故・青木篤志さんの盟友である佐藤光留が関根シュレック秀樹との死闘を終え「死ぬまで一緒にプロレスラーでいましょう!」

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 8日、東京都・新木場1stRINGにてニコプロpresentsハードヒットが行われ、佐藤光留が盟友・青木篤志さんとの思い出を振り返った。

 青木さんは自衛隊出身の経歴とアマレスをバックボーンに2005年にNOAHでデビュー。2012年に小橋建太、秋山準、潮崎豪、金丸義信、鈴木鼓太郎らとともに退団し、2013年に全日本プロレスに入団。その後は全日本プロレスのジュニア戦線を牽引する選手となり、5月20日の後楽園ホール大会で岩本煌史を倒し第51代世界ジュニアヘビー級王者へ。試合後には、ともに全日ジュニアを盛り上げてきた盟友である佐藤光留とガッチリと握手し、6月18日(火)に行われる後楽園ホール大会で初防衛戦を行うことを約束していた。
 しかし、3日夜に高速道路をバイクで走行中に事故に遭い急死。41歳という早すぎる死に選手・ファン等各方面から多くの哀悼の声が寄せられていた。

 オープニングに登場しマイクを取った光留は、興行タイトルに悩んでいた際に般若の『黙ってやれ』という曲に触発され、さらにヨシタツのアドバイスを受けて興行タイトルを『JUST DO IT』に定めたというエピソードを語る。
 そして、青木さんについて触れ、「プライベートでは会わないっていうのがカッコいいと思ってる2人だったんですけど、会いに行こうと思って会いに行ったらですね、まさに『いいからやれ』って顔をしてまして。『隊長ごめんなさいね。そうだよね、いいからやれだよね』って。このJUST DO ITっていうタイトルを付けたときに、一番身近にいた人から『光留さん、いいからやって下さい』と言われることもなにかの縁だと思います。生まれることが自然だったら、死ぬことも自然なんだなって最近思うようになりました。毎回毎回命を張ってみんなここに出てくれています。今日の試合が永遠にできる……そんなことは現実的にないと思います。だからこそ価値があると思います。このリングで行われることがプロレスの全てではないです。でも、大事な大事な僕たちの信じたプロレスの根幹の一部だと思います。是非楽しんでいって下さい」と語った。

 セミファイナルには元ウェルター級キング・オブ・パンクラシストの和田拓也が登場。和田は青木さんと中学の同級生。その後も親友として交友関係は続いており2015年に和田がハードヒットでプロレスデビュー戦を行った際には青木さんがその相手を務めている。
 HEAT-UPの飯塚優との試合では、飯塚のキックをいなしてグラウンド戦に引き込んで圧倒。最後は青木さんが得意としたアサルトポイント(足抱え式変形バックドロップ)からのスリーパーホールドで試合を決めた。
 マイクを取った和田は「篤志を背負ってとか、篤志の分までとか、そういうことは言わないです。俺は、もっと青木篤志と一緒に遊びたかった。もっといっぱい話したかった」と涙声で語り、「今日も終わったら一緒に銭湯行こうって話してたんですよ。篤志!いつか一緒に銭湯行こう!俺は青木篤志を何よりも最高に愛してるから!またいつか遊んでくれ!明日からまた、生きるぞ!」と涙声で叫んだ!

 そして、メインイベントで光留は関根シュレック秀樹と対戦。光留が序盤からローキックで削ってグラウンドに引き込んでのアキレス腱固め等で攻め込んでいき、関根も足関節の取り合いで渡り合いながら体格を生かした掌底等で豪快なラッシュをかけつつグラウンドでスリーパーやネックロック等で絞め上げていく堅実な戦いを展開。
 残り時間一分となると両者リング中央でミドルキックや掌底をバチバチと打ち合っていくが、フルタイムドローのゴングが死闘の終わりを告げた。

 試合後、マイクを取った関根は号泣しながら「ずっとプロレスラーになりたかった。でも諦めて警察官になって格闘技やって、またプロレスラーへの夢を追いかけている。俺なんかが言って良いものか分からないけど、会場の控室で優しく声をかけてくれた青木さん、高山さん(高山善廣)も……。『彼らの分まで』なんて言えないけど、こんな45歳のジジイでも未だプロレスは僕の夢です。ありがとう!」と語る。              
そして光留は「俺のプロレスの半分だった青木篤志は本当に死ぬまでプロレスラーだった。俺たち、死ぬまでプロレスやりゃいいんじゃないかと思う。自分の夢叶える人生にしようぜ!『黙ってやれ』だからさ!これからもハードヒットとか、全日本プロレスとか出てくれよ。まだまだ夢のような世界が待ってるから、生きて、生きて!生き続ける!立てなくなって目閉じて何も無くなるその日まで、一緒にプロレスラーでいましょう!」と叫んだ。

 試合後、バックステージに戻った光留は、関根と決着がつかなかったことについて聞かれると「再戦はあると思います。約束したんで。みんな死ぬまでプロレスラーなんで!」と語る。
 戦いながら青木さんの存在がよぎったかどうかを聞かれると「青木さんはそういうの嫌いだから。でも、終わったときにチラッと頭の中に見えましたね。不思議だなあって思いました。息も絶え絶え手で腕も足も痛い中で、すっとこのへんに青木さんがふわーっといて。今日も控室に写真置いてるんですよ。色んな想いがあると思うんですけど、今日リングで出したものが全部だと思います。出しきれなかった人は死ぬまでやれば良いんですよ。もし死ぬまでやらなくても、それがその人のプロレスだから。生まれるのも死んじゃうのも、全部自然なことだから。雨が降るのも風が降るのも同じこと。ただ、悲しいのも自然だし、悔いが残るのも自然だし。すべてを乗り越えるって良い方は強いヤツの言い方かもしれないけど、『黙ってやれ』ですよ。これからも『JUST DO IT』で頑張ります」とコメントした。

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