【試合詳細】12・17 ストロングスタイルプロレス後楽園ホール大会 【レジェンド王座】藤田和之vsスーパー・タイガー 船木誠勝vsアレクサンダー大塚 ケンドー・カシンvs阿部史典 Sareee&世志琥vsジャガー横田&山下りな

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『初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレス Vol.8』
日程:2020年12月17日(木)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:671名

▼タッグマッチ 30分1本勝負
スーパー・ライダー(フリー)/●間下隼人
15分52秒 デスバレーボム→片エビ固め
日高郁人(ショーンキャプチャー)/○高岩竜一(フリー)

▼シングルマッチ 30分1本勝負
○佐藤耕平(フリー)
9分41秒 パイルドライバー→体固め
●岩崎孝樹(ガンプロ)

▼スペシャルタッグマッチ 30分1本勝負
[鬼に金棒]Sareee(WWE Count Down)/○世志琥(SEAdLINNNG)
15分7秒 ダイビングセントーン→片エビ固め
ジャガー横田(ディアナ)/●山下りな(フリー)

▼シングルマッチ 30分1本勝負
○ケンドー・カシン(はぐれIGFインターナショナル)
7分17秒 腕ひしぎ十字固め
●阿部史典(BASARA)

▼船木誠勝35周年記念試合/アレクサンダー大塚25周年記念試合 シングルマッチ 60分1本勝負
○船木誠勝(フリー)
8分23秒 腕ひしぎ十字固め
●アレクサンダー大塚(AO/DC)

▼レジェンド選手権試合 60分1本勝負
【王者】●藤田和之(はぐれIGFインターナショナル)
13分0秒 上四方固め
【挑戦者】○スーパー・タイガー
※藤田が2度目の防衛に失敗。スーパー・タイガーが第15代王者となる

スーパーが宿敵・藤田和之から至宝奪還もまさかの結末にブーイング?!35周年を迎えた船木がカシンとの初シングルに意欲!ジャガー横田が愛弟子Sareeeとの試合を終え「私を狙ってほしかった」

オープニング


 まずはリアルジャパンプロレス平井丈雅代表より挨拶。

平井代表「皆様、この、大変な状況の中、ストロングスタイルプロレス、佐山聡、新間寿、その二人が導くストロングスタイルプロレスにお越しいただき誠にありがとうございます!ストロングスタイルプロレスが後楽園ホールに戻ってまいりました!3月19日、後楽園ホール大会を行う時に、開催をするべきか、とどまるべきか、迷った中、初代タイガーマスクを作った過激な仕掛け人新間寿が『コロナなんかぶっとばせ!』その熱い思いとともに開催させていただき、9ヶ月ぶりにこのプロレスの聖地ストロングスタイルの聖地後楽園ホールに戻ることができたのは皆様のおかげです。ありがとうございます!初代タイガーマスク佐山サトル、昨年の12月から1年ぶりに今皆様にご挨拶にやってまいります!皆様も御存知の通り、佐山サトルは今、大きな病と戦っており、でも、そのストロングスタイルを追求する願い、今日出場する選手、20人弱の選手にその思いを心の中より大きなパワーで伝えております。一昨日、12月15日は力道山先生、日本プロレス、力道山先生の58回忌の法要でございました。この中で歴史的出来事がございました。新間寿会長が法要に参列されました。新間寿回答は50数年前、力道山先生の人形町のジムに入門され、力道山先生の凄さ強さ素晴らしさ厳しさ怖さ、それをすぐ近くで体験しておりました。力道山先生の法要に新間会長、スーパー・タイガー、その他ストロングスタイルプロレスの他のプロレスラーの方たちで参列させていただいた中で、力道山先生一家、百田家の皆様から、プロレス界のこれからを背負っていくのは、他の誰でもない初代タイガーマスク佐山サトル先生である、そのお言葉を涙ながらにいただきました。その佐山サトルが提唱する、ストロングスタイルプロレス、このあと新間会長、佐山サトルに登場いただきます。そのお言葉を皆様の、プロレスを愛する皆様の胸に、胸で、聞いていただけたらと思います。本日は本当にありがとうございます!(四方に礼)昨年、WWEの殿堂、フォール・オブ・フェーム入りを致しました過激な仕掛け人新間寿会長、初代タイガーマスク佐山サトル総監、お願いします!」
(新間寿と佐山サトルがリングサイドへ登場)

