【試合結果】1・24 Beginning新木場大会 安納サオリ&尾崎妹加vs高瀬みゆき&有田ひめか 沙紀&茉莉vs清水ひかり&関口翔 堀田祐美子vs松井珠紗

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『Beginning 新木場大会』
日程:2019年1月24日(木)
開始:18:45
会場:東京都・新木場1stRING
観衆:180名

▼特別試合 シングルマッチ 10分1本勝負
○本間多恵
6分15秒 ボディスラム→片エビ固め
●ゆとり(民謡ガールズ)

▼シングルマッチ 15分1本勝負
○谷もも
7分36秒 蒼魔刀→エビ固め
●飴宮さゆり

▼シングルマッチ 15分1本勝負
○堀田祐美子
7分56秒 エルボードロップ→体固め
●松井珠紗(Color‘s)

▼タッグマッチ 20分1本勝負
○沙紀(Color‘s)/茉莉(Color’s)
15分31秒 カワイルドバスター→片エビ固め
清水ひかり(Color‘s)/●関口翔

▼シングルマッチ 20分1本勝負
○本間多恵
12分59秒 タエロック
●角田奈穂

▼タッグマッチ 30分1本勝負
○安納サオリ/尾崎妹加(フリー)
12分24秒 ダブルアーム・スープレックスホールド
高瀬みゆき/●有田ひめか

豊田真奈美直伝のダブルアーム・スープレックスで安納が快勝!角田がヒザの手術のため長期欠場を発表!堀田祐美子が松井と観客に向けてリング上で公開説教!

オープニング


 婦人警察官に扮したメンバーたちが新しくなったダンスパフォーマンスを行った。

特別試合


 しっかりと握手を交わしてからゴング。
 ロックアップで組み合っていき、ゆとりは押していくが多恵は微動だにせず「どうした!もっと来い!」と叱咤し、腕関節を取っていく。ゆとりも取り返してみせるが、多恵はここでも「もっと絞れ!もっとだ!」と余裕を見せヘッドロックに移行するが、ゆとりは多恵の手に噛み付いて脱出。さらに多恵の髪を掴んで引きずり回すダーティファイトを見せる。
 これに怒った多恵は強烈なガットショットでゆとりを吹き飛ばし、コーナーに押し付けて顔面を踏みつけていく。さらに首投げからフォールも2。多恵はロープに走るが、ゆとりはカニバサミで倒し、鎌固めへ。多恵が暴れるとインディアンズデスロックに組み替え、体制が崩れると即座にマウントを取り腕十字切り替える、HEAT-UP道場仕込みのグラウンドテクニックを見せる。
 多恵がこれを脱出すると、ゆとりはエルボー。多恵は胸を叩き、余裕の表情で「もっと打ってこい!」と檄。ゆとりはエルボーを速射していくが、多恵の強烈なエルボー一発で倒れ込んでしまう。しかしすぐに起き上がってエルボーで向かっていく。これを吹き飛ばした多恵は逆エビ固め。ゆとりは自力で這っていきブレイクするが、多恵のボディスラム2連発の前に沈んだ。
 試合後、多恵とゆとりはしっかりと握手を交わし、肩を組んで観客席に一礼してから退場していった。

第1試合


 握手を交わしてからゴング。
 バックの取り合いからももがこれを制し、足を取ってグラウンドに引き倒すとスリーパーへ。さらにサーフボードストレッチに切り替えて絞り上げ、背中にヒザを当ててバックブリーカー。蹴り上げてロープ際まで吹き飛ばし、ロープを使ってのフットスタンプやダブルニードロップなどで攻め立てて、ロープにくくりつけて背中へドロップキック。フォールも2。
 ももはさゆりが起きるのを待ち、エルボー合戦。スピーディな連撃を放つももに対し、さゆりは重たい一撃を入れていく。ももが優勢に進めるも、さゆりは気合の一撃で吹き飛ばし、ショルダータックル、ボディスラム、ボディプレスと畳み掛け、逆エビ固め。ももがこれをブレイクすると、キャンディクラッシュを狙うが、ももはこれをこらえて背後から飛びつきスリーパーホールド。さゆりがこれをなんとかブレイクするとコーナーに押し込んで串刺しドロップキックを連発。さらに串刺し蒼魔刀からフォールも2。
 ももはロープに走るが、さゆりはショルダータックルでカウンターし、さらにショルダータックル。キャンディクラッシュを狙うが、ももが回転エビ固めで切り返し、スモールパッケージ、スクールボーイ、首投げと連発し、さゆりの起き上がり際に蒼魔刀を打ち込んでカウント3を奪った。

