【試合詳細】8・10 PURE-J後楽園ホール大会 【デイリー女子タッグ】春日萌花&真琴vs中森華子&山下りな Leon&アジャ・コングvsAKINO&小林香萌 KAZUKI&ジャガー横田vs米山香織&倉垣翼 Leonvs大空ちえ

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『PURE-DREAM 2020~PURE-J 3th&Leon Anniversary~』
日程:2020年8月10日(月・祝)
開始:11:30
会場:東京・後楽園ホール(11:30)
観衆:493人

▼大空ちえデビュー戦 15分1本勝負
○Leon
6分56秒 テキサス・クローバー・ホールド
●大空ちえ

▼スペシャルタッグマッチ 15分1本勝負
[愛卍]△勝愛実/マリ卍
時間切れ引き分け
ライディーン鋼/△谷もも

▼迷勝負数え歌 20分1本勝負
○KAZUKI/ジャガー横田(ディアナ)
8分20秒 Kソード→体固め
●米山香織(YMZ)/倉垣翼(フリー)

▼Leon20周年記念試合・20分1本勝負
○Leon/アジャ・コング(OZアカデミー)
16分40秒 エアレイド・クラッシュ→片エビ固め
AKINO(OZアカデミー)/●小林香萌(フリー)

▼デイリースポーツ認定女子タッグ選手権試合・30分1本勝負
【王者組】●春日萌花(フリー)/真琴(フリー)
17分31秒 破天荒→片エビ固め
○中森華子/山下りな(フリー)
※春日&真琴が5度目の防衛に失敗、中森&山下が第25代王者組となる。

PURE-J3周年大会で中森&山下がデイリー女子タッグ王座奪取!20周年を迎えたLeonをアジャ、AKINOが祝福!大空ちえが待望のデビュー!

オープニング


 新型コロナウイルスの影響により、4ヶ月遅れで開催されることになったPURE-J旗揚げ3周年&Leonデビュー20周年記念大会。まずはボリショイがリングに上がり、「1年ぶりにPURE-Jが後楽園ホールに帰ってきました。PURE-J3周年・Leon20周年にお越しくださり本当にありがとうございます! 世界中が大変なことになってしまっている中、こうして3周年を迎え皆さんに試合を見て頂けるのは本当に嬉しいことです。安全対策をしっかり行なって、このコロナの時代を乗り越えていきたいと思っています」とあいさつし、声援の代わりとなる拍手と足踏みによる応援の練習をして試合がスタートする。

第1試合


 第1試合はPURE-Jの生え抜き4人目となる大空ちえのデビュー戦。対戦予定の久令愛が微熱のため大事を取って欠場となり、大空が目標とするLeonとの対戦が急きょ実現することになった。気迫あふれる表情でドロップキックやエルボーを打ち込んでいく大空は、モンキーフリップでLeonを後方に投げるなど奮戦。テキサス・クローバー・ホールドにギブアップを喫するが、Leonは握手で健闘を称えた。

<試合後コメント>
大空ちえ
「初めてで…しかも後楽園ということで、すごく緊張したんですけども、憧れて入ってきたLeonさんが相手っていうことで安心感もあったにはあったんですけど…。思い切り行くつもりで行かせてもらったんですけど、やっぱりチャンピオン相手には敵わなかったので。これからの練習でもっともっと強くなっていきたいなと思いました」

――後楽園という大きな会場でのデビューとなったが。
「やっぱり広くて…(笑)。正直、緊張するのであんまり周りを見ないようにしてたんですけど…でも拍手とか応援が見えたので、すごく向かっていく気力になったというか励みになりました。おかげで最後まで力いっぱいできたと思います」

――今の自分は出し切れた?
「“ハイ”とは堂々とは言えないんですけど、もっと雰囲気負けとかもしないようにメンタルも強くしていかなきゃならないなと思いましたし、“もっと攻めれたんじゃないかな?”っていう面もあったので。そこはもう、これからにつなげていきたいなと思いました」

