと並んでゲスト解説を務めるといい、これについても丸藤がコメントを発表。

丸藤「やっぱり今、現在進行系の選手たちがいる中で大物レジェンドと言われる人たちに試合を見ていただきながら解説してもらうっていうのも1つのこの武道館を盛り上げる要素だと思うので、そこもぜひともお客さんにも楽しんでほしいと思いますし、PPVがリアルタイムだけはなく後日見ることも出来るということで、Abemaを見て、そのあとPPVを見るという形で楽しむことも出来るので、お客さん人それぞれあると思いますが、皆さん楽しんでいただけたらと思います」

 さらに丸藤の口から、旗揚げ21年目に突入したNOAHが団体のロゴを変更することが発表される。

丸藤「プロレスリングNOAHは旗揚げから21年に突入しまして、11年ぶりの日本武道館大会を開催することになりました。プロレスリングNOAH、2月12日の正午をもちまして団体のロゴを変更いたします。これは武道館という1つの目標としていた通過点にたどり着き、さらに新たな目標に向かって出港するという意味を込めてのものです。日本武道館大会当日、リングマットには新しいロゴが描かれております。どんなロゴになるのか、皆さん楽しみにしていてください」

 そして丸藤が改めて日本武道館大会に向けての意気込みを語った。

丸藤「本当にこの状況の中で大変なのは我々だけじゃなくて、もちろんファンの皆さん、世界中の皆さんが大変な中で、本当に試行錯誤しながら日本武道館にたどりつくことができます。それに関して本当に皆様に感謝していますし、ぜひともこのコロナというものに一緒に立ち向かって、プロレスを一緒に一緒に盛り上げて、NOAHというものを一緒に盛り上げて、そしてこの武道館という日を境に新しい明るい未来の第一歩として、僕たちと一緒に突き進んでいただけたら嬉しいです。ぜひともよろしくおねがいします!」

 また、この日の後楽園ホール大会の試合結果を受け、3月7日の横浜武道館大会で杉浦貴&桜庭和志の持つGHCタッグ王座に中嶋勝彦&マサ北宮が挑戦することが発表された。
                                                                                                                       
――大会開始時間を早めたのは終了時刻20:00を目指すための施策?
武田「通常より試合数を減らして試合開始時間を早めているので、早く終わるように目指すということですね」

――これによって出来るだけたくさんの所属選手、レギュラー参戦選手に出場してもらいたいということでしょうか
武田「僕的にもNOAHでずっと頑張ってきてくれた選手っていうのにはこの日本武道館の試合を経験してほしいので。さっきも言ったようにあくまでダークマッチではなく2部制に分けた1つの形になりますけども、全てが本戦なので第1試合っていう表現を使って、まあ時間を早めて全選手に出場して貰う形です」

――苦渋の決断だったと思いますが、「後にもっと良いタイミングで開催する」という決断と、「今出来る形でやる」という決断の分岐点はどこだったのでしょう
武田「武道館クラスは数十社という業者さんに入っていただいて、ステージを作り、照明を作り、音響を作り、という中で、タイムスケジュールを決めないと、前日から設営するのか、当日から設営するのか。開始時間を早めると当日設営は厳しいので、ギリギリのタイミングが今日だったということですね」

――カード編成を見ると外国人選手がいないのですが、その意図は
武田「海外からの入国禁止というのは結構早い段階で発表はされていたので、武道館に限定したわけでは無いんですけども、在留資格を取っている外国人選手もいるんですが、そこは自粛したという形です」

――平日開催ということで、開催時間を早めることには苦悩があったと思います
武田「そうですね、やはり平日ということで開始時間を早めるのはかなりご迷惑をおかけすると思うので、そこは苦労した点ですね」

――マッチメイクを見ると、結果次第ではNOAHのヘビー級王者が全員50代となることがあり得る。こうしたベテランが存在感を発揮している状況が良いことだと思うか、それとも危機感があるか
丸藤「どうでしょう、両方じゃないですかね。もちろん若い選手がこれから引っ張っていかくちゃいけないという状況では危機感があると思うんですが、いうなればこの感染症の状況で大変な中で50代の人間がこんなに頑張ってるぞという世間に対してのアピールが出来ると思うし、なにより今うちに上がってくれてる50代の選手、例えば武藤さん然り、船木さん然り、所属で言えば杉浦さん然り、そういう人間たちのパワーっていうものは若い人間のパワーを凌駕してるものが十分あると思うので。だから、なんですかね、それだけに関してじゃなくて僕は全てにおいて今回の日本武道館で行われることっていうのはポジティブに捉えていきたいと思ってるので。危機感っていうのもポジティブな危機感で捉えてもらえばいいんじゃないかと思います」

『ABEMA presents DESTINATION 2021 ~BACK TO BUDOKAN~』
日程:2021年2月12日(金)
開始:16:30
会場:東京都・日本武道館

【第1部】
▼タッグマッチ
齋藤彰俊/井上雅央(フリー)
vs
稲葉大樹(フリー)/岡田欣也

▼6人タッグマッチ
小峠篤司/宮脇純太/矢野安崇
vs
大原はじめ/YO-HEY/藤村加偉

▼タッグマッチ
モハメドヨネ/谷口周平
vs
望月成晃(DRAGON GATE)/田中将斗(ZERO1)

▼12人タッグマッチ
[杉浦軍]杉浦貴/桜庭和志(フリー)/藤田和之(はぐれIGFインターナショナル)/村上和成(フリー)/ケンドー・カシン(はぐれIGFインターナショナル)/NOSAWA論外(はぐれIGFインターナショナル)
vs
[金剛]中嶋勝彦/マサ北宮/征矢学/覇王/仁王/タダスケ

【第2部】
▼GHCジュニアヘビー級タッグ選手権
【王者組/STINGER】小川良成/HAYATA
vs
【挑戦者組】鈴木鼓太郎(フリー)/日高郁人(ショーンキャプチャー)
※王者組は3度目の防衛戦

▼GHCジュニアヘビー級選手権
【王者/桃の青春】原田大輔
vs
【挑戦者/FULL THROTTLE】吉岡世起
※王者・原田は3度目の防衛戦

▼タッグマッチ NOAH GENERATION
丸藤正道/秋山準(フリー)
vs
清宮海斗/稲村愛輝

▼セミファイナル GHCナショナル選手権
【王者/金剛】拳王
vs
【挑戦者/M’s alliance】船木誠勝(フリー)
※王者・拳王は5度目の防衛戦

▼メインイベント GHCヘビー級選手権
【王者】潮崎豪
vs
【挑戦者/M’s alliance】武藤敬司(フリー)
※王者・潮崎は7度目の防衛戦

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