【試合詳細】10・23 新日本プロレス後楽園ホール大会 【NEVER6人タッグ】YOSHI-HASHI&後藤洋央紀&石井智宏vsタイチ&ザック・セイバーJr.&DOUKI 内藤哲也&SANADAvsEVIL&ディック東郷
『Road to POWER STRUGGLE』
日程:2020年10月23日(金)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:597人
▼シングルマッチ 15分1本勝負
●辻陽太
9分9秒 かんぬきスープレックスホールド
○上村優也
▼タッグマッチ 30分1本勝負
オカダ・カズチカ/●ゲイブリエル・キッド
10分17秒 エリミネーター→片エビ固め
[THE EMPIRE]ウィル・オスプレイ/○グレート-O-カーン
▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
[L.I.J]○鷹木信悟/高橋ヒロム/BUSHI
12分51秒 パンピングボンバー→体固め
[鈴木軍]鈴木みのる(パンクラスMISSION)/エル・デスペラード/●金丸義信
▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
○飯伏幸太/棚橋弘至/本間朋晃
10分36秒 カミゴェ→片エビ固め
[BULLET CLUB]ジェイ・ホワイト/KENTA/●外道
▼タッグマッチ 30分1本勝負
[L.I.J]内藤哲也/○SANADA
11分58秒 Skull End
[BULLET CLUB]“キング・オブ・ダークネス”EVIL/●ディック東郷(みちのく)
▼NEVER無差別級6人タッグ選手権試合 601本勝負
【王者組/CHAOS】後藤洋央紀/石井智宏/○YOSHI-HASHI
35分25秒 カルマ→片エビ固め
【挑戦者組/鈴木軍】タイチ/ザック・セイバーJr./●DOUKI
※第21代王者組が2度目の防衛に成功
DOUKIが愛憎深いYOSHI-HASHIと激戦展開もNEVER6人タッグ王座奪取ならず!内藤はEVILとの決戦を前に感情むき出し!オカダはオスプレイ&-O-カーンへ「いつまでも優しいオカダさんじゃねぇぞ」と怒り!
第1試合
ゴングが鳴ると両者ジリジリと距離を詰めながらロックアップで組み合い、辻の力強いヘッドロックに対して上村は軽やかな動きで腕を取りながらグラウンドに持ち込み、両者じっくりとしたグラウンド戦でヘッドシザースで有利なポジションを奪い合い。
上村が腕へのドラゴンスクリューのように辻の腕をマットにたたきつけて硬直を破ると、キーロックに捕らえるが辻はすぐに足を伸ばしてブレイク。辻はヒジへのエルボースタンプ、リストロックと腕への攻撃を集中させ、ヒップトスの体勢も辻は力づくで振り払ってボディスラム。
辻はネックロックからキャメルクラッチ、さらに背中へのボディプレスから弓矢固め。さらに足を離さず両足を束ねて仕掛ける変形逆エビ固め。上村がこれをブレイクすると辻はエルボー連打からボディスラムの体勢も、着地した上村が辻の背面にドロップキックから腕十字。辻は素早くこれをブレイク。
両者正面からエルボーを打ち合っていき、これを制した辻がボディスラム。さらにエルボー連打からロープに飛ぶが、上村はカウンターのアームドラッグで叩きつけ、そのまま腕のクラッチを解かずにかんぬきスープレックスホールドで叩きつけて3カウント。
<試合後コメント>
辻陽太
「『G1』では……ヤングライオン対決は終わったけど、俺と上村、その戦いに終わりはない。証明できただろう? 新日本プロレスの第1試合はヤングライオン、ヤングライオンがやるべきなんだよ!」
上村優也
「『G1』のシリーズでは一試合一試合、自分なりに課題を持ってやってきたので。このシリーズは『SUPER Jr.』に向けて上村を『SUPER Jr.』にエントリーさせざるをえないぐらいの爪痕、結果、残してやります! ありがとうございました」
第2試合
この日もオスプレイ&-O-カーンはセコンドのビー・プレストリーを引き連れ3人で登場。
入場時から怒りの表情を浮かべながらTHE EMPIREの2人を睨みつけながらリングインしたオカダだったが、その瞬間にオスプレイ&-O-カーンが奇襲。
2人はオカダに狙いを定め、-O-カーンのモンゴリアンチョップにオスプレイが低空ドロップキックを合わせて膝を付かせ、-O-カーンがオカダの後頭部へランニングクロスボディ。-O-カーンがオカダを場外に放り出すとゲイブがエルボーでオスプレイへ突っ張っていき、ボディスラムからロープに飛ぶが、セコンドのビーがゲイブの足を引こうとしたためゲイブはこれに激怒して怒鳴りつける。その隙を見逃さず、オスプレイがラリアットでゲイブを場外へ叩き出し、ビーが場外でVトリガーを叩き込むアシストし、オスプレイとキスを交わす。オスプレイはゲイブをリングに戻すとボディスラムで叩きつけて-O-カーンにタッチ。
-O-カーンはゲイブの耳を掴みながら耳削ぎチョップ、サイドバスターからスリーパーホールドで自軍コーナーに連れ帰りゲイブの頭を玉座代わりにドミネーターポーズ。
オスプレイはゲイブにバックエルボーからサッカーボールキック。オスプレイはゲイブの顔面をぺちぺちとはたいてからロープに飛ぶが、ゲイブはドロップキックを突き刺して一矢報いるとオカダにタッチ。
