【試合詳細】8・1 崖のふち新宿FACE大会 松本都&クリス・ブルックスvsドリュー・パーカー&山下りな
『崖女Fes2020~STAR☆ットしちゃうぜ夏だしね~』
日程:2020年8月1日
開始:12:00
会場:東京・新宿FACE
観衆:119人
▼スペシャルシングルマッチ 時間無制限一本勝負
○島谷常寛(フリー)with まお(せのしすたぁ)
10分54秒 フィッシャーマンバスター→片エビ固め
●中村圭吾(DDT)with さわしすたぁ
▼エニウェア・トルネード・崖のふち式ハードコアスペシャルタッグマッチ 時間無制限1本勝負
●松本都&クリス・ブルックス(フリー)
30分54秒 スプラッシュマウンテン・オン・ザ・チェア→エビ固め
ドリュー・パーカー(大日本)/○山下りな(フリー)
山下りなが崖のふち式ハードコアで松本都にリベンジ成功!椎名ひかりが魔界からプロレスに降臨!おニャン子二世も所属する平成墓嵐が緊急出演!
▼オープニング
まずは代表の松本都とオーナー代理の一般人・澤宗紀が登場。
都「みなさんこんにちは!『崖女Fes2020~STAR☆ットしちゃうぜ夏だしね~』にお越しいただきまして、本日は誠にありがとうございます!
澤「ありがとうございま~す!(マイクのスイッチが入っていない)」
都「マイクが入ってない!私は崖のふち女子プロレス代表のプロレスラー、松本都、みやここと!」
澤「一般人の澤宗紀と申します!よろしくお願いします!」
都「よろしくお願いしま~す!」
澤「松本さん、ここはどこですか?」
都「ここは新宿FACEです!」
澤「新宿FACE!」
都「はい!」
澤「とうとう来ちゃいましたか!すごいですねえ!」
都「とうとう来ちゃいました!聖地ですよ!今日は初めてのこの大きい会場でやらせてもらうということで、メチャクチャ気合入ってます!プロレスを今日初めて見るという方、拍手をしてください!」
(ちらほらと拍手が響く)
澤「あー、ホントですか。じゃあ最初に謝っておきます。どうもすみませんでした(笑)」
都「謝りません!私は絶対謝りませんよ!この崖のふち女子プロレスは、女子プロレスの極北を自他共に認めておりますので、これが初めて見る団体という方は恵まれていると思います!」
澤「あとは、終わった後にお口直しにちゃんとした団体も見ていただいてね」
都「そういうこと言うの辞めてください!……ということで、初めての方がいるということで、簡単にプロレスのルールとか説明したほうがいいんですかね?」
澤「あぁ~、いいじゃないですか。僕もよく分かってないんでね」
都「私も全然わかんないけど!(笑)一応プロレスっていうのは自由に見ていただきたいんですけど、勝ち負けとして、こう、寝て……」
澤「寝ました」
都「こうしてフォールして、1!2!3!カンカンカン!3カウントが入ったら勝ち。もしくは締め上げたりしてギブアップって言ったりしたら勝ちとかなったりします。でもそんな細かいことはいいので、感じるままに楽しんでいただけたらと!」
澤「3カウント取ったほうが……どっちですか?」
都「3カウント取ったほうが勝ちです!」
澤「あぁ~、分かりました。ってことは、取られたほうが負けですね?それだけ分かっておけばバッチリです?」
都「多分そんな感じだと思います!」
澤「あとはもう楽しんでいただけたらと思います」
都「思います!ということでですね、本日の出演者を紹介させていただきたいと思います!それではまず、魔界から椎名ひかり!イエ~イ!すごいちっちゃいぴかりんみたいなカワイイ女の子がいっぱいいるんですけど、ぴかりん信者の方が本当にすごくて。結構アイドルっていう言葉とは……ちょっと、かなりかけ離れていて、私は初めてぴかりんのステージを見たときに戦慄して。ヤバいです!」
澤「色んな方を見てらっしゃる松本さんがそう思うってことは、よっぽどそう思うと」
都「思います!ぴかりんはマジやばいです!多分かましてくれると思います!そして、アイドル枠で平成墓嵐さんです!墓嵐さんはちょっと、私も怖い……結構ヤバいらしい!」
澤「松本さんが呼んでくる方は全員ヤバいんですよ」
都「ヤバいんですけど、その中でもかなり勇気がいった方々です。結構みんな知ってて、オーナーの高木三四郎社長とかも『墓嵐さん出るんですか?!』って言ってて、業界に激震が走っております!そんな感じです」
