【コラム】ストロングスタイルプロレスが2度目の大阪上陸!11・23大阪で藤原喜明デビュー50周年記念試合、船木誠勝と師弟対決!スーパー・タイガーは池本誠知と一騎打ち!

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 初代タイガーマスク佐山サトル率いるストロングスタイルプロレスが11月23日(水=祝)、大阪コレガスタジオにて5月以来、半年ぶりとなる2度目の大阪大会を開催する。今大会も大阪を拠点とするレスラーも参戦し、東京大会とは一味違うストロングスタイルのプロレスが堪能できそうだ。当日は初代タイガーマスク佐山サトル、“過激な仕掛人”新間寿会長も来場、第0試合を含め全8試合が組まれている。

『初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレス闘宝伝承2022--2nd』
日程:2022年11月23日(水・祝)
開始:13:30
会場:大阪府・コレガスタジオ
【特別来場】新間 寿 初代タイガーマスク 佐山サトル

【各試合の見どころ】
▼第0試合 グラップリング 無差別級エキジビションマッチ 3分1R
RYO(ランズエンドプロレス)
vs
武士正(Fighting Team A-TOYS)

 今年の5月8日以来、2度目となるストロングスタイルプロレスの大阪上陸。本戦開始前の第0試合で、グラップリングのエキシビションマッチがおこなわれる。ランズエンド所属のRYOは団体を主宰する崔領二の兄で、元DEEPミドル級、元ROAD FCミドル級のチャンピオンと、格闘技での実績十分。対する武士正は、船木誠勝、近藤有己との対戦経験もあり、若翔洋から一本勝ちも記録している。“3分間極め放題”のエキシビションマッチを制するのは?

▼第1試合 道頓堀プロレス提供試合シングルマッチ 15分1本勝負
小山寛大(道頓堀プロレス)
vs
鎌倉慎司(NPW)

第1試合は大阪の道頓堀プロレス提供試合。道頓堀の小山寛大がNPWの鎌倉慎司を迎え撃つ。小山は負傷による欠場後、ヒールターンし若手戦線で台頭している。鎌倉はさらなる活躍の場を求め、ランズエンドの崔領二をはじめさまざまな選手と対戦し経験を積んでいる。最近は道頓堀も主戦場にしており、小山との激しいバトルが期待される。

▼第2試合 タッグマッチ 20分1本勝負
スペル・デルフィン(沖縄プロレス)/晴斗希(道頓堀プロレス)
vs
政宗(フリー)/佐野直(フリー)

 第2試合のスペル・デルフィン&晴斗希組vs政宗&佐野直組のタッグマッチは、ルチャリブレをベースにしたスピーディーな闘いが期待できそうだ。ジャパニーズルチャのレジェンドでもあるデルフィンとタッグを組むのは道頓堀プロレスの晴斗希。菊池悠斗と並ぶ道頓堀のエース格で、空牙やマグニチュード岸和田といったベテランを相手に奮闘中。その晴斗希はもともと日本デビュー前にメキシコでルチャを修行しており、デルフィンとのコンビ、政宗との対戦は彼にとって大きな経験になるだろう。大阪プロレスで頭角を現し、フリーとして活躍している政宗と組むのはインディーの雄、佐野。彼の存在がどんなスパスをもたらすかが、勝負のカギとなるかもしれない。

▼第3試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
間下隼人/金本浩二(フリー)/大門寺崇(ランズエンド)
vs
崔領ニ(ランズエンド)/ディラン・ジェームス(ランズエンド)/洞口義浩(フリー)

 第3試合にストロングスタイルプロレスの間下隼人が登場、金本浩二、大門寺崇とトリオを再結成し、崔領二&ディラン・ジェームス&洞口義浩組と対戦する。間下は10月30日、2AWの千葉大会に乗り込み、真霜拳號の保持する2AW無差別級王座とレジェンド王座のダブルタイトル戦に挑んだ。最大の目的はスーパー・タイガーが奪われたレジェンド王座の奪還で、2AWのベルトも手にすれば、シングル初戴冠でいきなり2冠王者というチャンスでもあったのだ。しかし、待望視されていたストロングスタイルプロレス参戦でいきなりスーパーを破った真霜の壁は厚く、王座奪取には至らず無念の結果となった。とはいえ、試合後の王者の表情からも真霜を追い込んだのは紛れもない事実で、今後への期待を膨らませたのもまた事実だった。そして迎える今大会。相手がヘビー級揃い、とくにジェームスはスーパーヘビーなだけに間下にとっては困難な闘いとなることが予想される。しかしながら、ここでもっとも目立たなければならないのが間下であることは本人も十分意識しているだろう。ジュニアのレジェンド金本のバチバチなファイト、そしてランズエンドのエース大文寺は間下にとって強力な援軍にもなる。間下と金本、大門寺のチームで、新しい何かが生まれるかもしれない。

▼第4試合 女子プロレス タッグマッチ 30分1本勝負
ジャガー横田(ディアナ)/花園桃花(フリー)
vs
ハイビスカスみぃ(琉球ドラゴンプロレス)/マリ卍(柳ヶ瀬プロレスLadius)