オカダはオスプレイのエルボーをかわしてランニングバックエルボー、DDT、リバースネックブリーカー、続けてリバースネックブリーカーを狙っていくが、オスプレイがこれを着地して変形ファイナルカット。-O-カーンにタッチ。
-O-カーンはCTBから後頭部へのラリアットを叩き込んでコーナーに上げるとモンゴリアンチョップで逆さ吊りにし、四つん這いになって吼えてから顔面へのスライディングキック。さらにラリアットを狙うが、これをかわしたオカダがリバースネックブリーカー。さらにツームストンパイルドライバーを狙っていくが、これを振り払った-O-カーンがモンゴリアンチョップを叩き込んでロープにもオカダがカウンターのドロップキック。
ゲイブに代わると、ゲイブが怒りのエルボー連打から串刺しランニングエルボー。さらに-O-カーンのラリアットをかわしてフォアアーム。さらにバックドロップを狙うも-O-カーンが抵抗すると突き放してからドロップキック。そして英国伝統のダブルアーム・スープレックスの体勢に入るが、-O-カーンがショルダースルーで放り捨ててリバースブレーンバスター。これをオカダがカットすると、-O-カーンがオカダの顔面をアイアンクローで絞め上げ、そこへオスプレイがピッピーチェリオを合わせてオカダを撃退。最後は-O-カーンがゲイブをエリミネーターで叩きつけて3カウント。
<試合後コメント>
THE EMPIRE
オーカーン「オカダ! 貴様を支配するまで、存分に調理してくれる!」
オスプレイ「どうだ、ドミネーター、グレート-O-カーンの力を見たか? この2年間イギリスのリングで闘った相手を一人残らず倒してきた、モンゴリアンモンスターだ。俺はこいつを一目見た瞬間から絶対に新日本マットに連れてこないといけない逸材だと思った。グレート-O-カーンが新日本の未来のトップに立つ。俺たちのことが気に入らない奴は、どう足掻いても俺たちみたいに強くなれないから、嫉妬してるだけだ。俺とビーはスポーツ界のキングとクイーンだ。スターダムはビー・プレストリーが、イギリスのプロレス界はグレート-O-カーンが制覇してくれた。そうして俺たちのエンパイア(帝国)を築き上げていくのさ。もし俺たちを応援してくれるなら、エンパイアに乾杯だ。じゃ、もう行くぞ」
ビー「バイバイ」
オカダ・カズチカ
「(※ゲイブリエルに肩を貸してインタビュースペースまで来ると、控室にゲイブリエルを送り出して)いいねぇ、“オカン”。でもさぁ、俺とオスプレイの兄弟ゲンカに“オカン”は必要ねぇんだよ。母親は出る幕じゃねぇってことよ。まぁでも、いいじゃない。兄として、しっかり親孝行してやるよ、“オカン”。大阪、覚悟しとけよこの野郎、あぁ? オスプレイ、テメェもだ! いつまでも優しいオカダさんだと思ってんじゃねぇぞ、この野郎! (※控室に向かいながら)しっかり、練習してください」
※ゲイブリエルはノーコメント。
第3試合
デスペラード&金丸の持つジュニアタッグ王座へ挑戦表明したヒロム&BUSHIは試合前からにらみ合い、BUSHIとデスペラードでゴングが鳴るも、組み合おうとしたところで背後から金丸が襲撃。2人でBUSHIへトレイン攻撃を仕掛けるがBUSHIはこれをかわして金丸をヘッドシザースホイップで排除。ここにヒロムが入ってきてBUSHIとともにデスペラードへ低空ドロップキックコンビネーションを見舞う。BUSHIはミサイルキックを狙ってコーナーに上るが、金丸が引きずり下ろすと6人が入り乱れて場外戦へと発展。
闘いがリング上に戻るとみのるとBUSHIの対面となり、みのるがBUSHIの顔面をかきむしり逆エビ固め。ここに鷹木が飛び込んできてチョップ連打もみのるはニタニタ笑いながら離さずに耐える。鷹木がナックルを叩き込むとみのるはエルボー連打で反撃してからデスペラードにタッチ。
デスペラードはボディスラム、金丸はブレーンバスターで叩きつけてタッチを回すと、2人でBUSHIの顔面をグリグリと踏みつける。BUSHIはドロップキックで反撃を狙うが、デスペラードはこれを悠々と回避してコーナーへ降るが、BUSHIがコーナー上から飛びついてディヘラを見舞いヒロムにタッチ。
ヒロムはデスペラードをヘッドシザースホイップでコーナーに叩きつけて串刺しラリアット。さらにカットに来た金丸をショットガンドロップキックでデスペラードへと叩きつけ、場外に逃れた2人へエプロンからの場外ミサイルキック。ヒロムはデスペラードをリングに戻してファルコンアロー。さらにロープに飛ぶがデスペラードはカウンターのスパイバスターで叩きつけ、ヒロムにチョップ合戦を仕掛ける。互いにチョップで正面から打ち合っていくが、デスペラードはロコ・モノを叩き込んでスピアー。さらにコーナーを背に立つヒロムへ突っ込んでいくが、ヒロムはターンバックルフロントスープレックスで叩きつけて反撃すると両者タッチへ。
みのると鷹木の対面となると、両者正面からチョップ、エルボーを打ち合い赤城がスライディングラリアットを放つもみのるが回避してスリーパーホールド。さらにみのるがゴッチ式パイルドライバーの体勢も、鷹木が強引にデスバレーボム。みのるは即座に起き上がってPKを叩き込むと両者バタリと倒れ込む。そして両者這いつくばりながら相手へ向かっていき、正面からエルボー合戦を展開。鷹木は左右のエルボーからパンピングボンバーを狙うが、みのるはこれをかわしてスリーパーホールドに持ち込み、自軍コーナーに持ち帰って金丸にタッチ。
