DDT 8.23両国大会 KUDOvs.坂口のKO-D無差別級戦、HARASHIMAvs.棚橋、LiLiCoプロレスデビュー戦
両国ピーターパン2015〜DDTより愛をこめて〜
日時:2015年8月23日(日)
開場:12:30 開始:14:00
会場:東京・両国国技館
観衆:6670人(超満員札止め)
▼ダークマッチ キング・オブ・ダーク選手権試合 60分1本勝負
[王 者]●伊橋剛太
5分15秒 横入り式エビ固め
[挑戦者]○“ハリウッド”ストーカー市川
※第3代王者・伊橋が8度目の防衛に成功
▼第1試合 井上麻生&渡瀬瑞基デビュー戦 30分1本勝負
ヤス・ウラノ/○彰人/中津良太
10分7秒 サソリ固め
梅田公太/井上麻生/●渡瀬瑞基
▼第2試合 時間差入場タッグバトルロイヤル 時間無制限勝負
①○松永智充/岩崎孝樹【3番目】
1分33秒 オーバー・ザ・トップロープ
MIKAMI/●勝俣瞬馬【1番目】
②○紫雷美央/星誕期【4番目】
2分58秒 小鹿の誤爆→オーバー・ザ・トップロープ
グレート小鹿/●ゴージャス松野【2番目】
③福田洋/○ヨシヒコ【5番目】
4分0秒 合体ダイビング・ボディープレス→体固め
紫雷美央/●星誕期
④○アジャ・コング/大石真翔【7番目】
9分0秒 オーバー・ザ・トップロープ
●松永智充/岩﨑孝樹
⑤○アジャ・コング/大石真翔
9分12秒 オーバー・ザ・トップロープ
大鷲透/平田一喜【6番目】
⑥○アジャ・コング/大石真翔
9分36秒 バックドロップ→片エビ固め
大鷲透/●平田一喜
⑦○アジャ・コング/大石真翔
16分41秒 垂直落下式ブレーンバスター→片エビ固め
LiLiCo/●宮武俊【8番目】
※アジャ&大石が勝ち残り。【】内は登場順。
▼第3試合 ウチコミ!presents DDT EXTREME級ブラインドフォール・ブラジャーストリップ・タイガートラップデスマッチ 60分1本勝負
[王 者]○アントーニオ本多
15分10秒 ブラジャー剥ぎ取り
[挑戦者]●マサ高梨
※第33代王者アントンが初防衛に成功
▼第4試合 遠藤哲哉復帰戦 30分1本勝負
○竹下幸之介
13分32秒 ジャーマンスープレックスホールド
●遠藤哲哉
▼第5試合 天龍源一郎引退ロード第15戦 30分1本勝負
天龍源一郎/○高木三四郎/赤井沙希
13分9秒 シットダウンひまわりボム→エビ固め
石川修司/●樋口和貞/里村明衣子
▼第6試合 KO-D6人タッグ選手権試合 60分1本勝負
[王者組]石井慧介/入江茂弘/○高尾蒼馬
12分35秒 ジントニック→エビ固め
[挑戦者組]男色ディーノ/スーパー・ササダンゴ・マシン/●大家健
※第19代王者組チームドリフが5度目の防衛に成功
▼第7試合 KO-Dタッグ選手権試合 60分1本勝負
[王者組]●関本大介/岡林裕二
21分33秒 フェニックス・スプラッシュ→片エビ固め
[挑戦者]○飯伏幸太/佐々木大輔
※第51代王者組・関本&岡林が5度目の防衛に失敗。飯伏&佐々木が第52代王者組となる
▼第8試合 ドラマティック・ドリームマッチ 30分1本勝負
●HARASHIMA
19分0秒 ハイフライフロー→片エビ固め
○棚橋弘至
▼第9試合 グッドコムアセットpresents KO-D無差別級選手権試合 60分1本勝負
[王 者]●KUDO
21分20秒 神の右膝→片エビ固め
[挑戦者]○坂口征夫
※第53代王者KUDOが初防衛に失敗、坂口が第54代王者となる
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HARASHIMAは棚橋に敗退!LiLiCo鮮烈デビュー!大家を王者にするため#大家帝国始動
ダークマッチ
相変わらずベルトを投げてGMに渡す伊橋。一方、やる気満々のスト市は両耳を外してヌンチャク代わりに振り回して威嚇。しかし伊橋はヘッドロックに捉えると、スト市に切り返されてもスクッと脱出してハンドスプリングで立ち上がってのドロップキック。
場外に落ちたスト市に飛ぶと見せかけてロープにバウンドして戻るフェイント。だが、ポーズをしている伊橋に襲いかかって腕を取ったスト市はオールドスクール(=ロープ歩きからの手刀)。
手を振り払った伊橋から「もう一度行ってみろ!」と挑発されたスト市は単身でロープ渡りしようとするが、敢えなく転落。すかさず伊橋はムーンサルトプレスを投下するが、かわして自爆させたスト市はカンチョー。さらにラ・マヒストラルで丸め込むが、カウント2で返した伊橋はコーナースプラッシュ。
地団駄してから2発目を狙った伊橋だが、スト市は木曽レフェリーを盾にして防御。木曽レフェリーを心配する伊橋の背後からスト市がカンチョー。すると伊橋の頭が木曽レフェリーの尻に突き刺さるアクシデント! 伊橋は反撃に転じ、スト市にボディプレスを投下するが、木曽レフェリーは失神中。
どうにかカウントを叩くが、カウント2のところでケツの痛みによりカウントが止まってしまう。すかさずスト市が丸め込むと、木曽レフェリーは高速カウントで3つ叩いて伊橋が勝利。伊橋にベルトが渡されると、スト市は「いま俺が勝ったじゃねぇかよ! なんでお前がベルト持ってるんだよ! 俺によこせよベルト!」と抗議するが、亜門GMがキング・オブ・ダークは負けたほうが巻くベルトだと説明。
そして伊橋に「市川さんに防衛したらアガリだな」と告げる。スト市はうちの団体はベルトがなくなったばかりだから、そのベルトを寄こせを食い下がる。そんなスト市に「神戸に帰れ!」と一喝されて渋々引き上げたスト市と伊橋。
オープニング
続いてゲストとして来場した南海キャンディーズの山里亮太さんが登場。毎年観戦しているという山里さんだが、なぜか肛門のほうがムズムズするという。
山里さんが注目している試合は同級生が6人タッグ王座に挑戦する試合、LiLiCoのプロレスデビュー戦、そしてKUDOのメインだという。すると亜門GMがDDTの公式スマホサイトが9月4日の15時からオープンすることが発表される。そして山里さんの「両国ピーターパン2015〜DDTより愛をこめて〜、スタート!」のかけ声で大会スタート。
オープニングVTRのあと、ステージ上の花火がドカンと発射されると、『GET READY』に乗せて対戦カード紹介。
第1試合
両国大会のオープニングマッチは井上麻生と渡瀬瑞基のデビュー戦。中学生の頃からDDTの手伝いに来ているという井上と、よしもとクリエイティブ・エージェンシーにも所属して芸人「てのりタイガー」としても活動している渡瀬。井上は黒と迷彩柄のレガース、渡瀬は黒ベースに金のラインが入ったショートタイツ&シューズで登場。
先発を買って出た井上はいきなり中津をグラウンドに持ち込むが、中津もバックの取り合いから自軍のコーナーに引っ張っていって彰人にタッチ。押し返していった井上は梅田にタッチ。アームドラッグで投げた梅田は立ち上がった彰人にミドルキック。
