ユニオン8.30新宿大会 FUMAvs.イサミのユニオンMAX戦、石川&風戸vs.潮崎&鼓太郎、美央vs.葛西

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夏祭りユニオン2015
日時:2015年8月30日(日)
開場:17:00 開始:18:00
会場:東京・新宿FACE
観衆:497人(超満員)

▼第1試合 柔道軍vs空手ボディビル連合軍最終決着戦 20分1本勝負
[柔道軍]○福田洋/ゴージャス松野/遠藤マメ(新宿二丁目プロレス)/ペドロ高石
6分40秒 ケサ固め
[空手ボディビル連合軍]小笠原和彦(押忍闘夢)/●竜剛馬/諸橋晴也/マッチョ・マイケルズ

▼第2試合 タッグマッチ 20分1本勝負
○三富政行/中津良太
9分59秒 ソルティースプラッシュ→片エビ固め
田村和宏(HEAT-UP)/●兼平大介(HEAT-UP)

▼第3試合 タッグマッチ 20分1本勝負
チェリー/●高梨マサ子
11分47秒 クロスアーム式ジャーマンスープレックスホールド
○希月あおい(アイスリボン)/レディビアード

▼第4試合 ハードコアマッチ 30分1本勝負
●紫雷美央
12分54秒 パールハーバー・スプラッシュ→片エビ固め
○葛西純(FREEDOMS)

▼第5試合 タッグマッチ 30分1本勝負
石川修司/●風戸大智
16分51秒 タイガードライバー→エビ固め
潮崎豪(全日本プロレス)/○鈴木鼓太郎(全日本プロレス)

▼第6試合 ユニオンプロレス認定ユニオンMAX選手権試合 30分1本勝負
[王 者]●FUMA
16分55秒 勇脚・斬→エビ固め
[挑戦者]○木髙イサミ
※第4代王者FUMAが4度目の防衛に失敗。イサミが第5代王者となる。

1対1の勝負でFUMAからMAX王座を奪還したイサミ「家がなくなるなら俺が建てる」
10.4後楽園でイサミvs.石川のMAX戦、9.15新木場であおいvs.チェリーのFTE戦決定!

オープニング

2015-08-30ユニオン新宿_オープニング①まず細身のシャイボーイリングアナと共に当初出場予定だった本多アユムがリングに上がる。団体が解散するのを初めて体験するという細身リングアナだが、前説を担当する以上、一番力を入れているのは本日のカード発表だという。
早速練習してきたカードを読み上げていく細身リングアナだったが、本田が「本日、お昼のKAIENATI DOJOの試合で鼻の骨を折ってしまって欠場ということになってしまいました」と発表。本田が柔道軍のために連れてきた助っ人はゴージャス松野だと発表。

続いてDDTドラマティック総選挙管理委員会の竜剛馬が登場。選挙の禁止事項や投票券の引き替えについて改めて説明。
それが終わるとユニオン戦士がリング上へ。スーザン代表、チェリー、美央は浴衣姿で登場。マイクを持ったスーザン代表が「皆さん、こんばんはー! ユニオンプロレス代表のナオミ・スーザンです。本日は新宿FACE、たっくさんのご来場、本当にありがとうございまーす! ありがとー!」と言うと大歓声が起きる。さらにスーザン代表あh「すでにご存じの方もたくさんいらっしゃると思うんですけど、私たちユニオンプロレスは今年の10月4日後楽園ホール大会を最後に解散いたします。ただ、まだ3試合あります…いや、3大会あります!(※涙をこらえながら)3大会ありますので、選手、そしてスタッフ一堂、一丸となって盛り上げていきたいと思いますので応援よろしくお願いします」と挨拶。

2015-08-30ユニオン新宿_オープニング②するとハイテンションの風戸がマイクを持ち、「おーい、オイ、スーザンさん! ユニオン解散、あと3大会、3試合じゃないっすよ! あと3大会、暗くなってんじゃないですか? みんなもそうだー! お前らー暗くなってんじゃねぇだろうな? うわー! うわー! うわー! うおー! 皆さん、俺は…僕は…私は今日の全日本プロレスとの対抗戦、めちゃくちゃ、めちゃくちゃ、めちゃくちゃ、めちゃくちゃ熱くなってるぞー! うわーー! お前らはどうだー? だから、だから最後にデカイ花火を打ちあげるために、みんなのみんなの熱い熱い熱い、熱い声援を今日もよろしくお願いします! よっしゃー!」と絶叫。

第1試合

2015-08-30ユニオン新宿_第1試合本田アユムに代わってゴージャス松野が加わった柔道軍は無音の中、本田をセコンドとして従えて登場。ステージ上に設置されたイスに腰掛ける。そこに空手ボディビル連合軍も登場して着席。すると「柔道軍は練習を開始してください」というアナウンス。白帯のマメは練習を見る限り、かなり柔道素人っぽい……。ペドロも明らかにカポエイラだし、緊急出場の松野も頑張ってはいるが、柔道経験者とはあまり思えない動き……
続いて空手ボディビル連合軍も練習を開始。諸橋とマッチョはお互いにオイルを体に塗ると、負荷を掛けながらのトレーニングをはじめる。そこに竜が入ってきて「あの柔道軍が今度は本気で我々に勝とうとしているらしいな。このユニオンプロレスのリングを守るのは我々、空手軍である! そのため我々は前回の横浜大会において非情なる強さを誇ったこのボディぶる軍と集団的自衛権を行使し、このユニオンプロレスのリングを守ることにする! お前らこの空手弁護士が空手弁護で空手論破し、そして空手六法で空手KOしてやるから覚悟しろ!」と最終弁論。