第2試合


 両者しっかりと握手を交わしてからゴング。
 堀田はリング中央で仁王立ちで松井を待ち受ける。松井はエルボー連射も堀田は動かず。松井はドロップキック8連発も堀田は動かず。松井はさらにエルボーからドロップキックで堀田を倒し、マウントを取ってエルボーを放っていくが、堀田は下からボディシザース。松井が苦しみに悲鳴を上げながら堀田のヒザにエルボーを落としていき、なんとか脱出。松井はロープに走ってクロスボディも堀田は受け止め、真下に落としてギロチンドロップ。さらに髪を掴みながらのキャメルクラッチで絞り上げていき、レフリーが反則カウントを取ると再び胴締めへ。松井は身体を倒して堀田をフォールしていくが、堀田はすべてカウント0で返す。それでも松井はなんとか脱出しでインディアンズデスロックに捕らえ、低空ドロップキックを4連発から低空クロスボディ。そのままフォールも、堀田は余裕でロープを掴んでブレイク。
 松井は堀田をコーナーに振ろうとするが、堀田は動かず。なんとかコーナーにシュートした松井は串刺しドロップキックを放つが、堀田は歩いてこれを回避。松井はめげずにドロップキック、クロスボディを放って倒してフォールするも堀田はすぐに返し、松井がボディスラムを狙っても上がらず、ラリアットからのギロチンドロップ。これを回避した松井は背後から組み付いて十字架固め。これを返されると松井はロープに走るが、堀田がカウンターのニーバッドを入れ、ボディスラムからのエルボードロップで3カウントを奪った。

堀田「この対戦は、私が悪いのか、お前が悪いのか、闘いとかいう以前の問題。このリングは何のリングかって言うこともっと把握したほうがいいと思う。そして私とあなたの闘いも全然別物。このリングはね、甘くないんだよ。私もアンタに合わせようとしても合わせられない。そこにいるあなた達もそう。だから違うとか、私達のプロレスは違うとか、そんなこと言ってたらダメだよ。Color’s旗揚げして、アンタたちが足引っ張ったら、沙紀に悪くないか?私と当たることって、どう考えてる?」
松井「貴重な機会だと思います……」
堀田「これはね、あんただけを責めてるわけではない。アクトレスガールズの問題として私にも責任があるだろうし。そういう風にプロレスを甘く見るなよ。そういうことをさ、まずさ、みんなが考えなきゃいけないんじゃないの?このリングで怪我をしたら一番いけないことであって、そのトレーニングをしなきゃいけない。私を倒す倒さないとか、そういうことじゃなくて、まずは怪我をしないこと。まだやって二ヶ月として、まあ二ヶ月でデビューするのもおかしなこととして。……ハァ。それはアンタたちもそうよ。こうやって私はアクトレスガールズにはじめから何度もこういうことを口を酸っぱくして教えてきました。そこで皆の気持ちがどうなるか。皆の気もちがこれからどう変わっていくか。その意識の問題だと思うし。それをホントなら練習でやらなくてはいけないかも知れない。だけど、一番ここのリングで、お客さんの前で結果を見てもらうこと、そしてあなたが次の試合でどういう結果を出すかっていう、もう下には行けませんという切羽詰まった気持ち、心構えというものを、私は教えてる。そして教えてきた。だから、前回の安納サオリとの試合もそう。あの試合で、悔しいとかいいとこ見せられなかったことで今日なにかしなくちゃいけないんじゃないの?そういう気持ちが全然伝わりません。リングに上がるってことはさ、何歳でも関係ないんだ。そういうことをさ、自分で理解してリングに上がらなくてはいけないと思うし。じゃなければ上にはいけないよ。ねえ。私のことをホントに倒そうと思ってる?倒そうと思ってこのリングにあがった?ねぇ?全然感じません。私もウソつくの嫌だし。そういうことを始めっからやってたら、そのままで行っちゃうよ?ねぇ?そういうプロレスラーになっちゃうよ?それでも許しちゃうお客さんにも私は言いたいんだよ。そういう見方をするとこの子達が甘えるんでやめてください。しっかりプロレスを見て、応援して下さい。私はそれを一言言いたい。見る権利?自由かもしれない。だけどここは彼女たちが闘う、そして一生懸命、気持ちを込めて闘う、その姿勢なんですよ。それをみんなもそういう見方で見てほしいと思います。それは、私からの皆さんへのお願いです。みんなでアクトレスガールズを育ててくださいよ?もしみんなに子供がいたら、出来たことに対して褒めてあげる、出来なかったことに怒りますよね?その感じでさ、みんなで一緒に育ててくださいよ。それが今私が一番言いたいことです。しっかり厳しく、厳しい目で見て応援してほしいと思ってます。だから、このリングというものは、そんな甘くないってこと。分かる?もっともっとトレーニング、もっともっと人一倍トレーニングをしなかったら、上にはいけないよ。分かった?」

