【試合詳細】5・6 アイスリボン道場マッチ 雫有希&弓李vs大空ちえ&海乃月雫 宮城倫子vs鈴木ユラ 久令愛vs松下楓歩 趙雲子龍vsキク
『アイスリボン1271』
日程:2023年5月6日(土)
開始:14:00
会場:アイスリボン道場
観衆:37人
▼シングルマッチ10分1本勝負
○趙雲子龍(新北京プロレス)
7分17秒 カンガルークラッチ
●キク
▼決め技限定シングルマッチ 10分1本勝負
△久令愛(PURE-J)
時間切れ引き分け
△松下楓歩
※久令愛は「チョップ」、松下は「キック」からのフォール以外は認められない特別ルール。
▼シングルマッチ10分1本勝負
○宮城倫子(フリー)
8分1秒 エビ固め
●鈴木ユラ(AlmaLibre)
※鈴木が腕十字を仕掛けたところを切り返し丸め込む。
▼タッグマッチ20分1本勝負
雫有希/●弓李
14分26秒 直伝トモレクラッチ
大空ちえ(PURE-J)/○海乃月雫
アイスリボンにGLEATを追放された宮城倫子が参戦し「オファーしていただいた恩義を私は一生忘れません」リングネームを取り戻した海乃が弓李に激勝!
第1試合
アイスに趙雲子龍が約3年ぶりの参戦。キクがシングルマッチで趙雲に初めて挑んだ。ゴングと同時に仕掛けていったのはキク。スクールボーイの3連発で秒殺を狙うも、これは趙雲がキックアウト。さらに趙雲をコーナーに投げようとするキクだが、趙雲が髪の毛を刈り上げているため、髪を掴んでのホイップができない。「投げてみろ!」と挑発する趙雲だが、キクは趙雲の両耳を掴んでコーナーに投げ飛ばすと踏みつけ攻撃。さらにロープにはりつけてのフライパン攻撃を仕掛ける。いきなり追い込まれた趙雲だが、キクのはりつけドロップキックを場外に逃れて自爆させると、場外でキクの腰をエプロンに叩きつけ、さらにキクのフライパンを奪い、キクの腰に押し付けてエプロンに叩きつける。
リングにキクを戻すとコーナーに詰めて腰にエルボーを連打。さらに中央でキクをうつ伏せにして、キクの腰にストンピング、ダイビングフットスタンプ、エルボードロップ。カバーもカウント2。続けて趙雲がキャメルクラッチ。ロープに逃れたキクは趙雲のダブルチョップにエルボーで応戦も、再び腰にエルボーを浴びてしまう。趙雲のエルボーをかいくぐり、趙雲を抱え上げたキクがニークラッシャー、さらに蹴りを浴びせてカバーもカウント2。キクがアキレス腱固めもロープに逃れた趙雲はコーナーにキクを振っての串刺しキックから、再びフライパンを奪い、コーナートップに上がるとキクにフライパンを投げる。キクが思わずキャッチしたタイミングで飛び蹴りを放ちカバーもカウント2。キクを背中合わせにして担ごうとした趙雲だが、これをこらえたキクはマンハッタンドロップからサッカーキックを決めてカバーもカウント2。キクがキクロックを狙うが、これを逃れた趙雲は再びキクを背中合わせで担ぎ上げると、そのまま前方に倒れ込み、キクの両腕を持ち上げる形でのカンガルークラッチを決め、キクからギブアップを奪った。
第2試合
特別ルールとして、MIOレフェリーが複数枚の紙を持ち、2人がそれぞれ選んだ紙に書かれている技でフィニッシュを決めなければいけない決め技限定で行われた久令愛vs楓歩のシングル戦。久令愛は「チョップ」を楓歩は「キック」を引き、それぞれの決め技が決定。チョップでは不利とクレームをつけていた久令愛だが、これは公平なくじの結果なので変えようがない。一方の楓歩は得意技のひとつであるキックを選んだことで、開始早々から久令愛に対して、蹴りのフェイントをみせ、さらにドロップキック、コーナーに振っての串刺しエルボーからのドロップキックで早くも最初のカバーに入る。
カウント2で返した久令愛を座らせてのサッカーキックを放った楓歩。これに対して久令愛も楓歩を座らせて、腰にダブルチョップを叩き込みカバーもカウント2。久令愛が楓歩をコーナーに振っての踏みつけからキャメルクラッチ、フェイスロックとグラウンドでダメージを与えると、はりつけチョップからカバーもカウント2。楓歩をコーナーに振ってチョップ連打の久令愛。タイミングに合わせて逃れた楓歩は逆にコーナーに久令愛を詰めてのミドルキックの連打。さらにボディスラムから飛び込みローキックでカバーもカウント2。楓歩が腕ひしぎ十字固めへ。ロープに逃れた久令愛の背中に蹴りを連発し、飛び込みのローキックからカバーもカウント2。