澤「はぁ、なるほどぉ……」
都「そして第1試合は、DDTプロレスリングの中村くんと島谷くんの若手のシングルに……」
澤「中村くんて(笑)下の名前も呼んであげてくださいよ」
都「下の名前はわかんない。よく知らないんですよ。で、ディーバとしてせのしすたぁのまお!あのヤバいで有名な。結構危険なアイドルの子と、Xがディーバとして来て試合です」
澤「はぁ、なるほどぉ……」
都「で、私たちのメインイベント!松本都&クリス・ブルックスvsドリュー・パーカー&山下りな!」
澤「ヤバいですね~!そのカードは!」
都「ハードコアルールなんですけど、プロレス初めて見る人で、心臓が弱い人はあらかじめちょっと目を閉じて……ちょっと刺激が強いです!」
澤「ハードコアルールのこともちょっとお伝えしておいたほうがいいんじゃないですか?」
都「ハードコアルールっていうのは基本的に反則がない試合で、凶器……例えば、ナイフとか火炎放射器とか、わかんないけど、レフリーが『これはヤバい。死ぬ』と思わなければ使ってOKです!」
澤「ちょっとまってくださいよぉ。法律がないですね」
都「法律はないです!私が法律なので!私が法律です!法の壁を乗り越えていきます!お客さんも『これツイートしたらヤバい』とかいうのは、あの、自分のアレで。良心に任せます!」
澤「僕は法律の壁を破りたくないですねえ」
都「大丈夫です!皆さん多分住所とか書いてもらったと思うので、それは誓約書になってますので、情報を漏らしたら凸しに行きますので!どこまでも追いかけます!そんな感じですかね?なんか皆さん質問ありますかね?」
澤「質問?!株主総会じゃないんですから!(笑)あと、アレですよね。応援の仕方もちょっと最近は変わってきて、あまり大声を出せないという新しいルールと言うか、そういうのがありますのでね。かといって、目の前で起こることに反応しちゃいけないわけじゃないので、そこのところは」
都「ライブ!今日はライブなので!生で足を鳴らしたり、手拍子とかやってもらいたいですね!ライブ中はアレですけど、試合中なら写真撮影動画撮影はOKです!ぜひぜひいっぱい撮ってもらいたいと思います!で!ですね!わたくし事なんですけど、10月にオリジナル入場曲をCDで出すクラウドファンディングをやらせていただいてるんですけど、その曲を作ってくださる方をさらっと発表しようと思います!多分、アイドル好きな方には神だと思うんですけど、私の友達の辰巳リカちゃんの入場曲、『でんでんぱっしょん』とかを作っている、でんぱ組の曲をいっぱい作っている、Wiennersというバンドさんの玉屋2060%さんという方が……ハイ!知ってますよね?!アイドルファンの方!……あれっ?!いない?!まあ声出せないんでアレですけど、アイドルファンには神!神が作ってくれることになりました!わたくし事ですけど、発表させていただきました!」
澤「私事中の私事ですね」
都「私が法律なので!ここは!ということで、ぜひ皆さん、参加型興行なので、危険なことはいっぱい起こりますが、楽しんでいただけたらと思います!」
澤「僕に負担ありますか?」
都「負担しか無いです!今日起こったことの責任はとってもらいますからね!オーナー代理なので」
澤「いやあ、僕も住所書かされて、本籍まで書いちゃった!クソーッ!」
都「ということで、選手宣誓の方をお願いします!」
澤「分かりました。どっち向いてやりますか?」
都「両方向向いてください」
澤「両方向?!身体は1つなので、回りながら行きますか。それでは宣誓をさせていただきます。宣誓!我々!スタッフ選手一同は!松本都の脳内にあるテーマパークを忠実にこの新宿FACEで実現することを誓います!一般人・澤宗紀!」
都「とっ、いうことでぇ~?『崖女Fes2020~STAR☆ットしちゃうぜ夏だしね~』、スタート~!」
▼平成墓嵐ライブ
本来出演予定だったアイドルの爆裂女子が、メンバーの一人と近しい人間からコロナウイルス陽性反応がでたことにより出演を二日前に辞退。前日オファーにて平成墓嵐が緊急出演することになった。
まずは平成墓嵐がリング上でオープニングライブを実施。ライブ中にはメンバーの自己紹介タイムが設けられた。