タッチを受けた渡瀬はエルボーで向かっていくが、ボディスラムを狙ったところを逆にボディスラムで叩き付けた彰人はヤスにタッチ。逆水平チョップを叩き込んでいったヤスに続き、中津がミドルキックで蹴り飛ばす。さらにスリーパーに捉えていくが、渡瀬はロープに脱出。
しかしドロップキックを返した渡瀬は宇野上にタッチ。前転して中津を飛び越えた井上はリープフロッグからドロップキック。しかしエルボーで向かってきた井上を武者返し(=スタンディング式肩固めからの大外刈り)で叩き付けた中津は彰人にタッチ。
逆水平チョップやボディスラムで叩き付けた彰人は執拗にカバー。必死で返していった井上だが、ヤスがシルバーブレットを投下。さらにバックブリーカーから逆片エビ固めへ。これを渡瀬がカットし、詰め寄ってきたヤスに張り手を見舞うが、唾を吐きかけたヤスはパンチを叩き込んでから延髄斬り。
しかし井上がエルボーでヤスに向かっていき、そこから高角度レッグドロップをお見舞い。梅田が入ってくると、中津が一気呵成に攻めていき、ハーフダウンの梅田にレッグラリアット。カウント2で返した梅田はエルボーで向かっていくが、カウンターの張り手を叩き込んだ中津。
さらに梅田のスピンキックをかわしてスロイダーで投げていく。続いて彰人が突進するが、梅田はジャンピング・フロントキックで迎撃し、「よっしゃいけ!」と渡瀬にタッチ。串刺しジャンピングエルボーを叩き込んだ渡瀬だが、彰人は「効かねぇよ!」と逆水平チョップ。さらにランニングエルボーも受け止めて「来いよ!」と挑発。
必死に向かっていった渡瀬を上空にトスして蹴り上げた彰人だが、渡瀬も返す刀でランニングエルボー。すかさず梅田が変形パワースラムで叩き付けると、ヤスと中津を場外へ。そこに井上がスワンダイブ式プランチャ。渡瀬も彰人にミサイルキックを発射するが、彰人はシャープシューターに捉えると、リング中央に引きずり戻して腰を落とす。これで渡瀬はギブアップ。
第2試合
DDTでアイアンマン王者になったことで本気になったタレント兼映画コメンテーターのLiLiCoがついにプロレスデビューすることに。しかも現アイアンマン王者のアジャ・コングや現役最年長レスラーのグレート小鹿らが出場する時間差タッグバトルロイヤルでのデビュー戦となった。
まずはDDTを退団してフリーとなったMIKAMIとDNA勝俣が登場。その相手は松野&小鹿というコンビ。奇襲攻撃を仕掛けていったMIKAMIと勝俣は2人がかりで小鹿を踏みつけて動けなくすると、松野にトレイン攻撃。さらにMIKAMIがミッキーブーメランを叩き込むと、勝俣がムーンサルトプレスを投下。
そこに3組目として松野&岩﨑の豚ing2015が登場し、いきなり口に含んだ飲み物を噴射。すっかりヒールになってしまった岩﨑が勝俣に急所攻撃をお見舞いすると、松永がオーバー・ザ・トップロープ(以下OTR)で勝俣を失格にさせる。4組目として誕期&美央が登場。誕期に肩車された美央が松永にフットスタンプを投下。さらに誕期がボディプレス。
しかしカウント2で岩﨑がカットすると、誕期は松野をエプロンに追いやり、突進してきた小鹿をかわして松野に誤爆させてOTRで失格にさせる。
5組目として福田とホーガン化したヨシヒコが登場。体ごと誕期にぶつかっていったヨシヒコを連れて福田がコーナー登ると、そのままヨシヒコは誕期と美央にダイビング・クロスボディーを決めて3カウント。そこに6組目の大鷲&平田が登場。場内が平田GOサイングラスでチカチカ点滅している中、あの曲に乗ってリングインした平田だが、ヨシヒコが大鷲に輪廻転生(=デ・ジャヴからのウラカン・ラナ)を仕掛けていき、それにぶつかって結果的に踊れず。
それでもなお踊ろうとした平田は2度目の輪廻転生はかわしたが、再び回転してきたヨシヒコが激突して結局踊れず。そこに7組目のアジャ&大石が登場。アジャが登場すると、大石が平田GOサングラスを渡そうとするが、アジャは拒否。しかしリング上の選手全員がダウンし、観客の手拍子を聞いたアジャは苦笑いしながらサングラスを装着!
あの曲がかかると持参した一斗缶の中になぜか入ってきた平田GOサングラスをみんなに渡して全員でダウン。そのあとは曲に合わせて攻撃し、福田組、松永組をOTRで失格にさせると、平田をバックドロップで投げて3カウント。そこに最後の9組目となるLiLiCo&宮武が『ファイナルカウントダウン』に乗って登場。
宮武の体を背後からまさぐるLiLiCoは、まるでドロンジョ様のようなコスチューム。アジャがLiLiCoに詰めよるが、宮武が襲いかかる。大石が救出に入るが、LiLiCoが大石にドロップキック。さらに宮武のスパインバスターからLiLiCoがキャメルクラッチに捉えるが、アジャがカット。
ボディスラムでLiLiCoを叩き付けたアジャはロープに貼り付けてのスリーパー。さらに大石が「化粧めちゃめちゃにしてやる!」と顔面を肘でゴシゴシ。続いてアジャがコブラツイストに捕らえると、宮武がカットするがアジャはエルボーで宮武を排除。その間に大石がブレーンバスターを狙ったが、これはLiLiCoが逆に投げる。
タッチを受けた宮武はショルダータックルから串刺しスピアー。かわした大石はアジャにタッチ。急角度バックドロップで投げたアジャだがカウントは2。ならばとダイビング背面エルボーを投下したアジャだが、宮武がかわすとLiLiCoがダイビング・ボディアタック。さらに宮武がハートアタック(=スピアー)でカウント2まで追い込んだが、アジャは裏拳。
LiLiCoがカウント2でカットしたが、アジャはLiLiCoの脳天を一斗缶で殴打すると、宮武を垂直落下式ブレーンバスターで叩き付けて3カウント。アジャは時間差タッグバトルロイヤルで優勝すると同時にアイアンマンの防衛にも成功。そしてLiLiCoとも握手をして健闘を称えた。その直後、LiLiCoは背後からスクールボーイで丸め込む。
辛くもカウント2で返したアジャが「せっかくようこそプロレスにって称えたのに何するんだよ!」と言うと、LiLiCoは「そのベルト、絶対に獲り返してやる!」とアイアンマンへの思い入れが人一倍あることをアピール。それを聞いたアジャは「こうなったらいつでもやってる! 俺はずっとずっとずーっと持ち続けてDDTにあがり続けてやるんだからな!」と宣戦布告した。
第3試合
これまで数え切れないくらい闘ってきたアントンと高梨。その長い長いライバルストーリーにひとつの終止符を打つのが今回の一戦。王者アントンが考案した目隠し、乳隠し、虎バサミデスマッチ! 3カウント、ギブアップに加え、相手選手からブラジャーを剥ぎ取っても勝ちとなる。