金丸は鷹木にスイングDDT、カットに来たBUSHIを低空ドロップキックで撃退すると鷹木へ鈴木軍のトレイン攻撃。さらにデスペラードのバックドロップに金丸がドロップキックを合わせる合体攻撃も、これはヒロムがカット。さらに金丸がディープインパクトを仕掛けるが、鷹木がキャッチしてフロントスープレックスで放り捨てると鷹木はロープに飛んでパンピングボンバーを狙うが、金丸がレフリーを鷹木に向けて投げつけ、鷹木が急停止したところへ延髄斬り。金丸がスクールボーイで丸め込むが、鷹木はこれを返してナックルから龍魂ラリアット。そこへヒロム&BUSHIが入ってきて金丸にトレイン攻撃からサンドイッチドロップキック。そこへ鷹木がスライディングラリアットを叩き込むが鈴木軍がカット。BUSHIがみのるらを場外に出してトペ・スイシーダで飛んでいき、最後は鷹木の串刺しラリアット、ホップアップデスバレーボム、パンピングボンバーと連撃して3カウント。
みのると鷹木は試合後も収まらず、みのるが鷹木に見せつけるようにベルトを眼前に突きつけると鷹木が殴りかかって場外で乱闘。そこでヒロムがマイクを取る。
ヒロム「いやぁ、デスペラード、いやぁ、金丸。久しぶりだったじゃねぇかぁ~。確かに俺達は予選、そして決勝と負けてしまっている。ただ、まだチャンピオンのお前らとはやってないんだな、これが!ああ、分かるよ分かるよ?『お前ら2敗もしてるくせにまた俺達とやるのか』ってかあ?でもさあ、よく見てご覧よ。耳をすましてごらんよ。誰も挑戦したいって言わねえだろ?だったらさあ、いいんじゃないの?俺達ともう1回やっても。それともなにか?今日久しぶりに俺たちとやって楽しくなかったとか言うんじゃないだろうねぇ~?デスペラードくぅ~~ん?改めて挑戦表明させてもらう!IWGPジュニアタッグ、俺とBUSHIでいただくぜぇ~?答えはさあ、バックステージだとか後日だとかそんなつまんないことは俺は大嫌いなんだよ。この場で聞かせてくれよ!なぁ?!俺達とやってくれるのか、それとも無理なのか。いやいやいや。『お前らとは楽しめないからやらない』ってことはないだろうねぇ~?デスペラードくぅん?」
デスペラード「楽しそうだなあ、お前はいつでも。1人で。あぁ?今ノブさんに勝ったのだって重量級の鷹木だ。味方が勝っただけでよくそんなベラベラベラベラ舌が回るなぁ?」
ヒロム「まぁ~ちがいない。お前の言ってることは間違いないゾっ♪」
デスペラード「……やりにくいなあ、コイツ。お前らずっと言ってたよなあ?一緒にベルトを巻くのが約束だとか夢だとか?そんなもんな、強くないやつが言ったっていつまでもただの言葉なんだよ。俺たちに勝てるんだったら言ってもいいよ。1回勝てんのかどうか試させてやるよ。覚悟してリングに上ってこいよ。楽しいかどうかっつーのはそのときに答えてやるよ」
ヒロム「オッケー♪ありがとー!デスペラード!これで決定したみたいだあ!IWGPジュニアタッグ、俺とBUSHIさんでいただくぅ!楽しませてやるからなぁ~?!」
<試合後コメント>
鈴木みのる&鷹木信悟
※鈴木と鷹木が雄叫びを上げ、階段を降りながら、バックステージに登場。そのままリング上さながらの乱闘を展開。
鈴木「やんのかコラ! テメー! テメー! オイ鷹木ーーー!!」
鷹木「鈴木ィー!」
鈴木「おまえの腕じゃ俺の首は獲れない!」
鷹木「一発で獲ってやる!」
鈴木「獲れねーんだよ。クソ野郎があ!」
※激しいエルボーの打ち合いになり、鷹木が鈴木を壁に叩きつけると、鈴木が鷹木を控室のドアに叩きつけ、再びもみ合いになりながら控室へ
高橋ヒロム&BUSHI
BUSHI「おい! 今聞いたな? マイクで。デスペラード、おまえ認めたよな。おまえ約束しちゃったよな。『え? 俺らに勝てるんだったら挑戦してこい』なあ、俺ははっきし聞いたぞ。なあ、この後楽園で、あのマイクでおまえが言ったんだ。この後楽園ホールで『IWGP Jr. タッグ』のベルト俺とヒロムで挑戦させろよ」
ヒロム「よかったよかった。彼は楽しんでるようですよ。よかったよかった。目を見たらわかるよなんでも。それにしてもJr. タッグの2人、モテモテだなぁ。まあ、俺とBUSHIさんしか言ってないけどな! まあいいんじゃないのか。『IWGP Jr. ヘビー級チャンピオン』、誰からもお声がかからないようで。そして、本人自身も、まあ特に何かを発信するとかそういうことはあまり好きではないようで。まあそれはいいでしょう別に、チャンピオンだから構いませんよ。どうやって生きようが。あなたの勝手だ。でも俺はこのシリーズ、最後の大阪、『Jr. ヘビー』、そして『Jr. タッグ』も何も組まれてない。ジュニアのカードが何一つも組まれていない。この状況を変えたいんだ。なあ、わかるか? だからデスペラードは何を迷ってんだ。俺たちとこのシリーズ一番目立てるチャンスだぞ!! なあ、『Jr. タッグ』が一番すごかったって言わすチャンスだぞ! そんなことはどうでもいいのかもしかしたら。でも、俺にとってはどうでもよくないことなんだ。なあ、楽しみにしてるぞ。デスペラード、金丸、あなた二人に感謝する。あの場で答えてくれたことに俺は感謝するぞ! いいんじゃないのか。誰からも何も言われないより、言われた方がいいだろう。なあ、俺はそう思うぞ。この俺が挑戦表明のやり方を教えてやった。全員にだ。無冠の人間全員に教えてやったんだ。挑戦表明のやり方というものを。俺とDOUKIを見習ったほうがいいんじゃないか? 無冠も気持ちは強気で攻めてるぞ。誰から嫌われようが文句を言われようが内部の人間がごたつこうが何をしようが俺には関係ない! 俺は自分自身を、自分がやりたいことに向かって思い切り突き進んでいく。それだけは誰にも邪魔させない。ヒロムちゃんファンの為でもあるんだ!」
