【試合詳細】8・28 飛鳥プロレス新宿FACE大会 児玉裕輔vs田中稔 黒潮“イケメン”二郎&立花誠吾vs木髙イサミ&瀧澤晃頼 田中将斗vsUTAMARO 土肥こうじvs大和ヒロシ
飛鳥プロレス「2020夏」
日程:2020年8月28日(金)
開始:19:00
会場:東京・新宿FACE
観衆:111人(コロナ対応)
▼6人タッグマッチ 20分1本勝負
木藤裕次(フリー)/○松田慶三(フリー)/藤原ライオン(フリー)
14分22秒 慶三ロックボトム→片エビ固め
真霜拳號(2AW)/花見達也(2AW)/●鈴木心(フリー)
▼タッグマッチ 20分1本勝負
○真琴(フリー)/茉莉(Color‘s)
10分40秒 グラビアバスター→片エビ固め
つくし(アイスリボン)/●テクラ(アイスリボン)
▼BEST of ASUKA Bブロック準決勝 30分1本勝負
○土肥こうじ(フリー)
13分53秒 垂直落下式ブレーンバスター→片エビ固め
●大和ヒロシ(フリー)
▼シングルマッチ 30分1本勝負
○田中将斗(ZERO1)
10分54秒 スライディングD→体固め
●UTAMARO(フリー)
▼タッグマッチ 30分1本勝負
黒潮“イケメン”二郎(フリー)/○立花誠吾(フリー)
12分33秒 えびす落とし→片エビ固め
木高イサミ(BASARA)/●瀧澤晃頼(フリー)
▼BEST of ASUKA Aブロック準決勝 30分1本勝負
○児玉裕輔(フリー)
15分3秒 オーバー・ザ・トップロープ
●田中稔(フリー)
※エプロンでのトラースキックから
児玉と土肥がBEST of ASUKA決勝戦進出!イケメン&立花がヤンキー二丁拳銃と対戦決定!UTAMAROが田中将斗のスライディングDに散る
第1試合
当初は木藤裕次&松田慶三の熱波軍と、花見達也&鈴木心の「心の花」とのタッグ戦が組まれていたが、藤原ライオンからクレームまがいの参戦要求があり、熱波軍に合流。「心の花」のもう1人には花見が保持する2AWタッグ王座のパートナーである真霜拳號を推薦して6人タッグに変更された。
ライオンは真霜と激しいキック合戦を繰り広げるなどアピール。花見と鈴木が誤爆し、鈴木が孤立すると、ライオンがヒザ蹴り。松田のバックフリップと木藤のネックブリーカーの合体技を決めると、松田が慶三ロックボトムを繰り出して、鈴木から3カウント奪取。試合後、熱波軍は真霜&花見に2AWタッグ王座挑戦をアピールしていた。
第2試合
飛鳥のレギュラー組である真琴&茉莉の“アジアンビューティー”が、アイスリボンのつくし&テクラと対戦。めまぐるしい一進一退の攻防となったが、最後はテクラを捕獲した真琴がブラビアバスターをさく裂させて勝利。
第3試合
「BEST of ASUKA」Bブロック準決勝で、土肥と大和の元W-1対決が実現。
体格、パワーでまさる土肥はパワースラム、串刺しラリアット、バックドロップなどで攻め立てるが、大和もダイビングボディプレス、スライディングXで対抗し、フロントネックロックで絞め上げる。ここから強引に持ち上げた土肥はスパインバスターで投げ捨てた。大和はジャーマンを繰り出すも、土肥はアルゼンチンバックブリーカー、左のラリアット、右のラリアット、そして豪快な垂直落下式ブレーンバスターでトドメを刺した。
土肥は「思ったよりきつかった。大和選手と何年ぶりかのシングル。2、3回しかやってないけど、負けたことはない。飛鳥のリングでシングルやって、胸にグッと来るものがあった。ジュニアと言っても、力強いし、寝技は強い。負けられなかった。次、9月30日、いろいろと動いていく。飛鳥の頂はいただく」と優勝を誓った。
第4試合
田中将斗VSUTAMAROの異色のシングル戦が飛鳥マットで実現。
序盤はグラウンドでのレスリングの攻防。5分過ぎ、仕掛けた田中がDDT、ラリアット連発。UTAMAROはキック、バックドロップで反撃。田中は雪崩式ブレーンバスター、スーパーフライから、スライディングDを狙うも、UTAMAROは三角絞めで切り返す。10分過ぎ、ラリアット相打ちから、田中がラリアット、垂直落下式ブレーンバスターとたたみかけ、最後は必殺のスライディングDを決めて3カウントを奪った。