先に入場した高梨は真っ赤なブラを着用。ビッグマッチ用のガウンを着用し、福田を帯同して入場したアントンがガウンを脱ぐと純白のブラが露わになる。虎バサミが置かれたリング上で、目隠した両者は慎重に歩を進めていく。
一瞬触れたことでより敏感になった両者は、慎重に相手との距離をはかるとアッパーカットの打ち合いに。さらにお互いにブラのショルダーを外しにかかるが、一旦離れてブラを直す。手四つがうまくいかないと、アントンはリストロックからのハンマーロック。背後に回ったアントンはホックに手をかけるが、高梨も必死に防御。
アントンはコブラツイストを仕掛けるとそのままブラに手をかけるが、うまく切り返した高梨もコブラツイストからブラに手をかける。ブレイクさせようとすた松井レフェリーが巻き込まれてしまい、アントンは南部式ナックルを松井レフェリーに入れてしまう。
だが、バイオニックエルボーは松井レフェリーがフラつき、結果的に高梨にヒット。なおも松井レフェリーに卍固めを狙うアントン。松井レフェリーが脱出すると、今度は高梨がタカタニックの体勢。必死に逃げる松井レフェリーだが、アントンのスコーピオンデスドロップを食らってしまいKO。仕方なくサブレフェリーの木曽レフェリーが入ってくるが、アントンはまた間違って木曽レフェリーにも襲いかかってしまい、レフェリーシャツを脱がしてしまう。
すると、なぜかブラを装着していた木曽レフェリー。アントンがブラを獲って勝ちを確信するが、そこに高梨が背後から逆さ押さえ込みを狙う。反射的にスコーピオンデスドロップで切り返したアントンは、木曽レフェリーから剥ぎ取ったブラを拳を巻き付けたアントン。
そのままコーナーに登ったアントンはフィストドロップをパワーアップさせるには観客にブラを分けてくれと訴える。観客は誰も反応しないが、そこに元DDT映像班の藤岡メガネが入ってきて自らのブラジャーをアントンの拳に託す。さらにシンガポールに行っているはずの中澤マイケルも登場し、アントンの拳にブラジャーを託す。
それでも足りないというアントンに放送席にいた山里さんが「こんなところで俺の性癖が役に立つとは……」と言いながら自らのブラジャーをアントンの拳に託す。そしてアントンが大量のブラを拳に巻いてダイビング・フィストドロップを投下したが、高梨がかわして自爆!
高梨はすかさずタカタニックを狙ったが、アントンが弾き飛ばすと高梨は虎バサミにハマってしまい身動きが出来ない。そこに手探りで近づいていったアントンは卍固めに捉えた上で高梨のブラを剥ぎ取って勝利! EXTREME級王座を防衛するとともにDDTに関わる人間の性癖を明かしたアントンは高梨との闘い第1章に決着をつけた。
第4試合
足を骨折した遠藤の復帰戦は盟友・竹下との一騎打ち。険しい表情で入場した遠藤に対し、竹下はシルバーのショートスパッツにニーパットという新コスチューム。睨み合ってから握手を交わした両者。
試合が始まると、まずは竹下がヘッドロック。執拗に絞めていった竹下をコーナーに押し込んだ遠藤は逆水平チョップからエルボー。だが、体勢を入れ替えた竹下も逆水平チョップとエルボーを返す。リープフロッグを狙った遠藤をキャッチして肩口に担ぎ上げた竹下。
しかし竹下が投げたところを着地した遠藤はコルバタで竹下を場外に投げ飛ばすとケブラーダを狙う。足を掴んで引きずり降ろした竹下はリングに戻り、逆にプランチャを投下。リングに戻った竹下はチンロックに捉えるが、遠藤はロープに脱出。竹下はフラップジャックで叩き付けると、エルボー合戦へ。
遠藤がそこからロープに飛ぶが、竹下はカウンターのゼロ戦キック。ブレーンバスターを狙った竹下だが、踏ん張った遠藤。ならばと逆水平チョップを打った竹下だが、遠藤もドロップキックを返す。バックの取り合いから竹下のジャーマンを着地した遠藤はバックドロップ。
しかし遠藤の串刺し攻撃を迎撃した竹下はコーナー二段目に。下からのジャンピングキックで竹下を場外に蹴落とした遠藤はスワンダイブ式アトミコを投下。場外カウント19で戻った竹下の背中にスワンダイブ式フットスタンプを落とした遠藤はバックブリーカーからシャープシューターへ。
だが、腕立てしてロープに逃れた竹下。竹下のブルーサンダーを逃れた遠藤はスペース・ローリング・エルボー。しかしキャッチした竹下はそのまま旋回式ブルーサンダーで叩き付ける。さらに串刺しフロントキックから投げ捨て式ドラゴンスープレックス。ジャーマンを狙った竹下だが、踏ん張った遠藤はエルボー合戦へ。
強烈なエルボーで遠藤に片膝をつかせた竹下だが、遠藤はローリングエルボーを狙った竹下をコンプリート・ショットで叩き付けると、その上にその場飛びシューティングスター。走り込んできた竹下にトラースキックを叩き込んだ遠藤だが、竹下もトラースキックを返してブレーンバスターを狙う。逆に投げた遠藤はスペース・ローリング・エルボー。
キャッチした竹下だが、遠藤はトーチャーラックボムで逆に叩き付ける。しかしスカイツイスター・プレスはかわされて自爆。ラリアットの相打ちからバックを取った竹下はロールスルージャーマンスープレックスホールド(=後方回転エビからのジャーマン)を狙う。
サムソンクラッチで切り返した遠藤だが、カウント2で返した竹下は畳みかけようとする遠藤をローリングラリアットで吹っ飛ばすと、もの凄いブリッジのジャーマンスープレックスで投げて3カウント。敗れた遠藤はしばらくリング上で大の字のままだったが、遠藤哲哉がようやくDDTのリングに帰ってきた。
第5試合
天龍源一郎引退ロード第15戦として行われるこの一戦。まずは高木と真っ白な新コスチュームの赤井が入場。続いて石川組が入場すると、最後に『サンダーストーム』が鳴り響き、Revolutionジャンパーを着た天龍が入場。
天龍が先発を買って出るのを見て、石川と樋口が先発争いをしていると、まず天龍に深々と頭を下げながら握手を求めていった里村が前に出て先発を買って出る。天龍と里村で試合開始すると、手四つの力比べからロープに押し込んだ里村が離れ際に攻撃。
怒った天龍はいきなりグーパンチ。里村はそれでもミドルキックからのソバットで向かっていくが、天龍はショートレンジラリアットから里村の髪の毛を掴んで張り手。倒れて里村を蹴り飛ばすが、それでも里村はエルボーで向かっていく。なおも髪の毛を掴んでショートレンジラリアットを叩き込む天龍だが、里村はローキックの連打でついに天龍をダウンさせた。
タッチを受けた赤井はビッグブーツを叩き込む。しかしローからエルボースマッシュを返した里村。ここで高木と樋口がリングイン。ショルダータックルでなぎ倒した樋口だが、高木もカウンターのドロップキックを返すと天龍にタッチ。
念願の天龍との対決となった樋口だが、石川が飛び込んで樋口を強引に下げてタッチ。エルボーで天龍に向かっていくと、天龍も逆水平チョップで応戦。ここで石川が樋口にタッチすると、樋口が逆水平チョップで向かっていく。しかし天龍はグーパンチの連打で樋口を殴り倒す。