佐山総監「みなさん、こんばんは。一年ぶりです。ご来場いただいた皆様本当にありがとうございます。今日から、私たちは初代タイガーマスク後援会のお陰様を持ちましてプロレスを変えてみせます。今日から来年にかけて皆様にプロレスを、ストロングスタイルに戻っていく姿を実践していきますので皆様応援よろしくお願いします。私も健康を取り戻し、昨日まではちゃんと歩けてたんですが、藤原会長に蹴倒されて歩けなくなっちゃったんですが、ちょっと(立ち上がる)立てましたね。藤原先生のキックはさすがだなと思いました。背骨にあたって寝てましたが立つことができましたのは皆様の応援のおかげですありがとう。後楽園ホール、40年前デビュー戦前に、入門する前に新間会長のおかげで新日本プロレスに入る事ができました。そこから40年、新日本プロレスからずーっと一緒です。新間さんまたよろしくお願いします」

新間寿会長「みなさんこんにちは。一昨日、タイガーとともに池上本門寺に参りました。力道山先生の命日でございましたのでお参りをしてまいりました。昭和39年、東京オリンピックがございました。昭和38年、力道山先生はオリンピックのためにということでリング上で1000万円を寄付いたしました。私は中央大学の運動部で、昭和29年力道山道場に一般トレーナーとして入れるかなと思ったんですけど、お前はまだまだトレーニングをするべき立場だろうと入門させていただき、入門ナンバー7番で一番古い弟子の一人と自認して入りました。力道山先生のためにサンケイボディビルに行った時に知り合った三島由紀夫先生を連れて力道山先生のもとに参りました。君は骨皮筋右衛門だけどプロレス流のトレーニングをすれば絶対すごくなると、プロレス流トレーニングを三島由紀夫先生に指導しました。力道山という人は人を戦いに目覚めさせ、その人の願望を叶えることができ、その人の夢が実現した事を喜ぶという事をできる人が力道山という人でありました。一昨日墓前において、タイガーマスク・梶原一騎先生と何人かの人々が胸像を池上本門寺に奉納しました。ストロングスタイルの原点は池上本門寺にあり。その階段を寄進したのは加藤清正でございます。加藤清正といえば闘いです。今私達はコロナと闘っております。コロナとは、守るものではない、力道山先生は闘い、そしてさっき平井代表が言いました。ストロングスタイルというのは闘いである。コロナだったら私とタイガーにコロナはついてもらいたい。みなさんに行くようなコロナ菌があるんだったら私とタイガーでコロナ菌に来てもらいたいというのが私とタイガーの願いであります。そして私は力道山先生がアントニオ猪木、ジャイアント馬場たちに教えた闘いの精神を持ち続ける。守りに入るのではなく闘うという気持ちを持とう。これがタイガーマスクであります。今でもコロナに負けるなという、守りに入るのではなくコロナと闘うという、その姿勢をタイガーは持ち私も持っております。そして戦う姿勢を、今日後楽園ホールでタイガーマスクが全然歩けなかった、今急に立って歩いた。こういう奇跡を起こすのはタイガーマスクであります。ファンの人たちがいる。ファンの声というのがレスラーたちをこの6m40のリングの中で、一生懸命期待に答えようと、ファンが喜ぶ事を自分たちが体を張ってやるのがレスラーであります。皆さん、今日から新しいタイガーマスク伝説が始まります。来年も1月28日この場所へタイガーがタイツを履いて出るか、それともまた私の前にへーこらへーこら歩けないような車椅子で私に押させておいていきなりリングに上がるかもしれません。それを期待して今年はタイガーにご心配おかけしました。来年はまた新しいタイガーを見せてくれるものと私は期待しております。平井頼むよ。ほんとに今日あこの忙しない中ありがとうございました。心よりタイガーともどもお礼申し上げます。ありがとうございました」
(初代タイガーマスクマスコットガール、新間寿の孫である野尻栞理さんより花束贈呈)

