【インタビュー】日本代表のTAMURAが英国代表のマッドドッグ・マックスとの頂上決戦に向けてヒートアップ!「プロレスを通して日本とイギリスの架け橋になる」

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 某日、HEAT-UP年間最大のビッグマッチであるカルッツ川崎大会を8月25日に控えたTAMURAが大会への熱い想いを語った。
 
 TAMURAは、第2次UWF、UWFインターナショナル等で活躍した田村潔司が立ち上げた格闘技ジム・U-FILE CAMPにかつて所属し、同ジムが主催していたプロレス団体・STYLE-Eで頭角を現してUWF直系の遺伝子を受け継ぐ選手として活躍。昨年9月にデビュー15周年を迎えたと同時にHEAT-UPの世界進出を見越してリングネームを本名の“田村和宏”から“TAMURA”に改名。
 STYLE-Eの活動休止に伴い、2013年に自らのプロレス団体・プロレスリングHEAT-UPを旗揚げ。同団体はプロレスの興行だけでなく、神奈川県川崎市の地域密着団体として、障害者支援・福祉活動・警備活動・子供達への支援など社会貢献活動をプロレスを通じて行っている。

 現在、HEAT-UPの至宝であるシングル王座・HEAT-UPユニバーサル王座は、6月のイギリス遠征の際にHEAT-UPのエースである兼平大介の手からイギリスのPWL代表のマッドドッグ・マックス(MAD DOG MAXX)の手に渡っている。一方で、TAMURAはPWL主催の王者決定トーナメントを制してPWLのシングル王座を戴冠しており、PWLの至宝をイギリスから日本に持ち帰っている。
 そして、8月25日に行われる神奈川県・カルッツかわさき大会では、TAMURAとマックスが互いの至宝をかけ合ったダブルタイトル戦を行うことが発表されている。
 また、当大会は障害者スポーツの普及と理解の推進イベントである『カルッツ★パラスポ サマーフェスタ』とともに行われる大会であり、障害者福祉に力を入れてきたHEAT-UPとしては絶対に成功させたい大会だ。

 団体の長として大会の成功のために各地を奔走し、団体の至宝を取り戻すべく挑む決戦に向けてのトレーニングも欠かさない多忙な日々を送るTAMURAに話を聞いた。

――まずはイギリス遠征、お疲れ様でした。そしてPWL世界王座の戴冠おめでとうございます
「ありがとうございます!」

――昨年、リングネームを本名の“田村和宏”から世界展開を意識して“TAMURA”に改名しましたが、反応はいかがですか
「いや、これが成功だったなと思いますね。向こうの人って『ウー』とか『ムゥー』みたいな発音に馴染みが深いみたいで、ポルトガルなんかでは入場のときとかに『タムゥーラ!タムゥーラ!』ってすごいたくさん名前を呼んでいただけて嬉しかったです。逆に“カネヒラ”なんかは発音しづらいし覚えづらいみたいだったので、兼平にも海外で試合するときには発音しやすい3文字のリングネームにしてみたらどうかと勧めてるくらいです(笑)」

――TAMURA選手はこの度PWL世界王者となりましたが、PWLとはどういった団体なのでしょうか
「ロンドンから二時間くらい行ったところにあるブラックカントリーという田舎町を本拠地にダラストンタウンホールにPWL dojoという道場を構えているマッドドッグ・マックスの団体です。2008年に旗揚げして10年以上続いているみたいですね。今年の6月にPWLがイギリスでPWLワールドチャンピオントーナメントというものを開催して、優勝者には初代PWL世界王座が与えられるという大会に僕が日本代表として参戦しました。他にもイギリス代表のマックスと、アメリカ代表、ポルトガル代表の4名が参加していて、決勝で僕がマックスに勝って王座を手に入れてきました」

PWL代表&現HEAT-UPユニバーサル王者のマッドドッグ・マックス


――マッドドッグ・マックス選手はどのような選手なのでしょうか
「マックスはイギリスの伝統的なキャッチ・アズ・キャッチ・キャンスタイルのプロレスをマスターしている選手で、キャリアも僕と同じ15年くらいある選手です。僕が去年ポルトガルに行ったときにマッドドッグ・マックスのセミナーを受けて、そのときマックスと話したら『日本に来たい』と言っていたので、この間の4月にマックスに来日してもらいました。そのときに『今度は僕がイギリスに行って試合をしたい』と申し出て、6月にイギリスに行ってきました」

――マックス選手と知り合ったセミナーというのはどのようなものなのでしょう
「ヨーロッパって、選手たちがセミナーをやるんですよ。そこにヨーロッパ中の選手が集まって来て、キャリアのある講師がそれぞれの技術を教え合うんです。マックスはイギリスの伝統的なキャッチレスリングの技術を世界中の選手に教えていましたし、僕が講師をやったときには受け身に重きを置くというジャパニーズスタイルのプロレスを教えていました。日本のプロレスとイギリスのプロレスはスタイルが全く違うのでマックスのセミナーは本当に勉強になって、僕も教わることがホント多かったんですよ」