里村も必死に向かっていくが、腕を掴んだ天龍はエグい角度のワキ固め。慌てて石川と樋口がカットに入り、そこからトレイン攻撃へ。天龍もダウンすると同時に石川に浴びせ蹴りでぶつかっていくと高木にタッチ。
ドラゴンリングインした高木をトーキックで迎撃した石川はコーナー二段目からミサイルキック。さらにツームストンパイルドライバーで叩き付けると、串刺しラリアットを叩き込む。だが、コーナーに登った石川をドロップキックでエプロンに蹴落とした高木は、一度は叩き落とされたものの、スペース・ローリング・クロスチョップからぶっこ抜きブレーンバスターで石川の巨体をリング内に投げ込んだ。
続いて里村が赤井を蹴っていくと、天龍がペットボトルを投げて赤井に檄。里村は天龍にも向かって行くがグーパンチ一閃。赤井もエルボーとグーパンチで里村に向かっていくが、里村はDDTから側転キックを落として樋口にタッチ。赤井にトレイン攻撃を決めると、石川&樋口が合体ブレーンバスター。
樋口は赤井をカナディアンバックブリーカーで担ぎ上げるが、赤井はオンブ式スリーパーで切り返して脱出。赤井はハリケーン・ラナを狙ったが、これは回転が不十分で失敗。すぐに高木にタッチすると、高木は追走式ラリアット。樋口も追走式ラリアットを返すが、高木は体重の乗ったラリアットで樋口をなぎ倒すとスタナーからラリアット。
石川と里村がカットに入るが、2人を高木が場外に追いやると赤井がコーナー最上段からおプランチャ。その間にリング上では樋口に高木が天龍とのサンドイッチ・ラリアットからスピコリドライバー。さらにダメ押しのシットダウン・ひまわりボムで3カウント。試合後も里村は天龍を睨み付けるが、天龍はファイアーポーズにも加わらず最後まで天龍源一郎のままでDDTのリングを降りていった。
第6試合
ディーノ、ササダンゴ、そしてガンプロの大家という昭和52年生まれ38歳の同級生トリオがDDTが誇る最長寿ユニットのチームドリフが持つKO-D6人タッグ王座に挑戦する。国技館のマス席を徘徊し、男性客を襲いながら入場したディーノとササダンゴ。すると、ササダンゴがステージに移動し、恒例の煽りパワポとして「大家健が6人タッグ王者になる方法」をスタートさせる。
いきなり大家の現住所をバラした上、最大の弱点だと言い切ったササダンゴはガンプロの観客動員数をグラフ化! 「プロレスをメジャーにしたい」という大家の言葉も「根拠がない」とバッサリ切ったササダンゴは、大家の親が東京旅行に行った際にデキた子供であることを突き止める。大家の親がなぜ東京旅行に行ったのかというと、あの猪木vs.アリを観戦しに行ったためだったことが分かると、大家にも関節的に闘魂の遺伝子が入っていると力説。
猪木がアリと闘ったのはプロレスをメジャーにしたかったからであり、これこそが大家のプロレスをメジャーにしたいにつながるという。そして当時世界最強だったアリはいまのドリフとも言えるといい、猪木=大家、アリ=ドリフと導いたササダンゴは、大家のアリキックにこそ勝機をあると作戦を立てる。
奇襲作戦を仕掛け、ディーノとササダンゴでドリフを分断し、石井をディーノの尻に押し込んだところに大家がアリキックを叩き込めば勝てるという結論。煽りパワポが終わると、『BAD COMMUNICATION』に乗って今成と共に大家が闘魂タオルを首からかけて登場!
ドリフは3人のイメージカラーがより多く入った新コスチューム。ディーノの張り手を食らった大家はすぐに打ち返して先発を買って出る。まずは石井と腕の取り合いを展開。すると作戦通り、ディーノが奇声をあげながら尻を出してコーナーへ。分断したササダンゴが石井をディーノのケツに投げつけると、そのままフラフラとササダンゴのケツにも吸い込まれる石井。
そこに大家がしゃがみ込み、アリキックを狙ったのだが、あっさり飛び越した石井は大家を蹴り飛ばす。大家もどうにか石井をエプロンに出してロープ越しにブレーンバスターを狙うが、入江が石井に加勢して合体ブレーンバスター。
花道に腰をうちつけた大家は早くも大ダメージ。石井はリングに大家を戻して後頭部にニードロップを落とすと、入江がエルボーでなぎ倒す。大家も立ち上がっていくが、入江はエルボーの連打からジャンピング・パイルドライバー。さらに高尾がボディへのエルボーから側頭部に低空ドロップキック。
石井の張り手に対し、大家も殴り返そうとすが、キャッチした石井はニーリフトでカチあげるとオーバーヘッドキック。さらに入江が串刺しラリアットからブレーンバスターを狙う。踏ん張った大家は自らしゃがみ込んでアリキックを狙ったが、入江はそこにテディベア(=ヒップドロップ)。
さらに石井と高尾が入ってきて上から入江を落とす。渾身のビーストボンバーで吹っ飛ばした入江だが、カウント2で返した大家。そこに会見のときに泣かされたノータッチヘッドバットを叩き込んだ入江。歯を食いしばって耐えた大家はヘッドバットの連打を返すと、どうにかヘッドバットで入江をダウンさせてササダンゴにタッチ。
石井にラリアットを叩き込んだササダンゴだが、石井も投球フォームチョップを返す。そこからお互いにドロップキックを出すと、タッチを受けた高尾がササダンゴの背中にフットスタンプを落としてからスイングDDT。ミサイルキックを発射した高尾だがカウントは2。
ロープに飛んだ高尾だが、エプロンで待っていたディーノがリップロック。そこをササダンゴが垂直落下式リーマンショックで叩き付けると、続けてディーノのファイト一発!からササダンゴがもう一度垂直落下式リーマンショック。そしてディーノがリバースエビ反りジャンプ(=ムーンサルトプレス)を投下するがカウントは2。
ここで大家がタッチを要求すると、ディーノは力一杯タッチ。ミサイルキックを発射した大家は合体攻撃を狙った石井と入江をスピアーでまとめて吹っ飛ばす。するとディーノが高尾にファイト一発!から男色ドライバー。さらにササダンゴが垂直落下式リーマンショックを決めると、満を持して大家がアリキック。
カウント2で返した高尾は炎のスピアーを狙った大家をトラースキックで迎撃。そこに石井がニールキックで飛び込んでくると、最後は高尾がダメ押しのジントニックで叩き付けて3カウント。大家の、同級生トリオの、そしてガンプロユニーバースの夢を打ち砕いてみせたチームドリフ。DDTのモハメド・アリは伊達じゃない。
ドリフが引き上げようとすると、一度引き上げた同級生トリオが出てきてササダンゴが“終わりパワポ”をやるという。終わりパワポではこのディーノ、ササダンゴ、大家のユニット名を決めるというもの。LINEグループによる若年層の抱え込みと、失墜した大家の復活のためにチャンピオンになるしかないというササダンゴが「もう始まっているんですよ、大家復活の序曲は!」と言うと、ユニット名が『#大家帝国』であることが明かされた!