第3試合


 ひかりと翔はそれぞれ握手を求め、沙紀と茉莉がこれに応じて手を握った瞬間に同時にスモールパッケージ。沙紀と茉莉がキックアウトする中でゴングが鳴るが、ひかりと翔はスクールボーイ、逆さ押さえ込みと続けて速攻を狙い、これを返されると二人同時にドロップキックで追撃し、横入り回転エビ固め。これを返されると、ひかりと翔は沙紀と茉莉をロープにくくりつけてアピールするも、BeginningとColor‘sのコールが食い違い口論に。それでも二人同時にドロップキックを放つが、沙紀と茉莉は反撃に転じ、2人をショルダータックルで吹き飛ばしてから翔を捕縛。しかし、Color’s仲間ではあるが今日は対戦相手であるひかりがここに加わり、沙紀&茉莉&ひかりで「ウィーアーColor‘s!」とポーズを決める。
 しかし、違和感に気づいた沙紀がひかりを蹴飛ばし、さらにヘアホイップからボディスラムで叩きつけ、茉莉にタッチ。
 茉莉はひかりの顔面をコーナーに叩きつけて回り、サッカーボールキックからキャメルクラッチ。ひかりがこれをブレイクするとコーナーにシュートして突撃するが、ひかりがエプロンに退避してこれをかわし、ロープに走ってクロスボディ。翔にタッチ。
 翔は茉莉にドロップキック3連発から脇固め。決まらないと見るや翔は茉莉をロープに振るが、茉莉もこれを振り返す。翔はロープを踏み台にブーメランアタックを決め、ミサイル連発からボディスラムを狙うが、茉莉がこれを投げ返し、ハーフダウンの翔にミドルキックを3連発。ロープに走る翔にカウンターのミドルキックを入れ、ボー・バックブリーカーを狙うが、ひかりがカット。その間に復活した翔が茉莉を払い腰で叩きつけ、ひかりにタッチ。
 ひかりはさらに連発からのPK、さらにコブラクラッチで締め上げていくが、これは沙紀がカット。ここに翔が介入し、茉莉を同時攻撃しようとするが、茉莉はトラースキックで2人を蹴散らし、ひかりにはコーナーに載っての延髄斬り、さらに両足でひかりの両腕を極めるジャーべで固め、ひかりがギブアップしないと見るやバックフリップで叩きつけ沙紀にタッチ。
 沙紀はブレーンバスターを狙うが、ひかりがこらえるとバックドロップの体勢へ。ひかりがこれをカサドーラで切り返してフットスタンプ。ここに翔が入ってきて2人で沙紀にドロップキック。ひかりは沙紀をコーナーに振ってジャンピングミドル。さらにダイビングフットスタンプを放つが沙紀がこれを回避。沙紀もコーナーに上ってリバーススプラッシュを放つが、ひかりがこれを剣山で迎撃。両者大ダメージを負うも、先に立ち上がったひかりがレッグラリアートを放ち、翔にタッチ。
 翔はハーフダウンの沙紀に低空ドロップキックからSTOを狙うが、沙紀がこれを耐えると組み付いて胴締めフロントスリーパーへ。沙紀がこれをぶっこ抜いてブレーンバスターで投げようとすると、ひかりがこれをカット。ダブルでのブレーンバスターを狙う。ここに茉莉が救出に入り、沙紀と茉莉がひかりと翔をそれぞれコーナーに振って串刺し攻撃を狙うが、ひかりと翔はブーメランアタック。さらに翔がミサイルキック、ひかりがダイビングフットスタンプを沙紀に放ち、翔がSTOでの決着を狙うが、茉莉がぎりぎり間に合ってカット。
 ランニングSTOを狙う翔へ、沙紀がカウンターのショルダータックル、茉莉が入ってきてトラースキックと放ち、沙紀が丸め込むが翔は反転させて逆にフォールも2。翔がロープに走るが、沙紀が追走してニーリフト。続けてロープのバウンドを使ったブレーンバスターからフォールもひかりがフットスタンプでカット。これを茉莉がハイキックで排除すれば、翔が茉莉をドロップキックで排除。沙紀は翔にビッグブートからのカワイルドバスターを狙うが、翔はバックスライドで切り返し、さらに横入り回転エビ固めに移行するが、これも茉莉がカット。
 翔はコーナーに上るが、沙紀は翔に追いすがり、下から担ぎ上げてカナディアン・バックブリーカー。ギブアップしないと見るやコーナー下に落とし、背中へのリバーススプラッシュから正調のリバーススプラッシュからフォールも2。ならばとカワイルドバスターで叩きつけ、カウント3を奪った。