第2試合


松本浩代&優宇との対戦が中止となった『愛卍』勝愛実&マリ卍は、『WANTED☆ウォリアーズ』ライディーン鋼&谷ももとのタッグ対決に。序盤から連係でリードする愛卍は、終盤にマリが鋼にラビストラルを連続で放つが3カウントに届かず、15分時間切れという結果にくちびるを噛みしめた。

<試合後コメント>
勝愛実&マリ卍
――カード変更によりライディーン鋼&谷もも戦となったが。
勝「やっぱりこの結果(15分ドロー)はカード変更を理由にしちゃいけないと思うし、思いたくないんで自分たちは。本当に愛卍に力がなかったっていう…決められた時間の中で決着に持っていく力がなかった、ただそれだけだったのかなって思いますね。すごく悔しいです」
マリ「愛卍は…今日のカードは絶対勝たなきゃいけなかったと思うんです。本来だったら松本浩代選手・優宇選手。前にKAZUKIさんと谷ももさんが組んでるタッグに勝っていましたので…。必ず勝たなきゃいけないカードだったのに、こういう結果にしてしまったのも…自分の技の正確さとか、もっともっと磨いていこうと。次、必ず実現させたい松本浩代選手と優宇選手とのタッグマッチ。それまでに課題が見つかって、修正してから挑めるということなので。その日に向けて精進していきたいと思いますし、今日の借りをしっかり返したいなと思います」

第3試合


 WANTED軍とボリショイ・チルドレン軍による4対4の決戦も、欠場選手の余波を受ける形でカード変更。『迷勝負』として抗争中のKAZUKIと米山香織が、それぞれ助っ人参戦のジャガー横田、倉垣翼をパートナーに迎えてのタッグ対決となった。この試合はボリショイがレフェリーを務めることになるが、KAZUKIは「ずるいじゃないですか!」と試合前からクレーム。KAZUKIの懸念通り、不公平なジャッジで米山&倉垣をサポートするボリショイにジャガーの怒りも爆発する。倉垣のラリアットが米山に誤爆すると、ジャガーが米山の頭をゲンコツで一撃。KAZUKIが背後からKソードを叩きこんで勝利を上げた。
 マイクを持ったKAZUKIは「今日私が勝ったから、これで終わりだ」と抗争の終結を宣言するが、米山が「ボリショイさん! 終わりじゃないですよね!?」と問うと、ボリショイは「また次、頑張ろう」と継続を決定してしまう。KAZUKIは「今日Leonがライバル視している米山に勝ったんですよ。…ということは次の無差別選手権の挑戦者、私がふさわしいと思うんですけど。ぜひ挑戦させてください」と訴えると、会場のファンも大きな拍手で後押し。するとボリショイは「これはチャンピオンのLeonが最終決定すると思うので。私もLeonの回答を楽しみにしています」とLeonに答えを一任する。

<試合後コメント>
KAZUKI&ジャガー横田
KAZUKI「もうジャガーさんのおかげです」
ジャガー「いやいや、ホント(KAZUKIは)よく頑張ったと思います」
KAZUKI「最後のジャガーさんのゲンコツが効いたと思います」
ジャガー「あのね、Jの子たちはみんなゲンコツが嫌いなんだよ、私の。だから久しぶりに出しちゃった。けっこう痛いからね(隣りのKAZUKIに一撃)」
KAZUKI「イタ! 勝ったのに…(苦笑)。私はジャガーさんのこういうので育ったので」
ジャガー「(通りかかったアジャに)アジャも私のゲンコツ受けたっけ?」
アジャ「あります。さんざんあります。スナップがいいか、真っすぐがいいか…」
ジャガー「アジャが新人の頃からやってるそうです(KAZUKIにもう一撃)。スナップがけっこうポイント! これが引き金になった?」
KAZUKI「もちろん。ゲンコツがあってからの勝利だったと思うので、ジャガーさんを助っ人に呼んで間違いなかったと思います」
ジャガー「(拳を握りながら)大事に使おう。地味だからね。ファンにはわかりにくいもんね」
KAZUKI「今日私が勝ったんで『迷勝負数え歌』終わりだと思ったんですけど…レフェリーだったボリショイさんが“次もあるから”みたいなことを言って(苦笑)。完全に職権乱用してるような感じかなと思います」
ジャガー「自分都合でね、やっちゃわなきゃダメだよ」
KAZUKI「そして個人的にはLeonの持ってるベルトに挑戦するって言ったんですけど、その判断は“Leonに任せる”っていうね。よくわかんないですけど…。でも、(会社と王者の)どっちにも認めてもらえるような選手に自分がならなきゃいけないので。Leonにも挑戦者として認められるように、次はきっちり勝ちたいと思います」

