WWEネットワークの散歩道 第30回

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WWEの番組オープニングでは”THEN、NOW、FOREVER”(過去、現在、そして永遠に)というキャッチコピーが打ち出されています。今回はそのうちの過去に戻っての映像を紹介していきます。
柳澤健さんの著作『1964年のジャイアント馬場』に詳しく描かれていますが、馬場さんのアメリカ武者修行時代の大成功は他に比肩し得る存在がいないほどです。カブキさんやカーンさんも全米を席巻したと言えますが、かなりキャリアを積んだ上での集大成としての成功ですので、武者修行時代での成功となるとザ・グレート・ムタこと武藤敬司選手がそれに近いくらいでしょうか。
武藤選手によるとWWEからも声がかかっていて、日米レスリングサミットの時には坂口さんからビンスに紹介してやるとも言われていたとか。もしあの頃の武藤選手がWWEに行っていたら、どれだけ巨大な存在になっていたのでしょうね。
さて、このWWEネットワークでは武者修行時代の日本人選手の映像も数多く配信されています。今回はレスラー生活45周年を迎えた全日本プロレスの渕正信選手のミッドアトランティック時代の試合映像をいくつか紹介します。
先日の横浜大会で渕選手にこの頃のことを聞いたところ、本来ならもう少し早く帰国する予定だったのが、カブキさんと同じ時期の凱旋になってしまうところから、食われてしまってはいけないと帰国の時期をズラすために別のテリトリーに入れるよう手配してもらったのだとか。おかげでこうして武者修行時代の、それも未来の殿堂入り選手たちとの対戦が見られるのだから何が幸いするかわからないものです。
まずはロディー・パイパー戦。渕選手は田吾作スタイルと言われるセミロングタイツ姿で、お尻の部分にはFUCHI、正面には小さい日の丸が。そして太腿にはJAPANと文字が入っています。スタイルとしては特に悪いことをするでもなく、きっちりとしたレスリングでパイパー相手に果敢に攻めていきます。コーナーに詰めてのボディへのキックに面影がありますね。過去の映像を見て面影と言うのもおかしな話ですが。

1983年8月6日:MID ATRANTIC
http://network.wwe.com/video/v1870932383

続けてリッキー・スティムボート戦。この試合での渕選手は左腕に攻撃の的をしぼり、ファイヤーマンズ・キャリーやアームドラッグからの長時間のキーロックで主導権を握ります。キーロックは今では持ち上げられるための前振りみたいな技になっていますが、見直されるべき技のひとつだと思います。最後は劣勢だったリッキーの強引なバックドロップから、日本では見せたことのない意外な技でギブアップ勝利を収めていました。

1983年1月1日:MID ATRANTIC
http://network.wwe.com/video/v1870926283

最後は当時現役バリバリのNWA世界王者であったリック・フレアーとの対戦。当然ノンタイトル戦ですが、フレアーが独特のムーブを織り交ぜながらカニバサミやテイクダウン後のボディー・コントロールと当時は見逃していたしっかりとしたレスリング技術の高さに驚かされます。正直に言えばこの試合では渕選手が攻め込む場面は皆無なのですが、フレアーはそれでも手応えを感じたのか決して下に見るようなそぶりも見せずに、最後はフレアーから握手を求めていきました。

1983年3月12日:MID ATRANTIC
http://network.wwe.com/video/v1871545783

今回で30回目ということもあり、2月に亡くなったスーパースター2人の試合を紹介します。残念ながら自ら死を選んでしまった2人ではありますが、残してくれた記憶は”THEN、NOW、FOREVER”の中に生き続けます。
まずはケリー・フォン・エリック(1993年2月18日永眠)。全日本プロレスでは鶴田さんとの田園コロシアムでのNWA戦。新日本プロレスでは藤波、木村組の保持するWWFインターナショナルタッグに挑戦した試合が主だったところでしょうか。紹介するのはキャリアのピークとも言えるフレアーからNWA王座を奪った試合。王座奪取の記念にKVEとベルトに勝手に彫り込んだというのは今となってはご愛嬌ですね。

リック・フレアー対ケリー・フォン・エリック
1984年5月19日:WCCW125
http://network.wwe.com/video/v1659544383

もうひとりはマイク・アッサム(2007年2月17日永眠)。日本ではザ・グラジエーターとしてFMW、全日本プロレス、プロレスリングNOAHと活躍の舞台を移しましたが、やはりFMWからECW、WWEでも繰り広げられた田中将斗選手との一連の戦いこそがキャリアのピークではないでしょうか。
余談ですが田中選手のECW時代の試合は数多く、それもさまざまなトップレスラーとの対戦が配信されています。機会があればこちらも見てみてください。紹介するのは最後の対戦となったWWEのPPV大会、”ワンナイト・スタンド”での田中将斗戦です。ECW時代からお互いに見た目は変わっても、激しさはあの時のままでした。

2005年6月12日:ECW ONE NIGHT STAND2005
http://network.wwe.com/video/v31370753

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