第4試合


 後から入場した多恵の選手コールが終わり、背を向けて自分のコーナーに向かったところを奈穂が奇襲してゴング。
 奈穂はフロントネックロック+後ろ手で多恵の髪を引っ張り、ヘアホイップからコーナーに押し付け顔面を踏んでいく。さらに奈穂はタランチュラ式首4の字固め、フェイスバスタと続け、マウントを取って首を絞めていく。これをレフリーに引き剥がされると奈穂は多恵をロープに振ろうするが、多恵が振り返し際に奈穂のヒザに低空ドロップキック。不意を突かれた奈穂は崩れ落ち、多恵は即座にアキレス腱固めで追撃。奈穂がこれをブレイクしようとすると、一旦離してヒザへのストンピング、エルボードロップ、ニードロップと一点集中攻撃し、アンクルロック。奈穂はこれをローリングして外そうとするが、多恵はその動きに追随して離さず。奈穂はなんとかロープ際まで転がっていきブレイク。
 多恵は奈穂が起きるのを待ち、足を止めてのエルボー合戦。多恵は両腕を広げて「もっと打ってこい!」と檄を飛ばし、セコンドに付いた安納も奈穂へ「全部出せ!」と声援を送る。
 これを制した奈穂は多恵をコーナーに押し付けてメチャクチャに踏みつけ、ロープに走って突撃するが、多恵はこれを捕らえて脇固め、アームロックと切り替えながら絞り上げ、ロープを掴んでブレイクした奈穂の腕をロープに絡めてなおも絞り上げていく。
 多恵はショルダーアームブリーカーで追撃してからミサイルキックを放つが、奈穂はこれを回避し、河津掛けから外道クラッチ、さらに回転エビ固めを狙うが、多恵がこれを上から潰してフォール。奈穂がこれを返すとバックの取り合いとなるが、多恵が飛びつき腕十字でグラウンドに引きずり込み、これをブレイクした奈穂の背中に低空ドロップキック、続けてミサイルキック2連発、ジャンピングDDTからフォールも2。ならばと多恵はドラゴンスリーパーで絞り上げてからジャンピングDDT。さらにタエロックで絞り上げると、奈穂は無念のギブアップ。


