【試合結果】9・24 センダイガールズ仙台大会 【ワールドチャンピオンシップ】橋本千紘vs里村明衣子 【ワールドタッグ】DASH・チサコ&KAORUvs白姫美叶&アレックス・リー ハイジ・カトリーナvs門倉凛 松本浩代vs佐藤亜海
『女子プロレスBIG SHOW in仙台』
日時:2017年9月24日(日)
開始:15:00
会場:宮城・仙台サンプラザホール
観衆:2010人(満員)
▼佐藤亜海デビュー戦・15分1本勝負
○松本浩代(フリー)
8分9秒 リバーススプラッシュ式・ダブルニードロップ→片エビ固め
●佐藤亜海
▼15分1本勝負
○アイガー(LLPW-X)
0分9秒 横入り式エビ固め
●旧姓・広田さくら
▽再試合
○アイガー(LLPW-X)
0分7秒 横入り式エビ固め
●旧姓・広田さくら●
▽再々試合
○アイガー(LLPW-X)
6分11秒 逆ふらふらドーン→体固め
●旧姓・広田さくら(フリー)
▼20分1本勝負
ジャガー横田(ディアナ)/○桃野美桜(Marvelous)
14分35秒 逆エビ固め
●愛海/豊田真奈美(フリー)
▼15分1本勝負
○ハイジ・カトリーナ
6分49秒 ダイビング・ギロチンドロップ→片エビ固め
●門倉凛(Marvelous)
▼20分1本勝負
○カサンドラ宮城/アジャ・コング(OZアカデミー)/志田光(魔界)
11分44秒 ツームストン・パイルドライバー→エビ固め
さくらえみ(我闘雲舞)/木村花(ACE)/●アーサ米夏(我闘雲舞)
▼センダイガールズ・ワールドタッグチャンピオンシップ決定戦・30分1本勝負
○DASH・チサコ/KAORU(Marvelous)
18分27秒 ホルモン・スプラッシュ→片エビ固め
●白姫美叶/アレックス・リー(フリー)
※チサコ&KAORUが第5代王者組となる。
▼センダイガールズ・ワールドチャンピオンシップ・30分1本勝負
【王者】○橋本千紘
21分49秒/オブライト
【挑戦者】●里村明衣子
※第6代王者が初防衛に成功。
橋本が里村を下し初防衛に成功し仙女を背負う覚悟を叫ぶ!ハイジ・カトリーナが仙女入団!佐藤亜海が三年越しのデビュー!
オープニング
約1年ぶりとなる仙台サンプラザでのビッグマッチ。入場式で新人2人を紹介した里村は、「新しい選手がこれからの仙女の未来を作っていくと同時に、私はタイトルを落としてしまいましたが、今日必ずリベンジして最高の終わりを飾りたいと思います。そしてもう1つ、皆さんに発表があります」と、新たに入団することになったハイジ・カトリーナをリングに呼び込んだ。
里村に呼び込まれたハイジは、仙女の赤いジャージを着て入場ゲートに登場。リングに上がってマイクを持つと、「コンニチハ! ワタシはハイジ・カトリーナです! センガイガールズプロレスリング、ヨロシクオネガイシマス!!」と元気よく日本語であいさつすると、会場から大きな拍手が沸き起こり、6月より留学生として道場に通っていたハイジの入団をファンも祝福した。
第1試合
第1試合では気仙沼市出身の19歳、佐藤亜海(あみ)が松本浩代を相手にデビュー戦。ショルダータックルやエルボーを連打し、丸め込みでフォールを狙いにいくも最後はリバース・スプラッシュ式のダブルニーに力尽きる。
<試合後コメント>
佐藤亜海
「今日デビュー戦でガムシャラに闘って…で足りなくて、自分は今日がスタートラインなので…次、松本選手と闘う時には今日よりも強くなって、次は倒したいと思います。まだまだ自分の力が足りなかったです。気迫っていうのが、やっぱり自分には全然足りなかったなと思います」
――将来どんなレスラーになりたい?