『BAD COMMUNICATION』に合わせて、大石と今成を加えた#大家帝国のメンバーが芸人のキュートンのごとく見事なフォーメーションダンスを披露すると、9.27後楽園大会でドリフに6人タッグ王座のリマッチを要求。
しかしGMからリマッチに対して「どうしましょうか?」と聞かれた石井は「お断りします!」とバッサリと#大家帝国を切り捨てた……
Tシャツバズーカ
第6試合終了後、スクリーンで11月28日の大阪府立大会にRGと山里亮太が参戦することが発表されたが、スクリーンに映し出された放送席の山里さんは明らかに聞かされていない様子で、ただただ驚くばかりだった。
休憩明け、マッスル坂井と松江哲朗監督のダブル監督で『俺たち文化系プロレスDDT(仮)』を、DDT制作の映画第2弾として制作すると発表。恐らくドキュメンタリー映画になるだろうとのこと。
続いてTシャツバズーカを担当する男色タイツを穿いたモンチッチ君が登場し、山里さんと二人で客席にTシャツバズーカを発射。暴走したモンチッチ君がスクリーンに向かってTシャツバズーカを発射すると、割れたような映像が流れたあとのスクリーンで最終告知として2016年3月21日の両国大会はステージを作らず客席を全面開放することを発表。
そこに高木大社長が現れ、「DDTはもっともっともっともっと上を目指すぞ! 2016年3月21日、DDT両国全面使用のカードを発表する!」と言って“東西正面向正面全面使用全域エニウェアフォールウェポントレジャーハントマッチ”を開催すると発表した。
第7試合
王者チームは先日の大日本プロレス両国大会で岡林が関本に勝利したこともあり、関本のテーマ曲の途中から岡林のテーマ曲にチェンジ。名前のコールも先が関本で、後が岡林。挑戦者チームから握手を認めるが、王者チームは応じない。
関本と佐々木の先発で試合開始。カニ挟みからヘッドロックに捉えた佐々木はリストロック。関本が切り返したところを佐々木が下から蹴り上げて脱出すると、岡林と飯伏がリングイン。片足タックルを仕掛けた飯伏はハンマーロックに捉える。回転しながら脱出した岡林。
飯伏はヘッドロックに捉えると、岡林はロープに振る。飯伏のショルダータックルを受け止めた岡林はリープフロッグを狙った飯伏をキャッチしたが、素早く脱出した飯伏はドロップキックで場外に出す。岡林をステージ上まで連れていった飯伏は宮武が用意した台車に乗せると、花道を滑走してそのまま場外に突き落とす。
佐々木も関本を台車に乗せると、そのまま花道を滑走してやっぱり場外に突き落とす。だが、リングに戻った岡林は佐々木に逆水平チョップからのボディスラム。関本もボディスラムで続くと、大日本コンビはクイックタッチで代わる代わるボディスラムで佐々木を叩き付ける。
関本はブレーンバスターで投げると一気に逆エビ固めへ。飯伏はどうにか救出に入りたいが、岡林が立ちふさがる。自力でロープに逃れた佐々木だが、関本は手四つの体固めでカバー。そのまま上に乗るが、佐々木はブリッジから立ち上がるとそのままドロップキック。タッチを受けた飯伏はスワンダイブ。かわした関本だが、着地した飯伏は控えの岡林にグーパンチ。
そこから関本にダッシュミドルを叩き込むと、ムーンサルト・ニープレスを投下。岡林が入ってきて合体攻撃を狙ったが、オーバーヘッドキックで場外に追いやった飯伏は三角跳びケブラーダを発射。10分が経過し、リングに戻った飯伏は関本に串刺し攻撃を狙うが、蹴りで迎撃した関本はショルダータックルで吹っ飛ばす。
続いて岡林が逆水平チョップからぶっこ抜きブレーンバスター。逆エビ固めに捉えたところに佐々木がカットに入るが、岡林は逆水平チョップで蹴散らすと、飯伏にも逆水平チョップ。飯伏もミドルキックを返して、ミドルと逆水平の打ち合いになると、飯伏は左右のストレートパンチからハイキック。だが、返す刀で岡林もショートレンジラリアット。
タッチを受けた佐々木は控えの関本を攻撃してから岡林にダイビング・ラリアット。さらにドロップキックから岡林のハンマーをかわしての張り手。さらにヘッドシザースで場外に落とすと、岡林をイスに座らせてからコーナーに登って、そのままエルボーアタックでダイブ。
岡林をリングに戻した佐々木は15分経過と同時にクロスフェース。関本がカットしたが、飯伏が関本を場外に出すと、合体攻撃を狙う。しかしダブルラリアットで吹っ飛ばした岡林は関本にタッチ。豪快なアトミックドロップからアルゼンチン・バックブリーカーで担ぎ上げると、カットに入ろうとした飯伏を岡林がアルゼンチン・バックブリーカーで担ぎ上げ、両者を投げ捨てる。
しかしサンドイッチ・ラリアットをかわして同士討ちを誘い込んだ佐々木は関本に佐々木式ウラカン。そこを岡林がカナディアンバックブリーカーで担ぎ上げるが、佐々木は脱出して関本に向かって突進。バックに回った関本はロープに押し込んでロールスルージャーマンスープレックスホールド(=後方回転エビからのジャーマン)。しかし飯伏がスワンダイブ式フットスタンプでカット。
タッチを受けた飯伏だが、関本は垂直落下式ブレーンバスター。さらに佐々木を岡林との眉山で投げ捨てると、飯伏が関本のバックを取る。そこに岡林が加わると、関本が岡林のバックに回って眉山。着地した飯伏はラリアットを狙うが、関本が相打ちに持ち込む。何度かの相打ちから飯伏が打ち勝ったが、シットダウン・ラストライドを防御した関本はやり投げのようなカタチで飯伏をコーナーに投げつけるとジャーマン。
佐々木がカウント2でカットするが、大日本コンビは対角線上のコーナーへ。しかし飯伏が岡林を雪崩式フランケンで投げると、佐々木が足止めにしていた関本に飯伏がスワンダイブ式ジャーマン。そして佐々木が場外に出た岡林にトペを発射すると、飯伏が関本にフェニックス・スプラッシュを投下して3カウント!