夕月未終「はじめましてですよね、大体の方は。地下アイドルがこんな感じだって思われたらなんかホント地下アイドルに見えるようにね、変わるかなっていう(笑)私たちはね、解散活休……地下アイドルってホント解散活休が多いんですよ。墓に入っちゃうの!すぐ!楽曲が!楽曲が可愛そうだよぉ!ということで、その楽曲を殺さないために私たちがカバーしてリバイバルライブをしているという団体で~す!よろしくお願いしま~す!では自己紹介していきたいと思いま~す!赤色担当、真赤なバラの温室育ちの妖精・夕月未終です!プロデューサーです!じゃあおっきな声で『みおさーん!』って呼んでね!せーのっ!……(観衆は声を出せないためレスポンスは無し)……全員呼んでくれた。ありがとう!」
想都ぱら「黄緑色担当、想都ぱらといいます!よろしくお願いしま~す!みんなで『ぱら』って呼んでください!せーのっ!ぱ~ら~!」
しろいこ「黒色担当と、声量を担当しております、しろいこでぇ~~~す!よろしくお願いします!しろいこって呼んでね!せーのっ!しろいこーッ!私より大きい声いないなあ」
LIQ「今日のライブに向けて大仁田厚さんの金網電流爆破デスマッチのビデオを見てきましたLIQっていいます。LIQって呼んでね。せーのっ!LIQ~っ!」
毛並みん「はい、幼稚園児妖精アイドル、けなみんっていいます。みんなでけなみんって呼んでね。せーのっ!けなみ~ん!」
ゆりあんぬ「唯一の初期メンバー、ゆりあんぬです!ゆりあんって呼んでください!せーのっ!ゆりあ~ん!この顔、整形500万円で~す♪」
アシュリー「平成墓嵐の研修生、アシュリーです。アシュリーって呼んでください。せーのっ!アシュリーっ!」
未終「ということで!女性・男性・妖精から構成させておりまして、この平成墓嵐の他にメンズアイドルグループ、平成墓嵐突鬼隊!と、関西支部の平成墓嵐WEST、そしてなんと名古屋支部も作ることが決定しました!平成墓嵐中部っていう感じでどうかなって。そして我々YouTuberでもあります!みなさんチャンネル登録よろしくお願いしま~す!」
第1試合
ライブ後、5カウントゴングが鳴らされ、第1試合が開始。
まずは、赤コーナーから島谷と、ラダーを背負いながら雄叫びを上げるせのしすたぁまおが入場。ガンギまったまおはリング上で声を裏返しながら跳ね回り、島谷は「落ち着け、落ち着け!ディーバだから!」と冷静になってなだめる。
青コーナーからは、中村が入場。銀座の高級ホステスARISAが急遽欠場になり、その代わりとして注目されていたディーバ“X”は澤宗紀ことさわしすたぁ。まおは「衣装パクってんじゃねえよ!」とクレームを入れ、中村のコスチュームを見て「スク水みてえだなあ、アイツ」と率直な感想を述べる。
ゴングが鳴ると、ロックアップからテイクダウン、ヘッドシザースのし早い攻防からクリーンブレイク。
中村がガットショットを入れてからロープに振ろうとするが、島谷はこれをかわしてロープに飛ぶ。両者は素早い十字ロープワークで互いの攻撃をかわし合い、アームドラッグの応酬から中村がドロップキックでスピード勝負を制す。
中村は観衆にコール煽ってロープに飛ぶが、場外からまおが中村の足にしがみついて動きを止め、島谷がドロップキック。これでテンションが上ったまおは、「俺にもやらせろ!いいかお前ら!俺にもやらせろプロレスを!」とリングに上がり、ワイシャツを脱ぎ捨て臨戦態勢に。まおは島谷とともに中村をコーナーに振ってトレイン攻撃を見舞い、さらに「持ってろ!」と島谷に中村を押さえさせ、セカンドロープからのブレーンチョップ。島谷は「あんなの出来んのかアイツ……」と驚嘆の声を漏らしながらフォールもさわしすたぁがカット。
まおが突っかかっていくと、さわしすたぁはビンタを見舞い、まおは「俺アイドルやってるもん!」とビンタで返し「アイドルにいいんですか?怒るよみんな!俺もやるよ!ここ来いよ!」と自ら頬を差し出してビンタを張り合う。島谷がさわしすたぁを場外に放り出すと、まおは「私アイドルなのに!」と嘆きながらリングを降りる。
島谷が中村を起こすと向かい合ってエルボーを打ち合い、島谷が両手を広げて余裕で耐えてボディスラム。さらにロープに振ってバックエルボー、場外に放り出すと「行け!」とまおに命令。まおは「コイツをヤるぞ俺は!俺はヤるぞ!ここでこうやって3カウントで勝ちってこと?」と馬乗りになるが、「ディーバだから(試合権利はない)」と伝えられると、「ディーバってなんだよ!まずディーバってなに?!そもそもディーバってなんなんだよ?!知らないよ!」と中村にバックマウント覆いかぶさって噛みつき攻撃。そして、まおは「どうしたら勝てるんだよ?!」とルールの確認をし、リング内でしか決着が出来ないことを伝えられると中村をリング内へ放り込む。