「今日はやられて負けちゃったんですけど、やられてもやられても立ち向かって勝てる選手になりたいです!」
――今日のデビュー戦について。
「相手も強い、素晴らしい相手で、自分が次のステップに進める大事な試合だったと思います」
第2試合
アイガーの相手・「X」は2年ぶりのセンダイガールズ参戦となる旧姓・広田さくら。元気よく自己紹介するが2回連続で秒殺されるなど、相変わらずのファイトで会場を笑わせる。
第3試合
第3試合では愛海&豊田真奈美のマナミタッグが、ジャガー横田&桃野美桜と対戦。愛海はデビュー戦の相手・ジャガーと2ヶ月ぶりの再会。桃野は女子プロレスに憧れる最初のきっかけとなった豊田と初対戦で、最後は桃野が強烈な逆エビ固めで愛海からギブアップを奪う。
第4試合
所属選手となることが発表されたハイジ・カトリーナは門倉凛とシングル対決。豪快な投げ技を連発して圧倒すると、コーナー2段目からのダイビング・ギロチンで余裕の3カウントを奪う。
第5試合
第5試合の6人タッグマッチは、パートナー同士でいがみ合うカサンドラ宮城と志田光をアジャ・コングがなだめるという難しい状況ながら、志田がアーサ米夏にファルコンアローを決めると、アジャが垂直落下式ブレーンバスターで追撃。カサンドラがツームストン・パイルドライバーという連続攻撃で勝利を飾った。
第6試合
セミファイナルでは空位のタッグ王座を懸けて、DASH・チサコ&KAORUと『ストロングスタイルラッシュ』白姫美叶&アレックス・リーが激突。おそろいのコスチュームを新調してきた白姫&アレックスはキックのコンビネーションを多用するなど意欲的な試合運びを見せるが実力の開きは大きく、チサコがホルモン・スプラッシュ、KAORUがヴァルキリー・スプラッシュを同時に発射して試合を決めてみせた。
マイクを持ったチサコは「練習不足なんだよ、オマエら」と2人を挑発。KAORUは「素直に嬉しい! チサコがホントに可愛いから、チサコとこのベルトをずっと守っていきたい」と笑顔を見せると、白姫&アレックスに「可愛かったよ、入場曲も。いいと思うの、カッコから入るのは。それでやる気になる人もいるから。それに見合った実力を付けて、もう1回やろ」と呼びかける。悔しさをにじませる白姫は「バカにしやがって!“先輩だから”とか関係ねぇよ。チサコ! KAORU! 絶対そのベルト、自分たちが巻いてやるから! もう1回挑戦させろ!」と要求。KAORUは「かかってこいって言ってんじゃん。オマエら、なんだっけ? “いつでも、どこでも、やってやる!”」と、2人の決めゼリフをそのまま返した。
<試合後コメント>
DASH・チサコ&KAORU
KAORU「わかってたでしょ? 結果」
チサコ「練習不足ですねぇ…タッグやろうっていうの、ちょっとまだ早かったかもしれない」
KAORU「なんかね、空回りしてる感じ。“2人でやんなきゃ!”って。“やんなきゃ”じゃないの、“やっちゃう”の」
チサコ「チームワークもぜんぜんダメでしたし練習し直して…もう1回やりたいって言ってたんですけど、ウチらはいつでも。たくさん防衛したいので…。他団体にも行って防衛して価値を高めていきたいと思います。でも楽しかったですね♪」
KAORU「“楽しい”しかないからね、試合は」
第7試合
メインイベントは橋本千紘のシングル王座に、里村明衣子が満を持しての挑戦。昨年の仙台サンプラザ大会と同一カードであり、両者とも引かない激戦に会場のボルテージも最高潮に達した。カウンターのスコーピオ・ライジングから2発目のデスバレーボムを決めた里村は、カウント2で返されると絶叫。里村のハイキックをキャッチした橋本は豪快なパワーボムで叩きつけると、三たび火を噴いたオブライト(ジャーマン・スープレックス)で3カウントを奪ってみせた。
橋本「里村さん…私の仙女を背負ってく覚悟、伝わりましたか? 今日この試合が、すべての結果だと思ってます」
里村「この結果を踏まえて…また挑戦します! 自分自身もっと…負けても仙女を大きくしていくという覚悟は、私には変わりません! また…また挑戦するから! 待っとけ!!」(大きな拍手の中で里村が退場)