福田と諸橋の先発で試合開始。オイルが塗られた体では滑って技が決められない福田。すかさず諸橋は倒れた福田の顔面の上でライオンプッシュアップ。そしてマッチョがリバースのインディアンでストックに捉えると、腕固めで合体しながら筋肉アピール。
そして「この空手弁護士がトドメを刺してやるわ」と言ってタッチを要求した竜はタッチを要求。だが、あっさり福田の払い腰で投げられた竜にペドロが串刺し式カポエイラキック。ここで松野が入ってきて諸橋を羽交い締めにすると、ペドロが蹴ろうとするが、松野は諸橋を離すと、自ら空手着を脱ぎ捨てマッチョから受け取ったオイルを体に塗って、パンツ一丁で筋肉アピール。

背後からマメが松野を羽交い締めにすると、福田が殴りかかろうとしたが、直前で松野を離したマメも自ら空手着を脱いで筋肉アピール。最後の砦と思われたペドロもTシャツを脱いでオイルを塗り、筋肉アピール。全方位から筋肉を見せつけられ、悶絶する福田に向かって竜が「どうだ、これが空手ボディビルの実力だ!」と高笑いしながら言い放ち、六法全書で殴りかかるが、福田はあっさりかわすと払い腰で投げていき、袈裟固めに捉えてタップお奪った。
試合後、福田は「空手ボディビル軍、あなたたちと何度かこうして肌を合わさせていただいて分かりました。体を鍛えるって素晴らしいですね! あなたたちの気持ちよく分かります! こうしてボディビルに取り憑かれて、みんな副作用が出ている感じもよく分かります! でかいです! 柔道もボディビルも心と体を鍛えあげるって点では本質的には同じじゃないですか。体を鍛えるって最高じですよね? これから我々柔道、ボディビル、そして空手、切磋琢磨してこれからの武道界を盛り上げていこうと思います!」と高らかに宣言した。

第2試合

2015-08-30ユニオン新宿_第2試合HEAT-UPの田村と兼平が参戦。中津と兼平の先発で試合開始。腕の取り合いからヘッドロックに捉えた中津が三富にタッチすると、三富に対して田村が入ってきてローキック。三富もショルダータックルを返すと、リープフロッグを狙った田村にマンハッタンドロップ。田村は木曽レフェリーのヒザの上にも股間から落としていった三富だが、田村はミドルキックの連打を返すと、兼平と2人がかりで踏みつける。
三富もボディスラムを返すと、中津がミドルキックを叩き込んで込んでから三角絞め。ロープに逃れた兼平はジャンピングエルボーを叩き込んでいく。田村もスリングブレイドから三富の股間を蹴り上げる。

田村と中津は回転体での関節の掛け合い。兼平はコブラツイストで三富のカットを阻止。それでも自力で脱出した中津は田村とミドルキックの打ち合いに。そこからレッグラリアットを叩き込んだ田村は兼平にタッチするが、三富が田村の攻撃をかわして攻撃。しかしタッチを受けた兼平がスペース・ローリング・エルボーからのフェースクラッシャー。
三富は反撃しようとするが、コンプリート・ショットで切り返した兼平は田村とのサンドイッチキック。三富のチョップにエルボーで対抗した兼平だが、三富はカウンターの張り手から垂直落下式ブレーンバスター。カウント2で返した兼平だったが、三富はソルティースプラッシュ(=フロッグスプラッシュ)を投下して3カウントを奪った。

第3試合

2015-08-30ユニオン新宿_第3試合アイスリボンのICE×∞王者である希月あおいに流出してしまったFly to Everwhereワールドチャンピオン。解散前にどうしても取り戻したいユニオン女子はチェリー&マサ子であおい&ビアードと対戦。
チェリーはショッキングピンクのセパレートコスチュームを新調。一方のあおいはFTEのベルトを手にビアードと一緒に元気いっぱいの様子で入場。チェリーが「オイ希月あおい、出てこい!」と指名して試合開始。

いきなりドロップキックからランニング・ネックブリーカーを決めたチェリーだが、あおいもモンゴリアンチョップを返すとビアードにタッチ。するとチェリーはマサ子にタッチ。ビアードと額をくっつけて睨み合ったマサ子だが、ビアードは「カワイイ〜! カワイイコラボレーションやりましょう!」と言って握手を求める。
だが、「ふざけるんじゃないわよ!」と襲いかかったマサ子はビアードの蹴りをかわしてサミング。だが、ドロップキックを返したビアード。あおいが倒れたマサ子の上にチェリーをボディスラムで叩き付け、ビアードと2人でカワイイポーズ。