エル・デスペラード
「いやいやいやいやいやいやいやいやいや……。舌の回る挑戦者だなあ。まあ元々ヒロムがチャンピオンの時から舌はベラベラベラベラ回っていることいらないこと、あることないこと普通にしゃべってたのは知ってるからいいんだけどさ。何であいつらの挑戦を受けたかっていうと言えば挑戦のできるようなベルトじゃないんだ本当はよう。で、『他に挑戦者の声が聞こえないんだったら俺たちが!』って、それでいいんだったらよ、ヤングライオンでも適当にオイ、しゃべってみろって言ったら言うわ! なあ? そういうバカな、浅はかな考えしか持たないような奴らに対しては見せしめだ、次のタイトルマッチ。いつになるのかは知らねーけど。いいか? 楽しませろよな。楽しい? ふざけんな。楽しむのは一方的に俺たちが楽しむだけで、てめえらの楽しむ余地なんてこれっぽっちもねーんだよ! いいか! 誰が今タッグチャンピオンなのはどっちか、よーく教えてやるよ。覚悟しておけ」
※金丸はノーコメント
第4試合
G1 CLIMAX後に飯伏の権利証奪取を宣言したジェイが飯伏を挑発して2人の対面でゴングが鳴るも、ジェイは一度も組み合わずにKENTAへタッチし、飯伏も棚橋へタッチ。
臨戦態勢の棚橋に対し、KENTAは距離を取ってリングを一周するとなにもせずに外道にタッチ。ここで本間がタッチを求めると棚橋もタッチ。
外道は本間が出てくると即座にサミングを見舞い、本間はショルダータックルで反撃。小こけしを発射も外道はこれを回避。本間は自爆のダメージもものともせずもう一度小こけしを狙うが、ジェイが場外から足を引いて本間を場外に引きずり出すと全員入り乱れた場外戦へ。
ジェイと本間の対面となり、ジェイは挑発的な手拍子からサミングから連続フォールで本間の体力を奪っていき、KENTAへタッチ。
KENTAは本間へサッカーボールキック、顔面へのニードロップ、さらにフットスタンプのフェイントから軽く頭を蹴り、コーナーで控える棚橋に向けてエアベースを弾いて見せつけ挑発。本間は逆水平チョップで反撃していくが、KENTAがバックエルボー一発で本間をなぎ倒して頭を叩くポーズからの小こけしを狙うと見せかけて棚橋へ攻撃。うずくまったままの本間へミドルキックを連打していくが、本間はブレーンバスターで一矢報いて棚橋にタッチ。
棚橋はKENTAへフライングフォアアーム、コーナーに控えるジェイ&外道へクロスボディを見舞って排除するとKENTAへドラゴンスクリューからセカンドコーナーに上ってサンセットフリップ。棚橋はスリングブレイドを狙うがKENTAはフロントハイキックで迎撃してスクールボーイ。さらに棚橋の突撃をかわしてトルネードスタンガン。さらにダイビングラリアットを叩き込んでからgo 2 sleepを狙っていくが、棚橋は振り払ってドラゴン張り手。KENTAもバックブローで応戦するが、棚橋はスリングブレイドを叩き込んで両者タッチ。
飯伏とジェイの対面となると、飯伏がダッシュミドルから掌底からソバットのコンビネーションからミドルキックでなぎ倒してその場飛びムーンサルト・プレス。さらにハイキックを放つもジェイがかわしてリバースドラゴンスクリューからDDTを見舞って外道にタッチ。
外道は飯伏にチンクラッシャーからトラースキック。そして外道がレフリーの気を引いている間にKENTAがアタッシュケースを持ってリングに上ってくるが、棚橋が応戦して逆にKENTAの頭へアタッシュケースを叩き込み、ジェイが飯伏へブレードランナーを狙っていくが飯伏が振り払うと本間がこけしロケット。さらに飯伏がハイキックを叩き込み、本間が小こけしで追撃。最後は飯伏が外道にカミゴェを叩き込んで3カウント。
<試合後コメント>
棚橋弘至
「ここからリスタートということで、(※タイツを指差し)オリジナル・カラー。心機一転と言うよりは、今年の年始に戻るような、初心に返る。で、『G1 CLIMAX』は振るわなかったけど、『G1 CLIMAX』から東京ドームまでの期間が短いっていうことは、東京ドームまでどう進むかっていうことを、例年の倍速で過ぎてしまうから、俺はどこに向かうのか、それをね、しっかりみんなに示して、早く東京ドームの試合のポジションを、俺の試合を、決めないといけない。言いたいことは分かるよね。『USヘビー』。.楽しみです!」