第1試合


 先発は日高とライダー。ライダーがタックルからグラウンドに持ち込みバックの取り合いから腕ひしぎを狙うが、日高はこれを抜けていくがライダーは足を絡めていくもこれはロープ際のためブレイク。
 ライダーがタックルも日高が腕を取ろうとするがライダーが足をとってアキレス腱固め。日高は腕を取り返すがライダーはロープに足を伸ばしブレイク。

 日高は足をとってヒールホールド。これは間下がカット。
 ライダーはローからミドルの連打。日高がロープに振っていくが、ライダーはコルバタで投げ捨てるとソバットで場外に落としトペを狙うが、日高が避けると619でリングに戻る。ライダーは間下にタッチ。日高も高岩にタッチ。

 間下のローに高岩がビンタ。ロックアップから高岩がロープに押し込みクリーンブレイク。
 再度ロックアップから間下がロープに押し込みチョップ。
 手4つから高岩のチョップと間下のエルボーの打ち合い。高岩がショートレンジラリアットでなぎ倒しエルボードロップからフォールも2。
 高岩のチョップと間下のミドルキックの打ち合い。間下が蹴倒しストンピングからフロントネックで捕らえライダーにタッチ。

 ライダーはストンピングからロープに振ってフライングクロスチョップ。さらにエルボードロップからフォールも2。
 ライダーは顔面に膝を落としていき腕ひしぎ。これは日高がカット。
 ライダーはストンピングから間下にタッチ。

 間下は高岩の腕にエルボーからスリーパー。さらに膝蹴りからロープに振ってショルダータックル。フォールも2。
 間下はストンピングからミドルキック連打。キャッチした高岩とエルボーの打ち合い。間下が強烈なミドルキック連発で倒しフォールも2。
 間下はエルボーからコーナーに叩き込みライダーにタッチ。

 ライダーはネックチャンスリーからフォールも2。
 バックの取り合いからライダーがロープに飛ぶが、エルボーで迎撃した高岩が日高にタッチ。

 日高はドロップキックから、カットに来た間下にエルボーからローキック。ロープに飛ぶが間下がビッグブーツも、日高はアイルビーバックからシュリケンで迎撃。
 日高はライダーをコーナーに振り串刺し側転バックエルボーも、避けたライダーがスイングDDT。フォールも2。
 ライダーは膝蹴りから卍固めで捕らえるが、これは高岩がカット。ライダーは間下にタッチ。

 間下がコーナーに振り、ビッグバンクロスから首投げで倒しサッカーボールキック。フォールも2。
 間下はストンピングからロープに飛んでPKも、避けた日高がエルボー。エルボーの打ち合いから間下がミドルキックも、日高はキャッチし足への膝蹴りからドラゴンスクリュー。日高は高岩にタッチ。

 高岩はチョップを連発からコーナーに振り串刺しラリアット。さらにボディスラムからダイビングエルボードロップ。フォールもライダーがカット。
 高岩は餅つきパワーボムを狙うが、耐えた間下の背中にエルボーからロープに飛ぶも、ラリアットの相打ちから間下がショートレンジラリアットで倒しサッカーボールキック。フォールも2。
 間下が羽交い締めにし、ライダーがライダーキック。間下が怨返しからフォールも2。
 間下が投げようとするが高岩がブレーンバスター。
 間下が立ち上がりラリアットの相打ち連発。間下が打ち勝ちフォールも2。
 間下はバックドロップを狙うが、高岩が空中で体勢を切り返して潰すとラリアットでなぎ倒し、日高がリバースDDTで突き刺すと高岩がロープに飛んでラリアット。フォールも2。

 高岩はデスバレーボムで叩きつけてフォールも2。

高岩「おい、間下、お前チャンピオンだろ?なんかしらんけどチャンピオンだろ。お前ごときに巻かれてるそのベルト、泣いてるよ。こんなよえー奴に巻かれて、もう決定だ。次、挑戦、決定。覚えとけこのやろう」

<試合後コメント>

間下隼人
「超竜・高岩竜一!最大限の敬意を持って来月、来年1月27日のストロングスタイルプロレスでこのベルトをかけて闘ってやるよ。二度と同じ結果にならねえぞこの野郎!クソ!しかも今日第1試合でよ!」