中村が「もうやだー!」と悲痛な声で叫ぶ中で島谷は中村に逆片エビ固めも、中村は苦戦しながら自力でロープブレイク。島谷は中村をコーナーに叩きつけで突っ込んでいくが、中村は串刺しブートで反撃し、ロープに飛んでドロップキック。さらに中村は串刺しドロップキック、さらに二発目をかわされるとエプロンに出てスワンダイブ式ミサイルキック。
そして中村はさわしすたぁに共闘を呼びかけ、「俺ディーバだから」と遠慮するさわしすたぁを「ディーバでも行く!」と引っ張り出し、「しっかり抑えとくんで来てください!」と羽交い締め。さわしすたぁは「絶対に押さえとけよ!」とブレーンチョップも、案の定島谷が回避したため中村に誤爆。島谷はコンプリートショットからキャメルクラッチで中村を固め、さわしすたぁがカットに来ると、まおは「俺も我慢してたじゃん!俺もやる!」とさわしすたぁをコブラツイストで捕らえる。
中村がブレイクすると島谷は首を掻っ切るポーズからフィッシャーマンバスター狙うが、中村は着地してスクールボーイ、バックスライド、首固めと丸め込んでいくもすべてカウント2。島谷はロープに振っていくが、中村はロープに捕まって耐え、突っ込んできた島谷をカニバサミで倒してからリング内からトップロープを飛び越えながらの逆スワンダイブミサイルキック、セカンドロープを使った三角飛びムーンサルトを見舞い、「今度こそ行きましょう!」とさわしすたぁに再び共闘を呼びかける。
さわしすたぁが「やめたほうがいいよ」と諫言すると、中村は「やっぱこわい!1人でやって!」とさわしすたぁへ丸投げ。さわしすたぁは「レッグラリアート!」と宣言してレッグラリアートを叩き込み、中村とともにダブルのブレーンバスター。これはまおがカットし、さわしすたぁがまおを排除。
中村はコスチュームの上半身をはだけて気合の雄叫びからミドルキックを連打していき、ハイキックを放つ。これをかわした島谷が延髄斬りからスライディングキック。さらにフィッシャーマンバスターで叩きつけるとこれでカウント3。
▼椎名ひかりライブ
写真撮影・動画撮影はともに禁止された空間の中、魔界の女王・ぴかりん様こと椎名ひかりが登場。『SE(TATAMI)』『魔界女子☆恋モード』の2曲を歌い上げてMCへ。
ぴかりん「ありがたき!ちょっと最初マイクが入ってませんでしたが、魔界のぴかりんです。椎名ひかりです。みなさんぴかりんって呼んでください。せーのっ!(観衆から「ぴかり~ん!」の声)はじめましての方も多いんでね、『今日プロレス見に来たよ!』って人!……挙げようよ、挙げようよ(笑)プロレスね?(観衆を見渡して)プロレス……あっハードコアチョコレート着てるね。ぴかりんもハードコアチョコレートで一時期Tシャツ出してたのでね、プロレスファンはハードコアチョコレートってブランド好きな人多いじゃないですか。あっ、うなずいてくれてるね。ありがたき(笑)で、本日なんですけど、ぴかりんはですね、『ドゲザナイ』って曲がありまして、ファンの方が土下座して、その上をぴかりんが歩くというね、すごく神がかった儀式をしてるんですけど、今日はさあ、お前らはイスから離れるなって言われてる感じ?命令されてる感じ?……誰もいないじゃん!じゃあイスの上で土下座する練習をしよう。できるよね?できるよね?練習をしよう。せっかくMCでこんだけ時間があるからね、すぐさま行動に移ってください。そうそう。練習して。女子は細かいからね、小さいからね、すぐできるね?早くやれお前ら。うまく椅子を使ってね……パンパンやん!キツキツやん!(練習をしない観衆を見つけて)マスクの……みんなマスクか。お兄さんもどうですか?そのときになったらやってくださいよ。(馴染みを見つけて)お前はやれよ!なんなんだよ!死ね!その微妙な座り方はなんだい?会わなかった間に反抗心が生まれたのかい?そういうことなのかい?キミぃ。ハイ、巻いて巻いて巻いて。ということでね、ドゲザーディスタンスでお願いしますよ。土下座でお願いしますよ。次の曲はとっても楽しい手の振りがあります。下半身を動かせない気持ち悪いお前らでもできる動きだと思うから。それでは!『魔界狂操曲』ッ!
