【試合詳細】11・21 全日本プロレス後楽園ホール大会 宮原健斗&青柳優馬vs関本大介&ボディガー 秋山準&ジョー・ドーリングvsパロウ&オディンソン 岩本煌史vs阿部史典 佐藤光留vsブラックめんそーれ

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『2019 世界最強タッグ決定リーグ戦』
日程:2019年11月21日(木)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:965人

▼タッグマッチ 20分1本勝負
丸山敦/●田村男児
5分33秒 ダイビングヘッドバッド→体固め
○岡田佑介/大森北斗

▼和田京平デビュー45周年記念試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
大森隆男/○渕正信/グレート小鹿(大日本)
8分30秒 首固め
●西村修(フリー)/長井満也(ドラディション)/百田光雄(フリー)

▼2019 世界最強タッグ決定リーグ戦 スペシャル8人タッグマッチ 30分1本勝負
諏訪魔/石川修司/ゼウス/●ギアニー・ヴァレッタ
9分7秒 ジャックナイフ式エビ固め
ジェイク・リー/○野村直矢/ヨシタツ(フリー)/ジョエル・レッドマン

▼世界ジュニアヘビー級王座決定トーナメント 1回戦 30分1本勝負
●ブラックめんそーれ
10分21秒 羽折腕固め
○佐藤光留(パンクラスMISSION)
※光留が準決勝進出

▼世界ジュニアヘビー級王座決定トーナメント 1回戦 30分1本勝負
○岩本煌史
10分49秒 孤高の芸術×2→片エビ固め
●阿部史典(BASARA)
※岩本が準決勝進出

▼2019 世界最強タッグ決定リーグ戦 公式戦 30分1本勝負
○ジョー・ドーリング/秋山準【2勝1敗=4点】
7分31秒 レボリューションボム→エビ固め
[THE END]パロウ(EVOLVE)/●オディンソン(EVOLVE)【3勝3敗=6点】

▼2019 世界最強タッグ決定リーグ戦 公式戦 30分1本勝負
[青ちゃん健ちゃん]宮原健斗/●青柳優馬【1勝1敗=2点】
23分29秒 ジャーマンスープレックスホールド
○関本大介(大日本)/ボディガー(フリー)【1勝3敗=2点】

関本&ボディガーが意地の連敗ストップから残り全勝での世界最強タッグ優勝を宣言!世界ジュニアトーナメントで光留、岩本が準決勝進出!和田京平45周年記念試合が開催!

第1試合


 男児と岡田でゴングが鳴ると、手4つからジリジリと距離を測り合い、ロックアップで組み合って押し込み合いに。丸山が押し込んでクリーンに離れるも岡田はエルボーを放っていき、そのままコーナーまでもつれ込んでのエルボー合戦に。岡田がヘッドバッドを連射して丸山をコーナーダウンに追い込むとコーナーに振ろうとするが、丸山が振り返してから延髄斬りを見舞いトラースキック。さらに串刺しエルボーを狙うが岡田が回避してビッグブートから串刺しエルボー。丸山はソバットを放つが、岡田は耐えてドロップキック。北斗にタッチ。丸山も下がって男児に代わる。
 北斗は男児のバックを取っていくが、男児がエルボーで振り払うとそのまま胸板へエルボーを連射。北斗は首投げからサッカーボールキックを放つが、男児は十字ロープワークからショルダータックル。さらにエルボーを連射して走るが、北斗がランニングエルボーで一矢報いて岡田にタッチ。
 岡田と男児はエルボーで打ち合い、岡田が「来いオラ」と先輩の余裕を見せて受けていく。ここに丸山が入ってきて岡田を集中攻撃し、コーナーに振ってトレイン攻撃。男児がブレーンバスターを放ってからコーナーに上るが、北斗が足を引いて妨害。岡田はデッドリードライブで男児を投げ捨て逆エビ固め。これを丸山にカットされるとコーナーに上がり、コーナーの隅から隅の対角線で飛んでいく長距離ダイビングヘッドバッドで男児を沈めた。