だが、あおいの足に噛みついていったチェリーは、ビアードをヘアーホイップで投げるとヘッドロックに捉えて髪を引き抜く。さらにマサ子がチンクラッシャーから低空ドロップキック。そこにチェリーが入ってきて合体攻撃をしようとうるが、マサ子とまったく意思の疎通が出来ていない。
すかさずビアードは胸毛に2人を押し付けると、あおいにタッチ。あおいはマサ子の攻撃をかわしてチェリーに誤爆させると、マサ子をバックブリーカーに捉え、救出に入ってきたチェリーに向かって叩き付ける。だが、マサ子がホイップしたあおいにチェリーがミサイルキックを発射。

さらにチェリーは腹パンからどっこいしょ大外刈り。さらにバックキックから側頭部への低空ドロップキック。あおいも回転エビ固めで丸め込むと、セントーンを落としてからダブルリストアームサルト。バックを取ったあおいだが、チェリーが踏ん張るとロープに飛ぶ。チェリーは正面からキャッチしてブリザードスープレックス。
ビアードが救出に入るが、チェリーは2人に向かってクロスボディー。キャッチしたあおいとビアードだが、そこにマサ子がドロップキック。さらにチェリーが2人まとめて春夜恋(=チェリー式丸め込み)で丸め込むがカウントは2。マサ子があおいにサイドキックからロープに飛ぶが、あおいはカウンターの首固め。

さらにラ・マヒストラルと思わせておいて四つん這いのマサ子の背中にセントーンを落としたあおいは、コーナー二段目からのダイビング・セントーンを投下。そこから最上段まで登っていくが、エプロンからチェリーが足止めすると、マサ子が追いかける。だが、そこにビアードが入ってきてマサ子をパワーボムで叩き付けると、あおいが旋回式ダイビング・ボディプレスを投下。
だが、チェリーがチェリトーン・ボムを投下してカット。あおいとマサ子は張り手の打ちあい。そこからマサ子がケブラドーラ・コンヒーロを決めると、あおいもジャンピングラリアット。しかしマサ子は逆さ押さえ込みからのレッグラリアット。だが、マサ子のバッカスをあおいが踏ん張って決めさせない。

マサ子はショートレンジラリアットでなぎ倒すと、タカタニックを狙うが、あおいが踏ん張る。そこにチェリーが入ってきて熟女でドーン!を放つが、あおいがかわしてマサ子に誤爆。ビアードも入ってきてチェリーにスピンキックを叩き込む間に、あおいがマサ子をクロスアーム式ジャーマンで投げて3カウント。
2015-08-30ユニオン新宿_チェリーがFTE王座奪還に向けてあおいに挑戦表明チェリーは「ちょっとマサ子! あんた、せっかく久しぶりにタッグ組んでやったのに、何負けているの! 私の足を引っ張るのもいい加減にしてちょうだい!」と絶叫してから「あおいちゃん、私、このままじゃ腹の虫が治まらないのよね。あんた、私の一番弟子のマサ子をコテンパンにして、Fly to Everwhereのベルトもかっさらったそうじゃない。この落とし前はキッチリつけてもらいます。私はマサ子のノーメイクを賭けるわ。あんたは何を駆けるの? もちろん、Fly to Everwhereのベルトよね?」と言い出す。

するとあおいが「チェリーさんがマサ子のすっぴんを賭けるというんだったら、このベルトを賭けてもいいですよ! スーザンさん、いいですよね?」と言ったため、スーザン代表がその場で9.15新木場大会でマサ子のすっぴんとFly to Everwhereワールドチャンピオンのベルトを賭けた希月あおいvs.チェリーを行うことを決定。
あおいが「みんな、マサ子のすっぴんが見たいかー? 私が必ずこのFTEのベルトを防衛して皆さんにすっぴんを見せます! そして私は4月末にこのベルトを獲ったときに決めたんです。ユニオン解散するでしょ? 私がこのベルトの最後の女になるとね!」と言って引き上げていくと、チェリーは「クソー、希月あおいめ、どこまで汚いんだ! 私は絶対にマサ子のすっぴんを守る! マサ子のすっぴんを守って、Fly to Everwhereのベルトも私のこの腰に戻したいと思います! 皆さん、9月15日、女と女の闘いを見せますので絶対に応援に来てください」と叫んだ。

<試合後コメント>
希月あおい
――チャンピオンとしてユニオンプロレスに凱旋したわけですが、ユニオンいかがでした?
「皆さん温かくて、すごく自分が上がった時は何年か前だったので、自分がチャンピオンになったら絶対ユニオンさんに上がりたいというのがあったので、それはできたかなと。でも防衛戦で、自分一回挑戦してたことがあって、その時はチェリーさんがチャンピオンで自分が挑戦者の立場だったので、今回は絶対にこのベルトの最後の女になると言った以上は、チェリーさんに絶対渡しません」
――相手はマサ子のすっぴんをかけるということでしたが、そこに関しては?
「別にすっぴんなんてどうでもいいんですけれど(笑)。まあほんとに、そういう正直な所はあるんですけど、自分はこのベルトをかけて、色んななんか、すっぴんかけるっていうんだったらなんか色んな事できそうだなと思ったので、はい。自分はすっぴんをかけるとは言ってませんけどね。はい、ちょっと、気持ちを整理してもっかい考えて、9月15日に挑みたいなと思います」