大日本に長い間流出していたKO-Dタッグを奪還した飯伏&佐々木。とくに飯伏の正パートナーになってからやっと結果を出した佐々木は嬉しそう。試合後、飯伏はベルトをマットに置いて握手を求めると、岡林も潔く負けを認めて両手で応じて頭を下げた。
<試合後コメント>
飯伏幸太&佐々木大輔
佐々木「見ての、見ての通りここで、地球最強の証が、俺らのもとに来たぞ! なんか聞いてみろオイ」
――強いチャンピオンチームだったと思うが。
飯伏「いやー、G1の流れがあって、もちろんダメージ残ってた部分はあるんですけど、そのぶん対ヘビー級というのを何戦もやってきましたから、そのへんはプラスマイナスゼロかなと。フラットな状態で自分の中では対戦出来たと思いますけど、今回のその、勝つ要因としては、僕の最大のパートナー、殺人鬼、佐々木大輔。人を殺してますから。このタッグチームなら、一生防衛できるんじゃないですか」
――お互いジャーマンをそれぞれ助ける場面もありチームワークも良かったと思うが。
佐々木「なんかお互いの、ヤバい雰囲気っていうのが掴み取れるんで、精神的にヤバい時とか、肉体的にヤバい時とかなんかやっぱ、伝わって来るんで。それがチームワークなのかなと。まあでも一生防衛しますよ」
飯伏「ほんとに限界ですよ。心身ともに限界。MAXに久々に。33年ぶりにMAXですよね、疲労が。精神が」
佐々木「眉山で、眉山で脳内どっか行っちゃったよ。食らってないでしょ眉山」
飯伏「無理。よかった、とりあえず、いつでもいいんで」
佐々木「防衛戦はしません」
飯伏「防衛戦はしません」
佐々木「一生俺たちが王者です」
飯伏「守り続けよう」
第8試合
新日本プロレスvs.DDTのエース対決にして、先日の新日本プロレスG1クライマックスで優勝したばかりの棚橋がいきなり他団体に参戦。しかも棚橋はこの闘いを「井の中のエースvs.世界のエース」と表現。「さらに上がいるってことを見せつけないないと業界のためにならない」とまで言った棚橋に対し、HARASHIMAは「あなたをDDTの世界に誘います」と宣言。
棚橋はビッグマッチバージョンのポニーテールスタイルで登場。いつものようにステージ上で精神統一し、狂気の宿った表情で顔をあげたHARASHIMAは、リングインすると険しい表情で棚橋を睨み付ける。奇しくもコスチュームも黒と白に分かれた両者。
HARASHIMAが握手を求めて手を差し出すと、棚橋は応じると思わせておいてスカした。ホームのHARASHIMAに声援が集中すると、棚橋は両耳を塞ぐ。ロックアップからロープに押し込んだ棚橋は離れ際に張り手を狙ったが、読んでいたHARASHIMAはかわしてみせる。
手四つを嫌うと、HARASHIMAは胴タックルからヘッドロック。棚橋がヘッドロックで切り返してグラウンドに持ち込むが、HARASHIMAはヘッドシザースで切り返す。首を抜いて立ち上がった棚橋は余裕のエアギターを軽く披露。
エルボースマッシュでカチあげていった棚橋だが、HARASHIMAがショルダータックルでなぎ倒す。ミドルキックを叩き込んでいったHARASHIMAだが、蹴り脚をキャッチした棚橋はヒジを落とすと、背後からヒザ裏にショルダー。そこからHARASHIMAの左ヒザをレッグロックで痛めつけていった棚橋はインディアンデスロックへ。
下からチョップを叩き込むHARASHIMAだが、苦悶の表情でロープに逃れる。それでもなかなか離さない棚橋にブーイング。棚橋のコーナー二段目からのローリングセントーンをかわしたHARASHIMAだが、棚橋はカウンターエルボー。
さらにHARASHIMAの左足を踏みつけながらエアギターをする余裕を見せる棚橋。HARASHIMAもエルボーで反撃するが、左ヒザのダメージが大きい。それでも棚橋の串刺し攻撃を蹴りで迎撃したHARASHIMAはジョン・ウーで吹っ飛ばしてから串刺しフロントキック。コーナー二段目に棚橋を寝かせたHARASHIMAは上からフットスタンプを落としながら踏みつぶす。
さらに雪崩式ブレーンバスターで投げてから、そのままダブルニーを落とす。ロープに飛んだHARASHIMAに左ヒザへの低空ドロップキックを叩き込んだ棚橋は、コーナー最上段からプランチャ式のハイフライフローを投下。
先にリングに戻った棚橋はエプロンまで登ってきたHARASHIMAを捕まえてロープ越しのドラゴンスクリュー2連発。そこからテキサス・クローバー・ホールドに捉えるが、HARASHIMAも必死にロープまで辿り着く。ドラスク狙いの棚橋に延髄斬りを叩き込んだHARASHIMAはスリングブレイドをかわしてハイキック。
さらにリバースフランケンで投げてから、立ち上がった棚橋に串刺し式の蒼魔刀を叩き込む。だが、続く蒼魔刀をスリングブレイドで迎撃した棚橋。ダブルダウン状態から両者立ち上がってエルボー合戦。HARASHIMAが打ち勝つと思わずニヤリと笑ったHARASHIMAだが、棚橋も張り手を返す。
HARASHIMAはフロントキックから棚橋の顔面を蹴り上げるとつるべ落とし(=カナディアンバックブリーカーから前方に落とすフェースバスター)を狙ったが、棚橋はツイスト・アンド・シャウト(=ネックスクリューからのシャウト)で切り返すとスリングブレイド。カウント2で返された棚橋はクロスボディー式のハイフライフローを狙ったが、山折りで迎撃したHARASHIMAは蒼魔刀を発射。
クリーンヒットしたがニアロープ。ならばと垂直落下式つるべ落としで叩き付けたHARASHIMAは不適な笑みを浮かべると、棚橋の顔面を蹴り上げてからバズソーキック。スワンダイブ式蒼魔刀をかわした棚橋はすかさずグラウンド・ドラゴンスクリュー。
ドラスクを狙う棚橋に張り手を見舞ったHARASHIMA。すると棚橋はドラスクをやめて張り手合戦に応じる。そこからグーパンチを叩き込んだHARASHIMAは狂気の笑顔。しかし二発目のグーパンチをかわした棚橋はドラゴンスープレックスと見せかけて、ダルマ式ジャーマンにスイッチして投げていく。カウント2で返した棚橋だが、素早くコーナーに駆け上がった棚橋はハイフライフローを投下すると、間髪入れずもう一発ハイフライフローを投下して3カウント。
コーナーに登って人差し指を突き上げた棚橋はHARASHIMAに向かって手招き。HARASHIMAが歩み寄っていくと、スカしてリングを降りようとした棚橋だが、思いとどまってHARASHIMAに近づいていき、何やら言葉を交わしてからリングを降りた。HARASHIMAはそんな棚橋の背中に一礼した。
<試合後コメント>
棚橋弘至
「4試合連続で両国で試合する事に恵まれました。まずはそれをありがとう。あ〜、俺は珍しく怒ってるよ。グラウンドで競おうとか、打撃で競おうとか、技で競おうとか、ナメちゃダメでしょ。ナメたらダメでしょ。これは悪い傾向にあるけど、全団体横一列で見てもらっては困る!(※机を叩き)ロープの振り方、受け身、クラッチのこの一個の細かい所にいたるまで違うんだから。『技が上手だね』『マスクが良いね』『筋肉がすごいね』じゃない所で俺らは仕事してるから! …まあこれぐらいにして、素晴らしい選手だったと思うよ。素晴らしい選手でした。はい」
――今回のDDT両国大会はいかがでしたでしょうか?
「来年またスケールアップしていく、ファンの人が喜んでる、それが全てです。今日この会場に来てくれてるお客さんが、いかに楽しむか、それに全てを注いでるDDTは一番スマートです」
――試合後HARASHIMA選手に何か声をかけていましたが。
「…俺もまだまだだと。HARASHIMA選手はこの団体のスターでしょ? スターをよりスターに、とは思ってたんですけどね。まだまだ俺も、非情になりきれない。そこかな。誰か俺を……いや、必ず覚醒してみせます。G1チャンピオンとして」
HARASHIMA
「えー、新日本プロレスのG1の覇者の棚橋選手との試合……まあやっぱり、メジャー団体のトップだけあって、すごい強かったですね。こっちが崩そうと思ってもなかなか崩せずに、でもまあやってみて、負けてすごい悔しいですけど、やっててすごい楽しかったですね。機会があったらまたやりたいですね。やられたままでは終わりたくないですね」
――力の差というのはどのぐらい感じましたか?
「力の差、力の差、それは見た人が判断するんじゃないですか? 結果としてはあっちの勝ちですけど、内容をどう見るかと。はい」
――手応えとしては自分のペースに引きこむことはできたと思いますか?