第4試合


 セミファイナルはLeonの20周年記念試合。Leonのパートナーをデビュー当時の師匠であるアジャ・コングが務め、対戦相手には直属の先輩だったAKINO。欠場となった高瀬みゆきの代わりに小林香萌が入る形で行なわれた。アジャが一斗缶でAKINOと小林を殴打すると、Leonのキャプチュードバスターが炸裂。最後は前回大会で初公開したエアレイド・クラッシュでLeonが小林を仕留めてみせた。試合後はアジャとAKINOがマイクでLeonの20周年を祝福。同じく当時の先輩だった大向美智子からの電報が紹介され、イラストのパネルが手渡される。

アジャ「Leon、20周年おめでとう! この状況下で20周年という大事な試合が4月に流れ、そして今日になり、しかも直前でメンバーも変わりと…いろんな紆余曲折があって、自分思い通りにならない20周年だったかもしれないけども、それもまた人生だし。それもまたプロレスだし。4月に流れた時にオマエがTwitterで“残念でしょうがない”って言ってたけど、俺は“ワクワクする時間が延びて楽しいよ”って。オマエがまたやりたいことは、次のワクワクする機会にとっとけよ。これで終わりじゃねぇよ。“25周年”と軽々しくは言わないよ? 25周年になるとオマエもいくつになっちゃうか、計算するといろいろ怖くなってくるからさ。今日20周年を見てくださった皆さん、もう1回Leonがやりたかったカード見たいですよね?(会場から大きな拍手) だからぜひ、それは“20周年番外編”でやりたいことやりなよ、また。その時はみんな来てくれますよね?(再び拍手を贈る客席に向かって)みんな約束だからな? マスクしてても顔認証とか全部してるからな!?
20年前、私が作った…というか始めた団体(アルシオン)でデビューして、確かに物覚えとかも悪かったし、いろいろとガマン強いのはいいんだけど、ガマンしすぎちゃって…指があっちのほう向いて脱臼してんのに“大丈夫です”って言い続けてさ、“ダメだからリング降りろ”って言ったら泣き出して“やります”って言うしさ。いろんなことあったけど、そのオマエの誠実さ、マジメさ、頑固さがいい意味でこの20年昇華してきて、そして今またPURE-Jのチャンピオンとして返り咲いたと思います。これからもそのベルトを持って、この団体をどんどん引っ張っていって、女子プロ界も引っ張っていってください。そしてまたリングで会える時を楽しみにしています。次は対角コーナーがいいかな」

AKINO「(アジャに無理矢理マイクを渡されて)全部言ったじゃないですか、今。(しばらく考えて)いっぱいありすぎて…。何から言っていいかわかんないけど…20周年おめでと。1番の思い出はデビュー戦の次の日にいなくなったことかな(笑)」