チェリー
「次回タイトルマッチが決定したんですけど、ユニオン女子のベルトなので、やっぱり、ユニオンが解散する前に私の腰にどうしても戻したいという私の気持ちなんですけど、絶対に取り返したいと思います。やっぱり流出させたまま解散になってしまったら、もう取り返す機会とかもやっぱり減ってきてしまうかもしれないし、ここは、なんとしてでも絶対に、絶対に絶対に取り返したいと思います」
――希月あおいに関してはどのような思いがありますか?
「やっぱり、アイスの象徴的な選手で、彼女キャリアも長いですし、すごい運動神経もいいし、明るくてすごい愛されてる選手だし、人気もあるし、でも私もちょっとそういうすごいいい選手だと思うので、その希月選手が今巻いているベルトを取り返してこそ意味があると思ってます」
――挑戦するにあたりマサ子のすっぴんをかけるということでしたが。
「そうですね、私今何も賭けるものがないので、年齢公開もしちゃって。そしたらもうマサ子のすっぴんしかないだろうと思って。マサ子のすっぴんと、ベルトを賭けようと思ってます」
――ご自身ではなくマサ子のすっぴんを賭けると?
「私、メイク落としても変わんないんですよ。とった所でかわらないので、マサ子はすごく変わるので、是非。マサ子のすっぴん賭ける価値あるなと思って、マサ子のすっぴん出しました」

第4試合

2015-08-30ユニオン新宿_第4試合ハードコアマッチということでWAVEやOZで使用している誘導灯や踏み切り棒を手に登場した美央。すると美央が「葛西さん…いや、敢えて純。今日、自分、葛西さんと最後のシングルマッチだと思って、敢えて! 敢えて! すげー怖いっすけどハードコアマッチにしたんっすよ。わざわざ凶器とか仕込みとかしたんすよ! 仕込みとかしているんですよ、私はなるべく勝つために。でも何っすか手ぶらって? 先輩…純……」と問い詰める。
それを聞いた葛西は「オイ美央。敢えて美央と言わせてもらうよ。オメーがよ俺っちとの一戦にいっくら気合いが入っていようが……化粧に気合いが入っていようが。俺っちのポリシーはな、女子供にアイテム必要ねぇんだよ。ビコーズ! なぜなら! 俺っちの肉体が凶器だからだ!」と言って奇襲攻撃。

しかし美央も誘導灯を手にすると、葛西をロープに飛ばすように誘導してから誘導灯で殴打。可愛は美央の串刺し攻撃を蹴りで迎撃すると、「何時間メイクに時間かけたか知らねぇけど、化粧落としてやる!」と叫んで美央の顔面に唾を吐きかけながら手を擦りつける。そして「こりゃあ見られねぇ顔だ!」と感想を言ってから「ブサイク!」と串刺し攻撃を狙った葛西だが、蹴りで迎撃した美央は女郎蜘蛛(=ぶら下がり式首4の字固め)。
さらに場外に出た美央は足をすくって葛西を倒すと、容赦なく脳天にイスを振り下ろす。そして葛西をリングに戻してからミサイルキック。脳天から流血した葛西をブレーンバスターで投げようとした美央だが、葛西は逆に滞空時間の長いブレーンバスターで投げていく。

ここで葛西はポリシーに反してイスを手にして殴りかかるが、キャッチした美央。だが、振り払った葛西は美央の脳天にイスで殴打。場外にエスケープした美央は額から流血。すると葛西はリング下から有刺鉄線バットを発見し、額の傷に押し付ける。リングに戻った葛西は「アイツはもう女と見なさねぇ!」と豪語し、ロープに振った美央に向かって有刺鉄線バットをフルスイング。
さらにキャメルクラッチの状態から額に有刺鉄線バットを押し付けた葛西は、さらに額の傷に噛みつくと「このペチャパイ!」と叫びながらの串刺しラリアットから肩車してコーナーに投げつける。

だが、美央もカウンターでクモノス(=飛び付き式卍固め)を決めると回転エビ固め。カウント2で葛西が返すとランニングフロントキックから首4の字固め。その状態のまま有刺鉄線バットを葛西の顔面に押し付けていった美央。これで葛西も額から流血。美央は紫閃光(=シャイニング式延髄斬り)から土蜘蛛(=首4の字固めに捕らえた状態からの丸め込み)を狙ったが、葛西はバックを取る。
しかし美央は急所蹴りからカサドーラを狙う。押し潰して逆にカバーした葛西だがカウントは2。葛西の有刺鉄線バット攻撃をイスでガードした美央は、葛西の脳天にイスを振り下ろすと、有刺鉄線バットは危ないと言ってセコンドのあおいに下げるように指示。「代わりにこれを」とハリセンを渡したあおいだが、美央からハリセンを奪い取った葛西はタコ殴り。