第2試合


 和田京平レフリーの45周年記念試合ということもあり、各選手たちが入場時に花束を京平に手渡して記念撮影をしてから試合開始。
 小鹿と西村で試合が始まると、小鹿が顔面かきむしりからボディブローを連打し大森にタッチ。
 大森が出てくると西村はヨーロピアンエルボー合戦を挑み、これに打ち勝つと長井にタッチ。
 長井は大森をショルダータックルでなぎ倒し、チンロックから「髪があるのがわりーんだよ!」と髪を掴んで引き回す反則攻撃。これを京平に止められると百田にタッチ。
 百田はチョップを連打していくが、大森がヨーロピアンエルボーで自軍コーナーまで押し込んでいき、小鹿がボディブローで追撃。渕にタッチ。
 渕はグーパンチを見舞って「パー!」とアピールすると小鹿にタッチ。
 小鹿は百田の顔面をかきむしり、渕にタッチも、百田がチョップで突っ張っていき長井にタッチ。

 長井はショルダークローで渕を痛めつけ、体固めへ。京平がカウントを叩くが渕は2で返し、長井は「(カウントが)遅いよ!」と京平に不満を述べる。再び体固めに入るも機嫌を損ねた京平はゆっくりカウントを取り、長井は激怒。長井が京平に抗議をしている間に渕はグーパンチを見舞って小鹿にタッチ。
 小鹿は長井を押さえつけ、渕にチョップを求めるが長井がかわしたため小鹿に誤爆。ここで渕と小鹿が仲違いを始め、この隙に西村が入ってきて渕にヨーロピアンエルボーからコブラツイスト。これを大森がカットすると渕が首固めに入り、西村がリバースするものの、再び渕がひっくり返してカウント3を奪った。

 試合後、小鹿は一人先に退場し、京平の手によって渕と大森の手が挙げられるが、今度は2人が両側から京平の手を挙げて45周年を祝った。

第3試合


 全選手入場してから乱闘となり試合開始。リングに残った石川とレッドマンは手4つでの力比べを始め、石川が圧勝するもののレッドマンは転がって下から石川の腕を蹴り上げて対抗。さらにデットマンは石川のヒジを絞り上げていくが、石川が力技で振り払って突撃。レッドマンはコーナーの上にひらりと伸び乗って倒立して石川を挑発し、石川の突撃をかわしてクロスボディも石川がキャッチ。レッドマンも暴れてブレイクすると両者タッチ。
 諏訪魔とヨシタツの対面となると、ロックアップからショルダータックル合戦となり、両者正面からぶつかり合っていく。これをヨシタツが制するとコーナーに振ろうとするが、振り返した諏訪魔が万力スリーパーへ。ヨシタツはダウン寸前まで追い込まれながらもロープへ。ここでヴァレッタが猛烈にタッチを要求し、諏訪魔はヴァレッタに代わる。
 ヴァレッタはヨシタツにランニングエルボーからコブラクラッチで捕らえたままスイングする怪力技を見せ、ゼウスにタッチ。
 ゼウスはヨシタツに串刺しラリアットからベアハッグスープレックス。続けてエルボー合戦となり、正面から打ち合っていくもののヨシタツがニールキックを放ってこの攻防を制するとミドルキックを連射しフィッシャーマンズスープレックスホールド。これを返されるとCBJを狙っていくが、ゼウスはスパインバスターで切り返して両者タッチ。
 ジェイクとヴァレッタの対面となると、ジェイクがレッグラリアートで打撃戦を制し、サイドスープレックスからバックドロップを狙う。これを耐えたヴァレッタは噛みつき攻撃でこれを抜け出して追走串刺しラリアットからキャノンボール。これを返されるとヴァレッタはタイガードライバーを狙うが、ジェイクはこれを振り払ってキチンシンクで切り返すと野村にタッチ。
野村はドロップキックからショルダータックルでヴァレッタを吹き飛ばし、ノーザンライトスープレックスを狙っていく。これを耐えたヴァレッタは後頭部へのラリアットで野村のヒザをつかせると、ここに諏訪魔と石川が入ってきて串刺しラリアットから石川のニーリフトが決まるが、ここに全員が入ってきてリング上は大混戦に。次々と場外に出て乱闘を展開すると、リング上には野村とヴァレッタが残される。
 ヴァレッタは野村をタイガードライバーで叩きつけ、これをキックアウトされるとラリアットを狙ってロープに飛ぶが、野村は追走してジャンピングエルボー。続けて野村はスピアーを狙っていくが、ヴァレッタは腰を落としてこれをガッチリとキャッチ。しかしここにジェイクが入ってきてヴァレッタにレッグラリアートを放つと、この勢いを借りて野村がジャックナイフ式エビ固めの形で丸め込み、カウント3を奪った。