多恵「今日、角田奈穂とのシングルが決まって、角田本人から『リングで伝えたいことがある。それは本間に勝って伝えたいことだ』と言ってました。だけど私はまだまだ負けるわけにはいかないんですよ。でも、今日、角田が伝えたかった言葉、想いをこのリングで私は伝えてほしいと思ってるんですけど、見ていた皆さんはどうですか?」
奈穂「(号泣しながら)……すみません。今日決まってから、何度も何度も、ここで皆さんに話をすることを考えてたけど、今実際ここに立ってみたら、用意した言葉なんて全部真っ白で、うまくしゃべれないかも知れませんけど……聞いて下さい。ブログにも書かせて頂いてたんですけども、ずっと膝の調子が悪くて、病院からは、前十字靭帯の断裂と診断を受けていました。それでも絶対に(リングを)降りてたまるかってトレーニングして、違う力つけてカバーして、このヒザのまま立ち続けてやるって思ってました。でも、試合も練習も回数を重ねるたびに痛みも不安もどんどん増えていって、今じゃ、多恵と一緒にタッグで大事に使ってきた技も……不安でドロップキック一発打てません……毎日悔しくて悔しくて……こんな思いをするくらいだったら、一回ちゃんと手術して治して、またこのリングに戻ってこようと。今日の試合をもって、長期の欠場に入らせていただくことを決めました。Color’sが旗揚げして、こっからまた新しくBeginningを、アクトレスガールズを、Color’sをやってくぞってタイミングで自分が居なくなることは、何より自分自身が不安とあせりでいっぱいです。でもこの欠場期間を無駄にしないように、パワーアップして、今日の自分より、復帰戦の自分のほうが頼れる選手に、立派な選手になって帰って来たいと思います。みなさん気長に待ってて下さい……。多恵、ちゃんと今より頼れる相方になって帰ってくるんで、多恵の横、空けといて下さい……!」
多恵「もちろん!経験者として言いますが、必ず治ります!そしてそのとき、乗り越えた先に見える景色は今より遥かに素晴らしいです!私はそうやって乗り越えてきた!でも、それを乗り越えられたのは、ここにいらっしゃる皆様もそうだし、待っててくれたメンバーが居たから!支えてくれたメンバーが居たから!私は今ここにいます!だから、お前の席ちゃんと空けとくから、しっかり治してこい」
奈穂「ありがとう……!」
多恵「みなさん、いつもの大きいマルをください!行きますよ!以下省略!」
観衆「マルーッ!!」

<試合後コメント>

以下省略。(角田奈穂&本間多恵)
――角田選手が長期欠場を発表しました
多恵「欠場している間は、死ぬほど試合見てほしいですよね。私も欠場中には松葉杖付いてセコンドに行くほど死ぬほど試合を見たので。自分の体力と怪我の負担を考えながらでいいから、自分とプロレスとの距離を詰めていけたらいいなと思いますよね。すごいですよね。私は切れてから動いていないので。切れてから動いてたっていうのは私には想像できない。メチャクチャ痛いよね」
(遅れて奈穂が合流)

――怪我の手術をするのはいつ頃から決めていた?
奈穂「去年末くらいですかね。実は後楽園ホールのときにはこの状態だったのが分かってて、そのときは手術するつもりもないのでって言って。でも周りからしたらこんな状態でリングに立たせるのどうなんだっていう意見もあるかなと思うんで、そこは代表、堀田さんにも、みんなにも話して、自分のわがままでギリギリまでリングに立っていたいという気持ちは伝えさせてもらったので。でも、色んな人からアドバイスいただくうちに、自分で回数重ねていくうちに、出来ないことのほうが多くて、こんな時間を過ごしてていのかって、自分で悩むようになったので。こうなるくらいだったら欠場期間を作って自分のコンプレックス払拭して、パワーアップして戻ってやろうって。今日は湿っぽく言ってしまったんですけど、それでも今は『欠場期間どうしよう、ああいうトレーニングしよう、これやろう』って前向きな気持でいっぱいなので」