「もう怒ったぞ!」と言う葛西だが、背後に回ってスリーパーで締めていった美央はそこからエグ蹴り(=バズソーキック)。さらに踏み切り棒で殴打してから土蜘蛛で丸め込むがカウントは2。葛西はソバットから延髄斬りを返すと垂直落下式ブレーンバスター。カウント2で返した美央だが、葛西はリバース・タイガードライバー。これもカウント2で返した美央だが、ボディスラムから手鼻を浴びせた葛西はパールハーバー・スプラッシュを投下して3カウント。
2015-08-30ユニオン新宿_「女子供にアイテムは使わない」と言っていた葛西が美央にアイテムを使った理由とはマイクを持った葛西が「オイ美央。俺っちはよ、試合前言ったよな。女子供にアイテムは必要ねぇってよ。でも途中からお前相手にアイテムを使い出したってことはどういうことか分かるか? お前のことをよ、最初はただの姉ちゃんだと思っていたよ。でもよ、途中からオメーのことを一人のプロレスラーって認めたから……なあ美央、引退してよ、これからどういう人生が待っているか分からねぇ。でもよ、今日お前が見せた根性があればどんな苦難でも乗り越えられるんじゃねぇか」と言うと、美央は葛西に座礼。

葛西はさらに「正直言ってお前みたいな根性もあって、すごいスピリットを持った女子プロレスラーが引退するなんてよ、正直勿体ねぇと思うよ! 本当にお前スゲーよ! 今日やってて思った、本当にお前すごい。でも俺っちはよ、妹のほうが好きだ」と言い放つと足早に退場。ガックリと項垂れた美央はあおいに担がれながら引き上げていった。

<試合後コメント>
紫雷美央
――おそらく最初で最後の一騎打ちでしたがいかがでしたか。
「厳しかったです」
――どの部分が?
「なんですかね、あの、人の美味しく振った所を完全にかぶせてさらに美味しく料理して返してきやがる上に、凶器も使わないって言ってる割には先に仕掛けてくるし、大人げあるんだかないんだかほんとわかんない感じで葛西さんてなんすかね、つかみ所のなくて最強の男だなと思いました。めっちゃ痛いです」
――最強の男と言っている方からもったいないと言われました。
「いやほんとに、その言葉聞いて、やべー泣きたくないけど泣きそうだなって思ってたら最後の最後『妹のほうが好きだからな』で完全に涙引っ込んだんで。なんですかね? すいません、色々良いこと言っていただいたんですけど、残念ながらインパクトが最後の最後の一言に私集中してて。今、そこは…いや、ちょっとまあそこは置いときましょう。そこは置いといたとしても、ほんと、こんなすごい選手、しかもこんなに女子に対して容赦なく、攻めていただいて感無量です。たいがい、女子だからって最初は手加減してやろうとかそういう気持ちでこられるのが当たり前なのいっぱい男子の選手と試合してるんでわかってるんですけど、だから、ぶっちゃけ、葛西さんは自分がどんだけ用意してきたところで、本気にはなってくれないかなと思っていたんですけど、それでも最後の最後は本気になって凶器を使ってくれたうえに、てか私鼓膜から血出た気がする。凶器使ってくれたうえに、最後のいい言葉も受けて、もったいないってセリフをいただけたことが、頑張ってプロレスラーやっててよかったなと思いましたね」
――M.I.O興行でデスマッチをやって『もう二度とやらない』と言っていましたが、今回はハードコアマッチでした。違いはありました?
「自分が思っていた出血量と違います。切り傷になるようなもの私持ってきてないんで。これはあの有刺鉄線バット万が一のために隠しておこうと置いてたんですけど、先に見つけられてしまいました。リング下に置くっていうのはあんまよくない戦法なのかなと思いましたね。あおいさんに任しておけばよかったかなと。痛いですね〜。出血、こんなにすると思いませんでした。私デスマッチはやめたんですよ! デスマッチはやめてハードコアなんでね、はい、想定外です!」

第5試合

2015-08-30ユニオン新宿_第5試合①全日本プロレスの『王道トーナメント』にも出場する石川がホームのユニオンで全日本プロレスの選手を迎え撃つ貴重な機会。鼓太郎は世界ジュニアヘビー級のベルトを腰に巻いて入場。気合い十分の風戸は石川を下げて先発を買って出る。するとXceed側は鼓太郎が先発。
リストロックの応酬からヘッドロックに捉えた風戸だが、鼓太郎はバックブリーカーで切り返す。だが、風戸はアームドラッグで切り返すと、コルバタからのドロップキックで鼓太郎を場外に追いやった風戸。

ここで石川にタッチすると、潮崎がタッチを要求。ロックアップからロープに押し込んだ石川はまずはクリーンブレイク。潮崎のショルダータックルを受け止めた石川はエルボー。潮崎もカウンターの逆水平チョップを叩き込むが、構わずロープに飛んだ石川はショルダータックルでなぎ倒す。
続いて風戸がエルボースマッシュでカチ上げていくが、潮崎は逆水平チョップ一発でなぎ倒す。鼓太郎もキチンシンクで風戸を悶絶させると、場外にエスケープした風戸を追いかけていってリングに戻す。セントーンを落とした鼓太郎は潮崎にタッチ。

カウンターエルボーから逆水平チョップからキチンシンクを連発。さらに滞空時間の長いブレーンバスター。逆片エビ固めを狙う潮崎を下から蹴り上げた風戸だが、怒った潮崎はストンピングからの逆水平チョップ。さらにXceedはダブルのカウンターエルボー。風戸も胸を内出血させながら鼓太郎にエルボーで向かっていくが、鼓太郎はボディへのエルボーからストマックバスター。
タッチを受けた潮崎は串刺し攻撃を狙うが、風戸は蹴りで迎撃。だが、潮崎は逆水平チョップからブレーンバスターを狙う。必死で堪えた風戸は逆に投げてみせる。ここでようやく石川にタッチ。ショルダータックルで潮崎を吹っ飛ばした石川は串刺しラリアット。

