柴田勝頼との修行を終えた後藤洋央紀がG1 CLIMAX白星発進!「G1のGは後藤のG!以上!」

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 13日、東京都・大田区総合体育館にて新日本プロレス『HEIWA Presents G1 CLIMAX 29』が行われ、G1 CLIMAX初戦で後藤洋央紀がジェイ・ホワイトにリベンジを果たした。

 後藤は、4月にジェイ・ホワイトとのシングル戦に敗れ、王座戦線から遠のいてしまったことでスランプを感じたという。そして5月に「危ぶめば道はなし。復活への最後のピース、嵌め込んでくるわ。探さないで下さい」と言い残し、“打倒ジェイ・ホワイト”を掲げて修行の旅へ。そこから約一ヶ月行方がわからなくなっていた後藤だったが、盟友・柴田勝頼が指揮を執る新日本プロレスLA道場で特訓していたことが明らかになる。
 そしてG1 CLIMAX Bブロックの初戦で後藤とジェイの対戦が決まり、この日のメインイベントで行われるこの試合の行方には注目が集まっていた。

 試合序盤、後藤はジェイの打撃にもダメージを受けた様子もなく反撃に転じる強さを見せつけるが、セコンドの外道に気を取られてジェイに場外戦に引きずり込まれ、ラフファイトで痛めつけられてしまう。
 その後も挑発的な態度を取るジェイに怒った後藤は張り手の連打からローリングラリアットでジェイをなぎ倒して流れを変え、LA道場で磨いたミドルキックや、串刺しニールキック、バックドロップなどキレのある連撃で畳み掛ける。
 それでもジェイは不気味な笑みを称えながら立ち上がり、ロコモーション式ハーフハッチスープレックスやバックドロップ、後藤の髪を掴みながらのショートレンジラリアットと猛攻をかけ、後藤のノーモーションヘッドバッドも即座にビンタでカウンターして急角度の裏投げで叩きつけて後藤を大の字でダウンさせるなど元IWGPヘビー級王者の底力を見せる。
 しかし、ジェイがフィニッシュを狙ったところで後藤のノーモーションヘッドバッドが炸裂し、裏GTRからヒザに落とさないファイナルカットのような形の変形GTRと勝負を決めにかかる。これにはジェイのセコンドの外道が救出に駆けつけるが、後藤が鬼の形相で一睨みしただけで外道は退散。後藤は昇天、牛殺しの形からGTRの形で落とす新技、渾身のミドルキックからの正調GTRで試合を決め、ジェイへのリベンジを果たした。

 試合後、後藤が「お久しぶりです。また、皆さんの前で試合できたこと、そして今日、この試合に勝てたこと、嬉しいです!G1CLIMAX、まだまだ始まったばかりですけど、もっときつい試練が待ち構えてるでしょうけど、これだけは言わせてください。G1のGは、後藤のG!以上!」と叫ぶと観衆は大・後藤コールで祝福した。

バックステージに戻った後藤は「今回の俺のトレーニングに付き合ってくれた柴田選手、それからロス道場の若手たちにお礼が言いたいです。彼らなしでは、この結果はついてこなかった。ただこれで、完全復活かと言われれば、そうじゃない。完全復活への階段を一段登っただけにすぎないと、そう感じています。彼らはG1に出てないですけど、彼らの分も、彼らの思いをトレーニングの中で受け取ったと、そういう風に感じてますので、次からの公式戦、改めて気合を入れ直して、これからがG1だと思ってます。この試合で負けたらG1に出る資格はなかったと思ってますので、こっからが俺のG1です。以上です」と真剣な面持ちで語った。

 また、この日のG1 CLIMAX Bブロックでは、ヘビー級に転向し悲願のG1 CLIMAX初参戦を果たした鷹木信悟が前USヘビー級王者のジュース・ロビンソンに敗北。
 ジョン・モクスリーがタイチとのラフファイト合戦を制して勝利し、矢野通が現IC王者の内藤哲也を自分の世界観に引き込んで3分42秒で技ありの勝利。石井智宏がジェフ・コブとの重厚な肉弾戦を制して白星発進した。

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