――本間選手も長期欠場の経験がありますが、角田選手に声を掛けるとしたら
多恵「みなさんも感じていると思うんですけど、角田もすごい意欲とか意志の強さが今までと比べ物にならないくらい強いんですね。だからもう全然心配もしてないですし、とりあえず絶対手術すれば治るから!リハビリはたしかにきついし、しんどいと思うけど、そこを乗り越えたら自分が想像する以上の景色が広がっているので。角田のファンはホントにすごい愛が溢れた人たちだし、もちろんメンバーも、Beginning、Color’sと別れたとしてもみんなアクトレスガールズで、意欲を持って気持ちってのは変わらないから。その人達が、私が、角田の場所を絶対に守るので、そこらへんは心配なく、ただただ自分の怪我と向き合って復活して、以下省略。が『ヤベーぞ!アラサーつえーな!』って言われるくらい強くなって、新しい扉を明けられるよう頑張りたいと思いますので、とにかくしっかり治して来て下さい。焦るな!」

――ファンにメッセージをお願いします
奈穂「今日の景色も、皆さんの応援も、焼き付けました。しっかり治して戻ってくるんで、その復帰の時を待っていてくれたら嬉しいです!ありがとうございました!」

第5試合


 4人で握手をかわしていくが、高瀬は安納の握手をすかす。
 先発は安納と高瀬。ゆっくりとリングを回るが、ここでこっそり有田が忍び寄り安納を攻撃。串刺しのトレイン攻撃を見舞い、サンドイッチラリアットから高瀬が安納の上に有田をスラム。しかし妹加もすぐに反撃に転じ、高瀬をショルダータックルで吹き飛ばすとセントーン。さらにキャメルクラッチで固めたところに安納も高瀬に鎌固めをかける合体攻撃。
 安納は高瀬をコーナーに振って串刺し攻撃を仕掛けるが、高瀬はこれを回避しヘッドロックからグラウンド戦へ持ち込む。安納は即座にヘッドシザースで切り返しブレイク。両者タッチ。
 有田と妹加のパワーファイター同士がショルダータックルで激しくぶつかり合い、これを制した妹加がエルボー3連発からのセントーン。さらにアルゼンチンバックブリーカーを狙うが、有田が堪えるとベアハッグ。有田がギブアップしないと見るや解放してからボー・バックブリーカー。これをブレイクされるとコーナーにシュートして串刺し攻撃を狙うが、逆に有田が突っ込んでいってショルダータックル。高瀬にタッチ。
 高瀬はドロップキック2連発からコーナーに飛び乗ってミサイルキック、さらに串刺しラリアット、セカンドロープからのダイビングエルボーと猛攻をかけ、カミカゼを狙う。これを振り払った妹加は高瀬とラリアットで正面から何度もぶつかり合い、これを制するとサイドスープレックスからダイビングセントーン。安納にタッチ。