コーナー二段目からのダイビング・フットスタンプを投下した石川はブレーンバスターを狙う。10分経過して背後に逃れや潮崎はダイビングショルダー。だが、ヒザを出して迎撃した石川はジャイントドライバー(=ドリラー)からスプラッシュ・マウンテン(=BTボム)の体勢。だが、リバースで切り返した潮崎は逆水平チョップ。石川もエルボーで応戦するが、潮崎は後頭部へのドロップキックからバックドロップ。
さらに鼓太郎がビット(=ハンドスプリング・エルボー)から串刺しジャンピングニー。ハリケーンラナをキャッチした石川だが、強引にウラカンホイップで投げた鼓太郎はファンネル(=619)。だが、鼓太郎のブレーンバスターを踏ん張った石川はビットをキャッチしてジャーマンで投げ捨てる。

2015-08-30ユニオン新宿_第5試合②タッチを受けた風戸は場外にエスケープした鼓太郎にケブラーダを発射。リングに茂太郎を戻した風戸はエルボースマッシュの連打からエルボー合戦へ。そこからソバット、ブラジリアンキック、ジャンピングソバットと叩き込んだ風戸はミサイルキックを発射。石川が入ってきてトレイン攻撃から石川を踏み台にしての串刺しミサイルキック。
さらに石川が風戸をのど輪落としで投げて、1回転した風戸は鼓太郎の上にボディプレス。鼓太郎をコーナーに乗せた風戸だが、鼓太郎はエルボーで叩き落とす。だが、コーナーを駆け上がった風戸は雪崩式フランケンで投げると、スライディング式アックスボンバー。カウント2で返した鼓太郎にエルボースマッシュを連打した風戸だが、潮崎が入ってきて袈裟斬りチョップ。

さらに鼓太郎の掌底アッパーから、潮崎のトラースキックと鼓太郎のエルボーの合体攻撃。石川も入ってきて潮崎にキチンシンクを叩き込むが、潮崎はカウンターのラリアットで石川を吹っ飛ばす。その間に鼓太郎は風戸のボディにエルボーを叩き込むがカウントは2。ならばとダメ押しのタイガードライバーを決めて3カウント。
試合後、なおも風戸は向かって行こうとするが、足元がおぼつかない。だが、ユニオンファンからは石川、さらに大健闘だった風戸に向けて惜しみない拍手が飛んだ。

<試合後コメント>
石川修司&風戸大地
石川「あ〜、どうでもいいや。もう1回、俺にも、風戸、こいつらに経験をドンドン……残りユニオン2回しか……いけるとこまで伸びようぜ。お前が若いんだから」
風戸「はい」

潮崎豪&鈴木鼓太郎
――ユニオンのリングに上って石川選手と肌を合わせてみていかがでした?
鈴木「まあそうね、俺からしたら石川選手というよりは風戸選手のほうが光ってたと思いますね。ああいう元気なね、ガッツある若者、すごいと思います」
潮崎「そうですね、風戸選手のほうが元気あるし、今度このデカイの出るんでしょ? 王道トーナメント。どんなもんかと思いますけど」
――風戸選手のほうが印象に残ったと?
潮崎「そうですね今日は。まああの、向かってくる態度、姿勢、それはすごいいいと思いますし、ガッツがある」
――石川選手は物足りないと?
潮崎「どうだろう? もうなんだろう、印象にないぐらい大人しい選手だなと思いましたけど」
――ユニオンプロレスの印象はいかがでしょう?
潮崎「そうですねまだ、全部試合見てないですけど、一体感あっていい雰囲気の団体だと思います」

第6試合

2015-08-30ユニオン新宿_第6試合①メインはキングレギオンのFUMAが保持し続けているユニオンMAX王座に、インディジュニア王者のイサミが挑戦する一戦。イサミはセコンドにつこうとしていた諸橋と三富を下げさせる。FUMAもベルトを手に一人で登場すると、リングインと同時にイサミに襲いかかっていき、コーナーに叩き付けてからミドルキックを連打。さらにイサミのドロップキックを自爆させると、低空ドロップキックで城外に追いやる。
客席にイサミを叩き付けたFUMAだが、イサミも場外でブレーンバスター。さらにFUMAをイスに座らせたイサミは蹴り飛ばしてから場外でランニングホームラン。だが、スライディングエルボーはFUMAがかわして自爆。

FUMAは場外でシーソーホイップで投げていき、イサミを鉄柱に投げつけると、エプロンに登って立ち上がってきたイサミにランニングロー。リングに戻ったFUMAはサッカーボールキックから流血したイサミに首4の字固め。脱出しようとしたイサミだが、FUMAは羽根折り固めで封じ込める。
どうにか脱出したイサミだが、FUMAはストンピングでコーナーに追い詰めるとイサミを踏みつけてから串刺し低空ドロップキック。張り手で挑発していくFUMAに対し、立ち上がったイサミは張り手を返す。FUMAも張り手からエルボー、ミドルキックと叩き込むと、カニ挟みでロープに叩き付けてから、コーナー二段目からのミサイルキック。