田中は「どこかでタッグで肌合わせたことがあったと思うけど、シングルは初。その頃の彼とは違って、フリーになって、いろんな経験をして、1人で生きてきて、アウトロー的な強さがある。2日後に全日本でTAJIRI選手のベルトに挑戦する? ベルト獲ったら、おもしろい存在になる。フリーでいろいろ動いて、海外とか行ってて、がんばってほしいと思う」とコメント。
第5試合
イケメンと立花の元W-1コンビは、試合前、試合が始まってからも口論が絶えず。かと思えば、好連係も披露。
10分過ぎ、イサミが立花に雪崩式フランケン、瀧澤がチルト3を見舞うもカウントは2。立花がパートナーのイケメンを場外に落とすと、瀧澤が立花にヨシタニック、スクールボーイ、フランケンとたたみかけるも、反撃に転じた立花がえびす落としを決めて瀧澤から3カウントを奪取。
イサミは「イケメンは前から知ってるけど、立花はアジアタッグ戦まで知らなかった。9月30日、立花、オマエとやってやる。宮本裕向を用意する。オマエとの関係、早く終わらせたい」とアピール。
メイン終了後、篠瀬代表は9・30新宿でのイケメン&立花VS二丁拳銃を組むことをアナウンスした。
イケメンは「リング上にヤンキー3人? がんばって勝ってみよう」と、立花は「アイツらにはアジアタッグでの借りがあるから、ぶっ飛ばしてやる」と意気込んだ。
第6試合
児玉裕輔が飛鳥プロレス最強を決めるトーナメント「BEST of ASUKA」Aブロック準決勝で、ジュニアの“レジェンド”田中稔を破り、9・30新宿FACEでの決勝で同じ元W-1の土肥こうじと優勝を争うことになった。
8・28新宿FACEでのメインイベントに上がったのは、これまた元W-1同士になる児玉と稔で、シングル初対決となった。トーナメントでは1回戦に続き、準決勝も通常ルールに加え、オーバー・ザ・トップロープが採用された。
序盤はお互いの力を確かめ合うのかのように、じっくりとしたスタート。稔が腕を攻めれば、児玉はヘッドロック。さらにはグラウンドでのレスリングの攻防。稔はフットスタンプから場外に落とそうとするも、児玉が回避。5分過ぎ、児玉はブレーンバスター、ダイビングエルボーなどで攻め立てた。激しいエルボー合戦の後、児玉はマッドスプラッシュを狙うも剣山で阻止される。稔はダイビングフットスタンプを見舞うもカウントは2。稔は雪崩式ブレーンバスター、そしてトップロープから場外めがけてブレーンバスターで投げようとするも、児玉は踏ん張る。エプロンでの攻防となり、稔がハイキック。児玉はトラースキック2連発を放つと、稔は場外に転落。オーバー・ザ・トップロープルールをうまく利用した児玉が、稔との固唾を呑む一戦を制した。
試合後、Bブロックから決勝進出を決めた土肥こうじがリングインして、両者が対峙。児玉は「稔さんに勝った。次回は9月30日の決勝。知ってる人も多いと思うけど、腐れ縁。決勝の舞台で闘えてワクワクあるけど握手はなしだ。ぜひ見に来てください」とマイクアピール。
バックステージで、児玉は「田中稔に準決勝で勝利した。オーバー・ザ・トップロープ最高! 追い込まれたけど、1パーセントの可能性あるなら食らいついていった。次回は土肥と決勝。必ず勝って勲章もらおう。土肥は後輩だけど、前回3月くらいかな。負けてるんで、リベンジ込めて優勝します」とトーナメント制覇を宣言した。
篠瀬三十七代表は「『BEST of ASUKA』決勝は、児玉選手VS土肥選手。ボクにとっては2人とも先輩。個人的にはすごい楽しみ。『BEST of ASUKA』の名に恥じない試合をしてほしい。ヘビーVSジュニアになりますが、土肥選手くらいなら問題ないと思う。土肥選手の力技とかありますが、児玉選手にも勝機はあると思う。イサミ選手は立花選手を利用したいと言っていたが、今日は立花選手が勝ってしまって、イサミ選手も終わりを見いだせないから、二丁拳銃なんでしょう。イケメン選手と立花選手はケンカしたり、仲良くしたりで・・・。コロナ禍の中、『不安で来れない』とキャンセルも多く出た。これを乗り越えてやり続けていくしかない」と総括した。