Leon「アジャ様に一からプロレスを教えて頂いて、アジャ様の教えがあったから今の私がいます! 本当にありがとうございます! そして今日チャンピオンとしてアジャ様の隣に立つことができて、メチャメチャ嬉しかったです。次はぜひ対角で、お願いします! そしてAKINOさん、アルシオンの時から1番近い先輩でいろんなことを教えて頂きました。出来の悪い私に優しく温かく教えてくださり、ありがとうございます! 節目節目で対戦させて頂いて本当に嬉しいです。(小林に対し)今日、高瀬みゆき選手は出れなくなっちゃったけど、代わりに私の相手になってくれてホントにありがとう! 香萌ちゃんはホントに素晴らしいレスラーだと思うし、これからもウチらのプロレス高めていこう!(会場のファンに対し)今日20周年試合を見届けてくださった皆様、本当にありがとうございました! 皆さんが大好きでーす!! 21年目のLeon、さらなる高みを目指してより進化していく姿をお見せしていきたいと思いますので、これからも応援のほどよろしくお願い致します!」

<試合後コメント>
Leon&アジャ・コング
Leon「ホントは4月に開催予定で、今日ようやく待ちわびていたこの日が…ホントに20周年記念試合、大好きな先輩がた、そして高瀬みゆき選手は叶わなかったけど大好きな後輩の1人・香萌選手に囲まれて試合ができて、本当に嬉しかったです! 幸せです(笑)。21年目にもう入ってるんですけども、無差別級チャンピオンとしてより高みを目指して、もっともっと精進してパワーアップしていきたいと思ってますので、よろしくお願いします!」

――Leonの20周年について。
アジャ「そうですね、節目節目でね…5周年・10周年・15周年といろいろとやらせてもらってきて、今回20周年ということでタッグを組ませてもらうという。非常に私も楽しみにしてましたし、何よりLeonが20年間頑張って、第一線で活躍してくれてるっていうのがやっぱり私も励みになりますし、自分が育てた後輩だからうんぬんとか…それだけじゃないですけど、でもある意味ちょっとした…全然別物ですけどDNAとか遺伝子というものをね、多少なりとも受け継いでくれてるのかな? っていう。そういった選手が残って活躍して、また後輩とかに切磋琢磨しながらまたチャンピオンに返り咲いて、この団体を引っ張っていくっていう。団体を引っ張るような存在になってくれたってことは何よりもすごく嬉しいし頼もしいし。Leonは“私を育ててくれて”ってすごい言ってくれますけど、これはもうLeonの頑張りだけですから。彼女が頑張ってきた20年ですから、私はホントに最初だけでね。短い期間だったんですけどね、関わらせてもらって。多少なりとも彼女が基礎を作ることに貢献できていれば良かったと思うし、でもそこからの頑張りは彼女自身の…いろんなことがありながら…団体が何度も消滅したりとかしながら、こんなご時世になって20年迎えたらこんなコロナ禍で…(苦笑)。波乱万丈に満ちた20年だったと思いますけれども、でもそれも平坦に来るよりは楽しかったんじゃないかな? ってあとあと振り返ればね。今はすごくつらかったと思うんですけど、彼女の真っすぐひたむきな純真さと、何よりこう見えて頑固ですから。自分がこうと決めたら貫くっていう…それがあるからLeonとしてやってこれたんだと思いますしね。これからも、そのいい意味の頑固さを忘れずにやっていってくれると思うんで。私もできるだけ頑張って、次はLeonの対角に立って、もうちょっとしっかりと負けないだけの動きができるように…やれたらいいなと思うんで。その日をまた心待ちに、ワクワクドキドキして待ってたいなと思います」

――この先について。
 Leon「自分のモットーとしてる言葉は『努力は人を裏切らない』。新人の頃からだったんですけども、私にはそれしか取り柄がないと思ってるんで。キャリアを重ねてもより進化…去年より今年、今年より来年…どんどん進化していくLeonを見せて、そしてチャンピオンとしてPURE-Jを引っ張っていきたいと思います!」

――第1試合では急きょ、大空ちえのデビュー戦の相手を務めたが。
Leon「気持ちは伝わってきたと思うんですけれども、やっぱ1つ1つの技であったりそういうのはもっと練習が必要かなと思ったので。でも新人は1番は元気と気持ちが大切だと思うんで、そこは見えたんで。良かったと思います。私の20周年記念大会でデビュー戦の相手になれたことはすごく嬉しいと思うし、これからもっともっと私が先輩がたに教わってきたことを大空にも教えて、どんどん成長していってもらいたいなと思います」