体固めでカバーしたFUMAだが、回転エビ固めで斬り返したイサミ。キックアウトしたFUMAはチョップを叩き込んでいくが、睨み付けたイサミはエルボーで対抗。エルボー合戦になると、そこからロープに飛んだFUMAに対してイサミはカウンターのドロップキック。さらに串刺し式のジャンピング・フロントキックからダイビング・クロスボディー。これをキャッチしたFUMAはフロントネックチャンスリーで投げると、後方回転フロントネックロック。
イサミはそのまま立ち上がるとFUMAをブレーンバスターで投げて脱出。ダブルダウン状態から先に立ち上がったFUMAが蹴りのコンビネーション。さらに顔面を蹴り上げてからフロントスープレックス。

バズソーキックをかわしたイサミは内側に巻き込むようなドラゴンスクリューから、串刺し攻撃を迎撃しようと出したFUMAの足をキャッチしてのドラゴンスクリュー。しかしショーンキャプチャーを狙ったところをジャンピング・フロントキックで迎撃したFUMA。するとお互いに意地のエルボー合戦。そこからボディがお留守だぜを叩き込んだイサミは卍固め。そのまま腕に取った六八九(=変型腕固め)を決めようとしたが、FUMAはロープに倒れ込んで阻止。
イサミのダイビング・ダブルニードロップをかわしたFUMAはジャンピング・フロントキック。だが、キャッチしたイサミは裏アキレス腱固め。さらに軍鶏(=倒立させた相手への顔面蹴り)を狙ったが、ここでSAGATが乱入してレフェリーを場外に引きずり出すと、イサミにゴア・グラインド(=ハーフダウンの相手へのスピアー)。

2015-08-30ユニオン新宿_第6試合②そしてFUMAに「決めろ!」と指示するが、FUMAはSAGATの髪を掴むと、張り手を叩き込んでから場外に投げ出す。FUMAはリバースパワースラムで投げると、ツームストンパイルドライバーで叩き付ける。キングレギオンを結成してからの必殺技であるダイビング・ヘッドバットを投下したFUMAだが、両ヒザを立てて迎撃したイサミは土蜘蛛(=首4の字固めに捕らえた状態からの丸め込み)から変形のヒザ十字固め。
さらに軍鶏を叩き込んでからダイビング・ダブルニードロップを投下。カウント2で返したFUMAだが、イサミはロープに飛ぶ。ミドルキックで迎撃したFUMAはイサミをコーナーに乗せてからアルゼンチン・バックブリーカーで担ぎ上げると、そこからハリケーンドライバー。だが、これもカウントは2。バックを取ったFUMAはジャーマンで投げ捨てるが、イサミは辛くも着地。

お互いに渾身のエルボーを打ち合うと、FUMAは左右のエルボーから左右の掌底。さらにソバットから突進するが、イサミは勇脚(=トラースキック)で迎撃。だが、FUMAも左ハイキックかたジャーマンを返す。カウント2で返したイサミはハイキックを狙ったFUMAに水面蹴り。さらにスライディング式アックスボンバーから後頭部へのフロントキック、さらに正面から勇脚・斬(=ランニング式勇脚)をブチ込んで3カウント。

エンディング

2015-08-30ユニオン新宿_エンディング①イサミがMAX王座を奪還! 敗れたFUMAは介抱しようとしたSAGATを突き飛ばす。スーザン代表からベルトを受け取ったイサミは万感の表情で勝ち名乗りを受ける。そしてマイクを持ったイサミは「FUMA、もうあと…いまメインイベント終わったからあと2回だぞ。あとたった2回だぞ。俺は考えてることあるよ。お前もSAGATもしっかり考えてみろ。しっかり考えてみろ。何が正しくて、何が間違っているのか、どこで歯車が狂ったのか。それは俺たち先輩のせいかもしれない。でもお前らもユニオンプロレスの一員としてしっかり考えてみろ」と言って握手を求める。

熟考しながら立ち上がったFUMAは「このままじゃ終わらねぇぞ」と言って握手には応じない。イサミは「分かった。楽しみにしている。僕が考えていたことがあると。ユニオンがあと2回っす。ユニオンは僕にとって帰る家でした。その家があと2回でなくなるんであれば、僕が考えていることはたった2つだけです。たった2つだけです。1個、家がなくなるなら俺が建てる。修司もいない、スーザンさんもいない、そんな空き家かもしれないけど、俺はゼロからやってみせる。そしてスーザンさん! いままでいろいろワガママ言ってスミマセンでした。これが最後のワガママです。10月4日、石川修司とタイトルマッチをやらせてください!」と涙ながらに直訴。
本部席で涙を堪えながら聞いていたスーザン代表は「……うん、それ以外、10月4日のメインはないかもね! 木高イサミvs.石川修司、10月4日、決定しましょう!」とユニオン解散の日にイサミvs.石川のMAX戦を決定。