 第4試合は女子プロレス、ジャガー横田&花園桃花組vsハイビスカスみぃ&マリ卍組のタッグマッチだ。女子プロ界の大御所でタイガー・クイーンを指導したジャガーが今回組むのは、花園桃花。5・8に引き続き、2大会連続での大阪大会登場で、ジャガーとのタッグ結成も2大会連続だ。それだけジャガーのお眼鏡にかなった選手ということなのだろう。最近では東京での試合もこなすようになり、期待の選手であることは間違いない。“小道具”を使ってのファイトは、ジャガーのリアクションも含めて楽しみだ。対するは、ハイビスカスみぃ&マリ卍組。沖縄の琉球ドラゴンに所属し大阪を拠点とするみぃは、東京でも頻繁に試合をしているオールラウンダー。コミカルなスタイルもこなすだけに、花園との絡みはこの試合のいいスパイスになりそうだ。みぃと組むマリ卍はPUREーJを退団し、柳ケ瀬プロレスに籍を移した。ストロングスタイルプロレスには初参戦で、ジャガーのお眼鏡にかなうかどうかが注目される。

▼第5試合 女子プロレス シングルマッチ 45分1本勝負
タイガー・クイーン(ストロングスタイルプロレス)
vs
沙恵(柳ヶ瀬プロレスLadius)

 初代タイガーマスク佐山サトルとジャガー横田の二人三脚により誕生した女性版タイガーマスク、タイガー・クイーンが2度目の大阪登場。5・8ではハイビスカスみぃをタイガー・スープレックス・ホールドで破り、シングル第9戦目となる今回は、柳ケ瀬プロレスの沙恵を迎え撃つ。2017年にREINAでデビューした沙恵は、さまざまな地方団体のリングに上がりながら東京の大会にも頻繁に参戦。長身を生かしたダイナミックなファイトが持ち味だけに、ライバル候補のひとりだろう。クイーンとの試合は、沙恵にとってもビッグチャンスになりそうだ。いまだシングルで黒星のないクイーンをどこまで追い込むか。また、クイーンがシングルでの連勝を伸ばし、無敗記録を継続するか。いずれにしても、期待値の高いシングルマッチである。

▼セミファイナル 藤原喜明デビュー50周年記念試合6人タッグマッチ 60分1本勝負
藤原喜明(藤原組)/アレクサンダー大塚(AO/DC)
vs
船木誠勝(フリー)/冨宅飛駈(パンクラスMISSION)

 デビュー50周年を迎える“関節技の鬼”藤原喜明が久しぶりの参戦。ストロングスタイルプロレスには2010年9・8後楽園での初代タイガーマスク30周年記念試合で初参戦を果たし、4度登場。今回は2014年7・2後楽園以来、8年ぶりの参戦となる。このとき、藤原組長とタッグで対戦していたのが新日本入門時からの弟子である船木誠勝だった。当時は実に23年ぶりの対戦だったが、両者の間では決着はついていない。今年は2度ほど師弟タッグを組んでおり、対戦じたいは2019年8・4熊本プロレスでのシングルマッチ以来となる。師弟タッグから再び対戦モードに入る藤原組長と船木。ここに絡むのがアレクサンダー大塚と冨宅飛駈。となれば、自然とプロフェッショナルレスリング藤原組への回帰となることが予想される。1992年には東京ドーム進出も果たした藤原組。文字通り率いたのが藤原組長で、藤原による“藤原教室”で技術を磨いてきたのが船木を筆頭とする所属選手たちだった。解散から枝分かれし、再び集う今回のカード。UWFの系譜を継ぐ者たちによるテクニック合戦が時空を超えて展開される。なお、藤原組長の50周年記念試合は、12・8後楽園ホールでも実現。大阪での試合が後楽園への伏線となるのかどうかも注目される。

▼メインイベントスペシャル シングルマッチ60分1本勝負
スーパー・タイガー
vs
池本誠知(総合格闘技スタジオSTYLE)

 前回の5・8大阪でのセミファイナルでタッグマッチながら初遭遇を果たしたスーパー・タイガーと池本誠知が、注目の一騎打ちをメインイベントでおこなう。前回はレジェンド王者として大阪にやってきたスーパーだが、8・25大阪で真霜拳號に敗れ、まさかの王座陥落。よって今回は無冠での大阪上陸となってしまった。とはいえ、スーパーのバックボーンからすれば、池本との一騎打ちは注目度大のカードであることに変わりはないだろう。この試合を契機に再びタイトル戦線に入ってくることが期待される。対する池本は元DEEPウエルター級王者。1999年に修斗でデビューし03年7月にDEEP初参戦を果たすと、同年12月にはプロレスでもデビュー。08年7月にDEEPウエルター級王座を獲得し、PRIDE武士道、DREAM、K-1 MAXなどのビッグイベントで活躍した。13年4月に引退興行をおこなうも、ジム経営の傍ら17年にプロレスラーとしてリングに復活。プロレスラーとしてストロングスタイルプロレスに2度目の参戦。スーパーが再起をかけた一戦なら“プロレスラー”池本にも大阪から全国区に飛び出すチャンスとなりそうだ。はたして、格闘ストロングスタイルの闘いを制し、最後に勝ち名乗りを受けるのは、スーパーか、それとも池本か!?

 2度目となるストロングスタイルプロレスの大阪大会。この大会はそのまま、年内最終戦となる12・8後楽園へとつながっていくと考えていいのだろう。後楽園では藤原喜明デビュー50周年記念試合の第2弾がおこなわれ、船木と同じく組長の弟子にあたる石川雄規にもデビュー30周年記念試合が予定されているという。まずはこの大阪大会でなにが起こるか、注視する必要がある。
(新井 宏)

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