 安納は倒れ伏す高瀬を「どうした?どうした?口だけか?」と蹴飛ばしていくが、高瀬は安納を睨みつけながら立ち上がりエルボー。安納もこれに応じ足を止めてバチバチと大振りのエルボーで激しく打ち合っていく。高瀬は逆水平とエルボーのコンビネーションで安納をコーナーに押し込みマシンガンチョップ。続けて祈りを捧げてからの串刺しラリアット、正調ラリアットと畳み掛けるが、安納もすぐに組み付いて高速ジャーマン。高瀬も即座に起き上がってラリアット。安納も顔面へのランニングブートでやり返すと、吹き飛んだ高瀬はそのまま有田にタッチ。
 有田は安納をショルダータックルで吹き飛ばして逆エビ固め。これをブレイクされるとランニングニーからのアルゼンチンバックブリーカー。しかしこれはすぐに妹加がカット。救出に来た高瀬を排除した妹加は、安納とともに有田にサンドイッチ低空ドロップキック。続けて安納がコーナーに上るが、高瀬が追っていってヘッドバッドで安納を突き落とすと、高瀬がセカンドロープからのギロチンドロップ、カミカゼと続け、そこへ有田がダイビングボディプレス。そのままフォールも妹加がカット。
 追撃を狙う有田だったが、安納が飛びついてウラカン・ラナ。これは高瀬がカットするが、安納は続けてフィッシャーマンズスープレックスホールド。これもカウント2。
 ならばと安納はジャーマンを狙うが、有田は腰を落として抵抗。そこへ妹加がラリアットで加勢に来るが、有田が回避したため安納に誤爆。高瀬がミサイルキックで妹加を排除し、有田が安納にジャンピングニー。フォールも妹加がカット。
 ラリアットを狙う有田の腕をキャッチした安納がバックスライドからポテリング。これを返した有田にジャーマンスープレックスホールドも高瀬がカット。ならばと安納は初公開となるダブルアーム・スープレックスホールドを放ち、有田から3カウントを奪った。

エンディング


高瀬「今日は負けたんで、触れませんけど、諦めたわけじゃないんで。でもね!その前に私!どうしても言わせてください!尾崎妹加さん!めっっちゃ楽しいじゃないですか!ちょっとラリアットで倒されたのはすっごく悔しいんですけど、私今、1から鍛え直してるんですよ。次闘うときは絶対負けません!なんか、私がおる前には同じアクトレスガールズやったらしく、パワー系やった、負け無しやったって聞いてます。私今、アクトレスガールズでパワー系やらせてもらってます。タッグマッチやと、ちょっとしか当たれないんで、そして私悔しいんで、シングルマッチしたいんですけど、どうですか!」
妹加「私がいるとき、私は旗揚げメンバーなんですけど、私以外はみんな細くてパワー系が誰もいなくて、正直ライバルっていう感じの選手は居なかったです。でも私がこうして退団した後に、アクトレスガールズから私と同じようなパワー系の子が出てきてくれて、とっても嬉しいです。今日私もすっごく楽しかったです。まだまだやり足りないですよね?」
高瀬「もちろん!」
妹加「いいですよ。シングルやりましょ!」
高瀬「お願いします!」
妹加「お願いします!」
(高瀬と妹加が握手し、安納が妹加の肩を抱く)
安納「いいでしょ、ウチの妹加!じゃあ今日も締めちゃいますよ!準備はいいですか!皆さんリングに上ってください!堀田さんもよろしくお願いします!……ほらほらみんな早く早く!時間押してんだから!売店の時間が無くなるんだから早く!……あっ、堀田さんは大丈夫です、ゆっくりでどうぞ……。皆さん準備はいいですか?お前らシングルすんだな?いつやんだ?まだ分かんない?いつでもいい?OK!分からないけど、アクトレスの大会は次、2月7日にあるんで、そのときにみなさまにお会いできるの楽しみにしており、ま……」
(整列した中で翔が安納の真横にピタリと張り付く)
安納「……なんや?」
関口「私もいるんで忘れないでください」
安納「……OK。じゃあみなさん締めますよ!強く!優しく!あなたに一生懸命~!アクトレスガールズ!!」

<試合後コメント>

高瀬みゆき&有田ひめか
――Beginning、Color’sと別れてから初のBeginningでした
高瀬「別れたことはそんなに特に無いかなと。元々Beginningとほとんど同じなので。ただ、私はベルトを狙ってて、私もすぐにでも次に挑戦したいと思ってる中、勝利をして、こう稼いでいきたい中、ひめちゃんとのタッグを活かしきれなかったのは自分の未熟さが多いと思うので。ある意味今日の試合を生かして勉強して、私が今狙っているのはタッグベルトなので、タッグでどう戦っていくか、そしてシングルのベルトをどうやって取るか、それをしっかり考えて鍛え直したいと思います」