本間「『G1』中、ずっと休んでたのに、何で俺が、ジェイでもない、KENTAでもない、棚橋でもない、飯伏でもない、俺がつかまって……一番元気なはずなのに、何で俺がつかまっちまうか……。いやぁ~ダメだなぁ。でも、つかまってたんすけど、ぶっちゃけ、楽しかった! 約40日ぶりのプロレス、最高に楽しかった! 俺は、俺のやり方で、このプロレスの楽しさをみんなに伝えていくし、ただ自分自身が楽しむだけじゃねぇ、もちろん勝ちを狙っていく。勝つしかねぇ。ジェイと飯伏、棚橋とKENTA、そんな構図、俺には関係ねぇ! そんなのぶっ潰してやる! 俺が割り込んでやる! 今シリーズ、どんなカードが組まれるか分かんねぇけど、俺が……がむしゃらに、飯伏でもない、棚橋でもない、俺が狙ってやる! こけしを狙ってやる!」
飯伏幸太
「いやぁ~、ジェイよ。相変わらず、話が長いねぇ。何言ってるか、ま………ったく分かんない。ホントに。次、(※手元の権利証を開いてみせて)挑戦するんでしょ? 必ず防衛して僕がドームまで行きますよ。必ず」
ジェイ・ホワイト
「お、椅子がある。気が利くな。でも『JAY1』はもう終わったからな、いらないぞ。だけどありがとな。いや…そのまま置いててくれ。(女性に向かって)じゃ、もう行け。イブシ、まだブリーフケースは用意してもらってないのか? おまえってシンニホンにとって所詮その程度の人間なんだな。それとも真っ先に俺に奪られてしまうのが恐いからか? 俺専用のデザインにカスタマイズさせてやる。イブシ、 おまえは自分で思ってるより大した奴じゃないってことだ。ゲドーを倒して、俺に向かって” おまえも簡単に倒してやる”と言ってきたな。まさか。(『G1』の)サッポロとトーキョードームでも俺に負けてる おまえがよくそんなことを言えたもんだ。俺がゲドーほど楽に倒せる相手だと思ったら痛い目をみるぞ。EVILの入場曲だ。EVIL、残念ながら『G1』の優勝決定戦で向かい合うことはできなかった。でも俺たちにはもっと大きい舞台で対戦する“デスティーノ”が用意されてるとは思わないか。 『WRESTLE KINDOM INトーキョードーム』だ。俺は必ずイブシの権利証を奪る。EVIL、 おまえはしっかりとナイトーを倒して2冠王としてトーキョードームのリングに立ってくれ。そこで俺にベルトを2つとも渡してくれればいい。嫌と言うなら全力で奪うしかない。ナイトー、EVIL、どっちが相手でも最後に2つのベルトを腰に巻いてリングを去るのはこの俺だ。俺の言ってることが信じられないってか? 好きに言ってろ。ただ黙って呼吸して見とけ。それから、椅子ありがとな」
KENTA
「(※インタビュースペースに来ると権利証のケースを置き、数人いるカメラマンを見渡し、一人ずつ見て)違う。違う、違う、違う、違う! 違う! 全員痩せてる! ……あ、違う違う。俺が太ってるヤツを欲してるみたいになってるけど、違う! あのカメラマンいなくなってる……(※肩を落とす)。『座ろう』って言って、座れんの? ちょ、俺座るよ。(※カメラマン全員座る)もう、どのカメラマンに話せばいいのかも分かんない、全員同じような……。(※中央のカメラマンに)これ、違うね。(※左側のカメラマンを向いて)前に俺が、自粛中に、『天山広吉&マスター・ワト組のコメントを聞くことが楽しみだった』って発言をしたことがあるんだけど、それ、覚えてる?(※カメラ、うなずく)違う、角度が! あの子の角度と1センチ違う! 1センチ違うわ。コンマ1秒。……言ったことがあるんだけど、実はそれと同時に、俺がすごく楽しみにしてたのは、棚橋弘至の噛み具合(笑)。アイツの試合後のインタビュー、聞いたことある?(※カメラ、うなずく)メチャクチャ噛んでるから。あれちょうどねぇ、いつだったか忘れたけど、飯伏と何かやってたんだよ。パートナーがどうとかって時。知ってる、あれ? あれも後楽園だった。たぶん飯伏に、『オマエの期待に応えたい』って言いたかったんだよ。だけど(言いたいことが)先に来ちゃって、『オマエのこたいに……』って。『期待』と『応えたい』が混ざっちゃって。そんなことがねぇ、よくあんの、アイツ。あと、別のもあった。いつも楽しみにしてたから。今でも覚えてる。何か誰に言ったんだったっけか。タイチだったか、誰かに言った時に。たぶんアイツは、『胸に手を当てて』って言いたかったんだけど、こうやって(※胸に手を当てて)『手に……』って。『胸に手の』の『手』が先に来ちゃって。ああいうの、ズルくない? ああいうの、どうやってやんの? ああいうの、狙ってなくてできるヤツ、ホントに羨ましいと思う。俺が毎回これ、どんだけ、ホントに……考えてやってるか。ホント! ああいう天然はマジで羨ましいよ。(※ケースを示して)これ、弁償してもらうから。これ!(と、割れた部分を叩く)こんなに、アイツ壊しやがって。今日もやったからね。弁償してもらう。……結局俺が、何が言いたいかっていうと、(※カメラマンを見回し)1人いないだけで、ここの場の雰囲気が一気にアウェイ感出たってこと!」
※外道はノーコメント。
第5試合
内藤とEVILの対面でゴングが鳴ると、ロックアップからヘッドロックの奪い合いになるもEVILが内藤の髪を掴んで優勢を取りショルダータックルでなぎ倒すが、内藤も低空ドロップキックからのティヘラで反撃。SANADAにタッチ。
SANADAはEVILへバックエルボーからハンマーパンチを叩き込んで内藤にタッチ。