ぴかりんはその後、『魔界狂操曲』『バババーババウムクーヘン』『しあわせとかについて』を歌い上げ、ステージを盛り上げた。
第2試合
リング内のみならず、新宿FACE内のどこでもフォールギブアップが認められるエニウェアルール。さらにレフリーが特に危険と判断したもの以外すべての反則が認められる。
両ニュートラルコーナーにパイプイスが積み上げられたリングでドリュー、ラダーをかついだ山下が入場。そしてDDT UNIVERSALのベルトを持ったクリスは王座戦が決まっているドリューにベルトを見せつける。最後に入場した都が「しゃあっ!」と叫ぶとドリューがこれをモノマネして一笑い誘う。
そして、ここでクリスが「ショータさん、ちょっと待って下さい。助けてください。お願いします」とマイクを要求。
クリス(翔太通訳)「今日私は特別なサプライズを用意しました。松本都はキチ○イなんで、2人でタッグを組むのは嫌だ!最近アメリカでのプロレスの仕事が終わった選手が来ている。今日初めて日本での試合をする、その選手をこのクリスが呼んできた!赤コーナーから来るぞ!音楽を鳴らせ!」
音楽に乗って中邑珍輔が入場し、入場を完コピ。すると「おいおい、それじゃあ3vs2じゃないか!ということでこっちも用意させていただきました!ミュージックスタート!」という謎の声が響き、ドリュー&山下側の援軍としてランジェリー武藤が登場。
都が「誰?!誰なの?!ちょっと!ヤーダー!呼んでないこんな人!ヤダ!なんなのもう!ヤダ!」と叫ぶ中で中邑とドリューでゴングが鳴ると、中邑はくねくねとして中々組合わず、「ナァ~カァ~ムゥ~ラ!」とアメリカンな発音でコールを煽っていき、ドリューのエルボーをしてローブロー。さらにコーナーで滾ってからキンシャサを見舞うが、あまりにも弱々しくドリューにはノーダメージ。ドリューは「シンスケじゃないよね?!」とツッコミを入れてからプラボックスで中邑の頭をぶっ叩いてスタイルズクラッシュ。気絶した中邑をレフリーが場外に蹴り出す。
武藤とクリスの対面となると、ヒザの痛む武藤が手4つを仕掛けるも、クリスがガットショット。無党派崩れ落ちながらもヒザへの低空ドロップキックを放つがヒザが傷んで反撃に移れず。しかしクリスが向かってくるとドラゴンスクリューからシャイニングウィザードを叩き込み、ヒザを押さえながらコーナーに上っていくが、ヒザが痛むためバランスを崩して足を踏み外し股間を痛打。クリスは武藤からランジェリーを剥ぎ取ってただの武藤にすると、ニプルロックで絞り上げる。大ダメージを受けた武藤は場外にエスケープし、「後は頼んだぞ。俺はヒザがやべーから」と退場していってしまう。
クリスとドリューは顔を見あわせて「どうすんだよ」と悩み始めるが、クリス&都が2人で襲いかかって場外戦へ。都はドリューの耳元でシンバルを打ち鳴らすと、裏から台車を持ち出し、自らがイスで武装しながら乗り込んでクリスに押させ、戦車のように使って突撃。山下もドリューを台車に乗せて突撃するも、ドリューは武装が間に合わなかったため都のイス攻撃の餌食に。さらに都とクリスは鉄柵にドリューをくくりつけてイスで首を絞めあげ、一旦都はバックステージに消える。
都は裏からドラマティックドリーム号に乗って登場すると、クリスがイスをドリューの身体の上に敷き詰め、その上を通過。クリスもDD号に乗って復路でドリューを撥ね飛ばす。そして都とクリスは2人をエプロンの上に寝かせて踏みつけ、都がぴかりんを大声で読んで召喚。デスサイズを持って入場したぴかりんがドリューの上に乗ってぴょんぴょんと飛び跳ね、都&クリスとポーズを決めて記念撮影。都は「あ、もう大丈夫です。ありがとうございます」とぴかりんを魔界に帰す。
都がぴかりんの背中を見送っていると、ドリューと山下が一転攻勢。2人でチョップを見舞い、山下がボディスラムから都をロープにくくりつけての串刺しラリアット。山下は場外に逃げようとする都を「逃げんな!」と無理やり引き戻し、「もうヤダ!帰りたい!」と泣き叫ぶ都の腰にランニングニー。さらにロープ越しのブレーンバスターを狙うが、都はぶら下がり腕十字からクロスチョップで一矢報いてクリスにタッチ。
クリスは山下のラリアットをかわして逆水平チョップ。さらにセカンドロープからスタンド状態の山下を上からダイビングセントーンで押しつぶす。都にタッチ。
