「オヤジをナメんじゃねー!」48歳の双子タッグチーム・久保田ブラザーズが20代チームの奮戦を跳ね除け意地のNWAインターコンチネンタルタッグ王座防衛!

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 5日、東京都・後楽園ホールにてプロレスリングZERO1『創立22周年記念大会』が開催され、“久保田ブラザーズ”ヤス久保田&ヒデ久保田がNWAインターコンチネンタルタッグ王座の防衛に成功した。

 数々の名選手を輩出してきた名古屋のプロレス界で生まれた双子のタッグチーム“久保田ブラザーズ”のヤス久保田&ヒデ久保田。ともにアマチュア時代も含めれば30年以上のキャリアを持つ業界屈指のテクニシャンであり、48歳となった現在もキレキレのタッグワークが光る名チーム。現在はZERO1所属でNWAインターコンチネンタルタッグ王者として君臨している。

 この日は、28歳の阿部史典と24歳の永尾颯樹が久保田ブラザーズに挑戦。
 ヒデは戦前に「こんな大舞台で可愛い後輩の永尾と阿部とやることになるなんて夢にも思ってなかった」と語りつつも、防衛回数の新記録更新を目標に勝利を宣言していた。


 試合は、序盤から久保田ブラザーズの連携が光り、永尾が捕まる展開に。ヤスが「オヤジをナメんじゃねー!」と絶叫しベテランの矜持を見せつける。
 しかし、同じく名古屋プロレス界出身の阿部が久保田ブラザーズの連携の穴を突いて勝機を作り、永尾の卍固め&阿部もお卍固めの競演を見せる。
 終盤にはヒデと永尾の一騎打ちの対面となり、永尾がデスバレーボムからダイビング・エルボードロップで決めにかかるもヒデが回避しヤスとの合体サイドバスター。阿部も伊良部パンチで救援に入るが、久保田ブラザーズもまた阿部の攻め口は知り尽くしており、ヤスがカウンターの張り手を見舞って排除。
 永尾の決死のヘッドバッドで額から流血するヒデだったが、怯むこと無く肩車式のフェイスバスターを叩き込み、最後は758i(※リバースタイガードライバーと同型)を決めて3カウントを奪った。

 試合後、2人で元気にリベンジを誓っていた阿部&永尾に対し、久保田ブラザーズは満身創痍の疲労困憊の様子でコメントスペースに登場。

 ヤスは、「毎回毎回タイトルマッチで、毎回余裕なんて無いですよ。今日の阿部と永尾だってタッグチームとしては俺らよりも下だと思ってたけど、このベルトが欲しいという気持ちはよく伝わってきて。まだまだ下にいる後輩だと思ってたけど、いつやられてもおかしくないような存在になってきたね」と目を細める。
 ヒデは「永尾は、僕たちがZERO1に入ってすぐに入ってきた、初めてのホントの後輩。練習生の時から見てた一番かわいがってる後輩とこんな後楽園の大舞台でベルトかけて試合できて嬉しかったっすけど、エルボーの打ち合いで眼の前が真っ白になって、頭突きで真っ白になって、ジャーマン食らって真っ暗になって。あの頃の弱そうな颯樹はもういなかったですね」としみじみ語るも、最後は「おじさんパワーでこれからも……おじさんパワ~っ!」と力尽きたかのようなコメント。
 その後は2人で「次(の挑戦者が)誰も出てこなかったからこれで休めるな、タイトルマッチ」「休憩ください。俺はもう電池切れです」と安堵しながらふらふらと去っていった。

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