AKINO&小林香萌
小林「急なカード変更ではあったんですけれども、Leonさんの記念すべき20周年に試合させて頂けたことがホントに嬉しいです。いろいろ思うところはあるんですけれども、とにかく今日は試合させて頂けたことが嬉しいです。いつか必ず、しっかりとした形でLeonさんを超えますので、その時までよろしくお願いします!(笑)」

AKINO「Leonの20周年ということでですね、なんかあっという間というか…それこそオーディションの時に“特技を見せてください”と言われて、アイツが“柔道の押さえ込みができます”って言ったんですよね、確か。その相手をしたんですけど、押さえ込みを自分がガンガン逃げるっていうね!(笑) 逆に自分が押さえ込んだら逃げれない。しょっぱなからレナはおもしろすぎて。ホントに“クソ”が付くほどマジメな子で…そのマジメさが仇になったりもするんだけど、ヤツの誠実なプロレスっていうか一本筋が通ってるプロレスはたぶん彼女にしかできないことだと思うし、それは今後も貫いていったほうがいいと思うんですよね。逆にPURE-Jの若手の子たちは“Leonさんっておもしろくないね、マジメすぎるよね”とかって思うかもしれないけど、そのマジメさが1番の魅力だから。その若手の子たちに言いたいのは“レナの練習量を超すぐらいになったらレナに文句言ってみ”って思います。まだまだこれから伸びる選手なんだろうなって、今日も対戦しててすごい楽しかったです。まだ自分ももうちょっと頑張れるだろうと思うから、お互いに成長しましょう」

第5試合


メインイベントは春日萌花&真琴が1年に渡って保持し続けたデイリースポーツ認定女子タッグ王座に、『なにわ残酷パラダイス』中森華子&山下りなが挑戦。中森が春日に2発の鎮魂歌ドライバーを決めるも勝負がつかず、右手を上げてアピールした中森は破天荒で叩きつけて熱戦に終止符。勝利した中森は「タッグチャンピオンになったぞーっ!! りなちゃんありがとう! 4年目のPURE-Jは、私たちが熱く盛り上げていきます!」と叫ぶ。カーテンコールではLeonが、「皆様のおかげでPURE-J、無事4年目のスタートを切ることができました。これからも皆様に愛されるような団体、そして女子プロ界ナンバー1の団体を目指して! 精進していきますので応援のほどよろしくお願い致します」と話し、記念大会を締めた。

<試合後コメント>
中森華子&山下りな
山下「勝ったぞオラ!」
中森「ホントに嬉しいですね。4年ぶりに(ベルトを)巻いて“戻ってきた”と思って、ホントに今嬉しいです」
山下「ベルトへの思いは聞いてましたし、去年シングルマッチした時に“タッグのベルトが必要な時は呼んでくれ”って言って、ホントに呼んでくれて最後カッコ良く取ってくれて…ホントに頼もしいです。私もパートナーなんですけど“負けてられないな”って思いました。大先輩ですけど自分が中森華子を引っ張っていけるように…」