第2試合


 バックの取り合いからリストの取り合い。グラウンドの攻防から岩崎が膝へののエルボードロップ、足の取り合いから両者ブレイク。
 ミドルキックの打ち合いを佐藤が制してアキレス腱固め。岩崎はロープを掴みブレイク。

 エルボーの打ち合いから岩崎がエルボー連打。佐藤は強烈なエルボーで倒す。
 岩崎はエルボー連打からロープに飛んでビッグブーツ。佐藤は受けきり強烈なエルボーで倒す。佐藤はスリーパー。これを離すとフォールも2。

 佐藤はストンピングからボディに膝蹴り。さらにフロントネックで締め上げるが、岩崎はそのままブレーンバスターで投げ捨てる。
 岩崎は串刺しミドルからブレーンバスター。フォールも2。

 岩崎ロープに飛ぶが、佐藤がキチンシンクからファルコンアロー。腕ひしぎからフォールも2。
 岩崎はバックドロップ。両者ダウン。

 強烈なキックの打ち合いから岩崎がミドル連打で倒し、PKからフォールも2。

 岩崎はバックをとるが、佐藤がエルボー連打で倒しフォールも2。佐藤はパイルドライバーで突き刺し3カウント。

第3試合


 先発はSareeeとジャガー。ロックアップからジャガーがヘッドロック。Sareeeが突き飛ばしジャガーのラリアットを巻き込みフルネルソンから首投げで倒すが、すぐに立ち上がったジャガーが首投げからフォールしようとするも、ブリッジして抜けたSareeeがドロップキックからコーナーに振る。串刺し攻撃を狙うが、ジャガーは足を伸ばし、Sareeeは直前で止まり世志琥にタッチ。ジャガーも山下にタッチ。

 ショルダータックルのぶつかり合いから山下がガットショット。世志琥がロープに振るが山下がショルダータックルで倒す。すぐに立ち上がった世志琥がショルダータックルで倒し返し、顔面にケンカキック連発から顔面ウォッシュ。世志琥はSareeeにタッチ。

 Sareeeはミサイルキックからフォールも2。
 Sareeeは低空ドロップキック連発で倒し、世志琥とともにロープに振ると世志琥が足へのラリアットからSareeeが低空ドロップキック。世志琥がセントーンからSareeeが世志琥の背中に飛び乗り二人分の体重でボディプレス。Sareeeがリバースインディアンデスロックから鎌固めもジャガーがカット。
 Sareeeはストンピング連打からロープに振っていくが、山下がショルダータックルで迎撃しジャガーにタッチ。

 ジャガーはロープに振ってバックエルボーで倒し、パイルドライバーから蹴りつけてフォールも2。
 ジャガーはSareeeの顔面をロープでこすり、髪を掴んで痛めつけると卍固め。これを離すとサミングから山下にタッチ。

 山下は髪を捻ってヘアーホイップ。Sareeeも髪を掴むとヘアーホイップから顔面にケンカキック。山下はボディスラムで叩きつけサソリ固め。これは世志琥がカット。
 ジャガーのラリアットを巻き込んだSareeeがフィッシャーマンスープレックスホールドも2。Sareeeは世志琥にタッチ。

 世志琥はショルダータックルから山下とエルボー合戦。ジャガーが世志琥の背中にエルボー連打から山下とともにロープに振るも、世志琥はダブルラリアットでなぎ倒しジャガーをボディスラムで山下に叩きつけると二人まとめてセントーンで圧殺。
 世志琥はコブラツイストも山下がカット。
 世志琥はストンピング連打からSareeeにタッチ。

 Sareeeはストンピングからコーナーに登り、世志琥がジャガーの髪を掴むが、ジャガーは世志琥にバックエルボーからSareeeの正面に登ると雪崩式フランケンで投げ捨てる。ジャガーがフォールも世志琥がカット。Sareeeがフォールも2。
 Sareeeはウラカンラナも2。
 Sareeeは担ごうとするがジャガーが丸め込むも、Sareeeが切り返すが2。
Sareeeはジャックナイフも2。
 Sareeeと世志琥はダブルのブレーンバスターを狙うが、ジャガーは二人まとめてDDTからルチャ殺法でまとめて場外に投げ捨てると、エプロンを走りこんで場外のSareeeへウルトラタイガーアタック。
 リングに戻り、ジャガーは山下にタッチ。