蹴りとチョップの打ち合いから久令愛がカウンターのダブルチョップを決めカバーもカウント2。久令愛が裏アキレス腱固めから膝十字固めでテイクダウン。ロープに逃れた楓歩に蹴りを叩き込んだ久令愛がロープに走るも、こらえた楓歩がファルコンアローからコーナー2段目からのミサイルキックでカバーもカウント2。楓歩が変形ブロックバスターでホールドもノーカウント。上体を起こした久令愛に飛び込みのローキックを入れた楓歩がカバーもカウント2。久令愛がカウンターのトラースキックからノーザンライト・スープレックスを決め、飛び込みのチョップでカバーもカウント2。バックに回り込んだ久令愛が楓歩を持ち上げようとする。必死にこらえる楓歩。ここでタイムアップとなり、試合終了。引き分けに終わった。
第3試合
『X』として発表されていたユラの対戦相手は4月12日後楽園大会でのウナギ・サヤカとの敗者追放マッチに敗れ、GLEATから追放となった宮城倫子。手探りからロックアップ、宮城がユラの腕を取り絞め上げる。ユラが切り返すも、宮城がヘッドロックへ移行。これを切り返したユラがヘッドロックからグランドへ。
上を取り返した宮城はユラの足を取ると起き上がって逆エビ固めへ。ロープに逃れたユラはタックルで宮城をテイクダウンさせて腕十字を狙う。宮城がこらえるとバックに回り込み、さらにロープに宮城の腕をからめて蹴りを入れる。さらに低空ドロップキックを腕に決めて、フロントヘッドロックからチキンウイング・アームロック、反転してのアームバー、さらに腕十字と攻め込んでいく。ロープに逃れた宮城をコーナーに追い込み、ローキックを叩き込んだユラは中央に宮城を座らせ腰に飛び込みローキック、さらに胴締めスリーパーへ。切り返して上を取った宮城だが、下から宮城の足を取ったユラが裏アキレス腱固め、アームバーと、完全にグランドでコントロールしていく。
ロープに逃れた宮城に串刺しエルボーを決めたユラ。宮城をロープに振るが、宮城がカウンターの片足ドロップキック、さらにビックブーツ2連発から自らロープに飛んでの片足ドロップキックを決め、ユラを抱え上げようとするも、これをこらえたユラが脇固めでテイクダウンさせ腕十字を狙う。宮城がこらえると、ロックをはずしたユラはスタンディング・ポジションから宮城の腕を巻き込んでの飛び込み式の腕十字を狙う。しかし、ここで宮城が反転し、ユラをエビ固めで丸め込む。一瞬の切り返しで宮城がカウント3を奪った。
試合後、宮城は「ありがとうございます。アイスリボン道場の皆さん、こんにちは!皆さんの中には私のことを知らない方もいると思いますので、近々の自己紹介をさせていただきます。LIDET ENTERTAINMENTが運営するGLEATというところに所属しておりました。なぜかと申しますと、ウナギ・サヤカと追放マッチを行いまして、見事、私が追放となりましたーっ!ということで、今回、GLEATを追放されて初の試合でした。正直言って、ここに呼んでいただいて、すごく涙が出ました、心の中で。なので、オファーしていただいた恩義を私は一生、忘れません。そして皆さんをプロレスでハッピーにするお手伝いを、ここアイスリボンでさせていただきたいです。ねえ、佐藤社長!」と継続参戦をアピール。本部席にいた佐藤社長は宮城の申し出に対して「急なオファーを受けて頂きまして、ありがとうございます。今後に関しましては、まだLIDET ENTERTAINMENTとの契約がありますよね?なので、鈴木社長の方と相談しながら決めていきたいと思いますが、可能な限り、レギュラーでの参戦をお願いします。」と回答。宮城は「ありがとうございまーす!今日は最高にハッピーでーす!」と絶叫。今後の継続参戦が期待される。
第4試合
4月29日大阪リボンで雫有希から勝利し、無事、リングネーム『海乃月雫』を取り戻した海乃。フルリングネームでの道場凱旋試合で再び雫とのタッグ戦に臨んだ。雫はブルーアーマーリングサービスの4月29日大阪大会でSpunky王座を獲得。ベルトを手にしての入場。また海乃のパートナーの大空はPURE-Jの4月16日後楽園大会でPOP王者になったばかり。そして雫のパートナーはこれまでシングル、タッグで海乃を下している弓李。さらに弓李はリボンヌを手に入場。リボンヌをセコンドとしてレフェリーに認めさせた。