世界ジュニア王座新ベルトお披露目


 第4試合開始前、世界ジュニアヘビー級王座決定トーナメント開幕を受けて渕正信がリングに上がり新ベルトをお披露目。渕は自らの腰にベルトを巻いて見せて笑顔。今後も世界ジュニアを狙っていく姿勢を垣間見せた。

第4試合


 ゴングが鳴ると、めんそーれが「シャッ!シャッ!」と威嚇していく様を光留が冷静にステップを踏みながら睨みつける。めんそーれが蛇拳で牽制していくが、光留は怒涛のローキック連打。めんそーれもひるまず逆水平チョップを連打して対抗していくが、光留も止まらずミドルキックを連射。めんそーれは光留の突撃をかわしてコーナーに上がって行くが、光留は地対空延髄斬りで撃ち落とし、めんそーれに強烈なミドルキック。めんそーれも逆水平チョップで返していき、両者溜めを作りながらの打撃合戦を展開。
 これを制した光留がブレーンバスターの構えから脇固めに持ち込み、めんそーれが逃げようとすると腕十字へ。めんそーれがブレイクするとサッカーボールキックを連打してから水車落とし。光留はさらにめんそーれにアームブリーカーを見舞い、さらに腕へのミドルキックを連打。さらに腕取り首投げからサッカーボールキックとめった打ちからチキンウイングアームロック。これをめんそーれが脱出すると光留は再び水車落としを狙うが、めんそーれが上で暴れてエプロンに着地し、外からロープ際の光留に延髄斬り。光留をロープにぶら下げてエプロンからドロップキックを放ち光留を場外に落とすとエプロンからローリングセントーン。さらにトペ・スイシーダで追撃してからリングに戻し、スネークスパイクを投下。これを返されると2発目を狙っていくが、光留はこれを回避して延髄斬り。さらに水車落としを狙うが、めんそーれがこれをフランケンシュタイナーで切り返していくが、光留が足を取ってアンクルロックへ。めんそーれがこれをブレイクすると延髄斬りから助走をつけてPKを放ち、バックドロップ。フォールに入り、めんそーれが返した腕を取って腕十字へ。これを身を起こして外しためんそーれはフットスタンプで反撃。

 めんそーれはコーナーに上っていくが、光留はコーナーまで追っていき、「投げるぞオイッ!」と雪崩式を狙う。しかしめんそーれはヘッドバッドで光留を宙吊りにすると、その上にスネークスパイク。さらに正調スネークスパイクからジャーマンスープレックスホールド。しかし光留はキックアウトする際にめんそーれの腕を取り、チキンウイングアームロックへ暴れるめんそーれをグラウンドに引き倒して絞り上げると、めんそーれは無念のタップ。

<試合後コメント>

佐藤光留
「前回よりも(集まった記者が)少ないな。あんなヤツが勝つと思ったのが何人かいるってことだな。何年プロレス記者やってるんだよ。大本命だけ追っかけてりゃいいんだよ。ダークホースなんていねぇんだよ。ダークホースっていうのは、心があるヤツがダークホースなんだよ。少ないチャンスを掴んでやろうというヤツがダークホースなんだよ。あいつにその気があるか。俺には一切見えなかったぞ。ちょっとのチャンスでも絶対掴み取ってやろうという、その積み重ねがあいつからは見えなかった。感じもしなかった。
全日本ジュニアは明るく楽しいだけじゃないよ。マイナスの感情もすべて飲み込んできた。それが今の、2019年の全日本ジュニアだ。その頂点は佐藤光留だ。佐藤光留が頂点だ。」

――トーナメント前には3強5弱とおっしゃっていましたが、勝ち上がれば残りの2人の強者と対戦することになります。
「(強者との対戦が)今日じゃねぇことは確かだ。必ず勝ち上がってくるでしょうよ。それが強いっていう人間の証明だから。強いってのは「あいつ強いね」って言われることじゃない。試合で勝つことだ。負けても立ち上がるのも強いことだと思う。でもなんのために立ち上がるか?次に勝つためだ。勝てないんだったら、そいつはまだ立ってない。強くも何でもない。勝った瞬間に強くなるんだよ。」