マックスの道場に通う“マックス・ファミリー”


マックスの家族たち


――イギリスもプロレスが盛んな国ですが、マックス選手はそこで講師を務めるほどの選手なのですね
「マックスも我々と同じように向こうでレスリングスクールをやってるんですけど、弟子もたくさんいるんです。奥様もレスラーで、彼らの子供が5人くらいいるんですけど、お子さんもみんなプロレスを習っているんです。まだ小さい子は3,4歳くらいで、上の子は10歳くらいかな?マックスは田舎町のヒーローなので、すごい人徳と言うか、支えてくれる人がめちゃくちゃいますし、弟子もマックスをすごいリスペクトしてるんですよ。彼らは弟子も含めて“マックス・ファミリー”と呼ばれて尊敬を集めていて、ファミリーもメチャクチャ絆が強いなと感じました。
 あと、マックスはすげーお酒好きなんですよ。『そこまで飲む?』っていうくらい(笑)『俺は呑みに呑んで、戦いに戦う。それが俺のプロレス人生だ』と言っていて、漫画に出てきそうなくらい本当にカッコイイ男なんですよ。マックスは4月に日本に来たときに、スポルティーバで小仲=ペールワンと試合をしてるんですけど、小仲さんが『マックスってどんな感じの選手ですか』って聞いてきたので、マックスに写真を送ってもらったんですけど、送ってきたのが血みどろになって怖い顔してる写真で(笑)それを小仲さんに送ったら『キャンセルしたいんですけど……』って言ってきたりして(笑)実際のスタイルはデスマッチスタイルじゃなくて、ホントに本格的なレスリングスタイルなので、小仲さんとの試合はそれが噛み合ってすごく良い試合になりました。あの試合は神試合でしたね。そういうユーモアもあるナイスガイですよ、マックスは」

――マックス選手とはトーナメントの決勝で対戦したと仰っていましたが、マックス選手とリングで触れ合ってみた感想は
「プロレスのスタイルが全然違うので、驚くことばかりでしたね。向こうはレスリングの攻防をやって、距離を取ったりして一区切りしたら仕切り直しって感じで流れが終わっちゃうんですよ。日本だと相手を休ませずに畳み掛けて行く場面でも敢えて仕切り直しにして、その攻防を制した方が『まだやりますか?』と言外に問いかける感じで……。互いの技術を競い合って、どっちかの技術の引き出しが無くなったら、ドーンと試合を決めにいくっていう。僕もマックスと試合して『これ攻めてこないのかな?』ってタイミングでもゼロからに仕切り直されちゃってペースを乱されたりもしたんですけど、それで僕の中のUWFの魂に火が点いちゃったんですよね。昔は師匠の田村潔司さんと60分スパーリングとかをやったりしていたので、その頃の記憶が蘇りました。マックスとの試合ではじっくりとしたレスリング展開の試合を30分以上やったので、分からない人が見たら『勝負しないのかよ』ってなる試合だったと思います(笑)その中で兼平はマックスに根負けしてしまって、一本取られちゃった。それでベルトがマックスに渡ってしまったんです」

――現在、HEAT-UPの至宝であるユニバーサル王座はマックス選手が保持していますが、兼平選手がマックス選手に及ばなかった部分というのはどういうところだったのでしょう
「引き出しの多さですね、レスリングの。兼平は確かに強いんですけど、キャリアがまだ4年とかなので、引き出しがそこまで多くなかった。マックスの引き出しは本当に多いので、そこで根負けしたところを突かれてしまったというか、向こうのプロレスに呑まれちゃった感じですね。『世界は広いんだなあ』と思いましたね、色んなスタイルがあって。
 マックスが兼平からベルトを獲った瞬間、レスリングスクールの弟子たちがわーっとリングに入ってきて、マックスを肩車したりしてみんなで大喜びしていたんですよ。HEAT-UPが負けたのに『こんな光景を見たのはいつ以来だろう』って感動しちゃって。東京ドームで武藤さん(武藤敬司)が高田さん(高田延彦)に勝った試合以来じゃないかってくらい久々にこういう光景を見たなって思いましたよ。イギリスの会場ではマックスのファンも多かったので、ホントに熱狂していて、ベルトを取られて『ああヤバい』という気持ちもあったんですけど、久々にプロレスって素晴らしいなっていう光景を見られました」