雫が先発に出ると、海乃は大空に先発を譲ろうとするが、雫が海乃の先発をアピール。嫌々先発に出た海乃はゴングと同時に雫を急襲し、フロントスリーパーで絞め上げる。弓李がリボンヌを連れて、これをカットしに入る。大空もリングインすると、大空が弓李を捉え、ロープに上がる。海乃にも指示し、海乃も雫の腕を取ってロープに上がる。2人同時のロープ渡りを仕掛けるも、大空が弓李をホイップするも、海乃はコーナーにたどり着くと、ゆっくりとコーナーからリングに降りる。雫が海乃の頭を叩く。ここで弓李がリボンヌを場外に投げると、リボンヌが人間化してリングイン。弓李と2人でコーナーの海乃を踏みつけ。ここに雫も加わり、踏まれまくりの海乃。さらにリング中央に寝かされると、雫、弓李、リボンヌの3人でおてんばダッシュ。怒った海乃がリボンヌの頭を奪い、場外に放り投げる。リボンヌはそのまま退場。これに怒ったのが雫。海乃がコーナーに逃げ、組み合うことを拒否すると、足を引っ張って中央に戻そうとするも、必死にこらえる海乃。「お前、試合しろ!」と海乃にくすぐり攻撃を仕掛けた雫はまんまと海乃をコーナーから引き離すとサーフボードを決め絞め上げ弓李に交代。
弓李はキャメルクラッチからたこ焼きを仕掛けるが、海乃のほっぺの肉が掴み切れず鼻フックに移行。ここで雫に交代。ロープ際に逃れた海乃の背中に乗っかりヒップドロップを連打し、中央に戻すとブレーンバスターからカバーもカウント2。海乃をコーナーに振った雫が飛び込むも、これをかわした海乃が逆に雫をコーナーに詰めてエルボー連打。デコピンを1発叩き込んだところで大空に交代する。「なんだ、あいつは!」と怒る雫に「あとで言っておきますんで…」と平謝りの大空は雫に握手を求めると手を握ったまま、雫のつま先を踏みまくる。さらに膝への低空ドロップキックから膝十字固めへ。ロープに逃れた雫はカウンターのラリアットから串刺しラリアットを決めファイヤーマンズキャリーも、これを逃れた大空は延髄ハイキックを決め海乃を呼び込むと2人で雫をロープに振り、大空がお姫様抱っこで海乃を抱えての蹴りを雫にヒット。続けて海乃がDDT、大空がフットスタンプでカバーもカウント2。雫がカウンターのスピアーを決め弓李に交代。
弓李はフットスタンプ連打から側転プレスもカウント2。弓李が腕4の字からの口塞ぎ、さらにボディへの平手打ち、さらに雫が加わっての股裂きを決める。カウンターのトーキック、DDT、低空ドロップキックで反撃した大空がコーナーからのフライングショルダーでカバーもカウント2。代わった海乃が片足ドロップキックもこれを弓李が叩き落とす。弓李がヘアーでカバーもカウント2。弓李が変形腕4の字へ。大空がカットに入り、弓李にミサイルキック。海乃が片足ドロップキックを決めカバーもカウント2。エルボー合戦から海乃がチョップで弓李を追い込むも、チョップを弓李がかわし、雫が海乃にラリアット。弓李がダイビングボディアタックからフィッシャーマンズ・スープレックスでホールドもカウント2。海乃が首固めもカウント2。海乃が逆さ抑え込みを狙う。弓李が踏ん張ると、カットに入った雫がラリアットを狙うも、これが弓李にヒットし、その勢いで海乃が逆さ抑え込みを決める。カウント2で返した弓李に、海乃が直伝トモレクラッチを決め、カウント3を奪った。
〈試合後のリング上〉
海乃「宿敵に勝ったぞーっ!なんか最後、めちゃめちゃ息合ってなかったね~。大阪で雫有希から雫を取り戻したら、ブルアーマーリングサービスさんから、雫有希の持っているSpunkyに挑戦しろとお達しがあって、丁重にお断りしたにも関わらず…だって、雫有希、お腹いっぱいなんだもん。なんだけど、ちょっと私も思うところあって、そのSpunkyのベルト、狙おうかなって。」
雫「待ってた。ありがとう。だって、第2章の始まりって言ったじゃん。終わったんじゃなくて、こっから始まるんでしょ?もう嬉しいね~。」
海乃「うるせえ~。」
雫「言ったことに責任取りなよ。今、言ったじゃん。挑戦するって言ったじゃん。」
海乃「ベルトとかどうでもいいって思ったんですよ。思ったんですけど、プロレスでハッピーにベルト必要?って思っているんですけど、それを主張するにも力がないと意味がないなって思って。」
雫「じゃあ、私の自主興行で、メインでやると正式にここで決めていいね。」
海乃「やりましょう。」
雫「6月11日、Fighting Salon、18時開始、このアイスリボン道場で、海乃vs雫有希のSpunk選手権、決定します!」
海乃「ちなみにリボンヌをさすさすしている人(=弓李)はこないだのお返しです。私に負けて、どんな気持ち~?」
※弓李はほぼノーリアクションでニヤニヤ。
海乃「腹立つー。こういうとこなんやー。まあ、今日、天敵2人を相手にしてもちえさんのおかげで勝てましたし、(雫を指さして)ポンコツ、(弓李を指さして)ポンコツ、(弓李が持っているリボンヌを指さして)ポンコツコンピューター、3人ポンコツ勢ぞろいでやってくれましたけど、でも、とっても楽しかったでーす。」
※最後は海乃が「プロレスでハッピー!アイスリボーン!」で大会を締めた。