――結果を残したが、山下とのタッグについて。
中森「りなちゃんとだから今日獲れたとホントに思ってるし、キャリアとか関係なく。りなちゃんがいろんなリング上がってて、いろんな目標だったりやりたいこともいっぱいあると思うんですけど、PURE-Jだけでしか見れない顔というか、そういうのを2人で見せていきたいし」
山下「(中森が)4年ぶりにベルト獲ったっていうことで、私はこのタッグのベルト初めてなんですよね。また新しいPURE-Jのタッグの歴史を作っていけたらなって思ってますし。あと今日、私ずっと気になってたんですけど、メインに所属が中森華子だけと。それに対して公式(PURE-JのTwitterアカウント)から“どう感じてるか?”と問いかけてて、それはホント私もずっと考えてました。所属、メインを見てましたかね? “いつかメインにふさわしい選手になってやる”とか“第1試合も第2試合も全部大事です”とか、そんな当たり前のことを思ってるようじゃ一生メイン、ずっと中森華子だよ! それで満足ならそれ以上言わない。ずっとウチらがタッグのベルト持ってるだけですからね、それでいいならね…。もっと“悔しい”以上の先のことを行動に出したほうがいいんじゃない? 所属は。団体のこと愛してるならね」
中森「心強い言葉を今、頂きましたけど…今日PURE-J3周年なんですけど、旗揚げから全部メインに上がっていて、先日無差別のベルトがなくなってしまったので“私もうPURE-Jの中心じゃない”とか言ってしまったりしてたんですけど、実質、私以外いないと思ってるので。りなちゃんがこうしていろいろ頑張ってる。なんか私も“もっともっとPURE-J引っ張っていかなきゃな”っていう気持ちになりました。このベルトも外に出ててどんどん歴史を作っていったと思うんですけど、私の中では時が止まってて…。今日、時計の針が動いたなっていうのと、あと『P-Ray-L』(プレイエル/コマンドボリショイ&Leon)が巻いてた防衛記録12回なんですけど、それを超せるようなタッグにしていきたいと思っています。まずは13回を目標に目指していきたいです。いろいろ狙ってるタッグいると思うんですけど、まだ挑戦したことのない選手いっぱいいると思うので、そういう選手もどんどん発見して、どんどん倒していきたいと思っています!」
山下「団体のトップってベルト持っているだけじゃないと思うんで…。もっと考えて行動すれば、団体自体を引っ張ることはできるんじゃないですか? 若手にも。いい若手メチャクチャいるじゃないですか、PURE-J。そこに私はちょっと期待してます」

春日萌花&真琴
真琴「あぁ…!! 今日さえ乗り越えれば“1年間ベルトを保持した”って堂々と書けたのに! ホントに悔しいです…!」
春日「今回の敗因は明らかに…誰が見ても私なんで! このタッグ、私がいつも真琴のこと引っ張って、彼女が一生懸命それについてきてくれるっていうことで成り立ってたから!…ちょっと試合後なんで、言ってることわからないかもしれないですけど、たぶん今回は“振り回してしまったのかな?”と思ってます。自分勝手に動き過ぎて、それによって2人の間にわずかながらでも隙間が生まれて…そういうのってチャンピオンとしては致命的なので。今回はその隙間がスキになって、そこに入り込まれてしまったのかなと思います。なので、あなた(真琴)のせいではありません」
真琴「自分も相手に中森華子がいたからちょっと…いつもはけっこう私、飄々(ひょうひょう)としてるんですけど心を乱されてしまって…。ホントに春日さんに当てるつもりじゃなかったんですけど、スピアーを誤爆させちゃって…」
春日「すごい勢いのが来ました。調印式の時に、今思えば山下が言ってた“自分たちには個々の強さがある”っていうところが、真琴にはたぶんすごく感じられたと思うけど、私はそれが出し切れなかったのかなと感じています。でもね、すごく居心地がいいタッグなので、ベルトは落としてしまいましたけど…それでも私たちこれで熟年離婚になるわけではなくって。今後必要なことがあれば、またすぐ組むっていうことにしましょう。絆は残しておきましょう」
真琴「はい!」
春日「形としては卒婚としましょうか」
真琴「卒婚…?」
春日「ちょっと前に流行った、結婚という形を残しておきながらも別々の道を進んでいって…。私は必要とすることがあると思うから、その時に声をかけさせてください」
真琴「自分はベルトをなくしても、春日さんとタッグ組めたらいいなって思ってたんですけど…距離を保ったほうがいい…?」
春日「そこは…もう大好きだー!!(真琴に抱きつく)」
真琴「私もです! 大好きな先輩です(笑)」
春日「強くなって必ずウチらがPURE-Jの中心ということを認めさせます!」

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