「途中いい流れはあったんですけど、あっちの懐が深いというか、そうさせない場面でもさらにもっとなんか深みはありましたねやっぱり。でも楽しかったですよ本当に」
――試合後かなり棚橋選手が怒ってたようなんですけど
「怒ってた? 試合後? そうなんですか? ちょっとわかんないです。僕はもっと早く勝てると思ったんじゃないですか? 思い通りできなかったんじゃないですか? わかんないですなんで怒ったか。僕は彼じゃないのでわかんないですけど、僕はほんと楽しかったですよはい。負けたことだけが悔しいですけど、新日本プロレスのトップ、メジャー団体のトップの人と試合して、何度も言いますけど、楽しかったです」
第9試合
2015年のDDT両国大会のメインイベントはKUDOの持つKO-D無差別級王座に、同じ酒呑童子の坂口征夫が挑戦する一戦。盃を交わした兄弟関係にあるといっていい両者だが、「兄弟喧嘩っていうものは兄貴が勝つ」というKUDOに対し、「兄弟喧嘩? これは戦争だ」と言い切ったKING OF DDT 2015覇者の坂口。「ベルト」は絶対渡せないというKUDOに対し、坂口は「信じてきた道」だけは譲れないという。
ステージ上でパーカーを脱いだ坂口は髪の毛だけでなく、眉毛も髭も金に染め抜いてリング上へ。続いてガウンのフードを目深に被ったKUDOはリングインすると、フードを取って坂口を睨み付けながらベルトを掲げてみせた。
高梨がニュートラルコーナーから見つめる中、額をつけて睨み合った両者。そして試合開始のゴングが鳴ると、まずはお互いに牽制の蹴り。フェイントを入れながら相手の出方を窺う両者だが、ロープに押し込んだ坂口が掌底。かわしたKUDOも掌底を出すが、坂口もかわす。
タックルでテイクダウンを奪った坂口は馬乗り掌底からエルボー。スイープしたKUDOも馬乗りエルボーを連打で返す。坂口はいきなりスーパーマンエルボーで飛び込むと、ボディブローからのミドルキック。面食らった様子のKUDOにボディブローからサッカーボールキックを叩き込んだ坂口はニーオンザベリー式キャメルクラッチ。
ロープに逃れたKUDOにいきなりドロップキックを見舞って場外に出した坂口は、エプロンからランニングローを狙う。この蹴り脚をキャッチしたKUDOは奈落式ドラゴンスクリュー。さらにリングに戻ってプランチャ式ダブルニーを投下。カメラを見て不敵な笑みを浮かべたKUDOは坂口をリングに戻すと、レッグロックに捉えていく。
さらに坂口の左ヒザをマットに叩き付けていったKUDOはロープに坂口の左足を巻き付けて痛めつける。さらにサッカーボールキックを叩き込むとミドルキック合戦へ。そこから坂口の蹴り脚をキャッチして足払いで寝かせたKUDOは足4の字固めへ。
ロープに逃れた坂口だが、KUDOは倒立からのダブルニーを落とすと、ボディブローを返してきた坂口にキチンシンク。場外に出た坂口にKUDOはトペを発射するが、かわした坂口はエプロンに登ってランニングロー。右脇腹を押さえて苦しそうな坂口だが、リングに戻るとミドルキックからランニングミドルで蹴り倒す。
KUDOも掌底のコンビネーションで反撃するが、坂口は電光石火の飛び付き腕十字。ロープに逃れたKUDOだが、坂口は右腕にニーリフトを叩き込んでから払い腰で投げるとチキンウイング・アームロックへ。そのまま起き上がったKUDOは坂口の顔面を踏みつけて脱出。
坂口はKUDOの右腕にストレートパンチ。KUDOもソバットを返すと8×4(=走り込み串刺しジャンピング肘打ち)からダイビング・ダブルニーアタック。これをかわした坂口はスタンディングのアームロックで捕獲。これもロープに逃れたKUDOだが、坂口は右腕にパンチを連打するとロープへ。しかし追走したKUDOは8×4からダイビング・ダブルニーアタック。
お互いにロープに飛んだ相手に追走してキチンシンク。そこからミドルキック合戦になると、ハイキックが相打ちになりダブルダウン。15分が経過し、両者ほぼ同時に立ち上がると、一発一発に気合いを込めたミドルキックの打ち合いに。坂口が両手を広げて「来い!」と挑発すると、KUDOは掌底の連打からミドルキック。
坂口もミドルキックを返してハイキックの相打ちになるが、今度は両者とも倒れない。なおも蹴り合っていった両者だが、KUDOが坂口の蹴りをパンチで叩き落とすとバックスピンキック。カウント2で返した坂口はコーナーに登ったKUDOを追いかけていく。コーナーの上で肩固めを極めた坂口。だが、エルボーで逆さ吊り状態にさせたKUDOは断頭台式ダイビング・ダブルニードロップを投下。
カウント1で返した坂口にバズソーキックから胸板へのローキックを叩き込んだKUDOは、ダイビング・ダブルニードロップを投下するがカウントは2。KUDOはもう一度コーナーに登るが、そこに神の右膝(=串刺しニー)を叩き込んで坂口はKUDOを引きずり降ろすと、もう一発神の右膝。
KUDOもカウント2で返すと、坂口は気合いを入れてのランニングロー。さらにカウント2で返したKUDOをスリーパーに捉える。そこからコブラクラッチにスイッチした坂口だが、エルボーで逃れたKUDOはハイキックをかわしてバックスピンキック2連発。20分が経過し、KUDOはダイビング・ダブルニードロップを投下するが、かわした坂口は背後からランニングニー。
さらに父・坂口征二ばりのジャンピングニーアタックから神の右膝を叩き込んで3カウント。すぐに高梨がKUDOに駆け寄るが、KUDOは大の字に倒れたまま。坂口は座礼をしてからベルトを受け取った。ベルトを愛おしそうに見つめた坂口の横では高梨がKUDOを抱きしめる。
エンディング
坂口はKUDOと向き合うと、握手を求める。KUDOは自ら坂口の腰にベルトを巻くと、その腕を掲げて勝者を称えた。すると坂口も座礼。KUDOも座礼に応じると抱き合って健闘を称え合った。高梨も坂口の勝利を称えると、坂口には賞金200万円が贈呈された。すると坂口は巨大な小切手をその場で叩き割り、三等分してKUDOと高梨にも手渡した。
これは坂口流の粋な計らい。そしてマイクを持った坂口は「今日はまぁ記念ですけど、ありがとうございました! すげーいろいろあった自分の人生でしたけど、巡り巡ってようやく最後の舞台に立とうと思ったら、素晴らしいリングに辿り着くことが出来ました。そして3年、死にもの狂いで自分の中でやったと思います。今日、自分でも夢であり野望だったDDTの至宝、KO-D無差別級のベルトを手にすることが出来て、たぶん42年間生きてきて一番嬉しい日だと思います。でもこれは自分一人の力で獲ったわけではなく、一匹狼だった自分を仲間に入れてくれた兄弟たち、酒呑童子っていうチームはこの舞台で兄貴…兄貴と試合できたことで、自分またひと回り大きくなったと思います」と言うと、こみ上げてくるものを堪えながら「DDTでの坂口征夫・第1章は今日で終わりです。明日から第2章、兄貴から奪ったこのベルト、誰でもいい。かかってこい! 全員殺(や)ってやるよ」と宣戦布告。
「本当に今日はありがとうございました!」と締めて引き上げようとした坂口だが、高梨が「今日のメイン勝ったのは坂口、あんただろ? ってことは今日の主役ってことだ。今日の主役をここで帰すわけにはいかないわな。そのためにあるものを用意したんだ。アレ持って来い!」と言うと、そこに選手たちが担いだ御輿が登場。渡瀬と井上が大太鼓を叩く中、北島三郎の『まつり』が流れる中、坂口が御輿に乗ってリングサイドを練り歩く。
半被姿の選手たちがステージ上に登場すると、KUDOと高梨も半被を着てステージ上へ。MISIAの『INTO THE LIGHT』が流れる中、ステージ上に集合した仲間たちを見た坂口は思わず花道で正座して一礼。そしてステージ上に移動して「今日もDDTを引っ張っていくぞ、酒盛りだー!」と叫んでから鏡割りをして両国大会を締めくくった。
<試合後コメント>
坂口征夫
坂口「ありがとうございました。リング上で言ったとおり、大きく言えば、42年生きててよかったなと。なんか、ほんと生きてたかいがありました。頑張ったかいがあったと思います。これから、チャンピオンとして、もっと精進していきます。なんか、ほんとこの家にたどり着けて、良かったなと思います。幸せです。ありがとうございました」
――改めてKUDO選手との試合は殺し合いだとおっしゃっていましたがいかがでした?
