【インタビュー】クルーザー級王者として『CRUISER FES』を見守る吉岡が優勝候補を分析!「“全日ジュニア”の象徴と呼ばれた頃のカズ・ハヤシを見せてほしい」

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 2月14日(水)の後楽園ホール大会から開催されるクルーザーの祭典『CRUISER FES 2018』。8名参加のトーナメント方式で争われ、3月14日(水)の後楽園ホール大会で決勝戦が行なわれる。
 優勝者にはクルーザーディビジョンチャンピオンシップへの挑戦権が与えられるということで、現王者の吉岡世起はトーナメントには参加しないこととなった。そこで、今回チャンピオンの視点からこのトーナメントの優勝を占ってもらった。

──2月14日(水)の後楽園ホール大会よりクルーザーの祭典『CRUISER FES』が始まります。8人参加のトーナメントによって行なわれるんですが、現在のクルーザーディビジョンのチャンピオンである吉岡選手は、こうしてクルーザーのイベントが開催されることについてどのように思われますか?
「いいと思いますね。クルーザーの名前のついた大会が増えることは、それだけクルーザーの注目度も上がるということなんで、それに関してはいいと思いますけど、僕、出ないんですよね(笑)」

──優勝者が吉岡選手に挑戦するという形になるので、チャンピオンはエントリーされませんでしたけど、やっぱり出たかったですか? 
「というより、出るつもりでいました(笑)。リーグ戦だったらチャンピオンとして全勝して優勝するぐらいの気持ちでいたんですけど、今回トーナメントで僕も出られないということなんで、チャンピオンとして高みの見物をさせてもらおうかなと。あんまりこういうシチュエーションには慣れてないですけどね(笑)。

──いつも上を狙っていくという姿勢でしたからね。
「そうですね。どちらかって言うとガンガンやっていきたいタイプだし、クルーザーの大会ならその中心にいたいので」

──若干拍子抜けしてしまったかなと。
「だから、楽しませてもらいますよ」

──わかりました。ということで、エントリーされたのはカズ選手、アンディ選手、児玉選手、アレハンドロ選手、土方選手、MAZADA選手、近野選手、ドランク選手という8名です。このメンバーについてはどういう印象を持たれましたか?
「おもしろいメンバーが揃ったなと思いますね」

──現在のW-1のクルーザー戦線にいる選手たちですよね。
「ただ、アレハンドロに関しては未知数過ぎてわからないですけど(笑)」

──1月8日の後楽園ホール大会に登場したばかりですもんね。
「ただ、その時の動きを見る限りだと、ルチャドールですよね。W-1ではあまりあそこまでルチャドールタイプの選手っていないと思うんですよ。アンディさんもルチャをやりますけど、カンフーとミックスさせた独特のルチャですからね。完全なルチャドールって珍しいなと思います。ただ、後楽園で見せた動きは僕らでもできなくはない技なので。だから、あれが彼のMAXなのか? それともまだ小手調べ程度のものなのか? そうであるなら楽しみですよね。どれだけルチャができるんだっていうことですからね。みんなができないようなルチャの動きができるのであれば、楽しみではありますよ。あとは所属選手にもがんばってもらいたいですよね」

──頓所選手との初防衛戦以降は他団体の選手との防衛戦が続いていますもんね。
「頓所だって所属はACEですからね。肝心の身内のW-1所属選手が誰もクルーザーのベルトに対して名乗りを上げてこない。他団体の選手から見て欲しいと思えるベルトになっているのであればうれしいことなんですけど、所属の選手もそろそろ牙を剥いてきてもいいんじゃないかなと思いますね」

──このメンツで言うと、カズ選手はタッグ戦線でがんばっていたり、アンディ選手はドランクに絡まれていたりで、なかなかクルーザー方面にいけない状態でしたよね。
「特にアンディさんには早くドランクを倒して、クルーザー戦線に帰ってきてほしいです」

──なるほど。そして、1回戦の組み合わせも決まったんですけど、カズ選手は土方選手と対戦します。この対戦についてはどのように思われますか?
「ザ・全日本って感じじゃないですか? 全日本プロレスの元世界ジュニア王者同士の対決ですよね。ただ、カズさんはタッグは何度か巻いてますけど、まだクルーザーのベルトを獲ってない。そろそろクルーザーのほうに目を向けてもらいたいですね。社長業で忙しいとは思うんですけど、コンディションは悪くないですからね。僕は全日本ジュニアの象徴と言われたカズ・ハヤシを超えたいので、そのテンションで来てほしいですよね。土方さんに関しては、この間やったばかりですけど、何度でもやりたい相手ではあります。どちらが上がってきても、僕的にはおいしいかなと思っていますね」

──なるほど。どちらが上がってきても望むところだということですね。アンディvsドランクという因縁の一戦も1回戦として決定しました。ドランクってここまで絡んだことありましたっけ?
「1月の後楽園が初めてかもしれないですね。というか、Enfants Terribles自体にほとんど関わってないです。手付かずですね」

──チャンピオンになってからはクルーザー絡みの試合ばかりでしたもんね。
「はい。僕はアンファンには興味がないのでどうでもいいですけどね。ただ、ドランクはアンディさんにさっさと片付けてほしいですね。ぐうの音も出ないぐらいキッチリと3カウントを取って、抗争を終わらせて、クルーザー戦線に戻ってくることを望みます」

──ドランク・アンディというレスラーはどのように評価されているんですか?
「くせ者感が強いですね。ただ、あんまり見てないんですよね(笑)。だから、アンディさんがきっちりと片付けてくれるのを待ってるだけなんで、ドランク個人に関してどうこうはないです。いつまでやってんだって。さっさと片付けてください、と」