――有田選手はメインイベンターを務めましたが、これは初めて?
有田「東京では初めてです。みゆきさんと組ませていただいて、今アクトレスのチャンピオンのサオリさんと、旗揚げメンバーでパワーファイターの妹加さんがいて、こういうカードを組んでもらえること自体、メインでなくてもすごい嬉しいカードだったので、もっとアピールできる部分もあっただろうし、みゆきさんがこうして隣りにいるのにチャンピオンに負けてしまったのが悔しくて。でも、この間、Color’Sが旗揚げして、お客さんがいっぱい入ってて、SNSとか見ててもすごく評判が良くて、悔しい部分があったので、もっともっと自分が成長して、みゆきさんとのタッグはここで終わりにしたくないので。もっと連携とかしっかり考えて、もっともっと上を目指していくんで。Color’sとかそういうことを考えず、もっと2人で上を目指していきたいなって思います」

――高瀬選手が尾崎選手に対戦表明しましたが、有田選手もパワーファイターとして相性がいいと思います
有田「以前、J@STでシングルをさせていただいた時、すぐに負けてしまったと言うか、すごい強すぎてて、自分のことも軽々と投げてしまったりとか、今まで受けたこと無い持ち上げられ方とかして戸惑った部分とかあって、でも自分がもっともっと強くなったら当たり負けしないようになるかなと思って、今後も頑張っていきたいと思います」

――高瀬選手、尾崎選手とやり合うということは、尾崎選手の主戦場であるアイスリボンにも乗り込んでいく?
高瀬「一応、尾崎さんはフリーだと伺っているので、アクトレスにもっと上がってほしいと思いますし、私が知ってる初期メンの方々はパワー系の人はいなかったんで、そういうパワーゴリゴリの人がアクトレスガールズにいるっていうのは私にとっていい刺激になるので。どこのリングとか関係なくもっともっとやりたいと思います」

――レギュラー参戦してほしい?
高瀬「そうですね!欲を言えば!」


安納サオリ&尾崎妹加
安納「おつかれさま!久しぶり!あけおめ!」
妹加「あけおめ!」
(二人で握手)
安納「流石だね」
妹加「いやいやそんな」
安納「ホント流石ですわ。どうでした?尾崎妹加。久しぶりじゃん!どうだった?」
妹加「久しぶりー。約1年ぶりかなぁ?」
安納「1年ぶりかぁ!」
妹加「前来たときはPOPに挑戦して(※2018年1月26日)」
安納「戦った時?ちょうど1年前くらいだよね!(妹加のリボンタッグのベルトを指して)いいの巻いてんじゃん!どこの?」
妹加「アイスリボンさんのタッグベルト!」
安納「またやりたいね」
妹加「たのしかった」
安納「私の今日の最後の技見てた?」
妹加「見てなかったー」
安納「見てないの?!」
妹加「下で(高瀬を)押さえてたんだよー」
安納「最後の技、初めて出したんですけど、ダブルアーム・スープレックス。あれ実は豊田真奈美さんに頂いた技なんですよ!」
妹加「えーっ!すごいじゃん!」
安納「そうなんです。一年前かな?ずっと会うたびに『サオリはブリッジがほんとにキレイだね』って豊田さんに言って頂いてて、そのときに『あの技やりなよ』って言って頂いて教えていただいて、最近も教えていただいて。それで、いつ出そうかなって思ってずっと温めてたんですけど、今日出してしましました。ありがたいね。次出んの?」
妹加「呼んでくれれば……」
安納「いつでも来て下さい」
妹加「ぜひぜひ」
安納「次、2月7日、シングルすんのかな?」
妹加「どうなんだろ。いつでも、全然」
安納「じゃ、そのときはまた。次、高瀬みゆきと尾崎妹加のシングルあると思うんで。私見てるね。こうやって(影から覗き見るようなジェスチャー)」
妹加「セコンド付いてくれるの?」
安納「セコンドはつかない!」
妹加「なんで?!」
安納「疲れるから。こうやって、こうやって見てるから。今日もありがとうございました。また会いに来て下さい。(妹加にラリアットを打つ仕草をしながら)バ~ン!」
妹加「うわ~」

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