「スターダム最高峰の赤いベルトをかけて決着戦しよう」朱里が女子デスマッチユニットのリーダー・世羅りさと因縁の王座戦へ!

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 29日、東京都・大田区総合体育館にてスターダム『CINDERELLA TOURNAMENT 2022/準決勝・優勝決定戦』が開催され、朱里がひめかを制してワールド・オブ・スターダム王座V4を達成。次期挑戦者にプロミネンスの世羅りさを指名した。

 朱里は2020年1月にジュリアが結成したユニット“Donna Del Mondo(DDM)”の新メンバーとしてスターダムに参戦。ユニット内では姉御分として皆に慕われ6人タッグ王座、タッグ王座、そして団体の至宝であるワールド・オブ・スターダム王座(※赤いベルト)を戴冠してきた。
 しかし、朱里はパートナーであるジュリアと方向性の違いからタッグを解散し、DDMからの脱退および新ユニットの結成を宣言。3月にシンデレラ・トーナメント1回戦を勝ち抜いた朱里は壮麗亜美、MIRAIとともに“God’s Eye(ごっずあい)”を始動させた。

 朱里の新ユニット結成を受け、DDMの面々は道を違えたかつての盟友を送り出すという気持ちもありつつ朱里に対して思うところもある様子。
 特にシンデレラ・トーナメント2回戦で朱里との対戦が決まったひめかは闘志むき出しの挑発的な態度で接し、朱里も真っ向から叩き潰すことを宣言するなど戦前から一触即発の空気に。今月10日の大阪大会で激突した2人は互いの攻撃を敢えて正面から受け合うバチバチの試合を展開するも、互いのフィニッシャークラスの技が出ること無く10分フルタイムドロー。大会規定により両者トーナメントからは脱落するも、両者完全決着を希望し、赤いベルトをかけて再戦することが決定された。

 戦前の記者会見でも両者は緊迫した空気の中で視殺戦を展開するものの、額を突き合わせた際にひめかが朱里にキスして「4・29はその唇だけじゃなくて、唇より大切にしている赤いベルト、これも奪っちゃうよぉ」と妖艶に挑発するという珍事も見られた。

 ひめかはスターダム登場以降常に強者として存在感を放っていたが、意外にもシングル王座に挑戦するのは2020年10月29日にジュリアの持つワンダー・オブ・スターダム王座に挑んだとき以来、今回で2度目。
 ひめかは体格差を生かしたパワーファイトで攻め込んでいき、ダイビング・ニーバッドやレインメーカーといった今までになかった引き出しを開けて猛攻。JPコースターやランニング・パワーボムと最上級技を立て続けに決めてみせるも、朱里も意地のキックアウト。
 朱里はひめかの突撃をいなしてハングマンDDTで突き刺し、ハイキックやバズソーキック、パントキックなど多彩な蹴り技で頭部へのダメージを集中。さらに朱雀(※変形羽折式腕固め)で捕らえるもひめかはなんとかブレイク。朱里はひめかをコーナーに上げてチーキー・ナンドス・キックを叩き込み、そのまま肩車して朱世界で突き刺して3カウントを奪った。


 試合後、朱里は「デカいは強い。でも、これからもっともっと進化していく選手だと思うので、次やるのが楽しみだし、1vs1でまた試合したいです」とひめかを讃え、「次、赤いベルトの防衛戦、私はプロミネンスの世羅りさと試合がしたい。次の大田区総合体育館で、このスターダム最高峰の赤いベルトをかけて決着戦しよう」と次期挑戦者に世羅りさを指名した。

 『プロミネンス』とは、2021年末を以てアイスリボンを退団した世羅りさ、柊くるみ、夏実もち(※宮城もちから改名)、藤田あかね、鈴季すずの5名で結成されたデスマッチ&ハードコアユニット。
 朱里と世羅の最後のシングルマッチは、2020年9月20日のアイスリボン後楽園ホール大会。2019年からアイスリボンにレギュラー参戦していた朱里が、世羅が持っていたFantastICE王座にノーロープ・アイスリボン式ランバージャックルールで挑み、世羅が場外に飛び込む奈落式羅紗鋏(変形シュバインバスター)で朱里を突き刺し勝利した試合だ。
 その後、スターダムでDDMvsプロミネンスの抗争が勃発し、今年2月21日の後楽園ホールで朱里と世羅はタッグマッチで対戦するものの結果は20分フルタイムドロー。

 朱里はGod’s Eye、世羅はプロミネンスと互いにユニットを背負うリーダーとなっての再戦は、スターダムの至宝をかけての頂上決戦となった。互いがそれぞれ歩んできた約1年半の成長をどのような形で見せてくれるのか。5月28日の大田区総合体育館大会からも目が離せない。

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