――今回のカルッツかわさき大会では、TAMURA選手とマックス選手がトーナメント決勝以来の再戦となるわけですが、現在はPWLの王座がTAMURA選手の手に、HEAT-UPの王座がマックス選手の手にある状態です。互いの至宝をかけ合ったダブルタイトル戦への想いは
「日本とイギリスで一番を決めようじゃないかと思ってます。日英決戦ですね。イギリスは簡単に行ける場所じゃないんで、ホントにワンチャンスをモノにしないといけないというプレッシャーがあるのと、カルッツのメインなので、まだマックスを知らない人が多い中で どれだけの試合を見せていけるかというところだと思います。マックスのスタイルも日本の観客に通用するかと言ったらまた難しいと思うので、自分のスタイルに引き込んで、引き込んだ上で勝たないといけないなという想いがあります」

――マックス選手はまだ日本では知名度があまり高いとは言えない選手です。マックス選手を年間最大のビッグマッチのメインに据えるというのは勇気のいる決断だったと思います
「みんなそう言うんですよ。今まで、とどろきアリーナ大会をやったときも、後楽園ホール大会をやったときも、そう言われ続けてきたので大丈夫です!HEAT-UP自体が“挑戦する”という姿勢を子どもたちに見せていきたいというポリシーを持った団体なので、そこも見て欲しいポイントです。それを乗り越えて行かないといけないので 気合い入れて臨みたいと思います!」

――セミファイナルには、“HEAT-UPvs2AW”の対抗戦でもあるタッグ王座戦が行われます
「6月に兼平が2AWさんに参戦して、吉田選手が熱いものを感じたみたいなんです。2AWさんも千葉を盛り上げるために頑張っていて、僕らも川崎を盛り上げるために頑張っている。“HEAT-UPvs2AW”でもあり、“千葉vs川崎”でもある熱い試合が見られたらと思います。吉田選手も身体大きいですし、兼平もデカいので、未来のプロレス界を背負っていく若い選手同士の戦いが見られる試合になると思うので楽しみですね」

――現ユニバーサルタッグ王者組の“ヤマネコ宅急便”兼平大介&大谷譲二の2人は、今回が3度目の防衛戦を迎えます。この王者組タッグについてはどう思われますか?
「ヤマネコはお客さんの支持が高いので、いつも負けそうになるんだけど、お客さんの後押しがあって勝ってる感じなんです。“お客さんの声を力に出来ている”というのはレスラーとしてすごいと思う点なんですけど、ヤマネコはお客さんの後押しに乗っかり過ぎちゃうと落とし穴があるかなと思います。『俺らは強いから』という過信に繋がってしまうと足元をすくわれてしまうので、足元をしっかり見つめながら進んでいければ負けないチームになると思います」

――今回はZERO1の田中将人選手がHEAT-UPに初参戦し、井土徹也選手と対戦する試合が組まれていますが、この試合については
「田中将人さんには特別な想いがあって、ZERO1さんも川崎に来ていただいていて、一度はHEAT-UPに上がっていただきたいなと思ってオファーさせていただきました。田中さんとは井土が自分から『やりたい』って言ってきたんですよ。井土は結構練習を頑張ってやっているので、最近はすごい向上心も出てきましたし、それにプラスして欲が出てきたのかなと思います。レスラーとしてはいいことですよね。身体も大きくなってきましたし、その身体を活かした試合というか、練習で培ったものが出てくるようになりました。今まではあんまり練習してない粗い技を試合で急に出したりして『なんでこの技やるんだ』と思うことがあったんですけど、最近はしっかり練習してきた技を試合で出すようになったので説得力が出てきました。大きな壁にぶち当たってもらって、井土がさらに成長してくれればと思いますね」

――ひときわ目を引くカードは、藤原喜明&井上京子&プリンス川崎vs松田慶三&YUJI KITO&さくらえみという6人タッグマッチです
「これは僕も本当に楽しみにしている試合なんです!この間、試合前に会場でさくらさんが『久しぶり~!』みたいな親しげな感じでKITOさんと松田さんに話しかけてて、『なんでだろ』って思ってKITOさんに聞いたら、昔IWAで一緒で、さくらさんの方が先輩だけど、KITOさんのほうがデビューが早くて同期みたいな感じで、バイト先も一緒だったという親しい関係だったみたいで。それを聞いて、“さくら熱波”を組んでみたいなと!(笑)熱波軍もさくらさんもHEAT-UPによく参戦していただいていたんですけど、すれ違って一度もバッティングしてなかったんですよ。熱波軍が出るときにはさくらさんが腰をやってて出られなかったりとか、海外に行ってたりとかして。その相手として、川崎を代表する井上京子さんに入っていただいて、この間の御殿場大会で松田慶三をボッコボコにした藤原組長を投入して、ウチの川崎の王子を入れてという、華やかでありながら泥臭いインディー界の昔話もありつつ……というカードです。僕は個人的に聞いてみたいですね、あの三人(さくら熱波)のインタビュー(笑)」