――佐藤選手のキャリアの中でもこれだけファンの期待を感じた事はなかなかないのではと思いますが?
「ないですね。でも思い出しますよ。青木さんと後楽園で世界ジュニアをやった時。本当にタイトルマッチ、これからゴングが鳴るのに泣きたくなるくらいお客さんが少なかった。それでも全日本プロレス、全日本ジュニアを応援してくれた人。あと俺のことが嫌いなヤツ。そいつらのためにも片っ端からこの全日本ジュニアのトーナメント、反対側のコーナーから来たヤツ蹴り飛ばすわ。」

第5試合


 名古屋のスポルティーバからデビューし、再び交わった両者のシングル戦。阿部が先に入場すると、ファンの期待の表れか大量の紙テープが舞い、岩本にも同等の紙吹雪が舞う。
 ゴングが鳴ると、両者は対角線でじっくりとにらみ合い、素早いバックの取り合い、グラウンドでの腕の取り合いからクリーンブレイク。さらにロックアップから岩本がロープに振っていくが、阿部は低空ドロップキックで切り返し、サッカーボールキックで追撃。さらにブレーンバスターを狙うが、岩本はスイングネックブリーカーで切り返し、両者はゴツゴツとした激しいエルボー合戦へ。これに打ち勝った岩本は阿部への首攻めを徹底し、首へのニードロップ、チンロック、キャメルクラッチ式のフェイスロックと流れるように攻めていくが阿部はなんとかロープへ。
 岩本が阿部をロープに振ろうとすると阿部はエプロンに足を出して耐え、岩本にドロップキックを放つが岩本がこれを回避。さらに岩本が走り込むが、阿部はカウンターで延髄斬りを見舞う。
 阿部はPKから岩本の腕を取りながら何度も前回り受け身を取る形で腕を攻撃していき、脇固めから腹固めへ。これをブレイクされると阿部は手を離さず再び脇固めを狙うが、岩本がその腕を引き寄せて阿部にエルボー。阿部はオーバーヘッドキックで岩本のヒジを痛打するとロープに飛ぶが、岩本がカウンターの一本背負い。続けて串刺しエルボーからショルダータックル、さらにマジックスクリューを狙うが、阿部が暴れてエプロンに逃れると、岩本を誘ってエプロンでエルボー合戦。これを制した阿部が伊良部パンチを放つが、これをかわした岩本が組み付いてエプロンでの大外刈。

 さらにリングに戻して大外刈から孤高の芸術を狙うが、阿部がこらえて振り払うとドロップキック。さらに阿吽のような形で地を這いながらキックを放ち、そのまま膝をついてのエルボー合戦へ。岩本は連打で流れを掴むが、阿部がソバットからフランケンシュタイナー。

 さらに回転浄土宗から伊良部パンチを叩き込み、澤宗紀直伝のお卍固めへ。これをブレイクされると阿部は孤高の芸術をガードしつつビクトル投げからフォール。これを返されるとさらにハイキックを狙っていくが、岩本はくぐってかわして担ぎ上げ、ハリケーンドライバー。さらに阿部をロープに振って孤高の芸術を2発立て続けに叩き込むと、これで死闘に終止符を打った。
 試合後、2人は何度も笑顔で握手を交わし、2人で向かい合って深々とお辞儀をしてから退場していった。