内藤はSANADAとともにダブルのヒップトスからキャメルクラッチへ捕らえ、そこへSANADAが顔面への低空ドロップキックを見舞うコンビネーション。内藤はネックロックで絞り上げ、ナックル連打からロープに飛ぶが東郷がエプロンから攻撃を仕掛け、内藤がそちらに気を取られた隙にEVILが内藤を場外に放り出す。
4人入り乱れた場外乱闘となり、リングに戻るとEVILが内藤にチョップを打たせていき、その間に東郷が自軍コーナーのコーナーマットを外していくとEVILは金具むき出しのコーナーに内藤を叩きつける。
東郷に代わると内藤の顔面をかきむしりチンロック、フィストドロップ、さらにチョーク攻撃で痛めつけてEVILにタッチ。
EVILはない等を場外に放り出して鉄柵攻撃から顔面踏みつけ。リングに内藤を戻すと2人でダブルのショルダータックルから東郷、EVILの順にセントーン。さらにEVILがフィッシャーマンを狙っていくが内藤が振り払ってマンハッタンドロップからの低空ドロップキックを見舞ってSANADAにタッチ。
SANADAはEVILのラリアットをかわして低空ドロップキック。さらにカットに来た東郷をパラダイスロックで固めてから低空ドロップキックで叩き出し、場外に逃れていたEVILへプランチャ。SANADAはEVILへTKOを狙うが、EVILへサイドバスターで切り返して東郷にタッチ。
東郷はSANADAの顔面を踏みつけての挑発でSANADAのエルボーを誘い、これをかわしてフルネルソンから十字架固め。SANADAのキックアウトに合わせてクロスフェイスに捕らえるレスリングマスターとしての卓越したテクニックを見せるがなんとかSANADAはロープブレイク。東郷はナックル連打から金具むき出しのコーナーへSANADAを振っていくが、SANADAはひらりと宙返りでかわしてロープに飛ぶ。しかしEVILが場外から足を引いてSANADAを転倒させるとリング内にイスを放り込む。EVILがレフリーの気を引いている間に東郷はSANADAをイスで殴打してイスの上へのペディグリーを狙うが、SANADAはショルダースルーで東郷をイスの上に叩きつける。EVILがカットに飛び込んでくるが、内藤が場外からEVILの足を引いて転倒させ、SANADAが東郷のローブローをガードし、内藤が延髄斬りでアシスト。SANADAはTKOからSkull Endで捕らえると東郷はたまらずタップアウト。
試合後も内藤は場外でプルマ・ブランカで絞り上げて痛めつけ、SANADAとリング上拳を合わせて絆を深めてから退場していった。
<試合後コメント>
内藤哲也
「今シリーズの最終戦である大阪大会にて俺とEVILのタイトルマッチが決定したわけだけど……。俺の提案はことごとく却下するくせにEVILのお願いは即採用。まあ確かに、俺両国大会のバックステージで『新日本プロレス次第なんじゃないですか』って言葉を残したけどさ。俺とEVILのタイトルマッチを即決してくるとはね。流石新日本プロレス。よっぽどEVILのことが大事なんだろうね。新日本プロレスに判断を委ねた俺がバカだったよ。今年4度目、そして大阪では今年2度目となるEVILとのシングルマッチ。『えーまたかよ』って思ったでしょ? 思ったでしょ? 俺も思ったよ(ニヤリ)。 だから11月7日大阪大会のチケット、購入されたお客様には大変申し訳ありませんが、見たくないのであればセミファイナル、第5試合終了後、帰宅することをおすすめしますよ。それでも会場に残ってくれたお客様には、スカッとするような、そんな最高の消化試合を皆様にお見せしますよ。楽しみにお待ち下さい。では明日は所沢市民体育館、メインアリーナでお会いしましょう。アスタマニャーナ。アディオス」
※SANADAはノーコメント
EVIL
「オーライ東郷。二冠戦、決まったなオイ。言っただろ、まだまだ終わらねぇって。覇者で王者の三冠王のこの俺の方が二冠王者に相応しいに決まってんだろオイ。内藤、おまえを通過点にしてやるよ。そしてまた、俺の元にベルトが戻ったら、やりたい相手がいるんだよ、ドームでな……。それだけだ! 行くぞ東郷!」
※東郷はノーコメント
第6試合
鈴木軍の中で自らもベルト獲得を熱望するDOUKIが2人を下げて先発を買って出ると、YOSHI-HASHIが進み出てDOUKIを挑発。そのままゴングが鳴るなり正面からエルボーで打ち合っていき、DOUKIがラリアットを狙うとYOSHI-HASHIが逆水平チョップで迎え撃ち、スイングネックブリーカー。ここにタイチ&ザックが飛び込んでくると後藤&石井が2人を相手取って蹴散らし、両軍それぞれYOSHI-HASHI、DOUKIをサポートする姿勢を見せる。
CHAOSの3人はDOUKIにトレイン攻撃から3人同時のトリプルキック。さらにタイチ、ザックを太鼓の乱れ打ちで撃退するが、YOSHI-HASHIがラリアットを狙ってロープに飛ぶとザックがエプロンからキックを見舞い、DOUKIが鉄パイプでYOSHI-HASHIの首を締め上げながら場外に放り出して鉄柵攻撃。全員入り乱れた場外戦へ。鈴木軍の面々はYOSHI-HASHIの腕に狙いを定めて鉄柵などを使って一点集中攻撃。
リング上ではタイチとYOSHI-HASHIの対面となり、タイチがカウント4で手を離しながら何度もチョーク攻撃を見舞い、ザックにタッチ。
ザックはコーナーでYOSHI-HASHIを何度も蹴りつけ、エルボースマッシュ連打からDOUKIにタッチ。YOSHI-HASHIはエルボーで突っ張っていくが、DOUKIはサミングを見舞ってザックにタッチ。