2015-08-30ユニオン新宿_エンディング②それを本部席の横でタオルで何度も涙を拭いながら聞いていた石川は「ユニオンプロレス、10年間、最初にいたのは俺とイサミとチェリー、あと竜か。最後はお前と俺しかいねぇよな。俺は出ていくけど、10年間ユニオンでもらった力を外で俺は見せます。ただ! 10月4日! 10年間の闘いを木高イサミと見せて、そのベルト! 俺が巻いて、俺が新しいチャンピオンとしてユニオン終わらせます。お願いします」とイサミからの最後のお願いを受け止めた。
ユニオンの選手にリングに上がるように言ったイサミは「今のままじゃ俺がチャンピオンかもしれないけど、普通にやって石川修司に勝てるとさすがに俺も思わないよ。珍しく練習します」と言ってから石川と握手をすると、「この締めもあと3回っす。でもしみったれてないで元気よく…まぁ泣いてるの俺だけですけど(苦笑)、湿っぽくしないでさやっぱ明るく最後まで突っ走るのが、俺はユニオンプロレスだと思いますよ。ご起立お願いします! いいですか?(観客「おー」)元気がないです、いいですか?(観客「おぉーー!」)おしっ、いくぞー! いくぞー! いくぞー! いくぞー! 3、2、1、いくぞユニオーン!」で新宿大会を締めくくった。

<試合後コメント>
木高イサミ
――FUMA戦を振り返っていかがでした?
「やっぱり打撃とかスープレックスとかに関しても、特殊な入り方をしたり色々考えてるし、その強さを知ってるから前にタッグを組んでたっていうのもあったりで。最後の最後に僕がお前も考えろって言いましたけど、あいつなりの考え答えを、それをFUMAとしてなのかキングレギオンとしてなのかわかんないですけど、それに期待しますね。今日やってる時は僕は、その、FUMAって選手個人の気持ちが伝わった気がします」
――結果的に介入はありましたがそれを排除したって部分でと。
「はい、何かやっぱり考えが、本当に僕は連れてこないとは思ってなかったので、まあ、実際他のメンバーは居なかったわけだし、そういう意味では、少しは彼なりにも考えるものはあったと」
――あと二回残されている中で二つ考えているものがあると。一つは新しい家ということでした。
「まだね、何も決まってないですよ(苦笑)。僕が思いついただけで。皆多分控室の人皆多分びっくりしてると思いますよ。ちょっと、高木(三四郎)さんには相談しました」
――新しい家というのはどういう形とかは?
「そこに誰が来るというのもまだ全然ざっくり。僕の頭の中の妄想のレベルを出ないので、なんとも言えないですねここで言っても」
――団体とも言えないと?
「別にDDTを出たりとか(そういうわけではない)。ユニオンを……月に1回〜2回ですけど、僕は団体と思ってるんで」
――新団体を高木さんと相談したということは基本的にはDDTのブランドとして?
「(そういうの)をイメージしてます。でもなんか、やっぱユニオンがそうであったように、なぜかユニオンプロレスって団体だったじゃないですか。他のやつはブランドでも。僕がもしやるものが成功する……もちろん、(成功)させるつもりですけど、その成功する形っていうのは、こういうユニオンみたいにやっぱブランドではなく団体っていう思いでやります」
――あとは10.4で石川選手とのタイトルマッチ。
「いっぱい、いっぱいやってきましたけどね、修司とは。いっぱいやってきましたけどね、まだユニオンで勝った事ないんですよね。シングルで、勝ちたいし、やっぱり代表に言ったように、10.4のメインはどうしても修司とやりたかったです。わかんないですね、今日のFUMAから1、2、3入ってゴングが鳴った瞬間に涙がボロボロと出てきて、なんだこれと思って、自分でもわからないぐらいですね気分のアレがありましたね。なんか不思議な気持ちです。寂しいし、やっぱ寂しいですね。勝って嬉しいですけど、ゴングが鳴っちゃったからこれで一個終わっちゃったと思って、そしたらあと二回だっていうのが一気に襲ってきましたね。残り二回というのを実感したというか」
――石川選手と最後にやったのは大日本の文体の後はありました?
「タッグとかはあるんですけど、シングルはないです。普通にやって勝てる人間ではないと思うんで、あの時には高さがあったり色んな物を使えるっていうのがあったんで、今回は通常ルールなので、まあ、対策を練って、それ用の練習して、修司に挑もうかなと思っています」

石川修司
「イサミから指名されたんですけど、獲ったら……どっちが勝つかわからなかったですけど、どちらが勝っても自分が行くつもりでしたけど。イサミがもちろん獲ってくれると思ってたんで。まあ、やっぱり10月4日でユニオン解散になるんですけど、最初から居たのはやっぱり自分とイサミとチェリーだったんで、最後はね、10年間の闘いは自分とイサミで、終わらせたいなと思いました。やっぱ、その中で最後、ユニオン10年間で、何があったかって言ったら、自分で言うのもあれですけどやっぱり自分とイサミがやっぱり10年間で、ユニオンプロレスというものがあったおかげでここまで成長出来たと思うんで。イサミは新しい家を作ると言ってました。僕は外で行くって決めました。そこでそれぞれの道あるんですけど、最後はね、やっぱり勝って、今まで僕ベルト巻いた事ないんでね、ユニオンMAX、最後巻いて、興行シメて、ユニオン終わらせたいなと思います」

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