<試合後コメント>

岩本煌史
「あぁ、まず一言。名古屋で産声を上げた無名レスラー2人が、全日本プロレスの後楽園ホールのリングでシングルマッチが出来て、俺は幸せです。正直ね、世界ジュニアトーナメント、分かってるけど、分かってるけど、阿部を前にするとやっぱね、ちょっと阿部しか見れなくなっちゃったね。ただ、メチャクチャ楽しかった!久々のボコボコにね、殴り合って、投げ合って。なんか、空白が1年間くらい合ったけど、なんか元々の技術とかなんも変わってないって思ったね。このままじゃ終わりたくないね。戦うにしても、それ以外でもね。
 つい最近、俺の身の回りで元々あったユニット、Sweeperが解散しました。何の異論もない。Sweeper解散は。何か成し遂げたかって言ったら成し遂げてないし、このまま宙ぶらりんで有耶無耶で、たまにしか人数が揃わないユニットでいさせる理由もないし、そこはスパッと言ってくれたジェイクさんには感謝してるし、最強タッグ中だからこそ、そういう中途半端なことをジェイク・リーは取っ払いたかったんだと思う。俺はジェイクに付いてくよ。ただ、そのときにも言ったように、俺も俺自身で動かしてもらう。ジェイク・リーも俺のことを信頼してるし、その信頼を裏切ることは俺は絶対にない。次ね、世界ジュニア準決勝!年明けでしょ?ゆっくりと、ゆっくりと準決勝に誰が進出するか、しっかりと見届けて、しっかりと研究する。阿部のためにも俺は負けねえ」

――試合後、阿部選手と握手を交わす場面が見られました
「久しぶりだし、リング上ではね、お互い『楽しかったっすね』っていう言葉しかホント交わして無くて。ただ俺も『またやろう』って言ったし、まあ実際、今日戦うに当たって組んだりもしたし、どっちも違和感なかった。組むにしても、戦うにしても。必ずいい効果が生まれると思うんで、俺はちょっとね、阿部史典を水面下で調査しようと思います」

阿部史典
「久々の岩本さんとのシングルは・・・凄かったですね!何回も言ってますけど本当に名古屋で10人20人(の観客の前)でやってて、うんともすんとも言わない時もあったし。それが聖地、全日本プロレスで巡り巡ってやれたなんて。これは本当にひとつの目的地だったし、うれしい!だからと言ってまだ満足はしていないです。
青木さんに昨日連絡したんですけど、青木さん連絡返せないから(笑)。青木さんに「あなたの技、パクリます」って言ったんですけどね。「ダセぇな、ヘタクソだよ」って見ててくれたのかなって思いますけど。
僕は一回戦で敗退したんで。う~ん、でも一回で終わるわけじゃないんで。今日で引退じゃないんで。今日は本当にうれしかったですね。勝ったらもっと最高だったんでしょうけど。今日は本当に最高の気分です。こんなに話を聞いてくれる人がいて。最高でしたね。でも勝ちたかった。ありがとうございました。もっと練習します!」

――伊良部パンチも成功しましたが、その後がちょっと・・・
「伊良部パンチにこだわり過ぎるというのもあるんですけど、いかんせん伊良部パンチが好きなものですから(笑)。意味のわかんない技。意味のない動作。そういうのが好きなんで。僕はそういうのがプロレスのだいご味だと思ってるんで。でもその中でもレスリングの技術は大事で。レスリングをしっかりしつつやるからいいのかなって。岩本さんは全部できるからやってて最高でした。ただ勝ちたかったですね。(フィニッシュの)孤高の芸術はメチャクチャ痛かった!その前のSTO、大外刈り?あれもヤバかったんですけど。しかも2連続で来たでしょう?あれはヤバかったですね。きつかった。でも俺が実験台にしていた頃よりも、上手になりましたよ。コウジは(笑)。孤高の芸術は強烈になりましたよ。俺、三年前にはキックアウトしていたんだから。もうキックアウトできないくらい成長しました。コウジはね(笑)。」

――2発出させたということは成長を認めたということではないでしょうか?
「そうですね。それはありがたいですけど、正直勝てると思っていたんで。僕も並大抵ならぬ経験をしてきているんで、勝てると思っていたんで。やっぱり岩本さんはチャンピオンの風格というか、間(ま)が全日本でした。間の使い方が全日本でした。全然違いました。これは戦ってる人にしかわからないと思いますけど、間がメジャーの人だな、みたいな(笑)。」