都は「テメェこの男女!」と罵倒しながらヘアホイップを2連発。さらにコーナーで顔面を踏みつけて「絶対勝つぞ~♪」とポーズを決めてクリスにタッチ。
クリスが入ってくると山下は強烈なエルボーを叩き込み、クリスも容赦のないエルボーで返礼。両者は足を止めて打ち合っていき、クリスが逆水平チョップに切り替えると山下も逆水平チョップ。両者同じ打撃で打ち合っていくが、山下がクリスの股間をわしづかみにして怯ませてからビッグブートを見舞ってドリューにタッチ。
ドリューはキャノンボールで都を場外に突き落とし、クリスにキャノンボールからベナドリラー2point。さらに場外に逃れたクリスにノータッチトペコンヒーロで飛んでいく。続いて都がコーナー上からのプランチャで追撃。さらに山下がトペを宣言して走るが、射線上にいた木曽レフリーを場外に突き落とし、木曽レフリーをぶつける攻撃。
山下は一旦場外にはけていき、セコンド陣がリング上にビニールシートを敷き始める。山下はスイカを持って再登場すると、ビニールシートの上に都をセットしようとするが、都は山下からスイカを奪い取り「スイカ割りやるぞ!スイカ割り!」と叫んで有刺鉄線バットを持ち込み、クリスに目隠しをさせて1人でクルクルと周りはじめるが、ドリューが視界を塞がれた都にトラースキック。
スイカを奪い取った山下が都の頭にスイカを叩きつけてブチ割るもカウントは2。ビニールシートは意味を為さずリング中にスイカの破片が飛び散る。
都が「ヒギィッ!痛い!イーターイー!スイカが!スイカが!大事なスイカが!」と嘆く中、ドリューと山下がプラボックスをコーナーに設置。2人はクリスを振ろうとしていくが、クリスは振り払って山下へジャンピングニー。
さらにクリスはセカンドコーナーに設置したプラボックスへドリューを頭からやり投げで突き刺し、持ち込んだ画鋲をリング上にばらまいてその上でドリューを引きずり回す。
都が「画鋲はダメって言ったじゃん!」と地声で激怒する中、クリスがコーナーに上がって行き、追いすがってきたドリューを画鋲の海に突き落とす。しかしドリューはすぐに起き上がって再びコーナーへと追っていき、雪崩式ブレーンバスターでクリスを画鋲の上に叩きつける。
両者が大ダメージを負う中、都は「画鋲掃除して!画鋲片付けて!画鋲マジで無理!ちょっとDDTどうなってんの!」と悲痛な声で叫び、山下がラダーを持ち込むと都はこれを奪い取って首に引っ掛け、「やってられっか!」と回転して山下にラダー攻撃をヒット。そして、「ねえ画鋲ヤダ!片付けて!マジで画鋲無理!」と画鋲の海を避けたリングの隅で山下の上にラダーを乗せてその上からボディプレス。
そして都とドリュー、クリスと山下がエルボーで打ち合っていき、ドリューをエルボーで画鋲の上でなぎ倒した都が「画鋲片付けろっつってんだろうが!」とキレながら山下とエルボー合戦。これに打ち勝った山下は都を画鋲の上へスプラッシュマウンテンで叩きつけようとするが、大暴れして抜け出した都がサミングからシャイニング崖ザードを発射。しかし背中から着地した際に画鋲が突き刺さり、「いたいいたいたーーーい!」と金切り声を上げながら転がりまわる。ドリューがそんな都の背中にドロップキックで追撃すると、クリスがドリューにスワンダイブ式ミサイルキック、そのクリスへ山下がラリアットを叩き込むと4人は大の字でダウン。
起き上がった都は、「画鋲片付けて!マジで画鋲だけは勘弁っつってんだろーがぁ?!もうやりたくない!ふざけんな!お前のせいだ!画鋲を片付けろ!」とドリューを踏みつけるが、その間に山下がリングの下からテーブルを持ち出し、リング上に投げ入れる。
そしてクリスがパイプイスを支えにしてテーブルをセカンドロープ上にセット。その上にプラボックスを設置し、ドリューをボディスラムで叩きつけてから、都に「オネガイシマス」と声をかけてその中に座らせる。都が「ヤダヤダヤダ!」と暴れると、山下も「都さん!いけますよ!」と笑顔でサムズアップ。クリスと山下が机をカタパルトにして都の入ったプラボックスをジェットコースターのように発射するが、あまりにも都が嫌がっている時間が長く、その間にドリューは場外にエスケープ。ドリューが場外からやんやと囃す中で都が虚空に発射され、画鋲まみれのリングに着弾。都は筆舌に尽くし難い悲鳴を上げて転がりまわる。