──それほど興味のある選手ではないということですね。そして、クルーザーのベルトを懸けて闘ったことのあるMAZADA選手と近野選手も1回戦で激突します。
「凄い組み合わせですね。近野さんとはこの間バチバチと蹴り合いましたけど、MAZADAさんが相手ですからね。どれだけスカすのかっていうことで、そのへんが読めないですからね。まあ、近野さんも苦戦すると思いますよ? MAZADAさんは技巧派ですからね。ただ、これを近野さんが突破できたら勢いにのるかもしれないです。他団体の話になりますけど、今度僕の先輩の進さんが持っているUWA世界ジュニアヘビーのベルトに挑戦するらしいんで、その勢いでトーナメントに乗り込んできたら、僕のところまで来る可能性もありますよ。その爆発力はあると思います」

──なるほど。注目の一戦ですね。そして最後はアレハンドロvs児玉というカードになります。
「まず『CRUISER FES』出るんですね、2人とも(笑)。まあ、アレハンドロはさっき言った通り、どれほどの選手なのかがまだわからないので、この『CRUISER FES』で本当の実力が試されると思います。児玉に関しては『CRUISER FES』出るんだなと。クルーザーに興味あるんですね。よかった(笑)」

──さっきもおっしゃってましたけど、Enfants Terriblesとはあまり当たったことがないということで、児玉選手との絡みも最近はあまり見られないですよね。
「そうですね。NEW ERA辞めたのは知ってますけど(笑)」

──それぐらいしかわからない(笑)。
「ただ、児玉裕輔って、彼が海外に行く前は同い年ですし、ライバルだと思ってた選手なんですよ。でも、アンファンに行ったわけじゃないですか? 何かを求めてチームを移ったと思うんですけど、実際に何を求めていたのか、僕には伝わってこないんですよね。それこそクルーザーに挑戦してくるわけでもなく、どっかのタイトルに挑戦するわけでもなく、そこがライバル視していた選手としては肩透かしというか、何をしたいんだって思いますよね。稲葉を裏切ってアンファンに入った意味はなんだったのっていう感じですね」

──あくまでアンファンの一員としての動きだけで、タイトル戦線もUWAの6人タッグベルトを獲っただけですし、クルーザーに関してはまったく興味を示してないですよね。
「実力は間違いなくある人だと思っているんですけど、芦野の影に隠れているというか、芦野の子守をしているのか知らないですけど、児玉裕輔のガツガツ来なさにはちょっとイラッとしてます。アンファンに興味があるとしたら、そこだけですね」

──クルーザーのベルト自体は児玉選手のほうが先に巻いているわけですもんね。
「その時には僕も挑戦して負けてますし、その実力は確かなんですよ。その男がやっとクルーザー戦線に来るのかと。手遅れにならないうちに真の実力を見せてほしいですね。僕はハッキリ言って、興味が薄れてきているので、来るならそれ相応のものを見せてほしいです」

──あんまり遅いと、興味がなくなっちゃよっていうことですね。では、この8選手の中で優勝候補をあげるとしたら、誰になりますか?
「難しいですね。この間やって強烈だったのが土方さん。カズさんも本気になればあるし、アレハンドロは本当に未知数だし……ただやっぱりアンディさんかカズさんに来てほしいかもしれないですね。特にカズさんはクルーザーに全然絡んでこないし、クルーザーディビジョンの提唱者の1人でもあるし、なんと言っても全日ジュニアの象徴と言われた人ですから。僕もクルーザーの象徴になりたいし、田中稔さんが防衛回数は最多だと思うんで、その記録を抜いて、カズさんの全日時代のジュニア王座の防衛回数の記録を抜けば、クルーザーの象徴になれると思うんですよ。そのためにもカズさんを倒したいし、“全日ジュニア”の象徴と呼ばれた頃のカズ・ハヤシを見せてほしいですね。アンディさんはドランクに翻弄されずに冷静に対処すれば、優勝できる選手だと思うんで、やっぱりこの2人かなと思います」

──なるほど。いずれにせよ、こうして『CRUISER FES』が開催されることで、クルーザー戦線が活性化されていくのはチャンピオンの吉岡選手にしても、願ったり叶ったりですよね。
「そうですね。今回、土方さんとか近野さんとかW-1にレギュラーで参戦していない選手も出るわけですし、それだけ僕とのタイトルマッチなのか、その他の試合が評価されたということだし、そういう選手を見つけ出してきて光を当てるのもいいなと思いますね」

『WRESTLE-1 TOUR 2018 W-IMPACT』
日時:2018年2月14日(水)
開始:19:00
会場:東京・後楽園ホール

▼「WRESTLE-1 CRUISER FES 2018」トーナメント1回戦 30分1本勝負
アレハンドロ
vs
児玉裕輔

▼「WRESTLE-1 CRUISER FES 2018」トーナメント1回戦 30分1本勝負
カズ・ハヤシ
vs
土方隆司(フリー)

▼「WRESTLE-1 CRUISER FES 2018」トーナメント1回戦 30分1本勝負
MAZADA(東京愚連隊)
vs
近野剣心(ダブプロレス)

▼「WRESTLE-1 CRUISER FES 2018」トーナメント1回戦 30分1本勝負
アンディ・ウー
vs
ドランク・アンディ

▼WRESTLE-1リザルトチャンピオンシップ 60分1本勝負
【第4代王者】伊藤貴則
vs
【挑戦者】黒潮“イケメン”二郎
※第4代王者、4度目の防衛戦。

▼タッグマッチ 30分1本勝負
木村花/安納サオリ(Beginning)
vs
万喜なつみ(Beginning)/白姫美叶(仙女)

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