【会見】自由に目覚めたKAIがWRESTLE-1を退団しフリーに!武藤は「ピンと来ない」

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 都内GSPメディアセンターにて12月31日をもってWRESTLE-1を退団し、フリーとなることとなったKAI、そして武藤敬司が記者会見を行った。

KAI
「私KAIは、自由になります!…皆さんそんな真面目な顔しないでください。まぁ去年からWRESTLE-1の方で自由にやらせて頂いていて。そんな中でこれは本当に自由なのかって思ってきてですね。もっともっと自分の中で自由になりたいっていう気持ちが出てきまして。そのためにどういう風にすればいいかと考えた中で自由っていうのは、英語に訳すとフリーです。そういう風に考えるようになってから武藤さんに相談させて頂いて、快く引き受けていただきました。僕の中で本当に自由っていうのは、ある意味武藤さんの背中を見て感じてきたものなのかなと。武藤さんって凄い自由奔放な方じゃないですか。武藤塾から入門して全日本プロレスの時代、付き人もずっとやらせて頂いていて。ずっと背中をみて育ってきたんです。だからある意味僕の中では、自由っていうのは武藤敬司から自然と受けたものなのかなっていうのをすごく感じていまして。それが自分の中に自然と入って、発するようになって、そしてこういう経緯になって。それで武藤さんに話させて頂いて、今年をもってWRESTLE-1を退団して来年は自由、フリーという形。WRESTLE-1にも上がらせて頂くんですけどそういう経緯になりました。本当にこの決断を了承していただいたWRESTLE-1、そして武藤さんには感謝しかないですね。今後ともよろしくお願いいたします」

武藤敬司
「いやもうすべてはKAIが言った通りですね。ちょっと前からWRESTLE-1のリングで自由という物をテーマに戦っていたんですけど、てっきり俺はリング内の事でのキャラクターづくりだけなのかななんて思っていたんだけど、ここへきて生き方まで自由に生きてみたいという。まぁ彼の熱意…正直彼は心地よく出してくれたと言ってましたけど、こっちは一生懸命とどめることを努力したんだけど、その自由に生きたいという熱意に押されてこういう結果になりました。まぁ10年か?武藤塾に始まってな。リング上だけでなくいろんな武藤イズムを叩き込んだつもりです。どのリングに行ってもきっと活躍できると信じているので、頑張ってください。以上です」

――KAI選手は全日本時代から武藤選手と行動を共にしてきていて、なかなか決断に踏み切ることもできなかったと思いますが、改めてどのような心境だったのでしょうか?
KAI「やっぱり本当に悩んだ後の決断ですし、今武藤さんがおっしゃったようにリング上だけだって僕自身も思っていました。でもだんだんとなんか本当に自由だ自由だって言っているうちに、そういう気持ちが本当に芽生えてきて。自然なことでありますし、自分自身に嘘をつきたくないなっていうのもあってこういう風になりました」

――KAI選手は武藤選手の背中をみて育ってきたとおっしゃっていましたが、それをお聞きになってどう感じましたか?
武藤「まだその辺はね、こいつまだ俺の事あんまり見えてないというか。意外と俺は窮屈にしてるんだよ?」
KAI「そうなんですか、すみません」

――武藤選手は団体の社長として考えたら戦力的に大きな痛手だと思うのですが、いかがでしょう?
武藤「まぁKAIも言っていたけど、俺自身もいろんなリングで試合しているわけであって。やっぱりKAIと武藤塾で始まった同期、今では真田もいないしBUSHIもいないし」
KAI「大和もです」
武藤「大和はいるか。まぁまぁ10年のくくりでそういうことを悩む時じゃないの?きっとね。で、決断した結果だと思います」

――愛弟子が去っていく寂しさは感じますか?
武藤「だからさっき冒頭で言ったじゃん。俺は引き留めたんだけど、やっぱり彼の熱意に押されたという。やっぱ寂しいからね。でもそれはしょうがない」

――KAI選手にはどのような活躍を期待しますか?
武藤「うーん…実は俺コイツの言っているフリーだ、自由だっていうのがいまいちピンと来なくて。ピンと来ないから何ともね。まぁだけどメディアを通してでもKAIは素晴らしかったっていう評判だけは聞きたいけどね」

――KAI選手はWRESTLE-1と今後どのようにかかわりを持っていこうと考えていますか?またフリーになったという事での目標ややりたい事はありますか?
KAI「まぁWRESTLE-1は今後も、1月も上がりますので。その辺はいつまでっていうのは決まってもないですね。後やりたい事は、まぁ自由っていうのは責任が伴いますからね。やっぱりその辺はちゃんとした行動を―」
武藤「自由ってのは責任がないんだろ?」
KAI「そうなんですか?自分自身に―」
武藤「だからきっと自由を通り越して今度は責任ある立場に立ちたいって思うんだよ」
KAI「という事でございます」

――…では改めてやりたいことや考えていることはありますか?
KAI「そりゃいろんな団体に上がりたいですよ」

――WRESTLE-1には後輩の若手選手がたくさんいますが、何か伝えたいことはありますか?
KAI「いやでも僕が観てて良いですからね。やっぱWRESTLE-1の若手は。正直言って凄いと思うんですよ。才能ある選手いっぱいいると思うんで」
武藤「まさかだから逃げるんじゃないだろな?」
KAI「いやいやいや、逃げるんじゃないです、自由になるんです」
武藤「いやなんか自由って一歩間違えれば逃げるってとらえられかねないからな」
KAI「そうですかね?いや逃げません!」

――才能ある選手がたくさんいるから心配していないという事でしょうか?
KAI「まぁある意味。僕もだってベルト持ってて獲られてるわけですから。あの時、正直ほっとしたなっていうのもあるんですよね。あと僕ももうすぐキャリア10年になりますし、ファンの時代からずっと武藤さんを見てきて、入ってからも武藤さんについてきて、団体が変わっても武藤さんについてきて、ずっと親の下で育った子供だったと思うんですよ。だからそろそろ自分自身羽ばたく時かなっていうのを感じたっていうのはあります。でもそれは羽ばたいてどっかに行くかもしれないけど、もしかしたらまた親の元に帰ってくるかもしれないし、それはわかんないじゃないですか。それも含めて自由ですよ。ただ僕の中では親は親で一生変わらないですよ」

『WRESTLE-1 TOUR 2017 SUNRISE』
日程:2017年1月8(日)
会場:東京・後楽園ホール
開始:12:00

▼タッグマッチ
[NEW ERA]吉岡世起/藤村康平
vs
KAI(フリー)/村瀬広樹

▼WRESTLE-1チャンピオンシップ 60分1本勝負 ※変更カード
【王者】河野真幸
vs
【挑戦者】征矢学
※第10代王者は2度目の防衛戦

▼WRESTLE-1タッグチャンピオンシップ 60分1本勝負
【王者組】カズ・ハヤシ/鈴木鼓太郎(フリー)
vs
【挑戦者組/NEW ERA】稲葉大樹/児玉裕輔
※第7代王者組は3度目の防衛戦

▼WRESTLE-1クルーザーディビジョンチャンピオンシップ 60分1本勝負
【第6第王者】MAZADA(東京愚連隊)
vs
【挑戦者/NEW ERA】アンディ・ウー
※第6第王者は初の防衛戦

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