ザックはYOSHI-HASHIの手首を絞り上げながらアームロックを狙っていくが、YOSHI-HASHIはぶっこ抜いてブレーンバスターで叩きつけ、後藤にタッチ。
後藤はザックへ串刺しラリアットから村正、ブルドッギングヘッドロックからバックドロップを狙うが、ザックがエビ固めで切り返し、後藤のラリアットをかわして卍固め。後藤が暴れて脱出するとハイキックから水面蹴りで倒してPKを放つが、後藤がキャッチして担ぎ上げ、牛殺しで一矢報いると両者タッチ。
石井とタイチの対面となると、互いの串刺し攻撃をかわし合いながら突っ込んでいき石井がショルダータックル。そして石井が逆水平チョップを連打していくがタイチは微動だにせず「効かねええんだコラ!」とローキック。そのまま逆水平チョップとローキックの打ち合いとなり、タイチが石井の泣き所であるヒザへ関節蹴りを叩き込むとここにDOUKIも加わって2人で石井のヒザへストンピング。さらにタイチが石井の足を持ち、DOUKIがコーナーから石井のヒザへダブルアックスハンドル。しかし石井のピンチにYOSHI-HASHIが飛び込んできてDOUKIにティヘラ、タイチにトラースキックを叩き込んでアシストすると石井がタイチへバックドロップ。さらに石井がパワーボムの体勢に入るが、今度はザックが飛び込んできて石井の膝裏にキックを見舞い、ザックが持ち上げた石井の足へタイチがミドルキック。さらにタイチ&ザックがユニオーネの竜巻の体勢に入るが、これを後藤がダブルラリアットで豪快に救出。そしてロープを背に立つタイチへCHAOS勢が順番にラリアットを叩き込み、石井がタイチのハイキックをガードしてラリアットを狙うが、場外からDOUKIが鉄パイプで石井を殴りつけ、ザックがPKで追撃。そしてタイチが「折るぞ!」と宣言して石井へ正回転&逆回転のユニオーネの竜巻2連発。そしてタイチがバズソーキックでの決着を狙うがこれはYOSHI-HASHIがカット。そしてタイチがタイチ式ラストライドから石井の負傷している左膝を極める逆方エビ固め。後藤がこれをカットするとタイチはパンタロンを脱ぎ捨て、天翔十字鳳も石井がキャッチしてヘッドバッドを叩き込み両者ダウン。先に石井がYOSHI-HASHIへタッチ。
YOSHI-HASHIはチョップ連打でタイチを崩れ落ちさせて串刺しラリアットを狙うが、タイチがこれをかわしてジャンピングハイキック。DOUKIが猛烈にタッチを求め、「ぶちのめせ!」とエールを送るタイチから試合権利を貰い受ける。
DOUKIは串刺しラリアットから正調ラリアットを叩き込むもYOSHI-HASHIは倒れずに雄叫び。両者正面からエルボーを打ち合っていき、DOUKIはヘビー級相手にも気迫みなぎるエルボーで一歩も引かず。DOUKIは延髄斬りから土遁の術を狙うが、これをかわしたYOSHI-HASHIがヘッドハンター。ここに後藤と石井を呼び込んで3人でトレイン攻撃から後頭ごとハントの体勢も、タイチが場外からYOSHI-HASHIの足を引くと、コーナーに上ったDOUKIがDOUKIボムを発射。
DOUKIはYOSHI-HASHIへ土遁の術からデイブレイクを狙うが、ここで後藤がカットに入ると後藤&石井vsタイチ&ザックの構図となり両組ともにコンビネーション攻撃をかわし合うスピーディな攻防が展開されるが、ダブルの牛殺しを狙った後藤&石井に対し、タイチ&ザックは着地してのハイキックで撃退。孤立したYOSHI-HASHIに対してタイチがソバットからフロントネックロックで捕らえ「行けーッ!」とDOUKIに絶叫。DOUKIはデイブレイクからイタリアン・ストレッチNo.32。立ち上がろうとするYOSHI-HASHIへタイチがバズソーキックを叩き込み、カットに来た石井はザックがコブラツイストで、後藤へはタイチが聖帝十字陵で捕縛。粘るYOSHI-HASHIはなんとか足を伸ばしてロープブレイク。
DOUKIはスープレックス・デ・ラ・ルナの体勢も、YOSHI-HASHIは着地してスピンキック。ここに後藤が入ってきてDOUKIへ牛殺し、石井のスライディングラリアット、YOSHI-HASHIのランニングダブルニーとラッシュをかけるが、タイチが必死のカット。YOSHI-HASHIはラリアットからカルマを狙うが、ザックが背後からYOSHI-HASHIをスリーパーホールドで捕らえ、タイチがデンジャラスバックドロップ。タイチはDOUKIを無理矢理YOSHI-HASHIの上に被せてフォールさせるもカウントは2。
DOUKIは雄叫びを上げると初めてその上半身のコスチュームを脱ぎ捨て、ロープに飛んでラリアット。さらにスワンダイブ式のダイビングフットスタンプ、さらにスープレックス・デ・ラ・ルナを完璧に決めてみせるがギリギリで後藤がカットし、後藤がDOUKIの地獄突きを耐えてGTW。タイチが後藤をジャンピングハイキックで撃退し、石井がタイチをラリアットで撃退、ザックが石井をPKで撃退すると全員大の字になってダウン。