 山下はラリアットからバックを取るが、逃れたSareeeとエルボーの打ち合い。Sareeeのエルボーを巻き込んだ山下がボディへ膝蹴りからロープに飛ぶが、Sareeeが追走ドロップキックからロープを貫いてのドロップキック。
 Sareeeは投げようとするが山下が担ぐも、着地したSareeeに山下がトラースキック。Sareeeの背中に世志琥がタッチ。

 ラリアットの打ち合いから山下がトラースキック。山下はコーナーに振っていくが、世志琥がブーメラン式のラリアットでなぎ倒す。
 世志琥は投げようとするが、耐えた山下が膝蹴りからロープに飛ぶが、世志琥が担いでSareeeと合体バックフリップ。
 Sareeeがコーナーに登り、世志琥のセントーンからSareeeがダイビングフットスタンプ。さらに世志琥がリバーススプラッシュからフォールも2。
 世志琥はダイビングセントーンも山下が避け、ジャガーが世志琥に浴びせ蹴りから山下がスプラッシュマウンテンの体勢。だが世志琥は着地しSareeeがソバットも、これが世志琥に誤爆し山下が世志琥にショートレンジラリアット。フォールもSareeeがカット。
 山下と世志琥は膝立ちでエルボーの打ち合いから、強烈なエルボーの打ち合い。世志琥のラリアットを避けた山下がガットショットから投げようとするが、耐えた世志琥がショートレンジラリアット。避けた山下もショートレンジラリアット。世志琥が避けてロープに飛ぶとラリアットでなぎ倒しフォールも2。
 世志琥はスライディングラリアットからフォールも2。

 Sareeeが担いで世志琥がコーナーに登り変形ダブルインパクト。さらに世志琥がセカンドロープからのダイビングセントーンを投下しフォールもジャガーがカット。
 Sareeeはジャガーに投げ捨てジャーマン。世志琥はダイビングセントーンを投下しフォール。これで3カウント。

<試合後コメント>

ジャガー横田
――Sareee選手、世志琥選手という最前線でバリバリやっている選手との対戦でしたがいかがでしたか
「やっぱり勢いがあるから、ホントにやっぱり何も怖くないでしょ、彼女たちは。そこは自分を思い起こして、そういう時期があったなと。何でも可能にしてしまうんですよ。その勢いってものを今日対戦して感じたし、その2人と闘う一員となれたことを本当に幸せ思います。いい記念になったと思います」

――今日の試合では雪崩式フランケンシュタイナーも飛び出しました
「滅多に出さないんですけど、『これ!』っていうときに、やっぱり勝ちにつながることをやっぱり考えなければ。気持ちが引いちゃったら勝てないので。旬な相手でもあるので、勝ちを意識したいなと思ったので、出た技だと思います。でも、通用しないんですね。勢いのある人には通用しなかった」

――やはり、現役選手として負けたくないという意地もあった?
「それもありますね。私にしか出せないものもあるはずですし、勢いでは敵わないからそれ以外の引き出しっていうものが私の強みだと思ってるから。彼女たちが戦いを通してちょっとでも間とか、感覚とか、そういうものを感じ取ってくれたらそれはそれで嬉しいし、彼女たちの若さによる勢い、強さ、それを同じリング分かち合うと言うか、感じることが幸せでした」

――Sareee選手もそろそろアメリカに行ってしまうかと思いますが、そういう意味でのエールだったと
「そうですね。私を狙ってほしかったですけどね(笑)」

第4試合


 カシンのタックルを阿部が切りグラウンドの攻防から両者距離をとる。
 カシンのタックルからグラウンドの攻防になり、カシンが腕をとってガットショットからリストを捻る。阿部は回転して逃れて距離を取る。
 
 バックの取り合いから阿部がフロントチョークも、カシンはボディブロー。阿部はそのままヘッドバッドを叩き込み首投げからスリーパーも、カシンは切り返してリストをとるとそのまま背負い投げで叩きつけアームロック。カシンは腕ひしぎを狙うも逃れた阿部にボディシザース。阿部はアキレス腱固めで切り返していくが、カシンが低空タックルで倒すも阿部は回転して逃れる。