リング上ではクリスが山下にテーブルへのBTボムを狙うが、山下が着地してクリスを画鋲の上にジャーマン・スープレックス。山下がクリスをテーブルの上にセットすると、その上にドリューがコーナートップからのスワントーンボム。ドリューと山下はリング中央にテーブルをセット。山下がクリスをスプラッシュマウンテンで叩きつけてフォールも都がカット。すると山下とドリューが都をロープに振り、ドリューがトラースキックで怯ませて竹串の束を持ち込む。しかし都はこれを白刃取りして奪い取ると、「はじめてやります!」と叫び、竹串をドリューの頭に突き刺すが、ドリューは垂直落下式水車落としで都を画鋲の上に叩きつける。都は絶叫しながら「画鋲やるなんて聞いてない!背中痛い!」と抗議するが、山下がトラースキックで追撃し、山下がリング中央にイスを重ねてセットし、ボディスラム。さらに山下がロープに飛ぶが、都は山下へイスを投げつけてキャッチさせてからのシャイニング崖ザード。都は「竹串まだある?!竹串ちょうだい!」と竹串の束を受け取り、「山下ありがとう!さようなら!」と頭へ突き刺そうとするが、これを山下が奪い取って都の頭に竹串の花を咲かせると都は号泣。
山下は号泣する都にラリアットを叩き込むもカウントは2.9。都が「ヴァーッ!ヴァーッ!ヴァアアアーッ!」と声にならない手負いの獣のような悲鳴を上げる中、山下は再びリング中央にイスを積み上げると、その上にスプラッシュマウンテンで叩きつけて3カウント。
エンディング
試合後、都は竹串が刺さった傷口にスイカの破片を当てながらマイクを取る。
都「いーたーいー!救急車呼んでくださぁあああああああい!」
山下「そんな喋れる人に救急車は必要ありません。しっかり自分の足で帰ってください。先日に引き続き、ご観戦いただきありがとうございました!正直もう、都さん以外のもう、お客さんも含め、我々も、キチッ……に付き合わされてホントに散々ですよォ!自分からハードコア、デスマッチやりたいって言ったくせに、ピーピーピーピーピーピーピーピーピーピー!」
都「けーさつ呼んでください!!」
山下「誰の興行やねん?!でも、プロレスだけじゃなくてさ、痛いこととか苦しいこと、みんな絶対目の前に来たら逃げたくなると思うんだよ。泣きながらでも立ち上がる姿、しっかり見届けさせてもらいました。正直もう、クレイジーすぎるところはちょっとアレですけど、痛くても立ち上がろうとする姿に、きっと胸を打たれる人も、明日の仕事頑張ろうって思った人も絶対いると思いますよ。もうなにっ言ってっかわかんねーけどさ、お疲れ様でした!ありがとう!」
都「山下ありがとー!ドリュー・パーカーもありがとう!クリスはちょっとわかんないけど、ホントに救急車呼んでほしいくらいに痛いんですけど!画鋲もNGだって伝えてあったのにぃ!誰だこんなリングしたのは!でも!痛くて苦しくて、ここに来るまでもほんとに昨日と今日でリング外で色んな事があって心が折れそうだったんですけど、お客さん!今日は楽しかったですよね?!(観衆が大きな拍手)ありがとうございます!お客さんが喜んでくれるなら、私はこの可愛い顔の1個や2個、喜んで差し出すんですよ!ホントに今日は……(山下らがこそこそ話し始めたのを見て)ちょっと!なに喋ってんの!私語してるんですか!ホントに出てくれる人がいなかったら成り立たなかったです!ドリューも山下もクリスも!ぴかりんも平成墓嵐さんも!本当にありがとうございました!もうこんな興行は今回で終わり……って言いたいところなんですけど、多分、私今月デビュー12周年なので、8月16日くらいに何かしらやると思います!是非その時も皆さん来てくれますか?!嬉しいです!ありがとうございます。クリス、なんか喋ります?しゃべると頭が痛くてどんどん血が出てくる……」
クリス「……ナニ?マイク?ああ、そう。イエス。アイノウ。分からない。スイカ……?ミヤコ・マツモト、ほんとにほんとにまじで、ほんまの、バカ!デモ、チョット、楽しかった。 アリガトゴザイマシタ」
都「ホントは歌って締めたりしたいんですけど、そんな体力が残ってません私には。あれっ?今日出てくれた子アイドルなのに歌ってない子いるんじゃないですか?!ねえ?!」
まおが号泣しながら入場してくる。
まお「俺が歌ってねえんだよ!」
都「まおちゃん歌ってないよね!」