第6試合


 THE ENDの奇襲から試合は始まり、場外戦で秋山とジョーはいきなり劣勢に。しかし元々ラフファイトを得意とするジョーは鉄柵攻撃などでオディンソンを蹴散らすとリングに上げる。
 試合権利は秋山とオディンソンとなり、秋山は劣勢のまま責め立てられる。しかし秋山はオディンソンの串刺しエルボーをジャンピングエルボーで迎え撃つとエクスプロイダーを狙っていくが、ここにパロウが入ってきて2人で秋山へトレイン攻撃からダブルの滞空ブレーンバスター。さらにオディンソンは秋山をチンロックでいたぶっていき、パロウにタッチ。
 パロウは秋山の喉を踏み潰し、オディンソンもチンロックで加勢。パロウは秋山にボディプレスを放ち、さらにチョーク攻撃。これをレフリーに止められるとハンマーパンチを何度も振り下ろしてからオディンソンにタッチ。
 オディンソンは秋山にかち上げエルボーを連発し、首投げから背中へ錐揉みエルボー。さらにブレーンバスターを狙っていくが、秋山は逆にブレーンバスターで投げ返し、ジョーにタッチを求める。しかし、パロウがジョーを落としてタッチを妨害すると、オディンソンが秋山の上にパロウをデスバレーボムで投げ落とす合体攻撃。続けて2人はトレイン攻撃を狙うが、秋山がそれぞれにジャンピングニーを放ってジョーにタッチ。

 ジョーは2人にそれぞれ串刺しラリアットを放ってからオディンソンにエルボードロップ。さらにレボリューションボムを宣言も、これはパロウがカット。そしてTHE ENDは秋山とジョーをそれぞれパワーボムの体勢で担ぎ上げ、空中でぶつける荒業を狙っていくが、ジョーがリバースしてオディンソンを担ぎ上げる。パロウはすでに秋山を担ぎ上げて視界が塞がれており、リバースに気づかぬまま空中で秋山とオディンソンが衝突。倒れこんだオディンソンを見て戸惑うパロウをジョーがラリアットで排除し、オディンソンをレボリューションボムで叩きつけて試合を決めた。

<試合後コメント>
THE END
パロウ「またしくじった。なんでだ!」
オディンソン「ジ・エンドはまだここにいるぞ!」

秋山準&ジョー・ドーリング
(秋山が合体技のダメージで頭を抱えているところへジョーがやってくる)
ジョー「オウ!ソーリー、ゴメン!パワー!THE ENDはデカくてパワーもあるが、俺たちはそれをさらに上回った!優勝あるのみだ!」
秋山「ガイジンナンバーワン!ジョー・ドーリング!」