 カシンは握手を要求。阿部は掴むと素直にカシンは握り返す。
 リングを周りカシンは再度握手を要求。阿部は掴むと素直にカシンは握り返し、会場から歓声が飛ぶが、カシンは阿部を蹴りつけエルボー連打。さらに足を刈って倒しカンパーナの体勢からキャメルクラッチで捕らえるが、阿部は切り返してキャメルクラッチ。カシンは指に噛み付いて逃れる。

 カシンはビンタからエルボー。コーナーに叩きつけていくが、阿部はコーナーに振り返し回転浄土宗。阿部はビンタから投げようとするが、カシンはボディブローからエルボースマッシュ連発。阿部は巻き込んでお卍固め。カシンはそのまま丸め込むが2。

 阿部はナックルも、カシンは避けてロープに飛ぶが、阿部はフランケンで丸め込むがカシンが切り返すが2。
 阿部はサッカーボールキックからフォールも2。

 阿部はアイルビーバックからハムロールも2。

 阿部はセカンドロープからダイビング伊良部パンチを叩き込みフォールも2。

 カシンのボディブローと阿部のエルボーの打ち合い。阿部が左右のビンタからソバットを叩き込み伊良部パンチも、カシンが腕を引き込み腕ひしぎ。阿部はタップアウトした。

<試合後コメント>

ケンドー・カシン
(コメント会場に現れると、偶然に合わせたサイモン猪木氏を見つけて)
「サイモン、サイモン!NXTジャパンやるの?NXTジャパン!」
(サイモン氏がこっそり姿を消す)

――今日の試合を振り返っていかがですか
「今日の試合よりも何よりも、ベストバウトは、丸山城志郎vs阿部一二三だったな。あれはすごいね。いい試合だったね。あれこそベストバウトだぁ」

第5試合


 山田邦子さんがアレクに、平井代表が船木に花束贈呈。

 試合が始まるなりアレクがバックを取り投げ捨てジャーマン。船木は場外に逃れる。
 カウント7で船木はリングへ。

 船木はローキック連打からミドルキックで倒し、アレクは場外に逃れる。
 アレクはカウント5でリングへ。

 船木のミドルキックをキャッチしたアレクがそのまま引き倒し足をとっていくが、船木が胴締めスリーパーを狙い、そのままマウントを取るとアームロック。アレクはそのまま回転して逃れようとするが、船木は胴締めスリーパーに切り返しアレクはロープに足を伸ばしブレイク。

 船木は膝立ちのアレクにローキック連打からミドルで倒し、立ち上がったアレクに膝蹴りからPK。アレクはキャッチし、ビンタで倒しジャイアントスイング。
 アレクは逆エビ固めで捕らえるが船木がロープを掴みブレイク。

 アレクはジャーマンスープレックスホールドも2。
 チョップの打ち合いからアレクがヘッドバッド。船木がミドルキックからPKを叩き込みフォールも2。

 船木はドラゴンスリーパーから担ごうとするが、アレクが逆に担いで変形みちのくドライバー。フォールも2。
 アレクはダブルアームバスター。フォールも2。
 アレクは担ごうとするが船木が脇固めからの腕ひしぎ。逃れようとしたアレクに三角絞め。アレクは回転してロープに足を伸ばしブレイク。

 船木はミドルキックからビンタ。さらに膝蹴りから首投げで倒しサッカーボールキック。船木は腕ひしぎで捕らえアレクはこれでギブアップ。

<試合後コメント>

船木誠勝
「(アレクの)左手が折れてましたね。最初の蹴りでもう折れてたと思うんですよね。グラウンドで分かれて、蹴ったときに多分折れたと思いますね。それから全然力入らなかったんで。左です。多分折れてると思います」

――記念試合だが不本意な形で終わってしまった?
「あぁ、いえいえ。勝負はやっぱり時の運ですからね。どんな状況、状態になるか。こんな結末になるとはちょっと思わなかったですけど、そうですね……ちょっと気合がいつもよ り向こうの方が無かった気がします。その感じで多分試合をしてた気がしますね。自分は もうホントに、『やるか、やられるか』と思ってやったんで。最初、一発食らって目覚めましたね。まあでもちょっと折れると思わなかったんで。多分折れてますね。触ってグラグラしてました。折れてるか、脱臼か。そのぐらい力が入りました今日は」

