プレイボーイでグラビアを飾ったツヨカワ女子レスラー二人がアジア王座をかけて激突！
8日、東京都・新木場1stRINGにて我闘雲舞『立ち上がれ冬！新木場大会 ～Gatoh-Move Japan Tour・389～』でスーパーアジア選手権初代王者の里歩が6度目の防衛に成功した。
里歩は8歳でプロレスを始め、当時小学生レスラーとして地上波で特番が組まれるほど注目を浴びた。その後欠場期間もほぼなくキャリア13年を迎え先日21歳に。イギリス、タイ、台湾、香港などの団体にも参戦し、今年10月にはシンガポールでSPW（シンガポールプロレス）が管理するシングル王座であるクイーン・オブ・アジア選手権を戴冠。
世界を股にかけて活躍する里歩だが、現在アイドルユニット『ガトームーブ』のセンターとしても活動しており、女子プロレス団体5団体13選手が参加した『アイドル×レスラー展』では大胆なグラビアを披露し、明治15年創業の老舗アパレルメーカー・福助の“足袋タイツ”のモデルに抜擢されるなどリング外でも引っ張りだこの人気選手。
さらにIWA三冠統一王座（AWF世界女子＆IWA世界ヘビー＆IWA世界ジュニアヘビー）が封印されたことを受けて新設されたスーパーアジア初代王者に昨年9月に君臨して以降、絶対王者として防衛を続けこの日6度目の防衛戦を迎えた。
対する万喜なつみは、Beginningのアクトレスガールズ1期生として旗揚げ以降団体を支えてきた選手であり、同期の安納サオリとともに新人の頃から他団体のマットに上がりアクトレスガールズの知名度と価値を高めてきた立役者。その甲斐あり、現在ではほぼすべての女子プロレス団体にアクトレスガールズが参戦するまでになったが、万喜は今年8月に年内でBeginningを退団することを発表。
9月から行われているアクトレスガールズ初代王者決定トーナメントでは2回戦で安納に敗れており、Beginning所属としては最後の王座戦になると見られるこの一戦は、万喜にとって故郷に錦を飾る残り少ないチャンスとして負けられないものであった。
この一戦は本来9月30日の板橋グリーンホール大会で行われるはずのカードであったが、台風24号の影響で大会は中止となり王座戦は延期。およそ一ヶ月越しの決戦となるこの日を両選手もファンも待ちわびていた。
試合は、アームホイップの応酬や互いの攻撃を側転でかわし合う、両者の身体能力を活かしたスピーディーな展開。しかし、21歳にして13年のキャリアを持つ里歩がグラウンドで万喜を圧倒し、攻め急ぐ万喜の攻撃の出鼻をくじくカウンターで試合を支配。
しかし、万喜も意地を見せて里歩にエルボー合戦を挑み、両者は足を止めて互いに髪を掴み合い両手でがむしゃらに打ち合う激しい展開に。里歩は幾度も必殺の蒼魔刀を発射するが、万喜はこれをすべて回避して丸め込んでいくという里歩研究の成果を見せる。
好機と見た万喜が攻めに転じ、里歩の顔面にソバット、さらにバックラッシュで叩きつけ、コーナートップからダイビングボディプレスを投下も、里歩が剣山で迎撃。よろめく万喜がそのまま長座の体勢で座り込むと、里歩が満を持しての蒼魔刀を2発連続で叩き込みカウント3を奪った。
試合後、座り込む万喜に里歩が握手を求めるが、万喜はその手を蹴飛ばしてこれを拒否。そして人差し指を立てて再戦を要求すると、里歩も人差し指を立てて返礼した。
そのままバックステージに戻った万喜は「完全に持っていかれた感じがすごくしたし。うーん、難しい！なんかすごいこんな悔しい試合は自分の中で久しぶりで。絶対負けたくなかったんで、めちゃ悔しいです。今日は」と地団駄。
12月でBeginningを退団した後もプロレスラーは続けていくという万喜は「自分のプロレス人生はまだまだ長いと思うし、その中でまたやれたらなって思ってます。里歩さんとは。もっかい！自分悔しすぎて、そこは土下座でもして……」と強く再戦を要求して会場を後にした。
対する里歩は、6度目の防衛を喜び満面の笑みを浮かべつつも、「実際に当たってみないとわからない力強さとか、目の強さっていうのが印象に残りました」と万喜を評価。万喜に蒼魔刀を幾度も回避されたことについては「研究してきてくださったということは嬉しいことなんですけど、そういう部分で自分が試合をコントロール出来なかったなという気持ちです」と浮かない顔を見せた。
万喜との王座戦の縁は、2017年に『プレイボーイ』のグラビアで共演したのがきっかけなのかと聞かれると、キョトンとしつつ「あっ！そうですね！それもアリかもしれない。一緒に撮影しました！そうしましょう！（笑）」と笑顔で“プレイボーイ対決”を振り返った。