まお「おめでとう!おめでとう!試合見て、まおもうずっと泣いてたの!だってちっちゃい体で頑張っててすごかったよ!泣いてるよ!でも歌ってないよね!(画鋲まみれのリングを見て)ってここで歌えねえよ!アイドルなんだけど!1人で歌うの?だって仲間呼んでくれるって言ったじゃあん!」
都「仲間はみんな帰っちゃったよ、まおちゃん!」
まお「こんなステージ初めてだよ、アイドルとしてやってて!こえーよぉ!血が付いてるじゃねえかよ!あの、今日、すごく楽しかったから……血がついてる……好きっ♪ホントにすごかった。だから負けちゃって、かなしかった。次は勝ってね、アイツに。(山下とドリューが何かをささやきあうのを見て)なに喋ってんだよ!なに喋ってんだよ俺が喋ってんのい!なに私語してんだよ!なんでお前(山下)勝ったんだよ!アイツめっちゃ頑張ってたじゃん!」
山下「頑張る姿がかっこよかったね」
まお「かっこいいよね。だよね?でもお前勝ったじゃん!なんでだよ!ヤだよ!もう歌えないよ!歌わないと締まらない?知らないよ!あそこ(会場の隅)で平成墓嵐いるから、アイツらも地獄に巻き込もうぜ!あそこにいんだろオイ」
平成墓嵐一同「いやだよ~!」
まお「嫌がってんじゃねえよ?!アイドル同士来るんだよこっちに!地獄を見るんだよ今から!このアホみてぇな散らかったところで歌うんだよ!はよ立たんかい!裏にマイクあるからもらってこい!んな、もう、俺今から歌うけど、歌なんて歌わなくていいんだよ。黙ってチャッチャしとけばいいんだよ!えー、みなさん本当にありがとうございます。プロレスのこと全然知らないんですけど、1分半くらい曲が流れるだけなんで、気にせず都さんを見てください。早く来いよ!チンタラしてんと!(怖がる平成墓嵐に)怖くねえよお前オイ!……ありがとう。じゃあ、こうやってして(揃いの決めポーズを全員に要求)。墓嵐もして。お前もすんだよ。アイドルになるの!今だけ!1分半だけみんなアイドルになるの!みんなこうして!クリスもこれ(ポーズ)して!ほら!では聞いてください。せのしすたぁの曲、ラストチューン!」
最後は『ラストチューン(aka イエッタイガー)』を全員で歌って踊り、まおが「プロレス楽しいぞ~っ!」と喉が張り裂けんばかりの雄叫びを上げる。
都「『崖女Fes2020~STAR☆ットしちゃうぜ夏だしね~』!本日は本当にありがとう!ございましたぁ~っ!!」
<試合後コメント>
松本都&クリス・ブルックス
松本「いたーい!ちょっと!救急車呼んで!早く!いたーい!クリス、ありがとう」
クリス「ドウイタシマシテ。ダイジョウブ?」
松本「大丈夫に見えるかこれが!?楽しかったぁ」
クリス「ユーア―クレイジー。トゥークレイジー」
松本「ベリークレイジー」
クリス「とりあえず座ろう」
松本「いたーい!!!」
クリス「いたいね」
松本「私はデスマッチはほんとにできないので!画鋲とかプラケースとか絶対ダメって言ったのに!クリス、持ってきた、ユアファッ●ュー。ファッ●ュー!崖のふちのリングで危ないことはやめてください」
クリス「ワタシ?チガウ・・・タブンドリュー」
松本「多分ドリュー!?」
クリス「フォーゲット」
松本「ノーフォーゲット!
クリス「ドリューだから、ドリューのせいだから。ゴメンネダイジョウブ?」
松本「すごい痛いでも楽しかったです。また組んでくれる?」
クリス「はい!」
松本「イッテンヨンに、キルイーチアザー、ウィー。で、今日初めてタッグ組めたから。もう、崖のふちの所属だね」
クリス「キルイーチアザー?キルピープル」
松本「キルピープル。ウィーアーシリアルキラー」
クリス「いや違う」
松本「ウィーアーシリアルキラーよ」
クリス「NO!今日のあなただけがシリアルキラー」
松本「アイムシリアルキラー」
クリス「ユーア―キラー」
松本「ウィーアーキラー!」
クリス「OKOK」
松本「でも楽しかったです」
クリス「楽しかった」
松本「また人殺しましょう」
クリス「ドリュー、テクニックを今日体感したよ。次の後楽園のタイトルマッチ、ルールを変えよう。タッグマッチとはいえ負けてしまった、このルール、ノーDQでいこう」
(ドリューが乱入)
ドリュー「ノーDQか?受けて立つぞ。俺はオマエに何回も負けているけど、オマエに唯一勝てた形式がデスマッチだった。このルールなら勝てると思う」
クリス「臨むところだ」