8歳から続く里歩と希月あおいのプロレス人生が引退前の最後の王座戦で激突!

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 28日、板橋グリーンホールにて我闘雲舞『おつかれサマー!板橋大会 ~この夏を泳ぎきれ~』が開催。メインイベントでは、里歩の持つスーパーアジア王座に希月あおいが挑戦した。

 里歩はアイスリボンで2006年に8歳でプロレスを始めたが、当時先輩として同じ団体にいたのが17歳の希月あおいだった。2012年に里歩がアイスリボンを退団して袂を分かったが、あおいも2016年にアイスリボンを退団。徐々に道が重なることも増えてきたが、そのあおいが今年10月7日で引退する事を急遽発表し、里歩との最後の王座戦が決定した。

 笑顔で握手してから試合は始まり、正面から打撃を打ち合うとあおいはエプロンでダブルリストアームサルト。続けてダイビングセントーンやスノーブロウと畳み掛けるが、逃れた里歩が回転エビ固めで切り返しフットスタンプ。必殺の蒼魔刀を発射するが、避けたあおいがジャンピングラリアット。しかし里歩も後頭部への蒼魔刀を二連続で叩き込み、最後は正調の蒼魔刀三連発でカウント3を奪った。

 試合後、2人は対角線コーナーで泣きながら見つめ合う。先に里歩が歩み寄り、座り込んだままのあおいの下に座って握手を求める。これにあおいが応じ、2人は泣きながら抱き合い耳元で何かをささやきあう。その後、身を離した2人は笑顔で再び握手を交わした。帯広の肩を借りてリングから降りたあおいは、控室に消えるその瞬間まで里歩に笑顔で手を振りながら退場していった。

 試合後里歩は「あおいちゃんはホントにちっちゃい頃から見てくださっているいま唯一近くにいる先輩だったので、すごく特別な思い入れが元々あって、そんな中であおいちゃんが引退することになって、こんなシングル出来るチャンスはもう無いと思って思い切りぶつかりました。今までとこれからの覚悟をすべてぶつけました。ホントに試合のことを考えるだけで涙が出てきて、後輩が卒業しちゃったりとかはありましたけど、あおいちゃんは一緒にいて安心できる存在だったので、そんなあおいちゃんが居なくなると心の置き場みたいのがなくなっちゃうんじゃないのかなって、すごく不安にもなるし寂しいなって思うんですけど……まだまだ市ヶ谷で当たる機会があると思うので、そこでもっともっとぶつけていきたいなと思うのと、色々これからの相談とかもしていきたいと思います(笑)」とコメント。

 あおいは涙をこらえながら「最後の里歩とのシングルっていうことでベルトに挑戦させてもらったんですけど、結果はこうなってしまって。今までずっとやってきたのでなんかこみあげてくるものがあって。負けて今すごく悔しい気持ちもあるんですけど、やっぱり最後、自分がベルト獲って里歩を挑戦者に指名したかったなというのはあります。自分は前を向いて進むべきだなって、ゴールに向かって走るべきだなって今燃えているので、これからは我闘雲舞は里歩が……もう十分に引っ張っていると思うんですけど、えみさんを抜かして引っ張ってくれることを願っています。里歩!これからも頑張ってね!……なんかホント、寂しすぎます。引退を発表してからのプロレス生活が、すごく楽しくて、ゴールっていう目標を定めたからこの楽しさがあるんだなっていうのをすごく実感しています。引退をいうものは、人をここまでさせてしまうんだなというのに自分がまだちょっと追いつけていないところがあるんですけど、ファイナルハッピーって題名も付いているので、最後はハッピーに頑張りたいと思いますので、皆さん10・7、新宿FACE、12時開始!是非いらしてください!よろしくお願いします!」とコメントし、自身の引退興行へ師匠であるさくらえみと里歩をオファーした。

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