――今年35周年を迎えて、来年は36周年を迎えます
「36ですね。もう6とか7とか8とか9とかは、とりあえず1年おきに過ぎていくんで、次に目指すべきは40周年。5年後ですと、もう56ですけど。あと5年。やり残したことが無いようにしたいですね。出来るだけまだ闘ってない人ともやりたいし。若い人も。ほとんど戦っていないビッグネームもいたらですね、やりたいし。一戦一戦がもう、思い出・記念になるような、そんな、この5年間はそんな感じしますね。運戦が大分キツくはなってきてますよ。だけど、まだ、まだですね。まだ辛うじて出来てますんで。それを今、この状態でやっていきたいなと思いますね」

――来年は1戦1戦がより大事になっていくと
「はい、大事に。今までもそうですけども、余計にそうなりますね、やっぱり。今年は一瞬コロナで止まったじゃないですか。2、3ヶ月止まっているんで、そのへんがものすごく自分としては悔しくてですね。『次いつ試合があるんだろう?』と、2ヶ月ぐらいずっとこう……この歳で悩みましたよ。『次いつ俺リングに上がれるんだろうな』って。無観客でも、6月に上がったときは本当に嬉しかったですね。『これだな』と。やっぱりこれが無いと、自分の人生・生活が上手く進まないというか。やっぱり試合数は減っているんですけど、やっぱり試合があって、初めて自分の生き甲斐があるんで。だから今はリアルジャパン出て、NOAHも出てますから。ホントに1戦1戦、ホントにありがたくやっていきたいなと思いますね。本当にあっという間ですから。ホントにホントにホントに。今年も一瞬で終わった感じがしますね。やってない選手とか、まだ何人かいると思うんですよね。ちょうど30代とか、今の30代の選手とか、結構いい選手いると思うんですよ。そういう選手ともどんどんやっておきたいなと。まだまだ元気なんで。今日もちょっと勢い余って蹴ってたかもしれないですけど、もしかしたら。そのぐらいやっぱり元気なんで。そのうちにまだやっておきたいですね」

――アレク選手との藤原組以来の因縁は感じましたか
「因縁……。そうですね、『入ってきたら多分こういう感じで毎日スパーリングするんだろうな』って自分は思いました。もしかしたら、もう、新弟子に戻っちゃったかもしれないですね、今日は。そんな気しますね」

――キックも以前よりも力強かったと思います
「だからこそ、初心というかですね。初めて自分がテストをやった選手に対して、自分は思いっきり今の100%を撃ち込んで行くと……いうことだったんですけど」

――アレク選手は体格的に蹴りやすかった面もありますか
「それもあります、それもあります。多分、全部受け止めるつもりで来たと思うんですよね。ただやっぱり、骨は仕方ないですね。折れたら仕方ないですね」

――これからレジェンドチャンピオンシップが始まりますが、来年以降レジェンド王座も狙っていく?
「そうですね。これもまたもう1回、もう1回ですね。多分もう、3周目ぐらいに来てると思うんで、自分は。今日の試合で準備出来てるなと思いました。いつでも。査定試合があるんだったら、それもやります。来年も呼ばれたところに全部出て、本当に1戦1戦、記憶に、自分の記憶に残したいですね。やっていきたいと思います」

――以前不覚を取った藤田選手との再戦も望む?
「はい、それも含めてですね。それも含めて。あとはやってない選手、カシン選手ともやってないし、そういう意味では、やってない人、シングルをやってない人、やってない若い選手と一通りやっておきたいなと思います」

――カシンvs船木となれば夢の対決だと思います
「自分もそう思います。向こうは大学卒業してきてますけど、学年は一緒ですからね。同じ時代に……たとえば自分は10歳からトレーニング始めてるじゃないですか。彼も10歳のときになにかやってたと思うんですよ。多分同じように初代タイガーマスクを見て育ってますから。でも、かたや……自分は家庭の状況もあったんで、中学校卒業してして入りましたけど、彼だってもしかしたら入りたかったかも知れないです」