――様々な見どころが詰まったカルッツかわさき大会ですが、どういう大会にしていきたいですか
「カルッツ大会がHEAT-UPの年内最大のビッグマッチになります。今回は『カルッツ★パラスポ サマーフェスタ』と、宮前区にあるファンズアスリートクラブさんという、障害者のイベントの中でHEAT-UPをやるという大会なんです。前半の午前中に『障害者スポーツを知ろう』というパラリンピックの競技の無料体験会があって、その中で障害者支援をやってる僕らがその後に大会をやるという、今までHEAT-UPがやってきた障害者支援・青少年育成の姿勢が現れる大会にしていきたいと思います」 

――最後にファンに向けてメッセージをお願いします!
「今年最大のビッグマッチで久しぶりにHEAT-UPのベルトに挑戦をするので、ベルトを獲りつつ日本とイギリスの架け橋になって行きたいなと思います。僕が日本のトップであり、イギリスのトップであることをアピールしたいと思います!日本とイギリスの頂上対決を見せてやる!」

<選手紹介>

MAD DOG MAXX

デビュー日:2000年9月28日
イングランド_ウェストミッドランズ
サットンコールドフィールドタウンホール

Pro Wrestling Live(PLW)
旗揚げ年:2007年
旗揚げ日:2008年11月28日
旗揚げ会場
イングランド・ブラックカントリー
ウィレンホール・ビルストンレーン
シェップウェルグリーンソーシャルクラブ

所属レスラー
30人
練習生(クラブ生)
32人(内 子供 20人)

PWL dojo(Darlaston Wrestling Club)
イングランド_ブラックカントリー
ダラストンタウンホール

PWLベルト
・PWLワールドレスリングチャンピオン:TAMURA
・PWL欧州レスリングチャンピオン:Red Eagle
・PWLグレートブリティッシュレスリングチャンピオン:”ロックンロールエクスプレス”ボブブロンディ ‘バレット(40年のプロレスのベテランと英国の伝説は、タイガーマスク、ジュシンリガー、ブラックタイガー、横綱、タタンカとも対戦)
・PWLブラックカントリーレスリングチャンピオン:MAD DOG MAXX
・PWLジュニアヘビー級王者:レオン・ジャクソン
・PWLタッグチームチャンピオンズ:ラブガンズ(ジョニーサンダー&マッドドッグマックス


『熱クナレ、カワサキ』
日時:2019年8月25日(日)
開始:18:00
会場:神奈川・カルッツかわさき 川崎市スポーツ・文化総合センター

▼第7試合 HEAT-UPユニバーサル王座&PWL WORLD王座ダブル選手権試合 60分1本勝負
【PWL WORLD王者】TAMURA
vs
【HEAT-UPユニバーサル王者】マッドドッグ・マックス(PLW)
※初代PLW王者TAMURAは2度目、4代目ユニバーサル王者マックスは3度目の防衛戦。

▼第6試合 HEAT-UPユニバーサルタッグ選手権試合 60分1本勝負
【王者組/ヤマネコ宅急便】兼平大介/大谷譲二
vs
【挑戦者組】吉田綾斗(2AW)/花見達也(2AW)
※3代目王者組ヤマネコ宅急便3度目の防衛戦。

▼第5試合 特別試合〜井土徹也10代最大の試練〜60分1本勝負
田中将斗(ZERO1)
vs
井土徹也

▼第4試合 飛龍川崎伝説〜WORLD HEAT–UP WAR〜30分1本勝負
藤波辰爾(ドラディション)/レッドイーグル(CTW)/ジェイ(CTW)
vs
渡辺宏志/飯塚優/佐山駿介(フリー)

▼第3試合 スペシャルミックスドマッチ~川崎ドリームチーム対IWA JAPANの絆~30分1本勝負
藤原喜明(藤原組)/井上京子(ディアナ)/プリンスカワサキ
vs
松田慶三(フリー)/YUJI KITO(フリー)/さくらえみ(我闘雲舞)

▼第2試合 女子プロレス提供試合~ディアナ対我闘雲舞~30分1本勝負
Sareee(ディアナ)/梅咲遥(ディアナ)
vs
水森由菜(我闘雲舞)/駿河メイ(我闘雲舞)

▼第1試合 真夏のカルッツオープニングファイト〜平成白虎隊vsスモーキークリミナル〜30分1本勝負
[平成白虎隊]藤田峰雄(藤田峰雄王国)/阿部史典(BASARA)/伊東優作(DEP)
vs
[SMOKEY CRIMINAL]新井健一郎(DRAGON GATE)/ヒデ久保田(ZERO1)/定アキラ(フリー)

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