橋本「皆さん! 正真正銘、橋本千紘の時代でいいですか!?(会場から拍手)里村さんがまた挑戦してきたって、このベルトは誰にも譲りません。仙女のベルトは必ず…世界一のベルトに!…この私がします。最後に、これだけはやらせてください。いいですか? 3、2、1、ぎゅ~ん!!」
<試合後コメント>
橋本千紘
「途中もうホントにヤバイっていう…“これ以上できんのかな?”っていうところもあったんですけど、やっぱり自分の自信のあるジャーマンという1発の技で…ホントに自分の技に助けられたと思います。やぱりジャーマンで決めないと自分も気持ちよくないし、ジャーマンで決めるつもりでしたし…ホントに良かったです。去年この場所で初めてベルトを獲って、その時は獲ったんですけど悔しい思いをして…。あとはこれだけ自分が成長したって姿を見せたかったんで。今日それが伝わったと思います。去年は9割、里村さんの攻めがあって、最後自分のジャーマンが決まったんですけど、ただ悔しいって気持ちだったので、この1年間の自分の成果をぶつけられたんじゃないかと思います。攻め込まれる場面もあったんですけど、自分がペース握れたんじゃないかなと思ってます。さっき“世界一のベルトに”と言ったからには、やっぱり仙女だけじゃダメですよね。他団体に自分が行くのか…? 今、アジャ・コング選手倒して、松本(浩代)選手倒して、里村選手倒して…女子プロレス界で1番のベルトだって思ってるんですけど。それに目をつけてくる選手がいれば自分はいつでも闘うし、そうやってベルトの価値を高めていきたいなと思っています」
――仙女を引っ張っていくと宣言していたが、これからの仙女について。
「人数も増えて、センダイガールズをまずは女子プロレス界で1番人気のある、そして誰もが見たいと思わせるようなプロレス、雰囲気作り…そういうのも含めて最強のチャンピオンロード、そして仙女を背負っていきたいと思います。つまり一言で言うと『ぎゅん!!』…ですよね?…以上です」
里村明衣子
「最後のジャーマンが返せなかったのが…すごく悔しいですね。自分自身もすべての力を出し切った上での結果ですし…今日の結果は橋本の実力がだいぶ上がってたという、それがわかったので。それ以上いかなきゃ勝てないんだなというのがわかりました。去年よりもホントにこれだけ…これだけの試合になると思わなかったんで。ちょっとダメージがすごすぎて…」
――橋本が「仙女を引っ張っていく」と言っているが、それについては認めた?
「認めましたし、引っ張っていく人間は何人いてもいいと思ってます。私もこのまま引く気持ちはないんで。まだまだ任せる気持ちもないですし、もう1回獲りにいく…その気持ちが今日、決まりましたね。この試合を見て仙女のほかの選手が誰が獲りに来るのか、今日それぞれに気持ちがまた芽生えたと思うんで。ただ、橋本と里村の闘いは現時点では誰にも超せないと思いますね。今日以上の試合で…次は挑みたいと思います」
――1年前の橋本との1番の違いは?
「やっぱりジャーマン・スープレックスの威力ですね。返せなかったです。たたずまいからして、すごく大きくなってました。橋本自身もこの1年はすごく苦しかったと思うんですよね。いろんなプレッシャーとタイトル2回落としたけれど、またすぐ取り返しに行く気持ちっていうのも、彼女自身すごい悩んだと思います。でもここに来てこれだけの結果を出すっていうのは、それは認めざるを得ないですね」
――先輩、代表として橋本に声をかけるとしたら?
「ないです。それで十分だと思います。ただ、里村明衣子はまったく落ちてないというところを次、見せます」
――所属選手が増えたが、今後の展望について。
「来年までに10人にします。量より質だと思ってましたけど、やっぱり質が伴ってきたんで。次は量をどんどん増やして、質のいい選手をたくさん集めていきたいと思ってます。見ての通りウチは引き抜きしないんで、生え抜きがどんどん育ってくれれば。今日の気仙沼の佐藤亜海だって3年前に出会って、3年かけてやっと今日デビューしたんで。そういう子がまだまだいますから。団体としても大きくしていきたいと思います」