――カシン選手もアレだけのテクニックを持っている選手ですから、ワクワクする試合になると思います
「そうですね。出身も同じ場所なんでね。そういう意味では、幻の……今のうちにやっておかないとホントのホントに幻になっちゃう。来年出来れば」

第6試合


 スーパー・タイガーと藤田和之に野尻栞理さんより花束贈呈。

 グラウンドの攻防からバックの取り合い。スーパーが足を刈って倒しアキレス腱固めも藤田が切り返してマウントをとると腕ひしぎ。スーパーが上を取り返し距離を取る。

 スーパーがローキック連発。さらにハイキック連発も、ガードした藤田へローとハイをちらしていく。スーパーは左右のストレートを混ぜてのキックを打ち込むが、藤田が距離をつめて組み付くとロープに押し込みエルボー。ガードしたスーパーがビンタから顔面を蹴り上げ、さらに耳元やボディを蹴りつけソバット。間髪入れずにミドルキックから回し蹴り。藤田はロープにもたれ、レフェリーがダウンカウント。

 立ち上がった藤田にスーパーはソバットからネックチャンスリー。さらに背中へのニードロップからフォールも2。

 スーパーは背中にPKからフォールも2。

 スーパーはアームロックも藤田はロープを掴みブレイク。

 スーパーはローキック連打からリストを掴み腕へのかち上げエルボー。さらにミドルキック連打も、藤田はキャッチし足へのエルボーを落とす。藤田はそのまま引き倒し、足へのストンピング連打からエプロンへ足を叩きつけて場外に引き込む。
 藤田はエプロンにスーパーの顔面を叩き込み、リングに戻ると足へのストンピング連打からアキレス腱固め。スーパーはロープを掴みブレイク。

 藤田はボディスラムから逆エビ固め。これを離すと引き起こしてブレーンバスター。フォールも2。

 藤田は逆エビ固め。動かなくなったスーパーを見て離すと、キャメルクラッチでとらえていく。スーパーはぐったりとし、藤田が離してバックドロップ。さらに走り込むが、スーパーは足を刈って倒し顔面へのパントキック。
 スーパーはネックチャンスリーを狙うが、耐えた藤田の背中にハンマーブローからチキンウイングフェイスロック。
 藤田はバックエルボーで逃れるが、スーパーはハイキックからロープに飛ぶも、藤田はラリアットで迎撃し、亀になったスーパーの側頭部を蹴り上げパワーボム。フォールも2。

 藤田は顔面を蹴り上げるが、スーパーが首固めも2。
 スーパーはハイキックも藤田が左右のビンタ連打。さらにボディに膝蹴りから背中にハンマーブロー。側頭部を蹴り上げ、亀になってガードするスーパーの側頭部をガードごと蹴り抜きフォールも2.9。

 スーパーはロープを掴んで立ち上がるが、藤田がスリーパーで絞り上げる。スーパーはコーナーを蹴りつけて藤田ごと後ろに倒れると、そのまま肩固めで押さえ込み3カウント。 

 会場からブーイングが飛ぶが、スーパーは「皆さん、この難しい状況の中ご来場いただきほんとにありがとうございます。勝つことができました。ただ、野獣に対してどんな手を使ってでも勝つ、その思いだけでした。一つ、まだまだストロングスタイルプロレスの道はこれからけわしいものがあります。ただ、これからも諦めずにしっかり頑張っていきますのでまた来年もよろしくお願いします。ありがとうございました」と腕を上げた。

<試合後コメント>

スーパー・タイガー
「なんとか、どんな形でも、是が非でも取り返さなきゃいけない。そんな思いで。藤田和之、これまで戦ってきた中で、今日がまた一番強く感じましたし、その中で、なにが出来るのか、戦いながら考えて。……張り手も、顔面蹴りも、もう話すのもキツいぐらいの状況で、その状況で無意識に思いついた、あの形。勝ちました。初代タイガーマスクが、コロナの状況の中で、是が非でもこのベルトを、どんなに、どんなに形がカッコ悪かろうと、勝って、先生に勝ちを。まずは勝つ。そして取り返す。内容云々を言える余裕はありません。しっかりと勝つ。そして次に繋げる。それだけです」

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