「殺し合いだ戦争だって、本当はやっぱ自分の中で言い聞かせただけだったんで、やっぱし、自分とアニキと高梨さんの絆ってそんな簡単なものではないし、ずっとそれを押し殺して今日向かい合って、強い立派なアニキでした」
(高梨とKUDOがインタビュースペースへ)
高梨「座って座って! 座ってチャンプ、じゃあアニキ」
KUDO「最後全然覚えてないけど、最後気づいて、大の字になって、両国の天井見上げた時、めちゃくちゃ気持ちよかったです。今日はそれだけで十分です。ベルトはすぐ、取り返したいと言いたいところだけど、今日は完全に力負けしたんで、また機を伺ってベルト狙いに行きます。以上です」
――スポンサーボードを3つに割られて渡された時、高梨さんとKUDOさんはいかが思いました?
高梨「まあ俺はね、アニキがアレだったらわかるけど、俺、別に試合してないからね! なんで俺にまでって思ったけど」
坂口「いや、兄弟だから(笑)」
高梨「これが坂口さんだよ! これが兄弟の絆だよ。都合いい時だけな、俺こうやって言っちまうけど、でもな若干、アニキも目が光ったよあの時」
KUDO「いやいや(苦笑)やっぱりね、(金額が)でかいからね」
高梨「でかいね」
KUDO「俺らインディーレスラーにとってはね」
高梨「おい夢のないこと言うなよ〜、元チャンプ」
坂口「立石、貸しきりましょう」
高梨「立石で祝勝会だね。いくらでも飲めるよ。梅割りいくらでも飲めますよ。どんなになっても、俺たちの関係は変わんないから。色々変わって色々色々あったかもしれないけど、最終的に戻ってきたように、俺たちこれからも喧嘩するかもしれねーけど、この関係はずっと変わんねーから。ね。ってことで、まぁせっかくなんでね(全員で酒を飲む)」
<大会総括>
高木三四郎
「2年連続で前売りで指定席完売したということで。ほんとに何かある意味ね、定着したのかなという感じですね。来年のね、夏で両国大会を始めてから7年目になるんで、その前に当たる3月の大会は一つ大きなことどんとやらないといけないかなと思って、全面使用ですね。初めて全面使用をやるんですけど、ちょっとやったことないんで、ただやるからには、もっともっと上を目指していきたいなと思って、チャレンジだと思って頑張って行きたいなと思います。ほんと第1試合からメインまで全部見ていて、ほんともう、パッケージとして完成されたなという思いがありましたね。ほんとに今日は、最初っから最後まで見ていて、どれひとつ同じような試合もないし、やっぱその、それぞれに意味があってテーマがあったんだと思ってます。これをずっと継続させて、ブランドの信用というか、価値をやっぱり形成しれ、もっともっと信頼されて世間に通用していけるものを作っていきたいかなと思います。その一つの一環として、映画というのも第二弾で制作しますし、これは前回のキャノンボールではなくてほんとDDTのありのままのDDTを、文化系プロレスDDTを裏側から表から全部見せていくものになると思います。ドコモ、au、SoftBankで公式の携帯サイトを始めることになりました。どんどん今プロレスが盛り上がってるというね、盛り上がってるというような、盛り上がってると思うんですよ。盛り上がってる間じゃなくて実際に盛り上がってるなと思って。まああの、近所のうちの子供が行ってる幼稚園のママ友達に、全然プロレス知らなさそうなママ友達に『両国、見に行きたいんですけど』って言われて、『え? うちですか? 新日本プロレスさんじゃなくて?』『DDTさん、色々やるんですってね。男色ディーノさんって一度見てみたい』とかそんな話もありましてね。なんか色々広まってるのかなというのは感じました。これをやっぱり維持していって、どんどんその、若い人間とか、今いる人間を前に押し出して、プロレスの黄金時代を築いていけたらなと思います。新しい黄金時代を、やりますよ、まだまだ。頑張ります。もっともっとね」
山里亮太
「ほんとに最高の試合ばかりで本当に、良かったんですけども、まさかあの、自分の性癖がレスラーを救うことになるなんてと思ってなくて、よかったなと、ホント今日ブラしててよかったなと、本多選手のブラに自分が貢献できたんなら。ただまあ最終的にフィニッシュホールドになってなくて僕のブラを投げ捨てた後に勝ったんでそこは複雑な思いだったんですけど、ただほんとにいい試合に協力できてよかったなというのと、ただ何よりも、11.28大阪にですね、出ること先ほど知りまして、LiLiCoさんのいい試合見た後なので、自分がどうやって11.28に参戦できるのかというのはちょっと今から考えてですね、DDT今までで最高の試合にケチつけないような参戦の仕方をしたいなと思ってます。ほんと皆さん、11.28、まだ自分もちょっと、うちの会社ブラック企業だと聞いたんですけど、こんなにも連絡してくれない会社だと思わなくてですね、今からマネージャーとガチンコの喧嘩が始まるので、おいおい考え方見えたら皆様にご報告できたらと思います。でも今日の両国最高でした。おじゃましました」
――大阪に向けてトレーニングの予定は?
「そうですね、今日からトレーニングの予定を組まなきゃというところですね。自分のだらしない身体じゃ人前に出れる身体してませんので、試合するとしたら身体もつくっていかないとなって」
――いっしょに参戦が発表されてたRGさんに相談するとか?
「確実に相談しますね。ただ、RGさんに相談するとあの、あるあるの出すタイミングとか教えてくれると思うんですけど、プロレスに関してはあんまり参考になることないと思うんで、HGさんのほうにとりあえず聞こうかなと思っています。あと友達の男色ディーノに色々教えてもらおうかなと思うんですけど、今日の試合の流れ上ブラしてる事がバレた以上、あんまり男色ディーノの近くにいるのも誤解を産んでしまうんであれなんですけど、誤解を恐れず男色ディーノに色々聞いてみたいなと思います」