第7試合


 宮原と関本でゴングが鳴ると、大・関本コールが起き、宮原は不満げな表情を観衆に向ける。
 ロックアップで組み合い、関本が押し込んでいくと、一度はクリーンに離れたものの二度目は離れ際にフロントハイキック。関本も組み付いてジャーマンスープレックスを狙うが、宮原が暴れて脱出しクリーンブレイク。両者タッチへ。
 青柳とボディガーとなると、やはりボディガーコールが上回り青柳は悲しそうに耳をふさぐ。ロックアップからショルダータックル合戦となり、これに打ち勝ったボディガーがチンロックで青柳を痛めつける。これをブレイクされると関本にタッチ。
 関本は青柳に強烈な逆水平チョップを見舞っていき、さらにラリアットを狙うが青柳がロープを下げて関本をエプロンに放り出すと宮原がエプロンから低空ドロップキックで追撃。宮原が場外で関本にヘッドバッドを見舞ってリングの鉄柱を使ったフェイスロックを決めていくと、ボディガーと青柳も場外で鉄柵を使ってやり合っていく。
 青柳がエプロンから関本にクロスボディを放つが、関本はこれをキャッチして場外ボディスラムで叩きつける。関本は青柳をリングに戻してボディガーにタッチ。
 ボディガーは青柳にエルボードロップから逆片エビ固め。しかし宮原はボディガーをカットすること無く関本に向かってフロントハイキックを放ち2人で再び場外戦へ。青柳は苦戦しながらも自力でブレイク。するとボディガーはロープを使ったスリーパーホールドに入るが、レフリーの和田京平は宮原に気を取られていて気づかず。青柳の抗議で京平が気付いてボディガーが開放すると関本にタッチ。
 関本はコーナーに控える宮原にラリアットでやり返してからボディガーとともにダブルのショルダータックル。さらにエルボードロップから連続フォールで青柳の体力を奪う。ここにようやく宮原が助けに入るが、関本は逆水平チョップで蹴散らしてボディガーにタッチ。
青柳はボディガーにエルボーを放っていくが、ボディガーが逆水平チョップの連打からマシンガンチョップと猛烈にやり返し、関本にタッチ。
 関本は青柳のエルボーを余裕の様子で受け止めていき、ヘッドバッドで青柳をひるませて串刺しラリアットを狙う。これをブートで止めた青柳はミサイルキックを放つが、関本がこれをかわしてそのまま足をキャッチしサソリ固めへ。青柳がなんとかブレイクすると関本は続けてコーナーチョップ。ボディガーにタッチ。
 ボディガーは青柳の顔面をコーナーで踏みつけ、串刺しラリアット連打から雄叫びを上げてマシンガンラリアット。青柳はふらつきながらエルボーで反撃していくが、ボディガーは両手を広げて余裕の様子で逆水平チョップで反撃。青柳は一度はかわされたものの、起死回生のドロップキックを放って宮原にタッチ。
 宮原はボディガーにドロップキックのコンビネーションを見舞ってポーズを決めると、串刺しブラックアウトを狙うが、ボディガーはソバットからビンタでカウンターしキャメルクラッチ。青柳がカットに来ると関本が青柳をアルゼンチン・バックブリーカーで担ぎ上げ、固め技の競演を見せる。宮原がロープにたどり着くと関本も青柳を解放し、タッチを受ける。
 関本は宮原にブロックバスターからショルダータックルでコーナーまで吹き飛ばし、串刺しラリアットを狙うが宮原はカウンターのブラックアウトで迎え撃つ。両者は激しいエルボー合戦を展開し、これを制した関本がブレーンバスターを狙うが、宮原が逆にブレーンバスターで投げ返して青柳にタッチ。
 青柳は関本にビッグブートを放ってからフライングフォアアーム、ダイビングクロスボディと連撃し、宮原とともにトレイン攻撃。宮原が関本を抑える中、再びダイビングクロスボディを見舞ってロープに飛ぶが、関本がカウンターのパワースラム。ここでボディガーも入ってきて関本と肩を組んで青柳にダブルの串刺しタックルを見舞うと、関本がコーナートップからフロッグスプラッシュ。さらにボディガーが青柳を肩車で持ち上げ、関本がコーナートップからダイビングラリアットを放つ合体技を狙っていくが、宮原がボディガーをカットし、青柳が関本に雪崩式ブレーンバスターで一矢報いると宮原が関本の後頭部にブラックアウトからジャーマンスープレックス、さらに正面からブラックアウトを叩き込むアシストを見せ、青柳もジャーマンスープレックスからロックスターバスターを狙う。

 しかし関本はこれをブレーンバスターで切り返し、青柳をエルボーで攻め立てていくが、ここに宮原が入ってきて青柳のトラースキックに宮原がブラックアウトを合わせる同時攻撃。さらに青柳がロコモーション式ジャーマンスープレックスを2連発し、ロックスターバスターを決めてみせるが、ボディガーがギリギリでカット。

 ボディガーはカットに来た宮原をハイキックで蹴散らすと、青柳にもハイキック。さらに関本のジャーマンスープレックスに合わせてラリアットを叩き込む合体攻撃を叩き込み、関本がロープに飛び、青柳がマットに垂直に突き刺さるほどの強烈なラリアット。さらにジャーマンスープレックスを狙っていくが、青柳はサムソンクラッチで切り返す粘りを見せ、ロープに飛んで突撃するが関本はカウンターの延髄斬りを叩き込み、ふらつく青柳をそのままジャーマンスープレックスホールドで叩きつけ、カウント3を奪った。

関本「3連敗からの1勝だ!みんな!応援ありがとう!ボディガー、こっから大日本プロレスのタッグチャンピオンとして巻き返そうじゃありませんか!」
ボディガー「俺も大日本のタッグチームの代表としてここに乗り込んできてる。このまま負け越すわけにはいかんので、残りの試合全部勝って絶対優勝するんで応援よろしくお願いします!」
関本「ボディガーさん、今日はボディガーさんの言葉をお借りします!まあ、そういうこっちゃ!また応援よろしくお願いします!」

<試合後コメント>
宮原健斗
「このままで終わるわけがないからな。青ちゃん健ちゃんはまだまだ終わらないうからな。」

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