両軍それぞれYOSHI-HASHIとDOUKIに勝負を託し、ラリアットを狙うYOSHI-HASHIをドロップキックでカウンターし、初めて見せる形の変形バックドロップのような技を狙うもYOSHI-HASHIがアームドラッグで切り返してバタフライロックからバタフライロック改、さらにスリーパーホールドで絞り上げてカルマを狙うがDOUKIが首固めで切り返すとタイチ&ザックが飛び込んできてYOSHI-HASHIへザックメフィストを狙うが、これを後藤が蹴散らしてタイチへGYR。ザックへは後藤がラリアットを叩き込み、YOSHI-HASHI&後藤が新型のGY技(後藤の昇天・改+YOSHI-HASHIのパワーボム)を叩き込むと、最後はYOSHI-HASHIがカルマで突き刺して3カウント。
試合後、YOSHI-HASHIは青コーナーに置かれたIWGPタッグのベルトを倒れ伏す鈴木軍の目の前に並べてからマイクを取る。
YOSHI-HASHI「オイお前ら。今日オイ。なにがタコだこの野郎てめぇオイ。今日きっちりオイ。NEVERのベルト防衛したからなオイ。オイ次このIWGPのタッグ、俺が挑戦させてもらうからな。覚悟しとけこの野郎!」
タイチ「テメェがそんなベルト持ったところで変わんねえんだよ。テメェはクソのまんまだよ」
YOSHI-HASHI「見してやっからな。覚悟しとけこの野郎!」
鈴木軍が退場していくとYOSHI-HASHIが観衆へ向き直り改めてマイク。
YOSHI-HASHI「オイ、さっき言ったとおりオイ!あのベルトは俺たちがいただくからな!IWGPタッグのベルトを俺たちがいただくときに一瞬だ!」
<試合後コメント>
鈴木軍
※ザックが「YOSHI-HASHI!」と叫び、タイチとともにドアを蹴飛ばしながらインタビュースペースに登場。すぐ後からヨロヨロとやってきたDOUKIは2人の前に倒れ込む。
タイチ「ふざけんなよ、オマエ!」
ザック「3人がかりでやっとか!」
タイチ「見たろ! あんなクソみてぇな、何も思ってねぇヤツより、(※床に倒れているDOUKIを指し)コイツの方がよぉ、いいんじゃねぇかオイ!」
ザック「アイツらにまだ王者としてのプライドはあるのか? DOUKIを相手に3人がかりで必死だったくせに。DOUKI、お前はよくやった。あいつらを追い詰めたな」
タイチ「コイツの試合じゃねぇかよ。何だアイツら、特にYOSHI-HASHI。オマエ、お荷物なんじゃねぇのか? 邪魔なんだよ、オマエなんかよぉ。笑わせんな、テメェみてぇなCHAOSのお荷物が。たまたま、たまたまあんな6メン獲ったぐらいでよぉ、次はこれ(※と、手に持っていたIWGPタッグのベルトを示す)に簡単に手が届くと思うなよ。ナメやがって……。笑わせんな! テメェが、テメェがベルト持ってること自体、お笑いなんだ。最高のお笑いだよ。笑いが止まんねぇよ、オマエが大事そうにベルト巻いてるのを見るとよ。ガウンのとこについてるの、何なんだ?」
ザック「(※床にうつ伏せになっているDOUKIをチョンチョン蹴る)DOUKI、お前はすごいよ。強い。10年間メキシコで闘ってきたお前にはこんなの朝飯前だっただろ」
タイチ「大丈夫だ。コイツは10年間、メキシコでこうやって生きてきたんだよ。(※DOUKIの背中を踏む)こうやってよぉ、足蹴にされてよぉ。それでも汚ぇ水飲んで、汚ぇメシ食ってきたんだよ。これぐらいでコイツは終わんねぇよ。(※なおも2人で踏みながら)こうやってされてきたんだよ」
ザック「YOSHI-HASHIは俺たちのIWGPタッグのベルトに挑戦したいようだ。石井でも後藤でも好きな方とタッグを組んでかかってこい。どっちも大して変わらない。CHAOSは(日本語で)ショッパイ。」
タイチ「次はぶっ殺してやるよ、コイツが。(※ザックにベルトを示して)いいじゃん、YOSHI-HASHIにやらせようよ。YOSHI-HASHIに、どれだけ愚かな挑戦だったか、分からせてやるよ。無様な姿を見せてやるよ。今日はコイツを無様な目に遭わせやがってよ。同じ目に遭わせてやる。面白ぇ、かかってこいこの野郎。ザック、やろうじゃねぇか。今までで最高にザコのチームだ。かかってこい!」
ザック「さっさとYOSHI-HASHIを片付けてやろう。その次は矢野だ。CHAOSを全滅させてやる」※2人は控室へ。
※残されたDOUKIは鉄パイプで体を支えながら何とか立ち上がると、「アーッ!」と短く叫んで控室へ。
後藤洋央紀&YOSHI-HASHI
後藤「完璧だな。完璧な防衛だよ、オイ。誰も文句のつけようねぇだろ。次! YOSHI-HASHIがタッグ(王座)に挑戦する。そのタッグのパートナーに、この俺が立候補させてもらうよ」
YOSHI-HASHI「行きましょう!」
後藤「NEVER(6人タッグ)に続いて、タッグ王座だ」
YOSHI-HASHI「もちろん!」
後藤「一瞬で!」
YOSHI-HASHI「一瞬で!」
※後藤は先に控室へ。
YOSHI-HASHI「オイ、タイチ、ザック……ザコだろうが、何だっていいよ、オイ! 時間はな、どんどん前に進んでんだ。俺たち、俺も後藤さんもどんどんどんどん進化してるから。今までどうだったか? 関係ねぇよ、これからだよ。オイ、これからのヤツがIWGPのベルトに挑戦するんだ。何の文句があるんだこの野郎、オイ! オマエの、その減らず口、黙らせてやるから覚悟しとけよ! (※NEVER6人タッグのベルトを示し)このベルトを持ったままIWGPタッグのベルトを持って、そして次のベルトも俺がいただくからな!」
※石井はノーコメント。